池の平湿原


- GPS
- 02:43
- 距離
- 4.4km
- 登り
- 125m
- 下り
- 120m
コースタイム
天候 | 雨(7/9)〜晴れ(7/10) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
雨具(レインウェア)
着替え
入浴セット
飲料
|
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感想
数万年前の三方ヶ峰火山の火口原に広がる高層湿原で、標高2,000mに位置する池の平湿原は、内陸性気候で昼夜の気温差及び年間の気温差がとても大きく、そのため里山に生息する動植物から、本来ならば3,000m級山岳地帯に見られる高山性の動植物までが、この狭い一帯に混在しているようで、“高山植物の宝庫・雲上の楽園”とも呼ばれています。
見晴岳、三方ヶ峰の南斜面に咲く”高山植物の女王 コマクサ”の群落(6月下旬〜7月)の観賞を主目的として訪れた我等は、地蔵峠から高峰林道を通って池の平口に着きました。昨日の雨が嘘のような晴天が広がり、高原の爽やかな空気と彩る高山植物を前に、日頃の疲れが吹っ飛ぶような開放感と癒され感を味わいます。
のんびりと歩いて兎平(2,061m)から村界の丘(2,098m)へ。内側斜面には、アヤメの群生が綺麗に咲きほころんでいます。8月になるとヤナギランの群生がいっきに花を咲かせます。蝶が舞っています。頭上からは山鳥の囀りが心地よい響きを奏でます。
雷の丘(2,108m)までは外輪山の尾根(稜線)で風が強く、夏の霧や冬の積雪にもまれて多くの高山植物が花を開きます。カラマツソウやツマトリソウが咲いています。ハクサンジャクナゲは淡い色づきが可憐な花です。雲上の丘(2,110m)からは、北アルプス連峰が一望できました。かのスターたち、槍や穂高や常念が見えます...素晴らしい!
ピグミーの森を抜けて三方ヶ岳・見晴岳へ。キバナノヤマオダマキがうつむき加減に可憐な黄色の花を咲かせていました。
見晴岳から三方ヶ峰への西側山稜は、きびしい気候と風のため森林ができず、氷河期なごりの植物が這うように群落を作っています。コマクサが咲いていました。見晴コマクサ園です。柵にへばりつくように写真を撮っている人がいます。
コマクサ園から下に降りて湿原に出ます。鏡池(2,000m)で水鳥が一生懸命ついばんでいます。餌となる虫でもいるのでしょう。
湿原南側の木道を開放口まで東進します。湿原南側にはコメツガの原生林があり、春から夏に各種の高山植物が咲きます。北側の火口斜面を通って西に進みます。天然のカラマツと笹が広がる明るい林には初夏にコケモモなどが咲くので、この道はコケモモラインと呼ばれています。木道は東歩道の林からは離れていますが、遠く林の中からはカッコウの鳴き声が聞こえてきます。時折そよぐ高原の風が気持ち良い...。
中央の木道から東側は泥炭層が薄く乾燥が進んでいるそうです。木道ができて復元の兆しがあるようですが、乾燥した場所には笹が広がってしまうようです。
ニッコウキスゲが力強く咲いていました...。
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