金剛山、妙見谷／水飛沫を浴びながら

2025年08月31日(日) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 5.9km
• 登り: 569m
• 下り: 575m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:10
• 休憩: 0:40
• 合計: 5:50

8:20 金剛登山口バス停
9:10 妙見滝
11:40 九合目（千早本道）
11:50 12:30 山頂売店
13:50 ツツジオ谷入口
14:10 金剛登山口バス停
14:10 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

JRと南海電車を乗り継いで河内長野駅へ
河内長野駅前〜金剛登山口：南海バス
金剛登山口〜千早赤阪中学校前〜富田林駅：4市町村コミュニティーバス
近鉄電車とJRを乗り継いで帰宅
※南海バスはいつも満員、旧金剛バスの路線を引き継いだ4市町村コミバスなら、余裕で座席に座れる。千早赤阪中学校前で1回乗り換えるが、乗り換え時間は10分くらい。料金も合わせて540円。南海バスが500円だから、大差ない。少し時間がかかることを我慢すれば、こっちの方がのんびり、ラクチンだ。

コース状況／危険箇所等

●妙見ノ滝手前までは、林道と踏み跡がある。妙見ノ滝付近は、大量の倒木に埋もれてしまっている。妙見ノ滝は、左岸に巻き道あり。妙見ノ滝から上流は、沢歩きとなる。標高720m辺りに、大きな滝が2つ連続する。
●2017年の台風による上流部の大崩落によるものか、そこから上流は、大量の倒木、流木、大小の岩、小石や土砂が、あちこちに堆積し、あるいは、表土が洗い流されて、花崗岩が露出したりしている。
●上流部の標高860m辺りから、倒木と土砂や小石が堆積した上に水が流れる、やや幅の広い、開放的な谷となる。頭上を蔽っていた樹林が、倒されて無くなり、青空が覗き明るい。
●標高920mに、崩落した谷の跡が現れる。雨で表土が洗い流され、流れの中央は、花崗岩の露出する滑滝となっている。水の流れもこちらの方が多く、一見すると、こちらが本流と見まちがいそうだ。ここに目印のトラロープが張られていたが、今は切れて地面に落ちてしまっている。間違って、この谷を直進してはいけない。過去、ここで滑落死した人がいる。
●右手を注意深く見ていると、ややか細いながら、水の流れる谷の入口が見える。実は、こちらが本流だ。これを、登っていけば、本来の詰めの谷から、山頂売店や転法輪寺に通ずる広場に出る。
●妙見谷は、途中に土石流の跡らしきものや、上流部の、浮石の多いガレた谷を登らねばならない。大雨の降った翌日などは、崩落の危険があるので注意を要する。

写真

8/31 10:29

金剛登山口バス停から、しばらく舗装路を歩く。出城橋から対岸に、村界尾根と赤滝谷が見える・・透き通るような青空だけが、秋を感じさせる。

8/31 11:07

倒木帯手前の渡渉地点・・谷に日射しが射す

8/31 11:13

妙見ノ滝・・直下に流れ落ちる、一筋の水流・・

8/31 11:16

左岸の巻き道を登り、上から見下ろした妙見ノ滝・・

8/31 11:18

両岸に崖の迫る、狭い谷を歩く

8/31 11:32

所どころに、人の背丈ほどの小滝・・

8/31 11:36

乗り越えると、また静かな谷・・

8/31 11:38

苔むした倒木が懸かる段差・・

8/31 11:43

谷の奥の3m滝を、水しぶきを浴びながら、乗り越える

8/31 11:43

滝の落ち口から、ほとばしる水流・・

8/31 11:43

滝の向こうに、少し大きな空間が開ける・・

8/31 11:45

姿を現わす、2段6mの滝

8/31 11:45

滝の下段を廻り込んで・・

8/31 11:46

滝の上段を、見上げる

8/31 11:46

滝つぼのすぐ側まで近づくと、滝の流れから吹き下ろす風が、額にあたって心地よい

8/31 11:46

飛び散る水飛沫・・

8/31 11:49

私が、右岸に垂れ下がるロープで、滝の上へ這い上がると、後から来た沢靴の男性が、古いザイルを掴んで、滝を直登し始めた・・かねて、ここは登れるかもしれないと思っていた、ホールドとスタンスのある箇所から・・

