記録ID: 8756528
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沢登り
志賀・草津・四阿山・浅間
嫗仙の滝＆小雨川溯下降
2025年09月27日(土) [日帰り]
群馬県
kamog
その他1人 - GPS
- --:--
- 距離
- 4.8km
- 登り
- 339m
- 下り
- 339m
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標高グラフを拡大| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
・トイレなし ・15台程度 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
■小雨川（嫗仙の滝〜国道292号手前まで下降＆往路を溯行） ・草津温泉南東、創価学会研修所敷地沿い南端の嫗仙の滝滝見用の登山道 下降口の駐車場から明瞭な登山道を高低差約180m下る。 道は迂回路含め明瞭で、一般的な登山道レベルだが、街歩きついでの 観光客には戻ってくる際の登りはやや急登で辛いかもしれない。 登山道に入るとすぐ長めのトレッキングポールが何本か置いてあり 借りることもできる。 登山道は嫗仙の滝手前でロープが張られており滝見観光客はそこまで。 滝までは赤ナメと幅広1.5m滝くらいで、沢初心者でも難しくなく 近付くことはできる。 嫗仙の滝（おうせんのたき）は形状、色、落差とも名瀑の名にふさわしく 素晴らしい。 東向きなので、朝は上半分陽が当たるが、昼以降は陰になる。 ・滝から小雨川を下降。 対岸（右岸）にカツラの巨木へ続く道が残置ロープ沿いにあるが こちらはあまり歩かれていないようで藪もあり道も悪そうな感じ。 沢は南向きから東向きにカーブし、標高790mに出てくる3×7m滝 ＋3m滝の2段滝まで、ずっと赤い絵具で染められたようなきれいな ナメが約500mに渡って続いている。 ・790mの2段滝上段の3×7m滝は右岸に合わさる支沢の15×30m スラブナメの弱点をトラバースし笹の中の獣道程度の薄い踏み跡を 下って、下段3m滝の下流へ巻き下りた。 登り時は下段3mは左岸から難しくなく上がり、上段3×7m滝は 右岸のバンドを右足伸ばしてトラバースし、細かい壁をスメアで 攀じった。（�卦蕁棔� 今回溯下降した区間の核心部だろう。 ・780m二俣は水量比3：2で、右俣は色も赤くはなく普通の沢だ。 ・765mで右岸側は倒木混じりの崩落ゴーロ帯、左岸から水量乏しい 5m滝で合わさる支沢となっている。 倒木とゴーロの弱点を越えるが、上部からの崩壊に注意しサッサと通過。 ここがもう一つの核心といえば核心か。 沢床はナメではなく軽いゴーロ帯になっているが、水に晒される岩は赤い。 ・両岸は次第に部分的なゴルジュとなり、上から沢の中央にブランコ状の 蔓木が垂れた箇所から僅かで740m、右岸から6段30m程度の立派な滝が 合わさっている。 すぐ4m岩と3×8mナメ滝は下降時、右岸を巻き浅い窪を下る。 間髪入れず735mで左岸から水僅かなハング状10m滝が合わさっている。 ・沢は蛇行ゴルジュとなるが小滝くらいで下降にも溯上にも問題になる箇所は ない。 国道292号の橋手前はゴルジュも一層高くなり、正面左岸には一見すると 高さ20mはある巨人の長靴状苔岩塊が聳えている。 国道へは両岸高い護岸堤で手摺も見つからず上がれない。 長靴岩塊左岸側の土ルンゼから上がれないか登ってみたが、橋の護岸堤が あり無理だった。 国道292号から小雨川に入るには難儀だろう。 ・往路を戻る。 780m二俣から右沢も計画には入れていたが、創価学会敷地柵もあるし 私有地立入リスクもある。また中間尾根も考えたが、部分的に笹薮漕ぎも ありクマさんリスクもあるので止め、素直に嫗仙の滝登山道を登る。 溯行グレード 1級 |
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感想
火の神様の山には名渓あり。
滝もナメもすべてを塗り替えてくれる。
天使の絵具だ・・・。
滝巡り志向の方にも有名な嫗仙ノ滝。
草津温泉を源にする小雨川に架かる名瀑。
色、美しさ、形状、落差など群馬の滝90選だけではなく
日本の名瀑でも10選に入るかもしれない。
滝へは駐車場から20〜30分の山道くらいなので
折角だから小雨川を大学時代の岳友と溯下降してきた。
滝から下流への下降は前半、絵具に染め上げられたナメが続く。
駐車場もそうだったが、ここは音がほとんどない。
無風だから木々の音も、近くにあるはずの観光地の音も、
鳥の声も、動物の声も・・・、沢のせせらぎ以外の音がない。
メディテーションするには最高の場所。
ナメが終わる2段5m滝の右岸巻きと、さらに下流部の右岸
崩落地越えがまぁ核心だろう。
当たり前だが下降よりも往路を溯行する方が楽だった。
白砂川に合わさる手前の国道292号へは周辺ゴルジュで
橋も高い護岸堤になっており、上がることはできず。
左岸側の巨人の20m長靴状岩塊の左ルンゼからも不可。
復路の遡上は780m二俣右沢や中間尾根も考えたが
場所により笹藪漕ぎやクマさんリスクもあるため
嫗仙ノ滝まで戻ってやや急な登山道を登って他にバイク1台のみの駐車場へ。
帰りは30年前に訪れた白根山以来の草津温泉。
良渓に火の神様の営みに感謝です。
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