富士見下起点尾瀬ヶ原周回
- GPS
- 10:21
- 距離
- 40.1km
- 登り
- 1,519m
- 下り
- 1,511m
コースタイム
- 山行
- 9:32
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 10:21
天候 | 快晴、後晴れ 終日無風、微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山者以外に観光客も大勢訪れるため、全般的に良く整備されている。今日歩いた時点で残雪はひとかけらもない。水芭蕉はほぼ終わりだが、所々で咲いているところも。各所で気付いた点は以下のとおり。 ・富士見下-富士見小屋:ダートの林道。十二曲りは傾斜のきつい坂で、その後は比較的平坦だが標高が上がり小屋に近付くと再び傾斜はきつくなる。水場は富士見小屋から下がって2つ先のカーブのあたり。 ・富士見小屋-アヤメ平-鳩待峠:ほぼ木道の上を歩く、傾斜の緩い下り坂。鳩待峠に近付くと人が多くなる。 ・鳩待峠-山の鼻-尾瀬ヶ原-見晴:山の鼻までは下り基調の木道。樹林帯のため眺望は得られない。山の鼻を出ると樹林帯から出て湿原に出る。前に燧ヶ岳、後ろに至仏山。湿原はずっと木道歩きで樹木がないため、好天の場合遮る物が何もなく暑く感じる。湿原に出ると飲料水は得られない。登山者観光客非常に多い。 ・見晴-沼尻:木道歩きの後通常の登山道歩きに変わる。見晴では給水可。 ・沼尻-南岸分岐-皿伏山-白尾山-富士見小屋:左手に尾瀬沼を見ながらの登山道歩き。木道もあるが大分痛んでいる。南岸分岐は唐突にあらわれるので見落とし注意。南岸分岐から先は登山者が大変少なく、今日は誰とも会わなかった。またこの区間はほぼずっと登山道歩き。富士見小屋まで2つのピークを越えていくがいずれもほぼ樹林帯歩きで眺望はない。白尾山の先の反射板?から先はクルマの通れるダートの林道。 |
写真
感想
無雪期の尾瀬はいつ行っても混んでる気がして敬遠してきたが、空いているコースもあるらしいので、それを使って歩いてきた。自転車を一部使ってはいるが、GPSで計った距離は40kmを超え、自分の1日の行動としては恐らく最長と思われる。
富士見下の駐車場には3:40頃到着。好天予報の土曜日だが、事前の情報のとおりに空いている。往復で4時間以上かかる林道歩きがやはり敬遠されているようだ。こちらはこの林道を短時間でこなす手段として自転車を持ってきた。折りたたみ式の小径車なのでダートの林道を自在に走る堅牢性などは全く持ち合わせてはいないが、下りに利するだろうとの考え。ヘッドライトを点灯させ、自転車を押し歩きしながら4時駐車場を出発。いきなりの急坂で自転車には全く跨がれず押して歩くのみ。15分ほどして明るくなってきたのでヘッドライトをしまう。十二曲りを歩いてこなすと平坦地が出てきたのでここぞとばかりに自転車に乗る。が、数分で再び傾斜がきつくなり、その後は富士見小屋までほとんど押し歩き。自転車に乗るのが目的ではないから押し歩きでも問題ない。コースタイムよりは大分早く富士見小屋に到着。人の気配はなくしんとしており、標高も既に1800メートルを超えているため肌寒く感じる。ここで自転車をデポし、トイレを済ませ、山の格好に変えて行動開始。歩き始めて数分で池塘が現れその向こうには燧ヶ岳が見えた。いきなりの素晴らしい景色に感激。写真を撮りつつ進む。アヤメ平付近に出ると今度は正面に至仏山が現れる。残雪期にはスキーで毎年来ているが、無雪期は10数年ぶり。6月ならもう少し雪が残っていても良さそうなものだが今年は遠くから見る限りほとんど残っていない。これは燧ヶ岳も同じで青々としていた。写真を撮りながら木道を進むとじきに樹林帯に入る。鳩待峠への下りに入ったようだ。樹林帯に入ってもこの区間はほぼ木道だし傾斜も緩いので鼻歌交じりで歩ける。いつもの登山とは雰囲気がまるで違う。6:50に鳩待峠に到着。朝まだ早いから人は少ないかと思ったがそんなことは全くなくて既に賑わっていた。