修験道、戸隠連山・高妻山で一歩一歩浄化される
- GPS
- 07:40
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,379m
- 下り
- 1,382m
コースタイム
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 7:15
天候 | 曇時々晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
西八王子05:10(JR中央線) 西国分寺05:30/05:37(JR武蔵野線) 武蔵浦和06:02/06:12(JR埼京線) 大宮06:24/06:54(北陸新幹線はくたか551号) 長野08:06 長野駅08:30(川中島バス・ループ橋経由戸隠高原線) 戸隠キャンプ場09:44 戸隠高原フリーきっぷ¥2600 復路: 戸隠キャンプ場18:23(川中島バス) 長野駅19:38 長野19:59(北陸新幹線かがやき514号) 大宮20:56/21:08(JR湘南新宿ライン) 新宿21:43/21:50(京王線) 高尾22:38 |
写真
感想
関東地方は出だしの猛暑から一転、オホーツク海高気圧から吹き出す冷涼な風ですっきりしない天気が続いているが、北陸地方は金曜日に梅雨明けの発表があった。
そこで、北陸方面の山ということで火打山と妙高山へ行くことにした。
ところが、高谷池ヒュッテ、黒沢池ヒュッテとも予約が取れなかったためその方面で日帰りで登れる山ということで戸隠連山の最高峰である高妻山へ行き先を変更した。
長野駅までは北陸新幹線で行く。
長野新幹線から北陸新幹線に替わって初めて乗ったが、北陸新幹線金沢延伸に伴って導入されたE7系はかなり快適だった。
大型のザックを背負っている人が多く、長野駅からまさかこんなに戸隠へ向かうわけがないだろうと思っていたが、長野駅到着後の動向を見ているとその人たちは長野駅からバスを使って白馬や扇沢方面へ行くようだ。
確かに北アルプス北部の場合、特急あずさで松本経由で入るよりもその方が早いかもしれない。
戸隠方面のバスはかなり人気で臨時バスも出たほどだったが、ほとんどの人が途中の戸隠神社で降りてしまった。
あと、山登りの人でも飯縄山で降りる人が多く結構人気があるらしい。
結局戸隠キャンプ場で降りたのは自分たち2人を除いて3人だけだった。
ただ登山用駐車場にはけっこう車が停まっていたので車で来ている人は多いようだ。
戸隠キャンプ場の中から戸隠山を見ると残念ながら雲の中。
金曜日に北陸地方の梅雨明け発表はされたものの、予報もなんだか全体的に悪い方へ変わっているようだし、今年は梅雨明けの判定が難しい年のようだ。
この分だと秋に梅雨明け時期が再検討された際に訂正が入るパターンになるかもしれない。
そんな感じでまぁせっかく来たのだからトレーニング気分で登ろうかと登り始めた。
そもそも今回も火打山と妙高山の代わりに選んだくらいで今まで高妻山にはあまり興味がなかった。
そんなに展望や高山帯の景観に期待できないわりに、天岩戸伝説のある戸隠連山の一角だけあってやたらと急峻だ。
ということで初めから展望に期待していなかっただけに天気が悪くてもそんなに落胆はしなかった。
子供の夏休みが始まっているために天気はさえなくてもキャンプ場は賑わっていた。
そんな牧場地帯をのんびり歩いていたら、下りで使うつもりだった弥勒尾根登山口に着いてしまったが、クサリ場のある一不動への登山道を下るのは避けたいので戻ることにした。
一不動避難小屋へ向かって登る道は沢沿いを登っていく。
沢沿いなので本来は涼しいのだろうが、標高が低いからかやたらと汗をかく。
これは気温が高いだけではなく、角度も急だからだろう。
そこを登っていくと、クマを見たという人と2組すれ違った。
最初の人はクマがいた気がする程度だったのだが、次の人は尾根道で唸りながら道をふさいでいるのを見たとのこと。
それを聞いてそんな状態なら引き返そうかと思ったのだが、その後すれ違う人何人かに聞いてもクマではなくサルだというので登ることにした。
もしクマに遭遇したら即座に引き返そうと思っていたのだが、尾根道でもサルは見かけたものの、ありがたいことに結局クマには遭遇することはなかった。
一不動避難小屋から五地蔵山の方を見ても雲の中で先は見えない。
高妻山へ向かっての登山道は戸隠連山の屏風のような尾根をたどっていく道で、そのピークごとに二釈迦、三文殊、四普賢、五地蔵、六弥勒、七薬師、八観音、九勢至と名前が付いているのだ。
そのピークを踏んでいくと、先は雲の中なのだが不思議なことにその1つ先のピークは雲の中から出てきて見えていくのが不思議だった。
なんだか導かれている感じだ。
そして果たして九勢至へ着くころには今までその全貌を隠していた高妻山が姿を現した。
九勢至へ至るまでの尾根道も、流石は修験道だけあってそのアップダウンはかなり険しい。
こんなに体力を消耗する登山はこの標高では久しぶりな気がする。
湯元温泉から登った日光白根山以来かもしれない。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-175482.html
そして体力を消耗しきったところで、最後の高妻山への登りとなるのだが、この登りが今までの樹林帯とは違い草原になっているのだ。
登りはきついのだが、ガスの中でも気分の良い草原の中を一歩一歩登っていくと、一汗一汗下界での嫌な事が抜け出ていって浄化されていく。
この1週間は特に仕事で嫌なことが続いたせいか、そんな気がした。
そして至った高妻山山頂には「十阿弥陀」。
阿弥陀如来が祀られているとは、高妻山山頂は極楽浄土だったのだ。
展望は利かなかったが、流石は修験道、心浄化される登山となった。
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