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Yamareco

記録ID: 8659961
全員に公開
ハイキング
房総・三浦

ノコギリ・アドベンチャー。海を望める房総・鋸山。

2025年09月07日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:07
距離
10.3km
登り
709m
下り
711m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:27
休憩
0:40
合計
5:07
距離 10.3km 登り 709m 下り 711m
8:28
10
8:46
5
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12
9:10
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10:40
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7
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8
13:27
8
13:35
ゴール地点
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2025年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
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2025年09月07日 11:14撮影 by  SIGMA fp, SIGMA
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2025年09月07日 11:20撮影 by  SIGMA fp, SIGMA
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撮影機器:

感想

鋸山(のこぎりやま)。奥多摩のではなく、皇海山の近所のでもなく、南アルプスの鋸岳でもない。房総の鋸山。
え?千葉に山なんてあったっけ? いやいや活火山であるビッグサンダーマウンテンやマッターホルン(伊予ヶ岳・南房総)もある。房総半島の内陸は丘陵地帯が広がっている。

冬場、東京湾から富士山とは反対方向の房総半島を眺めるとギザギザした西寄りの尾根が見えて、たぶんそれが鋸山辺りだと思っている。
とはいえ、千葉県の最高峰は愛宕山408.2mという山であることもあまり知られていないようで、航空自衛隊の峯岡山分屯基地があるため、登山コースにはなっておらず、三角点を見学するには事前の申請が必要。とある。
これはちょっと面倒である。もちろんこれらは今調べてみて今知った。そして都道府県別でも1番低い山を持つ県である。



寒くて自転車が乗れない。
それまでずっと夏も冬も関係なく乗っていたロードバイクが、ある冬になって突然、自転車に乗るのが寒くて辛くなった。

どこへ行ってもロードバイクが一緒だと気軽に立て掛けて、散策するという自由もあまり無く、基本的に「自転車に乗って走る」が目的としてあり、ただひたすらペダルを踏んでいた。またロードバイクで峠に訪れていたりした時に見かけた道標が、まだその先にも道がある事に気づいていたりした。



その先へ行ってみよう。
ふと自転車を降りて、電車やバスで散策に出掛けてみると、とても自由に感じて、三浦半島の砲台の跡や猿島の無人島、軽井沢や富岡の世界遺産とか大谷の地下空間とか訪れ、その周辺を散策したり、疲れたらフラッとご飯屋さんに入りビールを飲んだりしていた。これはこれで身軽で良いなぁ、と思った。戦争や産業の遺構を巡るのが楽しかった。

その流れで、江戸時代から1985年頃まで良質な凝灰岩「房州石」が採掘される石材産地として栄え、石切場跡や搬出路は産業遺産として残っているといわれる鋸山を見つけた。横浜港や台場建築、靖国神社、早稲田大学の石垣などに使われた。という。



初めての鋸山のお話し。
1月。スニーカーと適当なリュックサック、街用のダウンとカメラを抱えて出掛けた。この時は登山とも思っておらず、今まで通りの散策程度に思っていた。そしてまだ、登山をするための道具は一切持っていなかった。

水を持っておらず、駅を降りて道中どこか自販機があるだろう、と思っていたら自販機には出会わないまま、鋸山の入り口に着いてしまった。
まぁ上に行けば何かあるだろう、と結局そんなところは何処にも無く、何も飲めずちょっと辛い思いをした。
ある訳がない。今ならそれに備えることも出来るけど、初めてで、何も知らないというのは怖いもの知らずである。


息を切らしながら坂を登って、舗装されていない道を歩いたり、森の中に佇む巨石の造形や遺構、登り切った山頂からの眺め、下山後の冷たいビール。
自分の中の何かのスイッチが入ってしまった様で、それから毎週の様に足しげく山へ足を運ぶ様になってしまった。


前置きが長くなったけど、先週末の南アルプスの疲れが取れないまま、週末が近づき、台風までも近づいて去っていった。台風一過の土曜日はお天気が良かったけどゴロゴロして過ごした。

