記録ID: 87018
全員に公開
ハイキング
志賀・草津・四阿山・浅間
三沢山〜堰開削の悲哀を刻む山、菅入林道コース往復
2010年11月11日(木) [日帰り]
- GPS
- 03:09
- 距離
- 4.0km
- 登り
- 556m
- 下り
- 559m
コースタイム
菅入林道終点登山口9:28-9:40石積遺構9:41-(9:50仮小屋)-10:29稜線鞍部・寒沢せぎ跡10:30-10:49三沢山頂上[R]11:24-11:38稜線鞍部・寒沢せぎ跡11:46-(12:12仮小屋)-12:18水源地12:21-12:26石積遺構12:27-12:37菅入林道終点登山口
【実働】2時間20分
【実働】2時間20分
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
佐野角間ICで下りて国道の上を渡り、すぐまた国道沿いに右へ折り返す道へと進む。道なりに南小学校前、寒沢・菅地区と抜け、道幅が狭くなると間もなく右急カーブの左側に御嶽神社の鳥居が見えるので、その手前から左へと入る一車線幅の道に進む。 しばらく行くとまた同じように右急カーブから左側へ入る道があり、林道菅入線という標柱を確認して乗り入れる。すぐに舗装が切れ砂利道となる林道を終点まで進むと数台駐車できる広地となっており、前方沢沿いの木の幹に"三沢山登山口"のプレートが掛かっている。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【コース概要・状況】 前半は伊沢川上流の小沢に沿って登る。水が涸れて徐々に急傾斜になる沢筋を詰め、小さな仮小屋脇を過ぎると程なく道は右手の尾根に向かう。尾根筋に乗るまでの土質の脆い斜面のトラバースでは、危険というほどではないが一部片足幅程度しかなくて歩きにくい区間があり、滑落に注意する。 尾根筋から稜線鞍部に出る付近では、"寒沢せぎ(沢次郎せぎ)"という明治時代の堰(水路)の遺構が見られる。ほとんど落ち葉の下に埋もれてしまっていて一見判り難いが、溝状になっている部分を少し掘ってみると2列に並んだ石組みが現れ、遥か群馬側から横手山-笠ヶ岳(笠岳)-三沢山を通す全長8里にもなる堰の規模や、開削者の悲劇的な顛末など予備知識を頭に入れて行くと非常に感慨深い。 堰の溝状の遺構は三沢山南山腹を巻いて笠ヶ岳方面へと伸びるが、一応ビニル紐で進路を塞ぐ形になっており、頂上へは左に分かれる稜線上の道を進む。頂上直前の広くなった緩斜面でややルートが見えにくい箇所があるものの、まわりを少し探せば踏み跡が見つかり、間もなく頂上部の石造物が現れる。 頂上部はなだらかで、三角点標石のある最高点付近は樹々に囲まれてあまり展望は利かないが、手前の石祠と頂上プレートがある所のみ北西側に樹間が開けており、中野市街地・北信五岳方面を望むことができる。 登山口の表示以外にコース途中の指導標等は一切ない。だが、分岐と認識できるような箇所は稜線鞍部のみであり、ここで堰の続く方へ何気なしに進んでしまわない限り道を間違えるようなことはない。 【水場・登山ポスト・トイレ等】 水場は沢の源頭部の導水源付近が最適。 登山ポスト・トイレはいずれもなし。 【近場の温泉】 登山口からの帰路で佐野角間ICに入らずR292号沿いにそのまま進むと、程なく昔ながらの湯治場の雰囲気が色濃い角間温泉(上田市真田の角間温泉とは別)に到る。アトピー性皮膚炎など皮膚疾患への優れた効能で知られ、湯温は激熱。共同浴場の大湯は入湯は無料だが、代わりに駐車料名目で1人当たり300〜500円程度を浴場前の黒鳥商店で支払って鍵を借りて入る。 なお、R292号沿線は温泉の宝庫であり、他にも日帰り入浴できる施設が多数ある。 |
写真
撮影機器:
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2407人
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
sogenさんコンバンワです。
大変いまさらで申し訳ございません。この参考記録気が付きませんでした。m(_ _)M
そろそろ寒沢堰への再会を目指して情報収集を開始していたら拾い出しました。
今年は笠ヶ岳までのルートを何とか確認したいと思っています。GPS・ロガーつき無線機も入手しましたので、より正確なルートの特定が出来るかと思われます。
kintakunteさん、こちらこそヤマレコへのアクセス自体ご無沙汰だったのでコメント頂いたことに気づかず、レスが遅れましてすみません。
kintaさんの記録で寒沢堰に興味を持ち、草木が生い茂る時期よりは見つけやすいかなと思って秋に訪ねてみましたが、結局のところほとんど落ち葉に埋もれてしまっているので、笠ヶ岳まで辿るのは至難の業だなと思いました。
やっぱりGPSロガーはほしい所ですよね。
(今ではハンディー無線機にも付いているんですか!?
)
私も最近スマートフォンに換えて山旅ロガーというアプリを知ったのですが、先日黒姫の廃道になりかけの旧ルート藪刈りで使ってみてとても重宝したので、本格的に山行で使うのを楽しみにしているところです。
スマホの場合、電池の消耗が激しいのが問題なんですけどねー
これからの時期に探査されるとなると、暑さと蒸し・虫で大変かと思いますが、成果を挙げられることを念じ楽しみにしております。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する