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Yamareco

記録ID: 8541844
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日高山脈

百名山のラスボスに登る! 幌尻岳を新冠ルートから

2025年08月10日(日) 〜 2025年08月12日(火)
 - 拍手
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
18:05
距離
43.3km
登り
2,871m
下り
2,866m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:03
休憩
0:03
合計
5:06
距離 17.3km 登り 934m 下り 565m
7:35
15
イドンナップ山荘
8:40
101
10:21
21
10:42
10:43
48
11:31
11:32
27
11:59
12:00
41
2日目
山行
6:02
休憩
2:32
合計
8:34
距離 8.3km 登り 1,320m 下り 1,323m
5:28
5:33
51
6:24
14
6:38
6:51
23
7:14
7:25
15
7:40
7:46
31
8:17
8:22
8
8:55
10:02
9
10:23
10:29
16
10:45
10:51
10
11:01
20
11:21
11:32
19
11:51
33
12:24
12:39
36
3日目
山行
4:25
休憩
0:01
合計
4:26
距離 17.8km 登り 617m 下り 978m
5:03
39
新冠ポロシリ山荘
5:42
25
6:07
6:08
38
6:46
25
7:11
84
天候 晴れ/晴れ/晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
新冠町泉地区からイドンナップ山荘まで片道20km超のダート。電源開発に関わる道なのでよく整備されていますが、法面の崩落も多く時々通行止めになるようです。携帯はほぼ全区間で圏外となり、万が一事故ったりパンクしたりすると救援を呼ぶのも大変です。くれぐれも安全運転で! 
コース状況/
危険箇所等
イドンナップ山荘から新冠ポロシリ山荘までの林道は、人が歩く分にはなんの問題もない立派な林道です。ただし片道17kmは伊達じゃなく、標高も低いので気温も高め。この時期は熱中症に注意が必要です。
ポロシリ山荘から山頂までは、百名山クラスの山の中では自然度の高い道になってます。渡渉あり、藪っぽい場所あり、浮き石ありのうえ全線にわたって急登の連続。優しい道ではありません。
全域がヒグマの生息地です。行きで無かった場所に、帰りに糞がありました。遭遇していないだけで、すぐ近くに奴らは潜んでいます。
その他周辺情報 下山後は新冠温泉ホテルヒルズに立ち寄り湯しました。ぬるっとしたいいお湯です。また、山頂の写真を持っていくと証明書付きの登山バッチが買えます。1500円。
イドンナップ山荘
イドンナップ山荘
幌尻岳新冠陽希コース記念モニュメント。
3
幌尻岳新冠陽希コース記念モニュメント。
山荘前ゲート。以前はここから500mほど先まで来るまで行けたそうな。
山荘前ゲート。以前はここから500mほど先まで来るまで行けたそうな。
発電所前ゲート。
発電所前ゲート。
ゲートの向こうには蝦夷鹿の群れ。こっちを発見しても逃げる素振りなし。
1
ゲートの向こうには蝦夷鹿の群れ。こっちを発見しても逃げる素振りなし。
エゾライチョウ登場!
3
エゾライチョウ登場!
こちらものんびりしたもので、まったく逃げない。
3
こちらものんびりしたもので、まったく逃げない。
単調な林道歩きだが、動物出現のおかげでそれなりに楽しい。
1
単調な林道歩きだが、動物出現のおかげでそれなりに楽しい。
おや? 有名な鉄壁ゲートが開いてる。なにかしら作業かなにかで車両が入っているのか?
おや? 有名な鉄壁ゲートが開いてる。なにかしら作業かなにかで車両が入っているのか?
今度はエゾシマリスが出てきた。
楽しいけど…次はクマとかは勘弁願いたい。
2
今度はエゾシマリスが出てきた。
楽しいけど…次はクマとかは勘弁願いたい。
名もなき滝。
林道の一歩外は深い渓谷。
林道の一歩外は深い渓谷。
とにかく山深い。
あれ? なんか天気が怪しくなってきた。
1
とにかく山深い。
あれ? なんか天気が怪しくなってきた。
そんな時も安心! 雨宿りスポット。
1
そんな時も安心! 雨宿りスポット。
イドンナップ山荘を出発して4時間半、ようやく奥新冠ダムに到着。
1
イドンナップ山荘を出発して4時間半、ようやく奥新冠ダムに到着。
ダムからさらに30分以上費やし、ようやく新冠ポロシリ山荘が見えてきた。
ダムからさらに30分以上費やし、ようやく新冠ポロシリ山荘が見えてきた。
ツ「お疲れ様!」
茶「長かった…」
2
ツ「お疲れ様!」
茶「長かった…」
二日目は荷物を小屋にデポして身軽になってスタート。
二日目は荷物を小屋にデポして身軽になってスタート。
最初は沢沿いの道。
最初は沢沿いの道。
渡渉ポイント1。
ここは難なく通過。
渡渉ポイント1。
ここは難なく通過。
渡渉ポイント2。