サクッと日曜日に歩けそうな山、そして山歩きの原点であり、山歩きの楽しさをもたらしてくれた鋸山へ、久しぶりに行ってみることにした。
下山後はアジフライとかなめろうとビールを楽しみに。


久しぶりに千葉方面の電車JR内房線に乗って木更津、君津を越えて浜金谷駅5mに到着する。観光客とハイカーが混じって駅を降りた。


ここからぶらぶらと歩いて、あ、お水を買うのを忘れずにする。割と登山口ギリギリまで自販機があって、何故あの時買わずに見逃してしまったのか、なんてことを思いながら、自動車道を潜って、関東ふれあいの道、車力道ルートで登っていく。あれ、暑さは少しマシになったのかな?という感じで、風も気持ちよく吹いていた。
台風の影響か葉っぱが散乱しがちで少し濡れている石畳みは滑りやすい。

汗だくになってきた。全然マシになっていなかった。東京湾を望む展望台302mに到着して、ザックを下ろして背中を乾かしながら、海を見た。良い眺め。
あれ? でも、ここは初めてかもしれない。と、地図を見返すと、石切場劇場はこの手前の分岐で曲がって、こちらには来なかったんだ、と振り返る。前回は石切場を見るのがメインだった。




今日もまた、再び登り返しの地獄。
東京湾を望む展望台も後ろから来た人たちで溢れそうになって来たので、次は鋸山山頂を目指す。
鋭い登り返しが、下りの向きに「山頂→」と指されているとちょっと違和感を感じるけど、ここを下った先に山頂がある事は分かった。また、登り返しがあることも分かる。
下って山頂、は聞いたことがない。


鋸山山頂327mに到着。
浜金谷駅は5mからのスタート。ほぼ海からのスタートて、322mも登れば海側は開けていて、景色はとても良かった。前回は鋸山を登った、と思っていたけれど、実は山頂まで登り切っていなかった。ここも初めての景色だった。


ここからが、鋸山の核心部かも知れない。
鋸山からの先に繋がる郡界尾根は、千葉の房総半島の南北を分ける「上総」と「安房」の境目の尾根で、房総の海側から内陸側へ切れ込んでいっている。


明らかにトレースが薄くなって、ピンクリボンとGPSを頼りに鋸山林道口に出た。左手の保田駅のある海側へ行く道は完全に通行止めになっていて、全く誰も通さないぞという強い意志を感じた。

確かに、ルートを引いている段階から、ルート上に通行止めのマークが散見されていて、思うようにルートを引けない。歩いた形跡のあるログもあったり、通れるのか通れないのか、よく分からなかった。



縦走路は林道を跨いだ先にあり、探すと微かに取り付き口らしき細いロープが垂れ下がっていた。見上げるとピンクリボンがあった。
ここからは小鋸山を目指すのであるが、たぶんほとんど誰も歩かない、ほんと物好きしか歩かないのか、足跡は一昨日の台風のせいで落ち葉で埋まってしまったのか、なんとも心許ない道を登っていく。


次第に細尾根になり、急に岩が草木を突き破ってそそり立ち、一時の絶景をもたらしてくれるのだが、両脇は切れ落ちていて、その先には、崖が見えたりと、なんて所、歩いて、登って、いるんだ、と、これはやってはいけない事をしている様な気持ちと、小鋸山は195mという小山なのだけど、アルプスの岩稜帯を歩いているような高度感があった。

もしも滑落したら3000mも195mも同じ様に危なく、同じ結果になりそう。

汗だくになってきた。サクッとのはずが、、なんてことになって来たんだ。。と、思うようになってきたのも後の祭りだった。


あまり人が通らないのか、草木の方が優勢で途中草木を掻き分け、細尾根を岩をへつりながら、小鋸山の手前までやってくると、ちょっと先の岩の上に赤いザックが見えた。人だ! 先行者がいた!

