甲斐駒ヶ岳 〜 スタッフバッグで登る黒戸尾根 〜


- GPS
- 10:20
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 2,503m
- 下り
- 2,512m
コースタイム
- 山行
- 9:04
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 10:18
天候 | 晴れ後くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【駐車場⇔横手白洲分岐】 ◆ダートのクッションの効いた歩きやすい道です。 ◆似たような風景が続き、どのあたりにいるのか分からないため、特に下山時には精神力を消耗します。 【横手白洲分岐⇔刃渡り】 ◆概ねダートのクッションが効いた歩きやすい区間です。段差がある所が何ヶ所かあり、雨上がり後などスリップしやすい所もあるので、少しだけ注意が必要です。 ◆刃渡りは鎖の手すりがついているため、名前から想像されるような危険度はありません。 【刃渡り⇔五合目】 ◆刃利天狗直前に梯子やロープが架けられた区間があります。ここで恐怖を感じたら引き返した方が無難なお試しアスレチック区間です。もっとも、トレッキングポールを持ったままでも通過できる程度です。 ◆黒戸山を超えていく区間ですが、黒戸山のピークは踏まずに黒戸山はトラバースします。帰路では、五合目から登り返しになるため、体力的には少し辛いところです。 【五合目⇔七丈小屋】 ◆梯子や鎖が架けられた区間が連続する区間です。アスレチック的要素があり、楽しく高度があげられます。 【七丈小屋⇔甲斐駒ヶ岳山頂】 ◆鎖が架けられたところが数ヶ所あります。大きな岩を乗り越えていく所もあり、黒戸尾根ルートでは最大の難所となります。難所と言ってもそれほどの危険箇所と言うわけではなく、登り下りし辛いだけです。 |
その他周辺情報 | ★尾白の湯で入浴。 ・大人820円。 ・露天風呂は人でごった返していて芋洗い状態でした。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
ここでアマチュア、コザクラ研究家(?)の埼玉県の方とお会いしました。コザクラの生息分布の調査のため、山々を歩いているのだそうです。ここから五合目までその方とご一緒しました。コザクラについていろいろ教えていただきました。
感想
この日は曇りがちな天気予報。
初めて登る山は展望を楽しみたいので、トレーニングと割り切って、過去何度も歩いている黒戸尾根で甲斐駒ヶ岳を目指すことにしました。
夜中の3時前、浜松の自宅を出発する際、何か忘れ物をしているような気がしていました。
登山靴はあるし、トレッキングポールもある。時計もスマホも問題なし。
気のせいかな、と思い、そのまま甲斐駒ヶ岳の登山口である尾白川渓谷に向かいました。
移動は順調で、駐車場まで無事に到着しました。
そして、さて登ろうと思った時点で、気が付きました。
ザックが無い!
やってしまいました。
きちんと荷造りした登山リュックを車に乗せず、家に置いてきてしまいました。
山登りしないで家に戻ろうかなという考えが一瞬頭をよぎります。
交通費片道5千円以上かけ、時間も3時間ほどかけて遠征してきたのに、そのまま帰るのもどうかと考えなおし、登れるところまで登ってみることにしました。
途中のコンビニで食料とお茶0.5ℓを買っていたので、駐車場の自動販売機でスポーツドリンクを1.5リットル分買い足して、スタッフバッグに食料と飲料を詰め込んで出発しました。
財布やらスマホやらデジカメやらもあるので、4〜4.5kgほどの重さです。
ザックでその重さであれば、むしろ軽く感じる重さなのですが、スタッフバッグでは意外に重い。
スタッフバッグを片手で持って歩くつもりでしたが、握力が持つか不安になる重さだったので、スタッフバッグを肩に背負うような形で歩くことにしました。サンタさんが袋を背負うようにスタッフバッグを背負い、片手でスタッフバッグの口を持ち歩きました。持ち手が疲れるので頻繁に背負う肩を右に、左にと変えながら。
重心を移しながら歩けないので、リズム良く歩けません。
また、登山リュックを背負っている場合と違って、荷物の重さが偏るため、バランスを取るのにかなり苦労しました。
梯子やら鎖場は、予想していたこととはいえ、通過にかなり時間がかかってしまいました。
ただ、岩場のように特に注意して歩く必要がない所でもバランスを保つために足で踏ん張っていたようで、普段山を無理して歩いた後に痛みが出る部分とは異なる足の筋肉が筋肉痛となってしまっています。
ちなみに、山行終盤で痛くなっていた手や腕は、意外にも筋肉痛とはなりませんでした。
結果的に無事に七度目の甲斐駒ヶ岳登頂を達成できましたが、なんともおまぬけな山行となってしまいました。
家を出る際にきちんと荷物を確認しないといけませんね。
タイトル見た時、今どきのスタッフバッグは便利に使えるものもあるんだと思ったらザックなかったんですね
スタッフバッグで黒戸尾根登るなんてすごいです。
人のふり見て・・・
忘れ物ないように気を付けなきゃいけませんね
ザック代わりに使える便利なスタッフバッグなんて聞いたことありません
ナップサックならある程度代用できたんでしょうけど…。
時計、スマホ、トレッキングポール、スパッツ、水etc.
