尾白川上部ゴルジュ(敗退)


- GPS
- 12:27
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 603m
- 下り
- 601m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
写真
感想
いつか行ってみたいと思っていた尾白川ゴルジュ上部。
またまたパートナーに声を掛けて行ってみた。
今回はパートナーは凄く調べてくれたお陰でかなり助かった。そんな大きなカムいる!?(3.0ー3.5)って思ったけど、これ何度も使った。
私はいつも通り!?あまり調べてなく、あまりにも舐めていた。
F1 不動滝
見てビビった。。ここは相方に譲ってF2を登りたかったが、、誘ったの私だし。先ずは私から行くか、と。
途中から人工を交えて登攀。背負ってるカムが多過ぎて、丁度良いサイズのカムを探している時にハンマーを落としてしまった。登攀する時、すぐ打てるようにハンマーのバックアップを外してしまうんだが、これが裏目に出た。この後続くF2,F3でも私がハンマーを無くしたせいで面倒な作業が連続した。
またF1は空身で登って、後でザックに荷上げにも
時間を掛けてしまった。中々真っ直ぐの壁ではないと荷上げは難しい。
続いてF2
ここはやりたく、相方にお願いしてリードをやらせて貰う。
壁に取り付く時がやや手間を取らせたが、途中まで順調に人工登攀。が、持って来た1番小さいカムが入らないクラックがあり、ハンマーは相方が持ってる。。
手詰まり、選手交代。
パートナーはナッツでなんなくクリア!
この後フォローで登ったら、実はこの後が難しくCSを越える箇所もヒィヒィ言いながらやっと登れた。
こんなところをリードするパートナー!凄い!!
続くF3
自分がリードで行くが、また手詰まり選手交代。
しかしここF2よりもヤバかった!!
この日のパートナーは神がかかってる!!これは何度もトライしても無理そう。って言うかトライしたくない!!
その後も続くゴルジュ。
最後は水流を突破出来ずに敗退。
F2とF3にボルトがあって助かった。これを使用して懸垂。
しかしF2の懸垂は難しかった。そのまま降りると滝の水圧がモロに当たる。振られないようランナーを取りながら懸垂下降した。
ここも大変だった。
脱渓
左岸の沢を使い尾根へ。ここも急峻で大変だった。気がつけば行動時間11時間越えてるし…
真っ暗闇で駐車場へ。
いやー疲労困憊。もう動けない。
今回はパートナーが居なかったらどうにもならなかった。いつもは反省点とかあそこはあーすれば良かったじゃないか!?と色々出てくるが、今回は難しい過ぎて完敗でした。
お付き合い頂きありがとうございます!
6時矢立石駐車場集合。日向山登山者ほか、沢に行く人で4-5台停まっている。9台くらいは停められそう。
林道を歩いて、沢づたいに降りて、不動滝手前で入渓。
不動滝の上で入渓と勘違いしていた。
F1 不動滝
滝の大きさ、水量、これを登ると思うと肝が冷える。
M氏がいつになくやる気で、リードをかってでてくれる。じゃんけんにならなくてよかった。
下部の階段状は苔でぬめる。その上のスラブはあぶみで。
ビレイ中、瀑風で身体がかなり冷えた。
マッシャーと、ロールンロックで登る。
左のクラックに割と大きめのカムが決めやすい。
リングボルトのボルトだけが残っていて、ナッツのワイヤーを引っ掛けてある。ナイスアイディア。
最後は背中でクラックに挟まりつつ、あぶみを右に伸ばしていって、抜ける。
ザックがあるので、背中が使い辛かった。
あぶみやカムが残っていて、回収できなかったと言っていたが、とても助かった。
うまくフォローのために残しつつ登るのも大事だなと思った。
ザックの引き上げ、中に水が入るようにパックしてしまっていたので、重たくて大変だった。最後の段差に引っかかり、少し戻って引き上げる。なんとか上げられてよかった。
支点はカム3発。
F2までの移動は、水流が恐ろしいが、入ってみればそうでもなく、水線に沿って移動。勇気あるなぁ・・
すぐに楽しみにしていたF2が見えてきた。
F2
M氏が泳いで左岸から取り付く。泳ぎつつカムをきめる、というのが大変そうに思っていたが、意外とあっさり進んでいった。下部半分、5ピンほど伸ばして撤退。残置ハーケンまで届かないそう。ハンマーも渡しておくべきだった・・
交代して、トップロープ状態で。ロープで引いてもらえるので、水流で苦労がなかった。