ここは完全に靴を濡らさずわたるのは難しい。
渡渉ポイント2。
ここは完全に靴を濡らさずわたるのは難しい。
急登が始まる。
大きな段差や…
ぷち藪漕ぎなど自然度が高い道が続く。
ぷち藪漕ぎなど自然度が高い道が続く。
なんか鳥出てきた。
後で調べたらコマドリの幼鳥っぽい。
2
なんか鳥出てきた。
後で調べたらコマドリの幼鳥っぽい。
だいぶ高度を稼いだ…と思ったのだが
2
だいぶ高度を稼いだ…と思ったのだが
まだ中間点。
1300m以上の標高差は伊達じゃない。
まだ中間点。
1300m以上の標高差は伊達じゃない。
道は険しさを増していく。
道は険しさを増していく。
第三渡渉ポイント。
踏み跡が複数に分かれている道迷いポイントだ。
我々もうっかり変な場所に踏み込んでしまい、一瞬だが道を見失った。
1
第三渡渉ポイント。
踏み跡が複数に分かれている道迷いポイントだ。
我々もうっかり変な場所に踏み込んでしまい、一瞬だが道を見失った。
いよいよ稜線が見えてきた。
2
いよいよ稜線が見えてきた。
おっと、早くも雲が出てきたな。
1
おっと、早くも雲が出てきたな。
急げ!
茶「気ばかり焦って体がついていかない…」
3
急げ!
茶「気ばかり焦って体がついていかない…」
おお! 岩!
平取ルートが通る尾根が近づいてくる。
1
平取ルートが通る尾根が近づいてくる。
岩場を通過すると稜線も近い。
1
岩場を通過すると稜線も近い。
無事に平取ルートと合流。
3
無事に平取ルートと合流。
足元には壮大なカール地形。
3
足元には壮大なカール地形。
山頂まであと少し!
1
山頂まであと少し!
どうやら雲との競争に勝ったようだ。
2
どうやら雲との競争に勝ったようだ。
幌尻岳、登ったどー!!
5
幌尻岳、登ったどー!!
三角点タッチ!
重畳たる日高の山並み。
2
重畳たる日高の山並み。
チロロ林道からのコースが通る戸蔦別岳側の景色。猛者たちのビクトリーロードだ。
3
チロロ林道からのコースが通る戸蔦別岳側の景色。猛者たちのビクトリーロードだ。
イドンナップ岳方面だが、どこがどこやら。
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イドンナップ岳方面だが、どこがどこやら。
山頂はこんな感じ。続々と登ってくるが、この時間帯の登頂者は大半がチロロ組。猛者ばっかり。
3
山頂はこんな感じ。続々と登ってくるが、この時間帯の登頂者は大半がチロロ組。猛者ばっかり。
山頂で一時間過ごして下山。
山頂で一時間過ごして下山。
分岐から新冠コースへ。
分岐から新冠コースへ。
激下り開始。
コマドリの撮影に初めて成功した!!
2
コマドリの撮影に初めて成功した!!
メスも!
いいかげん足が痛くなってきた頃、沢底に到着。
いいかげん足が痛くなってきた頃、沢底に到着。
靴を脱いで渡渉。
冷たい水が気持ちいい♪
3
靴を脱いで渡渉。
冷たい水が気持ちいい♪
あとは沢沿いの緩やかな道を戻るだけ。
あとは沢沿いの緩やかな道を戻るだけ。
山荘の水源。
山荘が見えてきた!
山荘が見えてきた!
あそこに登って、降りてきたわけだ。
ツ「なかなか手強かったっぺ」
3
あそこに登って、降りてきたわけだ。
ツ「なかなか手強かったっぺ」
夕方の山荘前は野鳥天国!
2
夕方の山荘前は野鳥天国!
若鳥たちが採餌の練習をしているらしく不器用に飛び回る姿が可愛い。
2
若鳥たちが採餌の練習をしているらしく不器用に飛び回る姿が可愛い。
オオルリの若鳥かな?
2
オオルリの若鳥かな?
あざとかわいい系。
2
あざとかわいい系。
ツ「楽しいっぺ♪」
2
ツ「楽しいっぺ♪」
ツ「小屋の中でゴロゴロしてる暇じゃないっぺ♪」
思わぬ野鳥観察タイムにツートン大興奮。
2
ツ「小屋の中でゴロゴロしてる暇じゃないっぺ♪」
思わぬ野鳥観察タイムにツートン大興奮。
いい小屋でした。
2
いい小屋でした。
三日目。
帰りの林道歩きスタート。
三日目。
帰りの林道歩きスタート。
ダム湖畔。
谷沿いの林道。
ようやく半分…。
ようやく半分…。
あの谷の向こうの向こうがゴール地点なのよ…。
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あの谷の向こうの向こうがゴール地点なのよ…。
途中から一緒になった岐阜からの登山者さんと会話がはずんだおかげで、長い林道歩きも楽しいものになった。
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途中から一緒になった岐阜からの登山者さんと会話がはずんだおかげで、長い林道歩きも楽しいものになった。
ゲート到着!
少し手前に新鮮なクマ糞あり。
見てないし気配は感じなかったけど、やっぱりいるんだよね…。
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ゲート到着!
少し手前に新鮮なクマ糞あり。
見てないし気配は感じなかったけど、やっぱりいるんだよね…。
ツ「生還! お疲れ様でした!」
茶「まだ未舗装林道40kmが残ってるんやで…」
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ツ「生還! お疲れ様でした!」
茶「まだ未舗装林道40kmが残ってるんやで…」