忘れ物は色々してしまったことがありますが、まさかザックを忘れてしまうとは
ホント忘れ物ないように気を付けないといけませんね
usofuyuさんこんにちは。
ちょうど一年前くらいにお互い黒戸尾根を登った際、初めてコメントをしたことを思い出しました
しかし1年後、まさかザックもなしに登ってしまう人になってしまうとは誰が想像できたでしょうか笑
自分も結構忘れ物するんですよね。でも流石にザックは…
ごめんなさい、失礼ですがめっちゃ面白かったです。
そのまま登ってしまうとはそれも凄いですね、黒戸尾根なのに
しかし荷重が大変とはいえ早いタイムですね
本当にお疲れ様でした!
ところでコザクラといえばシナノコザクラってご存知ですか?
南アルプス林道沿いで、長野側から北沢峠に向かう途中の林道に咲いているんですが、
今年はもう終わってしまったみたいで。それをバスの運転手さんに言ったら
「いや、鋸岳にいっぱい咲いていたでしょ?」って言われたんですよね。
あぁ、そうなのか。たしかに見た目はおんなじです。
でも群生している場所も標高も大分違うみたいだし…
でもよくわからんからそうなのかな?っておもっていたんです。
家に帰ってみて調べるとガイドの人のHPにもそんな感じで書いてあったし。
でもそれって多分クモイコザクラなんですよね。
出会った先生は何か言われていませんでしたか?
忘れるべくして忘れたというか
元々そんなオッチョコチョイなんです
結構おバカなところがあって、このレコはそんな自分の戒めのために書きました。
ただ、このレコには、もう一つの目的が…。
それは、黒戸尾根で出会った人達に弁明しておくため。
「スタッフバッグを担いで登るスタイルが好きなヘンタイじゃないですよ。ザック忘れたから仕方なく、スタッフバッグを担いで登ったんですよ。」って。
でも、考えてみたら、スタッフバッグで黒戸尾根を往復した時点でヘンタイのような気が…。
清く正しく山登りしている人はそのまま登らないような…。
きっと気のせい
鋸岳のコザクラについてはalsoさんのレコを見る限りでは、シナノコザクラなのかクモイコザクラなのか分かりません。
コザクラ研究家のおじさんによると、花の形はほぼ一緒で、葉に毛が生えているかどうかが見分けるポイントなのだそうです。
自分のレコの21枚目の画像のように毛が生えていればクモイコザクラ。毛が無ければシナノコザクラのようです。
おじさんからは「鋸岳に生えているという情報はあるが、確認はしていない」というようなお話を耳にしました。
鋸岳に今月登る予定でいるので、まだ花が咲いているようなら、確認してきます。
次の週末は遠征できないので、鋸岳に登れるのは再来週以降。しかも梅雨入りしているので、雨で登れないかもしれず、最終的に確認できるかは分かりません。
釜無川ルートで登る予定なので、登る際は、alsoさんの昨年のレコを参考にさせていただきます。
多分usofuyuさんとすれ違った人は、事情を知らなければ
「何か凄いのが迷いこんじゃっているな…」って思ってますよね
弁明ナイスです。面白いですねw
コザクラの件、具体的にありがとうございます。
困ったことに他の写真を見ても細かく葉を撮っているものがなく同定不可でした。
しかし、シナノコザクラの可能性もある…ということですね。
まだつぼみの個体も多く、もうしばらくは咲いているんじゃないかなぁって思います。
確認しに行きたいですけどね…またここに行くのはちょっと(笑)
usofuyuさん期待しております!
ちなみに角兵衛沢のコルから第一高点最後の登りの間が一番群生していました。
自分は、もともと花には興味が無かったのですが、最近興味を持てるようになってきました。
RPGでアイテムコレクションをする時の感覚に似ていて、新しい花を見つけるのが楽しいんですよね。
まだまだ知識不足で、その場で名前が分からず、写真を撮って、帰宅後にネットや図鑑などで名前を確認しています。そして、目立つ花の部分しか撮影せず、葉まで撮影していないため正確な名前が分からないことがよくあります。
この個人的「あるある」をやってしまうと、コザクラは正確な亜種が分からないんですよね。
難しいというか、奥が深いというか。
でも、その分興味が湧いてきました。
コザクラの群生している場所の情報ありがとうございます。
コザクラの花に会える時期に鋸岳に登れるといいんですけど…。
こんにちは。
私の下山中にスライドしましたね。ザックを忘れたとのことを話しました。割と上の方だと思います。当方2人組。
会話する前はスタッフバッグを担いで登るスタイルが好きなヘンタイかと思ってしまいましたよ(笑)
見事な山行です。素晴らしい。
hiranaosuさん、こんばんは。
お会いしましたね。覚えてますよ〜。
そして、言い訳しておいて、良かったです
hiranaosuさんは、新潟県からはるばる遠征されていたんですね。
お疲れ様でした。
丁度甲斐駒に登った前の週末に巻機山と苗場山に登り、新潟の山が好きになったので、またいつか越後三山を筆頭に新潟県まで遠征しようと考えています。
また、どこかでお会いするかもしれませんね。
これからもよろしくお願いします。
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