情報交換をした。どうも同じルートを辿って来たようで、この先へ進むか、戻るか悩んでいる最中だった。すでに小鋸山には登頂したようだった。

同じく、またこの先に通行止めマークも気にしていて、どうも私有地の様で、そこまで辿り着いたとして、先の通行止めの様に固く閉ざされていると、積んでしまう。
そして、またこの先もまだ難儀な道を進むのかと思うと、ちょっとウンザリしていた。

小鋸山はもう直ぐそこで、もちろんそこまで行くことにした。先行者の人は来た道を戻っていった。


小鋸山195m。
この標高からは想像出来ないほどの秘境感と遠く見渡せる景色はとてもよい眺望だった。随分と内陸の方へ入って来ていたので、もう海は見えなくなっていた。

さて、戻ろう。
来た道を引き返す。登りの道のりを考えるとちょっとウンザリ気味だったけど、慎重に歩を進めていく。お昼前でお腹も減ってきた。途中でお湯を沸かしてご飯を食べても良かったのだけど、房総に来たからには、アジフライとなめろうを食べたい。冷たいビールと、、

あぁぁ・・急ごう。草木を押し除けながら、もうそこに林道も見えていながら、時折トレースもピンクリボンも無く右往左往した。強引に林道に下りて、ひとまず先の通行止めまで戻ってきた。

地図の看板のところに、軽装なハイカーらしいご夫婦がいた。ダメを承知で、ここの通行止めって通れないですよね?と、聞いてみたけど、初めて訪れたというので分からなかった。こっちの方が登らず保田駅まで下山できるだけどなぁ、と思いながら、ここから先はかなり険しかったですよ、どこも通れないので、来た道を帰るんです。とお伝えした。散策気分だとこの先はちょっと辛い道だった。



ここから先は最早消化試合の様だ。アジフライとなめろうとビールを目指して、黙々と歩く。ノコギリの葉の様に登ったり下ったりを何度も繰り返して、お腹もペコペコ、喉もカラカラ、サクッと日曜日のつもりが、飛んでもない山歩きになってしまった。鋸山山頂も東京湾を望む展望台ももうスルー。

チラと眼下に自動車道が見えた。まだあんな下か、あの自動車道を潜って来たよな、なんて思うと、まだビールの口にはなれなかった。



暑い。早くビールを飲みたい。
ようやく登山口を出て、自動車道を潜った。最後の水を飲み干し、Googleマップを見ながら浜金谷駅前のご飯屋さん2軒に目星をつけた。その後は井之頭五郎さんが勇足でご飯屋さんを探す様な速度で歩いた。

駅前手前の1軒目は、、クローズ。。次!あった!やってる!迷わず暖簾を潜った。お昼のラストオーダーギリギリだった。
残念ながらなめろうは切らしていたけど、アジフライとお刺身定食。人気のお店の様だ。


13時半、ついにビールを手にする。
1本目の瓶ビールは、新品のスポンジの様に、あっという間に身体に吸い込まれていった。直ぐおかわりをして、アジフライとお刺身を味わった。フカフカで肉厚のアジフライはキャベツと食べると甘味がじゅわっと、油の乗ったお刺身はご飯が進んだ。美味しかった。

なんと帰りの電車は混んでいて、君津までは立ち乗りになってしまった。2本も瓶ビールを飲んだ後でちょっと辛かった。



鋸山アドベンチャー。
事前情報では奥の通行止めらしき先を回って、房総のグランドキャニオンと呼ばれる景色を歩いていたのだが、小鋸山の上からそれらしきモノは見えたのだけど、ひと気は
全くなかった。だれも来ないのか、通行止めだからなのか。

最後に。
低山だからと侮ってはいけなかったです。自然に帰る一歩手前とは言いませんが、草木を分け入る生々しい森の中を歩くのはそれなりに経験と体力がいること。結果、引き返して良かった。またクタクタの日曜日になってしまうところでした。そして鋸山の核心部は鋸山から先にあって、本当の鋸山の姿を垣間見た気がします。なかなか奥の深い房総の山歩きでした。



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