感想

百名山の中でも難関とされる幌尻岳にチャレンジしてきました。いくつかルートが有るのですが、最も確実性が高いと言われる新冠ルートをチョイス。というか、ヘロヘロ隊的には、新冠ルート一択です。平取ルートは沢登りだし、チロロ林道ルートは長すぎて無理だし。
噂に聞いていた長い長い林道。これはもう我慢して歩くしかないですね。沿線に特に見どころがあるわけでもないので最後は無我の境地に達します(笑
山頂アタックは緩く長い林道から一転、急登続きのタフな道のりでした。百名山クラスの山としては自然度が高い道ですね。かなりの登り応えがあります。がんばって登った甲斐あって、曇り予報の空が山頂では晴れてくれたのが嬉しかったですね。特徴的なカール地形や、人工物が一切見当たらない、北海道の奥地らしい景色を余すことなく見ることができました。
山頂で小一時間ほど過ごしたのですが、チロロ林道から登ってくる人の数が圧倒的に多くてびっくり。みなさんフィジカル強いんすねぇ。予約しにくい平取や、単調な林道が長い新冠よりも、速く、長く歩ける人ならチロロから登ったほうが気軽だし楽しいってことなんでしょうか。いずれ真似できる話ではないので、健脚の方が羨ましいです。
今回、久々の山小屋泊でしたが、一緒になった方々との会話も楽しかったです。とくにTさん、Uさん、JASDFさん、ありがとうございました。またどこかの山で!

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