川浦谷 七ツ瀑ゴルジュ


- GPS
- 07:59
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 745m
- 下り
- 746m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
下山の作業道は崩落していてかなり不明瞭 |
写真
ルートとしては(暗くて見えないけど)水流左にCS下の空間があるのでそこまで登り、岩壁を回り込むようにして水流に移り、水流沿いを登って上部行く。上部で水量から離れて左のCS下にある極狭空間を這って進んで左に行って上に抜けるというもの。
m) 狭さと全身フリクションとヌメリでなかなか前に進めない・・
装備
個人装備 |
カム小さめ4つ
全員ラバーソール
|
---|---|
共同装備 |
30m(2)
20m
|
感想
2015年に遡行した時は七ツ瀑の入り口と出口を覗くのみで入るなんて考えもしなかったが、今回は強力な仲間と突破してみようとなった。
小さめな滝も含めると「七ツ」となるらしいが、一般的には最後のCS滝を4つ目としてF2,F4が核心となるらしい。
F2はもろに水流を浴びながら登らなければならないのでパワーが必要。ただ階段状なので登攀自体は容易だと思う。F4は上部でCSの下にある隙間を這って通らなければならないため、大柄な人がトップをすることは不可能である。標準的な体形の私でもザックを下すことは勿論として、ヘルメットも脱がないと通れないほどの激狭空間であった。通りたいけど左(滝下)に体を乗り出すとツルツルの一枚岩なので滑って落ちそうで怖い。しかし、右に寄りすぎると今度は通れない。挟まった体をさながら蛇みたいにくねらせながら進んだ。ホントに大変だった。
一回諦めて水流沿いの右に行ったが、岩が覆い被さるようにハングっていて、ホールドもスタンスも見当たらなかったので諦めてクライムダウンした時はかなり怖かった。
ここはホントに強いメンバーで行かないとヤバいと思う。
七ツ瀑ゴルジュ。気にはなっていたが、実力的に自分が行けるのか?と葛藤もあったが機会とモチベーションが合い仲間とチャレンジ。結果としてはメンタルオバケなyoshiさんのF2、F4リードで突破出来ました。雨が直近で降っておらずチャンスと思いのぞんだが、F2は以前と水流方向が変わったせいかシャワークライムなんて生易しいものではなく激流クライム。自分の体重が5割増しになったと感じるような叩きつけ!ヤバかった。。上部も水流の圧力ハンパなく、リード突破したことが信じられないという感想。
F3は容易。そして核心のF4。ラスボス感満載で一瞬晴れて嬉しさもあったが、以降は曇りでとても寒い登攀となりました。ここもyoshiさんリード。左の大チョック直下をビレイポイントとし離陸。その後うまく支点構築し突破。セカンドは自分がいったが、FIXではなくビレイとした。サードには確保用のロープを自分が引いて登る方式。途中、水流登攀の中でビレイロープとリードロープを干渉させ動けずクライムダウンするという凡ミスで、体を冷やしてしまうチョンボがあったものの水流部は突破。その後のハイハイルート(Lynn_Katoさん命名(メチャ狭い横向きクラックを匍匐前進))へ。。ザックを背負うと進めないためyoshiさん残置のザック(ヘルメットの格納)と自分のザックを押し上げながら進む。最後は滝側にスタンスあったのでそこへ身を乗り出し、荷上げシステムを作成(メインロープ途中にインクノットで掛ける)し突破。疲れた。。ラストmassyさんは荷上げシステムを使用しスムーズに突破。とはいえ3人の突破に2時間要する激戦となりました。
今回は核心ゴルジュ突破が目的なので、ここで遡行打ち切り。ヤバイと言われるシアン沢周辺の下降ルートをルーファイし下山(最後はルート不明瞭で沢下降)。
記録も少なく猛者たちのみ突破成功している難関ルートを攻略でき、充実した達成感ある沢登りとなりました。
備忘・メモ:
・トランシーバーあると状況分かってよいと感じた
・ゴアテックスは激流ですぐ浸水するので、完全防水の昔ながらのカッパがよいかも ワークマンとかの。
・F4ビレイポイント洞窟としたが、沢床の方が状況俯瞰できてよいかも。ただ取り付きの小滝が微妙に渋い(フリーで登るのは大変)ので判断に迷う
いくつかの候補があったなか、七ッ瀑ゴルジュに。
山行記録を見てると突破できるのか敗退となるのか色々考えてしまった。
実際の七ッ瀑ゴルジュを見ると仄暗く雰囲気があった。
F2、yoshiさんがリードで水流に突っ込む、ものすごい勢いでテラスまで登り右手を上げて突破!
セカンドで水流に突っ込むが呼吸がなかなかできず滝の奥に行けばと思ったがやはり水量は変わらずスペースがないため、とりあえず上のテラスまで早く移動しないと思い、ごぼうで登る。
突破後、ザックがやたらと重いので開けてみたら小物がザックの中で水に浮いていた。
F3 STKさんがリードで水流右を登る。細かいスタンスがあり、かなりヌメるが突破。
F4 yoshiさんがリードで登る。なかなかロープが引かれず不安になるが、しばらくしてロープが引かれ無事突破!
セカンドでSTKさんが登る。
STKさんもロープがなかなか引かれなくなり不安に。笛の音が聞こえ安心。
日が当たらない場所で待機していたため、身体が冷える。
最後に自分が登るがF4上部がえらく狭い。ザックとヘルメットを外してやっと通れるくらいのスペースしかない。
岩はヌメるため、なかなか進めない・・。yoshiさん、STKさんのフォローでなんとか突破。
yoshiさん、STKさんありがとうございました!
コメント
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見ているだけで息が苦しくなってきたよ、
突破した者達しかわからない、価値ある登攀でした。おめでとう(*Θ_Θ*)/
F2の登攀は今まで経験したことがないほどの激シャワーで体が押されている感覚がありました。映像見ていると確かに息苦しくなるような水量ですよね。
あのゴルジュは圧巻でした。次はわたさんリードで行きましょう(笑)わたさんならF4も余裕で突破できるはず。
アタックの成否って紙一重だなと感じました。けどまぁやはり超強力リードがいるかいないかが大きいですね。今回はヨシさんの「馬力」のすごさを感じました。
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