観音ケ岳



- GPS
- 15:33
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 2,236m
- 下り
- 2,009m
コースタイム
- 山行
- 5:54
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 6:50
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 8:42
天候 | 1日目 曇り時々晴れ 2日目 小雨→雨→暴風雨→曇り時々雨(風は強い) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
時々迷い込みやすい場所があるが、ピンクテープで塞いである 一ヶ所、ルートだがトラロープで塞がれている場所がある |
その他周辺情報 | 夜叉神ヒュッテ 日帰り入浴¥700 |
写真
装備
個人装備 |
フリース
Tシャツ
ライトダウン
ズボン
靴下
グローブ
レインジャケット
レインパンツ
靴
ザック
手拭い
帽子
昼食
行動食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|
感想
初めての鳳凰三山。
南アルプスは興味があっても、なかなか訪れる事が無く、今回は日程が合うツアーを見つけて参加。
今回のガイドさんは3回目位なので、だいぶ安心して参加を決めた。
鳳凰三山と言えば、地蔵岳のオベリスクや、昨年建て替えられた鳳凰山荘について聞いたことがある程度の知識だ。
そして、諸事情により3週開けての山歩き。1日の行動時間はいずれも8時間予定かつ、二日間の累積標高差は2,000メートル超。直前で怖気付く私が居た。
韮崎前泊で朝7:10発のバスに乗り出発。
青木鉱泉からドンドコ沢コースで鳳凰山荘を目指す。
このルートでは、滝巡りがメインのようだ。
しかし、スタートから暑い。タオルを濡らしてこなかった事を早くも後悔し始める。樹林帯の中では、我慢しきれずに扇子で仰ぎ始める始末。水場でタオルを濡らそう!そう、心に誓って黙々と歩く。
やっとタオルを濡らせたのは、水場がある徒渉地点。冷たい沢の水で濡らしたタオルは、最高に心地良かった。
さて、このドンドコ沢コースだが、全体的に危険箇所はほぼ無い(登りなら)が、途中から大きな段差をよっこいしょと登る場所が多くなる。滝を見た後、その滝を巻くように登るタイミングが急登になるのだ。さんざん滝で癒された後の苦行、アメとムチなのか?
名前のある滝は近くまで行って眺める事ができる。だが、やはり滝を見に行くのだから足場は楽では無い。登山道よりも、この滝への寄り道ルートが危険だと思う。
いくつか見た滝の中で一番印象に残ったのは、五色の滝。滝の中間点に、まるで人工物のようなテーブル状の岩があるのだ。そのテーブルで一旦受けられた流れが更に下に滝となって流れ落ちる様相は、なんとも美しかった。長い時間眺めていたい気持ちもあったが、汗をかいた後に動かずに見続けていると身体が冷える。眺めていたい気持ちを抑えて山荘を目指す。
もう、何度大きな段差をよっこいしょしたのか?下半身はもう、とっくの昔に悲鳴をあげ始めている。
急登が終わり、よっこらよっこら歩き続けると、や~っとこの日の宿泊地、鳳凰山荘に到着だ。
建物が見えた時の嬉しさといったらない。
水場とトイレが建物の外にあるので、受付の後、外を案内いただいてから自分達の寝床スペースへと案内してくれた。
ホームページにあったとおり、1人布団一枚(畳一畳?)の充分なスペースを用意してくれていた。
夕食まで外で飲み物を飲みながら休んでいると、夏休みで手伝いに来てくれていたトロンボーン奏者の方がミニコンサートをしてくださるとのこと。これは良い日に当たったぞ!!
