カムイエクウチカウシ山
北海道
やまおやG
体力度について
- GPS
- 13:23
- 距離
- 31.9km
- 登り
- 1,808m
- 下り
- 1,803m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 13:02
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 13:49
| 天候 | 曇り・無風→山頂はガス・強風 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
七ノ沢出合から三股までは渡渉と岩場歩きの連続。最大で膝上までの浸水がありルートファインディング能力も試される。 三股から八ノ沢カールまでの急登は滝の巻き道が主体で滑落に注意が必要。 AUスマホの電波は幌尻ゲートから八ノ沢カールまで圏外。八ノ沢カールから山頂まで電波あり。 |
| その他周辺情報 | 近くの中札内村にある十勝エアポートスパ そらに行きたかったが、時間の関係で利用できず。 |
写真
2:30頃に幌尻ゲートから自転車に乗って登山開始。ヘッドライトと自転車のライトのみで暗闇の砂利道を走る。行きは坂道多めで結局手押しで歩くことが多かった。
1
カムイエクウチカウシ山の山頂に到着。スタート地点から7時間15分ほどかかった。ヤマレコにリアルタイムで表示される経過時間が実際よりも短くなっていて当てにならなかった。
2
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
飲料
ハイドレーション
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
ヘッドライト
携帯浄水器
|
|---|
感想
消費カロリー:4489kcal、水分摂取量:4.9L(薄めポカリ9.0L携行)。行動食はカムイエクウチカウシ山の山頂で342kcal摂取(えいようかん171kcal×2本)。登山開始前は195kcal摂取(1本満足バー195kcal×1本)。芍薬甘草湯を登山前と八ノ沢カールで合計2回内服。
目的地まで札幌から車移動で高速道路を使って片道3時間30分ほど。片道約250km。現地スタート地点の気温は16℃前後。下山時の気温は21℃前後。
今年は長期のお盆休みを使って、念願のカムイエクウチカウシ山に日帰りで登頂することができた。「24時間以内に登って降りてくることができれば日帰り登山である」という信念のもと、天気予報と毎日にらめっこしながら決行するタイミングを見計らった。
結局前日は1時間半ほどの仮眠しかできないまま、前日22:30頃に札幌を出発して現地へ向かった。Googleマップで中札内村にある「幌尻ゲート」にマーカーをセッティングすると、登山開始地点までルートを示してくれる。少し手前に札内川ヒュッテがあり、汲み取りトイレも設置されてあるらしい。深夜から登山を開始するなら、中札内村の道の駅で仮眠するのも良いかもしれない。
カムエクのルートは他の登山者の日記にならってパート分けして所感を記す。
�）攷�ゲート〜七ノ沢出合
緩急ある砂利道が6.5kmほど続く。徒歩だと1時間以上かかりそうなので、自転車でスタートして七ノ沢出合でデポする人が多いようだ。自分も自宅から折り畳み式自転車を持参してスタート地点から使用した。行きは坂が多くて手押ししなければならず50分ほどかかったが、帰りは30分で幌尻ゲートへ戻った。七ノ沢出合の直前が下り坂になっているので、坂の上で自転車をデポしたほうが良さそう。
�⊆轡梁�出合〜八ノ沢出合
ほとんど高度を上げずに川を遡上する。ヤマレコのマップでは他の登山者の軌跡が至るところにあり、どれが最適なのかはわからない。ヤマレコ上のメインルートに沿って進みたいところだが、これもなかなか難しい。なるべく渡渉回数を減らすように心がけながら、巻き道があればそちらを進むようにした。行きは深夜なのでヘッドライトの明かりだけでは迷いやすく、スマホでルートをこまめに確認しながら進むしかなかったので時間がかかった。ピンテはたまにあるくらいであまり当てにならず。渡渉は最大で膝上くらいまであり、流れが速いので川底からなるべく靴底を離さないようなすり足で渡った。
�Ｈ�ノ沢出合〜三股
基本的には�△箸△泙衒僂錣蠅覆い�、地面の岩が大きくなり、勢いのある沢に沿って登っていくことになる。この頃には周囲が明るくなっているので状況判断はしやすいが、どこで渡渉して対岸に移動するのかが難しい。基本的に岩場が途切れそうになったら渡渉して対岸へ移動した。巻き道もある程度あるので周囲の観察も必要。やたら距離が長くてはっきりと示された道があるわけではないので不安になるが、全ての道は山頂に通ずと信じて進むしかない。ここまでは沢靴で進む人も多いようだが、自分は最初から最後までトレランシューズのみで問題はなかった。
�せ宛圈組�ノ沢カール
ここが一番の山場。鬼のような激急登のオンパレード。崖を流れる滝の巻き道を登っていくのだが、垂直に近い岩壁を登ったり、崖を横切る箇所もあった。だいたいはロープが設置してあるので安心ではあるが、前腕の筋肉も酷使しないといけない。たまにロープがない場所もあるのでそこは自力で這い上がるしかない。登りよりも下りのほうが神経を使った。ピンテやペンキの目印は豊富にあるので迷うことはないが、バツ印のペンキマークのほうに行くと滝に出てしまうので注意が必要。
�ト�ノ沢カール〜稜線
激急登が終わると、カムエクからピラミッド峰の稜線を背景にしてなだらかな平地が現れる。稜線を登り切るまではまた急登になるが、道が狭いだけで一般的な急勾配だった。尾根に出る直前あたりにショートカットのような脇道があったが、どちらを行っても大差ない道だった。
�ξ農�〜カムエク山頂
最後は山頂までの稜線歩きだが、思ったよりも距離が長い。路面状況はせり出すハイマツなどもなく、そこまで歩きにくくはなかった。岩場登りや切り立った箇所もあるので慎重に進む必要はある。たまに通り過ぎるお花畑が天国のようだった。
全体としては日本二百名山の最難関と言われるだけあって難易度はかなり高い。この日はお盆期間ということもあって、全国からやってきた猛者たちが日帰りチャレンジをしていて、あっという間に追い越されてしまった。体力だけでなくルートファインディング能力やあらゆる路面状況に対応するスキルが試されるが、その分踏破した時の達成感はひとしおである。幌尻岳のほうがアップダウンが激しく体力的にはキツいが、カムエクのほうが手探り感が多く精神的にはキツく感じた。
登山中にヤマレコで表示されている経過時間が実時間とかなりズレていたが原因はわからず。
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