残してくれたあぶみ2発をつかって登り、順調に進む。残してもらえるとだいぶ楽だ。
残置ハーケンまで届き、あぶみをかける。ビナ一つしか入らないので、ヌンチャクをかけてから、そのヌンチャクのビナにあぶみをかけた方がよかった。余裕がなく、先にあぶみをかけてしまったので、あぶみを外して、それにスリングをかけてヌンチャクとし、そのヌンチャクにあぶみをかけた。時間がかかった。カム不足で、一度決めたカムを回収しつつ、あぶみ一手分の間隔で、よく効いたカムを残していった。M氏がハンマーをF1で落としたそうで、途中にハンマーも残していく。
ナッツやハーケン、小さめのカムなどを駆使してなんとか抜ける。最後3.5でA0。ずりあがる。上をみればペツルが二つ打ってあったのだが、気が付かず、3.5一つでビレイ。ロールンロックと、岩にはめた左足で、万が一外れても体で止まるようにする。
ナッツが効きすぎて、外すのが大変そう。ハーケンで叩いて、なんとか回収してもらった。
F3
M氏が先行。4-5ピン進めたあたりで、引き返す。よほど難しそうだ。帰ってくるとき、ハーケンもカムも抜けた・・。
F2からは、クライミングシューズに変えておくべきだった。あぶみでトラバース気味に水流に近づき、水流の1mほど右から直上。ハーケン2枚、アングルを打つ。浅効きなので、その2枚と手も使ってなるべく体重を分散させて慎重に。ある程度上がったら、水流の方に逃げて、そこからフリー。人工から離陸するときに、感覚が変わるので、切り替えが難しいと感じる。最後の一手、ここが核心だった。左手、胸のあたりにカチ、右手も大きく伸ばすと縦のカチ。足は10mmくらいの段が左膝のあたりにある。それより上になにも手がなく、ハーケンも打つところもなく(打ち尽くしていたが)、どうしようもない。素手の方がフリクションが効くかと、手袋も外す。ビレイの人が冷えて申し訳ないと思いつつ、15分くらい苦悶。少しランナウトもしてるので、撤退するかとも考えたが、あと一手なのが悔しい。右足を10mmの段差に乗せて、岩に抱きつきつつ、身体全体のフリクションでずり上がる。落ちたらまず、ハーケンは飛ぶだろうし、ヒヤヒヤだった。
なんとか抜けたが、全て打ち尽くしたので、どうやって支点を作ろうかと、ふと見上げるとペツルが2枚。ありがたい。。
フォローもなかなか苦戦の様子。ハンマーを上の方にしか残せなかったので、ロープをまた出して、下の方のハーケンも回収してもらう。濡れたロープに全体重がかかると、なかなかルベルソの解除ができなかった。お助け紐で無事に抜けてもらい、F4へ。
一箇所、ジャンプするところがあり、ハーケン、あぶみでなんとか抜ける。跳躍力を求められるところは苦手だなと思う。
F4
少し渓相が変わる。緑があり、水流の轟音もなく少し癒される。
M氏が左岸から泳ぐが、全く進まず。撤退。
右岸からトライするが、岩陰から出た途端、水流で敗退。2m進むのに、全力で50m分くらい泳がないとダメそうだった。足ひれ、ゴーグルがあれば突破できるだろうか。ハンマー投げが有効か、それ以外の方法は思いつかなかった。F3で気力を完全に奪われていたので、あまりがんばる元気もなく、ここで撤退。脱渓もできそうだったが、懸垂で降りることに。
帰りのジャンプは、痛めた左足がもつ自信がなかったので、ドボンして水流で。見た目は激しいが、入ってみればそうでもないとも思った。途中狭くなっているところ、水流が激しく足が引っかかって、一瞬やばかった。水は怖い。
F2の懸垂は水流に落ちていくので、カム、残置ハーケンにスリングをかけながら。
2人目は下でロープを引っ張りながら。40mロープでは足りないので、スリングとあぶみで伸ばして、なんとか陸へ。下から引くと、ATCが効いてしまうし、緩めると水流に飲まれるし、どうしたら良いものか。フリクションノットだけで降りるのがベストかもしれない。
F1上部より脱渓。腐葉土がスラブの上に乗っていて、手がかりもなく、なかなか大変な登りだった。全身泥まみれ。変な虫にも噛まれた。
リンクカム一式、マイクロカム4、ナッツ4、ハーケン6、アルヌン8、3.0、3.5。上下ウェット、ライジャケ、シングル40m。
アルヌン10、ボールナッツ、ハーケン8、50mロープでもよかった気がする。
12時間超えで、疲労困憊。お互い、特に反省点はないのだが、単純に力不足。手に余る沢だった。もう一度行けば、もっとすんなりいけるかな・・・
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