硫黄岳(本気の八ヶ岳、マイナス20℃への挑戦)

2010年12月29日(水) 〜 2010年12月30日(木)

• GPS: 28:20
• 距離: 19.2km
• 登り: 1,482m
• 下り: 1,481m

コースタイム

12月29日(水)
10:00 八ヶ岳山荘 10:20
11:30 美濃戸山荘 11:55
14:05 赤岳鉱泉(テント泊)

12月30日(木)
04:00 赤岳鉱泉 06:25
08:00 赤岩の頭 08:05
08:45 硫黄岳山頂 09:00
09:10 赤岩の頭 09:15
09:55 赤岳鉱泉 12:20
13:30 美濃戸山荘 13:55
14:40 八ヶ岳山荘

天候

12月29日(水)　曇り
12月30日(木)　曇りのち暴風(体感温度マイナス30℃)一時晴れ間ものぞくのち雪

アクセス

利用交通機関：

自家用車

八王子ICから諏訪南ICまで(特に雪などありません)
諏訪南ICから八ヶ岳山荘駐車場までは高速降りてからすぐ積雪あります(要スタッドレス)
前回は赤岳山荘まで行こうとしましたが車が凍結でスタッグ・・・
今回は無理せず八ヶ岳山荘駐車場に駐車しました
あとで聞いたところ今後は4WDでチェーン装着車じゃないと進入不可能とのことです

コース状況／危険箇所等

(八ヶ岳山荘〜美濃戸山荘〜赤岳鉱泉)
今日はテント泊予定なので、自宅を7時出発です。
諏訪南ICをおりるとすぐに、積雪ありますのでスタッドレス必要です。
八ヶ岳山荘の駐車場は1泊で1000円です。
ここから赤岳鉱泉までは、約3時間です。
雪はありますが、アイゼンも必要なく快適に歩けます。
自分は、北沢がとても好きなルートです。
今回は雪がたくさん積もっており、素敵な雰囲気でした。
赤岳鉱泉に到着して、テント泊の受付を済ませます。
1名1泊1000円でした。

(赤岳鉱泉〜赤岩の頭)
朝6時半から登り始めました。
まだ暗かったので、ヘッドライトを途中まで使っていきました。
途中、赤岳や横岳が姿を見せますが、徐々にガスッてしまい見えなくなりました。
樹林帯を、ひたすらジグザグに登って、高度をかせぎます。
赤岩の頭手前で、森林限界となり視界が開けます。
稜線に出る前に、防寒対策はしっかりしておいた方が良いでしょう。

(赤岩の頭〜硫黄岳山頂)
ここからは、風が半端ないです。
顔に雪があたるので、ゴーグルを装着し、目だし帽で防寒をします。
雪質も変わり、さくさく歩けるようになります。
山頂まで遠く感じますが、歩き始めるとアッという間です。
山頂直下に1ヶ所危険な場所があります・・・
道標がぐらついていて、それを掴んだUtunduさんはバランスを崩し2メートルほど滑落したようです・・・
たまたま雪のある場所に落ちたので何事もなかったのですが、注意は必要ですね。
山頂はもの凄い暴風で、温度計はマイナス20℃・・・
手袋をはずし、写真を撮っていると、あっという間に手の感覚が無くなります。
もちろん水筒も凍結・・・
長居はできないので、すぐに下山しました。

写真

12/29 8:30

八王子は快晴でしたが、南アルプス方面
雪雲?
by Utundu

12/29 8:39

茅ケ岳上空にぽっこりと
by Utundu

12/29 8:57

八ヶ岳PAより八ヶ岳方面
怪しい雲がべったりついてます
by Utundu

12/29 9:18

starさん
なんかシブイです
by Utundu

12/29 9:47

インター下りるとそこは雪国でした
by Utundu

12/29 10:20

今日はゆっくりめに10時に八ヶ岳山荘到着です、結構車停まってました

12/29 10:22

登山者はここで登山届を提出し、いろいろアドバイスをいただいていたようです

12/29 10:28

美濃戸口からの歩きだしはこんな感じで結構雪はありました

12/29 11:05

樹氷がきれいです
by Utundu

12/29 11:10

前回12月14日に車がスタックしたのがここ、もうだいぶ雪が積もったのですね

12/29 11:15

やまのこ村珍しく営業してました、いつもしてないのですが・・・

12/29 11:21

ぷちアイスキャンディー
by Utundu

12/29 11:21

赤岳山荘の駐車場は混雑してました、みんな4WD車でした

12/29 11:29

美濃戸山荘ではたき火があり、お茶のサービスがありました

12/29 11:42

ん?
ここで-10℃?
by Utundu

12/29 11:52

いつもの看板

12/29 11:53

北沢を赤岳鉱泉に向かいます

12/29 12:03

starさん、すたこら進んでいきます
by Utundu

12/29 12:35

自分はこの場所が好きでよく休憩しています

12/29 12:53

5月25日にはここでカモシカさんと遭遇した思い出の場所です、ザック重いです・・・

12/29 13:05

そういえばUtunduさんの背中には大きなスコップがささってるのに気づきましたか?

