北横岳・蓼科山


- GPS
- 11:57
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,008m
- 下り
- 1,692m
コースタイム
- 山行
- 3:19
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 3:36
- 山行
- 17:44
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 18:00
過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
蓼科山登山口から信玄棒道経由及び竜源橋から親湯方面への下山は出来ない。(Google mapsで見ると企業の保養所や研修施設のようなものが点在するエリアなので、そう言う事なんでしょう。) |
写真
感想
台風が南の方に逸れていくのを確認して、新調したテントとシュラフをレビューしに北八ヶ岳に行く。レビューにあたって、いくつかポイントがあって、一つは両方ともスリーシーズンのものなので、気温がある程度低い事。テントはスリーシーズン故、強度などで妥協をしている。なので悪天を想定した場合どこまで耐えられるか。後は、行った事のある場所ではつまらないので、お初の場所。南八ヶ岳は何度も行っているが、北は南から縦走して天狗まで。それより北は未知の世界。ついでにロープウェイを使って横着したかった。
覚悟の上とは言え、茅野に向かう電車が、雨の中を走っていると気が滅入る。ロープウェイの麓駅ではそれでも青空は見えていたが、山頂駅に着くまでに濃いガスの中に突入。ロープウェイを降りると、突風が吹いている。坪庭はホワイトアウト状態。本来の予定は雨池山、三ツ岳を経て横岳、その後大岳往復の予定だったが、天候不順+双子池の幕営受付が16時ということもあって、横岳直登、大岳スキップ。
大岳から直接双子池に下るルートは使わないで欲しいと、テン場予約の時に、双子池に釘を刺されたので、亀甲池経由。
初日は大分楽になった筈だったが、どうにも調子が悪い。坪庭の散策路の登り階段で息が上がる。一旦窪地の縁まで上がると、フラットな道が横岳の取り付きまで続く。横岳への登りは急登ということになるのだろうけど、それにしても、息が荒れ、ペースが上がらない。北横岳ヒュッテで7ッ池の道を下り散策。雨混じりの濃いガスでは景観を楽しむどころではない。山頂はガスと強風。スルー。亀甲池へ下る。
相変わらずペースはグズグズ。傾斜が緩むと亀甲池の湖岸に出る。ただし湖水は無い。そういうものなのか、異常なのかは分からない。1/4周ほど湖岸沿いを歩いて、双子池と亀甲池を分つ峠へと登り返す。
丁度峠の辺り、深い水溜りを踏んでしまい、踝まで泥だらけ。気力も低下。双子池、雌池の湖岸まで来ると、湖岸を半周ほど小刻みにアップダウンしながら、幕営指定地までくる。想像以上に分散している。1-2張張れそうな小スペースがバラバラと。キャンプ指定地エリアを過ぎて5分ほど歩いて、小屋に出る。ここで水の補給とトイレがある。水はまだしも、トイレは相当難儀しそう。よくある小屋とテン場を結ぶ道は長いけどフラット(整地されている)というのと訳が違い、普通の樹林の山道。アップダウンが無いだけ。夜中ヘッドライトを点けてこの道を数分かけて往復するのは結構しんどい。テントを張った場所を探すのも至難。今回は結局夜トイレには行かなかったが。
で夜。テントとシュラフのパフォーマンスは?
夜は樹林のテン場とは言え、遠くの台風の影響か結構な風が吹き荒れた。時折テント(Promonte VEL-20)が風で揺すられるほど。勿論それで壊れることはなかった。また数時間程度の雨にも見舞われた。雨漏りは無かった。CrossOverDomeで漏水に悩まされたのと比べて、快適そのもの。両者では目的が違うので、比較すべきネタでは無いが。Promonteはフォームファクターを同じにしているので、買い替え前のモデルVL-25用のポールやグランドシート(おそらくフライも)を再利用できるのが良い。壊れても安価で直してくれるし。軽量化が至上命題であっても、居住性を変えないというのが、プロモンテの粋なのだろう。
シュラフはNANGAのオーロラライト350DX。オーロラライトの中では一番スペックの低いモデルだが、シュラフの中があったまっていない入りたての1-2時間は寒さを感じたものの、その後は快適そのもの。風でテントが揺すられて目を覚ましたが、それが無ければ熟睡できたであろうレベル。この辺はモノの良さを実感した。
翌朝天気が悪いようなら、林道経由でロープウェイに下山しようとも考えたが、朝の時点で雨は止み、視界も前日よりは良かったので、計画通り再開。双子山の登りは急登の連続で思った以上にキツかったが、山頂部だけが樹林が消え、独特な景観を作り出していた。残念ながら濃いガスと突風で楽しめるどころでは無いので、素通り(一応日の出の時間に着くように動いていたが、ガスのおかげで薄暗く)。天気がいい時に再訪したいと思える山だ。双子池からのルートと比べると、大河原峠からのルートは容易だ。急登も殆ど無い。双子山を目的にするのであればこっちの方がオススメだ。ただ笹藪は面倒。
大河原峠からは蓼科山に向かう。最初はなだらかな登りだが、直ぐに急登に変わる。暫く急登を詰めると、平坦な道に変わり、これが蓼科山荘まで続く。結構長いこと続く。
大河原峠から遭遇した登山者は3人だけだったが、小屋の前は人だかり、どうやら七合目登山口起点の人達らしい。
山荘から先は、鬼の急登。火山特有の巨岩が累積する急登を、手足交えて攀じる。上部には数ヶ所鎖。多分降りは相当怖いのでは無いだろうか。私はここで完全に体力をすり減らしてしまい、下山のパフォーマンスにも影響が出る位。体力があれば、こう言うルートは結構アドレナリンが上がるが、今回はまるでダメ。幕営装備の重量も身体に堪える(他の人達はピストン前提でサブザックなど軽量装備で登ってる)。
降りはこの巨岩の累積をトラバースして、反対側に移動したのち、一気に高度を落とす。まるでスキー場のように、樹林を切り開いて、そこに登山道を拓いている。上からはずっと下の方まで登山道が見える。一方で下界まで見渡せるので、そう言う意味では爽快な下山道。ただ岩が多く、濡れて滑りやすい上に処理に神経を使うので、タダでさえ無くなりかけた体力の消費に拍車をかける。テント担いだ時こんなに歩けなかったっけ、自分(今回テントとシュラフの差し替えで数100g軽くなってる筈)。と情けなくなる。
何度も岩に足を滑らせながら、何とか笹原まで来ると道は大分良くなる。ビーナスラインを走る車の音が大きくなると、バス停の前に飛び出す。ここから親湯に下る予定だったのだが、信玄棒道の入り口には、この先1.5km先は私有地になるので、親湯への通り抜けは出来ない。との事。確かこの先、竜源橋からのルートと合わせて親湯に行ってたよな。と、取り敢えず竜源橋まで向かう。竜源橋からのルートはもっと入念にロープで封鎖されていた。しょうがない、石臼別荘地のバス停まで車道を歩く。途中雰囲気のいい水場に遭遇し、それはそれでいい思いをした。
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