楽器の形と名前は一致するが、トロンボーンを演奏するところを間近で見るのは初めてだ。
クラシックからアニメの曲、JPOPなど、さまざまなジャンルの曲を演奏して下さった。
山で聴く生演奏、とても贅沢な時間だった。
だんだん日も傾き冷えてきたので、談話室のコタツに移動。温かいとはなんと幸せなことか…。
夕食はカレーライス。胃もたれし易い私はかなりの不安を抱えていたが、サラッと食べられるとても美味しいカレーだった。なんか、ちょっと魚介の出汁を感じるような…。最初の盛りも多過ぎず、後は自分の調子に合わせておかわりできるから食べきれない心配もいらない。私も半分くらいのおかわりを頼んで、大変満足な夕食でしたよ。
二日目は地蔵岳から観音岳、薬師岳を巡って夜叉神登山口へ下山予定。
目覚めてトイレに行くと、既に小雨がぱらついていた。支度を整えて出発する頃には一旦止んでいたが、他のパーティの方が、雲がかなり流れているからレインパンツも履いておいた方が良いと教えて下さったので、それに倣う。
スタートしてすぐに暑くなるが、まもなく樹林帯を抜けると風が強くなるとのことで、じっと我慢。捲れるだけ捲って耐え忍ぶ。
崩落地らしき箇所をトラバースしてまも無く、ザレの登りが始まる。風が心地良いが、地蔵岳のオベリスクが隠れるほどのガス。ガスの切れ間に、みんなで一斉に写真を撮る。ダルマさんが転んだ!みたいな感じで見えたら写真、隠れたら歩くを繰り返した。ガイドさん曰く蟻地獄と形容された登りは、雨で湿っていたからかそこまでではなく、皆んな順調に登れたと思う。ただ、これが晴天のお日様の下だと、灼熱地獄だな…とは思った。日を遮るものがない急登、足下は真っ白な花崗岩、そういう意味では、登り易い日だった。
ガスの切れ間でオベリスクを撮影したら、賽の河原へ移動。たくさんのお地蔵様がそこには並んでいた。山の上からこの像を貸りて下りる時の想い、お礼に新たな一体を更に担ぎ上げる時の想い、昔の人の強さを感じた。
ここから観音岳を経て薬師岳を目指す。すれ違ったパーティが、鞍部の風がものすごく強いと教えてくれた為、観音岳へ向かう途中でロープに繋がる。
歩けなくはないので風速20メートルとは言わないが、10メートル前後なのか、それとも意外と7~8メートルなのか?そう思いながら歩く。一番風を強く感じたのはこの区間だった。雨粒が風に乗って顔に叩きつけられるので痛い、一瞬、霰が降り出したのかと思ったくらいだ。
観音岳の山頂標識は、ペイントが剥げたのか紫外線で褪色したのか、かなり近づかないと読めなかった。
ここから更に薬師岳を目指す。薬師岳の山頂から薬師小屋は5分ということなので、頑張るしかない。
薬師岳の山頂は広く、風もそこそこ強く吹いていた。ひととおり撮影したら、小屋に向かう。
小屋はほんとにすぐ近くだった。ここまでが過酷だっただけに、人工物の存在がとても嬉しい。
残念ながら、売店営業は始まっていなかったが、小屋脇の軒先を借りて休憩。長めに休んでいると身体も冷える。冷え過ぎないうちに再出発だ。
薬師小屋を出てすぐ、岩山を越えると樹林帯に入る。頭上で樹々は風に大きく揺られ音を立てていたが、風が直接当たることはないので安心した。
1時間ほどで南御室小屋、こぢんまりとしているが、迎えてくれた小屋の方がとても温かく、いつか泊まりたい宿にランクイン!ゆっくり休んで…と言いかけたように聞こえたが、この先の行程とお天気からそうも言えないか…というニュアンスの声掛けに愛情を感じた。
ここでは、桃と紅茶のチーズケーキをいただいた。後で気が付いたのだが、飲み物も一緒に頼めば良かった。チーズの風味がとても美味しく、桃の歯応えも感じる満足感たっぷりの手作りケーキだ。
さぁ、ここからはひたすら歩く。夜叉神ヒュッテでのお風呂の可能性に希望を見い出し、皆んなでテクテク。前日の登りに比べたらなんてことはない、ただ、足下の石ころに転ばされないようにするだけ。横尾から上高地の河童橋まで歩くと思えば、同じようなものだ。
夜叉神峠小屋であと40分位と励まされ、お風呂への勢いもあり14:10位に下山完了!
夜叉神ヒュッテの前には、「お風呂入れます」の看板!!オオ!ありがたや~。
日帰り入浴は¥700、洗い場のシャワーは3つだったが、宿の方が人数を考えながら案内してくれたようだ。スッキリさっぱりしたところで、15:00に予約していたタクシーで韮崎駅まで向かう。バスだとお風呂に入る時間の余裕はなかっただろうから、ガイドさんの企画力に感謝だ。
16:00前に駅に到着、空腹の私は、くら寿司へとダッシュで旅を締め括った。
ガッツリ歩く南アルプスは、数年前の甲斐駒ヶ岳以来。以前何かのラベリングで見たのは、玄人向けだったかなんだか、とにかくタフなイメージの南アルプスだったが、マジでタフだった。
山裾が広いからか、距離も歩くし、累積標高差が大きい。残念ながら、今回は滝以外の景色を満喫!とまではいかなかったが、この山域、ちょっとクセになるかもしれない。
もっとトレーニングをして、また、楽しみに来よう♪
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