大朝日小屋
- GPS
- 11:06
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,654m
- 下り
- 1,650m
コースタイム
- 山行
- 5:32
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 5:41
天候 | 1日目、雨 強風 霰 雷 2日目、曇り 気温は高く朝でもマイナスにはなりませんでした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場にトイレ設置されてます |
コース状況/ 危険箇所等 |
古寺鉱泉駐車場〜合体の樹 雪はなし。道に問題ありません。 合体の樹〜ハナヌキ峰分岐 所々夏道が出てますが、ほぼ雪に覆われています。残雪は薄いので藪が被っています。ハナヌキ峰のトラバースは歩き辛いですがそれほど問題はありません。 ハナヌキ峰分岐〜古寺山 雪は豊富にあります。傾斜がきつくなってくるので雪に蹴り込めるしっかりした足拵えが必要です。古寺山のすぐ下のピークからハナヌキ峰に向かう降り口にはテープで目印がしてあります。 古寺山〜小朝日岳 雪が大分緩んでいますが何とか歩けます。私が通過した時は小朝日の巻き道はまだ誰も通っていませんでした。 小朝日岳直下の急坂 石が見え雪がほとんど無い場所が多いですが、雪が残っているところは足を乗せると踏み抜き多数です。 小朝日〜大朝日稜線 腐った雪と藪でかなり歩き辛いです。前日まで降った雪が薄く積もりシャーベットになって踏み抜きとの戦いです。 |
その他周辺情報 | 大井川温泉「ゆったり館」 入浴¥300 シャンプー石鹸あり 冷たい水 飲み放題です |
写真
装備
個人装備 |
ピッケル
アイゼン
合羽
|
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備考 | ワカンが欲しくなりました |
感想
天気が悪くなると言う予報で夜半からの土砂降りに加えて雷も鳴り出す悪天候でした。
夜明けを待って歩き出すつもりでしたが、雨は止まず諦めて様子見です。フロントガラスに当たる雨粒にたまに雪の粒が混じり諦めて帰ろうと車を出した直後一瞬薄日が差したように見え、同時に雨が止みました。あわてて駐車場に取って返します。
当初計画では鳥原山を廻りたかったのですが、10時近くの出発になったため古寺山からの大朝日の小屋を目指すことにしました。
そう決めて周りを眺めながらノンビリ歩き始めましたが、残念なことにハナヌキの手前で再び雨が降り出しました。悪いことに雷も響き始めまてしまいます。雨はまだしも雷では逃げ場が無いので諦めて下山するか考えましたがとりあえず古寺山付近まで行ってみる事にします。幸い進むうちに雷は遠ざかっていったようで一安心です。
雪も増えてきたので昼食とりながらアイゼンとピッケル装備。古寺山辺りまでたどり着いたところでだんだん時計が気になり始めます。思ったよりも足元が悪く歩みがはかどりません。小朝日は巻くのはやめて真っ直ぐ上がります。山頂までは雨に加えて風も強くなり顔を伏せて進みます。山頂からはガスで何も見えません。小朝日までは緩んだ雪ながらもアイゼンを効かせて歩くことが出来ました。
小朝日からの下りは雪解け水がドウドウと流れる音を聞きながら踏み抜きと雨風との戦いです。どこに足を乗せても抜けていきます。雪の溜まった場所で太腿まで埋まりひっくり返ってしまい、起き上がるのにしばらくかかりました。幸い怪我はありませんでしたが、そんな感じで進むのでまったくはかどりません。
踏み抜きや崩壊を警戒してなるべく藪の側を進みますが、一歩進むごとに足は膝まで埋まりヤブ漕ぎしながらラッセルしてるような状態です。しかもガスで視界も悪く暗くなってくる上に風雨も強まりだんだん焦ってきます。
銀玉水までたどり着く頃にはガスも深くなりその先の斜面ではホワイトアウト。風も強く息をするのも大変です。真っ直ぐ登れば小屋に着くのは判っていても周りが見えないので磁石とにらめっこしながら進みます。風が強く体が持っていかれますが、雪はそれほど酷くなかったので前に進むことが出来ました。それにしても体力の無さをつくづく実感します。三歩すすんでは足を止めて乱れた息を整えてノロノロ進み又休んでとほんの数百メートルが果てしなく長く感じます。ようやく小屋に着いたときはホッとしました。
さすがにこんな荒れた日に登る人も居ないようで管理人さんが一人で過ごされていました。話を聞くと前日と前々日は吹雪でだれも上がってこないとのこと。除雪も二回したとか。
そんな話を伺っているうちに更にもう一人到着。宿泊者は二名でした。管理人さんにお酒をご馳走いただいて楽しく過ごさせて頂きました。ありがとうございます。
翌日もガスは晴れず風も若干残っていました。気温はかなり高く風が冷たくありません。視界の悪い山頂を踏むよりも少しでも雪が締まってるうち午前中のうちに帰ろうと古寺山経由のコースです。山頂はガスでしたが少し降るとガスも切れ、前日見えなかった稜線も見渡せるようになりました。少し降ると風も収まり、前日とは打って変わって快調に降ることができました。天気の回復を待ちかねた人たちが続々登って来たので賑やかな小屋の夜になったことと思います。
帰りに大井川温泉に浸かって湿った体をようやくさっぱりさせることが出来ました。酷い天気でしたが楽しい山でした。また近いうちに登りに行きます。
今年も登って来てたのですね。
思えば一年前に大朝日小屋でご一緒したのを思い出しました。
写真の乱れ具合で相当過酷な登山だったと推測されます。
ホントお疲れさまでした。
今の時期、雨に降られると激冬季以上に難儀させられますね。
自分も3月末に雨の藪山登ってしまい、腐れ雪にスノーシューで足元が流れ、アイゼンでは膝上のラッセルで大変な事に成って来ました。
こちらは途中撤退で終わりましたが、この状態で完歩はさすがです。
いつもに増してビックリな山行でした。
あと、GW中自分も大朝日考えて見たのですが、天気が悪そうだったので軟弱に少しでも条件の良さそうな安達太良選んで風雨に巻かれて来ました。
後半に時間作ってもう一つ登れないかなぁ〜?
コメントありがとうございます。
大朝日はやはりこの時期じゃないとゆっくり出来ないなと思って登ってきました。
確かに過酷な山だったような気もしますが、降りると楽しかった記憶しか残らないと言う麻薬のようなものかもしれません。
それにしても余りの雪の悪さにこれ以上の行動はしたくなかったのが本音です。(笑
yuufunさんのレコも拝見いたしましたがこの時期の雨はかなり利きますね。ご一緒された方もなかなかのガッツで感服いたします。
あ、昨年はお世話になりました。
GWはなんか天気がどこも悪くて苦戦でしたねぇ・・・
小屋宴会でしたか(笑)
状況は去年とずいぶん違うようですが。
しっかし東北も雪が少ないな〜〜〜〜〜〜〜
山頂小屋に限って言えば小屋宴会も今だけ限定ですからねぇ
雪が無くなったら混みすぎて寝返りすら出来なさそうなイメージで
それにしても雪はイマイチですね
早くも来年に期待です(笑
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