12/29 13:15

雪景色だ・・・
by Utundu

12/29 13:20

この雰囲気が好きです

12/29 13:22

雪の世界の静けさと沢の流れの音が心地いいです
by Utundu

12/29 13:23

いよいよ樹氷です、これで青空だったら最高なんですが・・・

12/29 13:35

赤岳鉱泉まであと一息

12/29 14:02

見えました、アイスキャンディー

12/29 14:05

クライマーがザクザク登っていました

12/29 14:06

手前の小屋はテント泊者が自由に使える自炊スペースです

12/29 15:24

アイスキャンディーが見えるこちらにテントを張りました

12/30 19:41

クライマーがたくさんいました、面白そうですがちょっと怖そうですね・・・

12/29 15:35

シェフUtunduが下ごしらえです、今回の食事は全部お任せしてしまいました・・・(感謝、感謝☆)

12/29 15:39

左から焼酎、日本酒、ワインと、ここは居酒屋か(笑)

12/29 15:46

下ごしらえ
豚バラをごま油(アルミ鍋に豚バラがくっつくので多めのごま油で)、コチュジャンで炒め、キムチを投入
よく炒めます(キムチのなんとかいう旨味成分がでてきます)
by Utundu

12/29 15:52

水では沸きずらいのでテルモスにお湯を用意しておきました
中華スープの素、味噌で味付けをきめます
by Utundu

12/29 15:55

白菜、ネギ、えのき、ごま、ニラ、マロニーちゃんなど適宜投入し、最強キムチ鍋完成です!
by Utundu

12/29 15:56

Utunduさん特製の豚キムチ鍋(超美味!!)

12/29 16:23

シメは煮込みラーメン

12/29 17:48

17:30には就寝していました、早すぎですかね・・・

12/30 4:06

朝4:00に起きて飲もうとしたらこれです、凍結してビクともしません・・・

12/30 4:11

テント内もこんな感じですから、推定気温マイナス10℃以下でしょうね

12/30 4:30

朝4:30の赤岳鉱泉受付

12/30 4:38

ストックが大変なことに・・・(汗)
by Utundu

12/30 5:17

Utunduさん特製の朝食、もち入り雑炊

12/30 5:17

材料は固形卵スープとアルファ米、小さい餅です
出発前に手軽に作れて、容易にカロリー摂取でき体も温まるので、私のテン泊時の朝食の定番メニューです
by Utundu

12/30 6:18

お腹も満たして硫黄岳に向かいます

12/30 6:33

明け方は横岳も綺麗に見えていました、天気がもてば縦走する予定でした

12/30 6:33

赤岳が見えたのもこの一回だけでした・・・

12/30 7:02

雪が美しい樹林帯をいきます
by Utundu

12/30 7:10

今日は一番乗りのため、トレースなしです

12/30 7:23

樹林帯をひたすら登ります

12/30 7:52

おっ大同心見えました、だいぶガスってきてしまいましたが・・・

12/30 7:52

硫黄岳山頂が見えてきました

12/30 7:54

あれ・・・?
starさんと同じ景色?
お気に入りの一枚だったので
by Utundu

12/30 7:55

大同心
かっちょえぇです
by Utundu

12/30 8:00

赤岩の頭手前は高度感はあまりありませんが、こんな感じなんです

12/30 8:00

赤岩の頭まであと少し

12/30 8:01

晴れていれば絶景なんですが、これはこれで良いのです

12/30 8:03

山と空の境目がわかりません
by Utundu

12/30 8:04

視界も悪くなってきます
by Utundu

12/30 8:02

もうなんて書いてあるんだか分りませんね(笑)

12/30 8:05

もはや山頂も見えません・・・
by Utundu

12/30 8:42

山頂手前のこの場所でUtunduさんが2メートル程滑落したそうです、前を歩いていた自分は気づきませんでした

12/30 8:43

写真を撮る余裕がなく、もう山頂です

12/30 8:43

伝わりにくいですが風がもの凄いです

12/30 8:43

これを見ていただければ少しは伝わりますか?

12/30 8:47

完全装備で記念写真、今年4度目の硫黄岳登頂です

12/30 8:51

見て!!マイナス20℃、体感温度はマイナス30℃位でしょうか・・・

12/30 8:52

なにしろこんな感じですから・・・

12/30 8:56

???
by Utundu

12/30 8:56

しっぽ
どこまで発達するんでしょう・・・?
by Utundu

12/30 8:59

さて下山です、この赤い方は途中からずっといっしょでした、青のザックはすれ違った方です

12/30 8:59

Utunduさんが滑落した場所です

12/30 9:11

下るときにはもう自分たちのトレースはありませんでした

12/30 9:12

結構雪深いのです

12/30 9:14

強風で吹き飛ばされそうでした(笑)