8/31 11:49

6m滝のすぐ上にある、崖のような滝4m・・

8/31 11:50

沢靴の男性は、滝の左の水流に、ぶら下がるザイルを掴んで、ずぶ濡れになりながら、この滝も直登した・・

8/31 11:54

私は、いつものように、左岸を巻いて滝の上流へ降り立ったが、沢靴の男性の、ケレン味のない、落ち着いた動きに、少し感化されてしまったようだ

8/31 11:56

私も、できるだけ、水の流れに沿って、滝を登ってみようか・・

8/31 11:57

そうすれば、いつもと少し違った景色が、見れるかもしれない

8/31 11:58

倒木に覆われた滝・・滝の左の流れから、滝を直登する・・ズボンがずぶ濡れになり、靴の中まで水が入って来た

8/31 12:03

2mほどの小滝・・これは難なく正面から登れた・・何故、今まで、こんな小滝を巻いて登っていたのだろう

8/31 12:04

滝を這い上がり、落ち口から下を見下ろす

8/31 12:05

30m先の岩に挟まれた斜瀑・・ここは、いつも通り正面から・・

8/31 12:06

四つん這いで、這い上がる

8/31 12:11

50m先の3段の滝・・水線に沿って、濡れるのを厭わず、登っていく

8/31 12:12

8/31 12:16

この小滝も、正面から・・

8/31 12:17

乗り越えて、下を見下ろす・・

8/31 12:19

なだらかな谷の、100m先に・・

8/31 12:20

5mの斜瀑

8/31 12:21

滝つぼを渡り・・

8/31 12:21

正面から、取り付く

8/31 12:22

流れに沿って、滝を登る

8/31 12:23

滝の中段から、上を見上げる

8/31 12:23

ほとばしる水流・・

8/31 12:24

幾筋もの流れに分かれた、滝の上段・・

8/31 12:24

滝の落ち口が、見えてくる

8/31 12:26

落ち口に立ち、下を見下ろす

8/31 12:34

標高800mを越えて、この小滝も、正面から乗り越える

8/31 12:38

花崗岩の崖、倒木の突き刺さる滝・・

8/31 12:39

今日は、倒木を潜り、滝を攀じ登ってみる

8/31 12:42

手掛かりになる岩や足場を選んで、グイッと体を持ち上げると、滝の落ち口が見えてくる・・

8/31 12:42

滝の流れを見下ろす

8/31 12:42

滝の向こうの景色・・

8/31 12:43

滝から登ると、右下に、なだらかな斜瀑・・

8/31 12:44

滝の落ち口から、下を見下ろす

8/31 12:49

階段状の斜瀑も、水の流れの中を、歩く

8/31 12:49

意外と登れるし、楽しい

8/31 12:52

やがて、自然林が頭上を蔽う、広くなだらかな谷・・

8/31 12:53

ゆっくり、登っていく

8/31 12:58

自然林のトンネルを抜けて、渓流の畔に、半透明の小さな羽のようなものが、いっぱい・・

8/31 12:58

イタドリの実だ

8/31 13:00

滑滝のような流れを登る

8/31 13:10

ぽっかり開けた青空・・

8/31 13:10

詰めの谷分岐・・

8/31 13:29

詰めの谷を溯り、ブナの森に入る

8/31 13:36

振り返るブナの森・・

8/31 15:53

山頂売店で、昼食後、タカハタ道で下山・・林道脇に、ハナタデ

8/31 15:53

ほんのりピンクの花・・

8/31 15:54

ヌスビトハギ

8/31 15:55

鮮やかなピンク・・

8/31 15:55

口を開いた二枚貝のような花・・

8/31 15:55

キンミズヒキ

8/31 15:56

ゲンノショウコ

8/31 16:01

花に止まるチョウ・・

8/31 16:01

ゆっくりと、羽を広げると・・

8/31 16:01

サカハチョウだ・・

8/31 16:01

ヒヨドリバナは、よほどチョウに好かれるらしい

8/31 16:02

この花に止まるチョウを、4種類見た

8/31 16:04

フシグロセンノウ

8/31 16:04

鮮やかなオレンジ色の花が、咲き残る

8/31 16:05

小さな黄色い花・・少し貧弱だが、どうやらダイコンソウのようだ

8/31 16:11

シュウカイドウ・・開いた花が多くなってきた

撮影機器：

DMC-FT4 Panasonic

装備

個人装備

長袖Tシャツ ズボン 靴下 ゲイター ゴム手袋 レインウェア 折り畳み傘 ストック 日よけ帽子 虫除けスプレー（ハッカ水） 着替え（短パン・半袖Tシャツ） 靴 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） コンパス ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 常備薬 保険証 携帯 時計 タオル ナイフ カメラ

感想

arajin

　標高720mの2つの大きな滝を、後から来た沢靴の男性が、滝にぶら下がる古いザイルを掴んで、ずぶ濡れになりながら直登していった。どちらも、少し以前から、この岩を掴み、ここを足場にすれば、登れるかもしれない・・と思っていたルートだった。古いザイルがどこまで信用できるか不安だったのと、全身ずぶ濡れになるまでの覚悟が無かったのとで、躊躇していたのだが、私も、そのうち、挑戦してみたい。
　この日は、この男性に刺激を受けて、できるだけ流れの中、滝を登ることを意識して歩いてみた。やってみると、意外と歩けるものだ。これまで無意識のうちに巻いていた滝を、流れの中を登ってみると、今まで見えていなかった景色が見えてくる・・これが、とても新鮮だった。
　妙見谷を歩く楽しみが、また、一つ増えた気がする。