残雪期に雪の下の鳩待峠が妙に懐かしい。ここからは下り基調の木道をこなして山の鼻に到着。登山者と言うよりも観光客のほうが数が多い。人が多すぎるので特に写真以外は止まらずに通過。じきに樹林が切れてお待ちかねの尾瀬ヶ原の湿原に出る。ここを歩くのは四季を通じて初めて。正面に燧ヶ岳、後ろには至仏山。天気快晴、無風。これ以上ない景色だし、ハイキング日和である。人も多いが適度にばらけるので混雑している雰囲気はあまり感じることなく歩くことができた。当然ながら、進めば進むほど燧は近付くものの、至仏山はどんどん遠ざかっていく。山や湿原の写真を撮りながらなのでペースは落ちるが、この景色を目の前にして歩くだけは勿体ない。が、時期にろくに休憩も取っていないことに気付いて適当なベンチにて大休止。天気快晴だがまだ6月初旬で盛夏の暑さはなく快適なトレイル。燧ヶ岳がかなり大きく見えるようになり、至仏山が遠ざかった頃に弥四郎小屋に到着。日影にて休憩し、ここで給水もする。ここでの給水が結局最後で、ここで水を持たなかったら後半きつかったに違いない。ここから先は明るい湿原の歩きとは変わって樹林帯歩き。人の数も大分減るし、観光客はいなくなる。登り基調で木道と登山道をこなして沼尻到着。大分以前の晩秋に燧ヶ岳と尾瀬沼を半周したことがあり、その際も沼尻は訪れているので、目の前に景色が見えたときはどことなく既視感があった。が、沼尻の休憩小屋が跡形もなくなくなっていて、しかも周囲は焼け焦げたあとが。帰宅後調べてみると火災による焼失とのことだった。残念。煤が付かないところに座って休憩する。その後は尾瀬沼を左手に見ながら歩きとなるが、木道はかなり傷みが進行していて、土に返っているようなところも多く見受けられた。沼沿いの道は狭くてすれ違いが難しいところも多かったが、分岐で分かれてからはその心配も全く不要になった。人が全くいなくなったのである。人気のスポットである尾瀬だが、富士見下と同様に人があまり通らない登山道もあるようである。分岐からは本格的な登山道の登りが続くが、傾斜は緩いので行きは上がらない。ペースを上げればもちろん息は上がるだろうが、既に20km以上歩いてきているのでペースの上げようもなく怪我しないように歩くだけだった。最初のピークである皿伏山は樹林帯の中で全く眺望はなし。山頂には崩れかけたベンチがあったが、ボウフラのような虫が大量発生していて、とても座って休めるような状況ではなかった。通過して別の所で休憩後に2つ目のピークである白尾山に到着。登山地図には眺めがあるようなことが書いてあったが、樹木が育ったためか、燧ヶ岳が樹木越しに少し見える程度だった。結局、分岐で登りに入ってからは特に何も見えずに富士見小屋に向けて下ることになった。白尾山を過ぎると反射板あたりまでは標高を落とさずトラバース気味に歩き、以降はダートの林道を下って富士見小屋に到着。朝は誰もいなかったが、13:30頃に到着した時は何組かが休憩をしていた。自転車盗まれることもいたずらされることもなく元の場所にあった。良かった、これで帰れる。が、下りのダートはかなり手強い。ちゃんと林道用というか、MTBであればそれなりの走破性があるのだろうが、何せこちらはママチャリレベルの小径車なので、ハンドルにしがみつき、両輪のブレーキをかけながらの下りとなった。途中握力がなくなるので何度も休憩をしながら40分ほどかけて下り駐車場に到着。朝も昼も同じくらいにガラガラだった。ここが満車になることはないという噂は本当のようだった。GPSで距離を確認すると40kmを越えている。山道のみの40kmとは程遠いため、疲労感は少ないが、達成感はあった。
自分のクルマは木の下に駐車したのだが、この木から落ちてきたと思われる虫が大量にボディに乗っていて、えらい目にあってしまった。山に来て虫が嫌とは言えないが、クルマに被害が出るとそうも言ってられなくなる。
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