12/30 9:22

すごい世界です

12/30 9:43

おふざけその1
シリセード遊び
by Utundu

12/30 9:50

おふざけその2
行き倒れ
by Utundu

12/30 9:54

こんなところにウサギさんが、来年はウサギ年ですもんね・・・

12/30 9:57

赤岳鉱泉に到着です

12/30 9:59

ブラックダイヤモンド、コンタクトストラップ

12/30 10:15

黄色いテント、快適な寝床でした

12/30 11:18

この時計の温度計はマイナス10℃以下を測定でいません、赤岳鉱泉でマイナス9.5℃でした

12/30 11:39

赤岳鉱泉のビーフカレーとビールで1300円

12/30 11:41

こちらはインドカレー
by Utundu

12/30 11:52

ぺろり
by Utundu

12/30 12:18

アイスキャンディーを見納めて、下山します

12/30 12:25

なんか昨日よりも雪増えてます

12/30 12:42

少しずつ青空が見え始めました

12/30 12:45

もしかして・・・

12/30 12:47

この写真が撮りたかったんです

12/30 12:47

ほんとキレイでした
by Utundu

12/30 12:47

ひゃっほ〜い
by Utundu

12/30 13:41

美濃戸山荘から阿弥陀岳が見えました

12/30 14:43

車につららが、相当冷え込んだのでしょうね

12/30 14:45

今回のために購入したトリオレGTX、相談にのっていただいたAさんありがとうございました

12/30 15:06

縄文の湯につかって1年分の疲れを流してきました(大人1人400円)

12/30 15:08

けっこう混んでました
by Utundu

12/30 16:40

帰りの中央道
今年も一年間、無事に山を楽しめました!
by Utundu

撮影機器：

EOS 60D CANON

Optio W60 ペンタックス

μTOUGH-8010 オリンパス

感想

star

本気の八ヶ岳!!

これは、山と渓谷12月号の特集になっています。
この雑誌を手にしてから、今期の目標は冬の八ヶ岳となりました。

12月14日にUtunduさんと赤岳に登り、次はどこへ行こうかと検討していました。
そんな中、山と渓谷の中にあった横岳縦走ルート。
これに目をつけていましたが、どう考えても日帰りはきついと思い、テント泊を計画。
夏場のテント泊は何度か経験しましたが、冬場のテント泊は初・・・
果たして、自分たちの今の装備で寒さに耐えられるのか不安でした。
冬季用の寝袋を買う予算がなかったので、夏用寝袋を二枚重ね。
エアマットの下に、ロールマットを敷いて冷気を遮断。
靴下の中にカイロ、腹部にも張るカイロを。
おかげで、テント内ではポカポカでぐっすり寝られました。

その他にも、ダウンや替えの手袋、当然テントを持っていくので荷物はかさみます。
Utunduさんと相談して、テントは自分が、食事類はもってもらうことにしました。
2人で行くと、手分けをできるので助かります。
ただ、もし単独で行くのなら今回のザックよりもう一回り大きくないときつそうです。

硫黄岳に登ってみて、天気と体力次第では横岳に縦走する予定でしたが無理でした・・・
赤岩の頭からは、ほぼホワイトアウト。
横殴りの風のため、雪が顔に当たっていたい程です・・・
山頂では、暴風のため即下山を決めました。

冬の晴れた日に登っただけでは、雪山に登ったことにはならない・・・

横岳に縦走できなかったのは残念でしたが、悪天候を体験できて良かったです。
テント泊も成功したので、今回の山行ではまた一歩成長できたかなと思います。

今年も残り1日。
自分は今年、ヤマレコと出会いいろいろなことを学ばせていただきました。
来年も安全で快適な山行をできるように努力していきたいと思っています。

来年も是非よろしくお願いいたします☆

star

Utundu

2週間前にstarさんと赤岳に行き、ちゃくちゃくと本気の八ヶ岳計画はステップアップしているように感じます。
前回はそこまで雪は多くないながらもラッセルや雪のついた岩場など経験できました。
今回は厳寒の中のテント泊、天候が荒れた稜線、など冬の八ヶ岳の魅力にどんどん引き込まれています。
夏場のテン泊は大好きでソロでしょちゅう行きますが、冬は全然違いますね・・・。
冬のソロテン泊はかなりレベル高いと感じました。
まだ自分にはできなそうです。
あと、今回はお恥ずかしながら、1〜2m程滑落(墜落?)もしましたし・・・。(天性の動物的反射神経と運動神経により何事もなかったかのように復帰しましたが・・・)
油断するなよ、との警告だったんだと思います。
1ミスが命を落とすこともあることは承知していますが、さすがにヒヤリとしました。さらに気をひきしめて山を楽しみたいと思います。

Utundu

コメント

tatsu1113

お疲れ様でした（＾＾）
starさん　Utunduさん　寒い中お疲れ様でした

しかし本当に寒そう・・・本気雪山に行った事も行く勇気も無い僕にはもはや恐怖です（笑）

でも、好きな事に真剣で一生懸命トライしていく姿はやはりカッコいいですね！！ちょっと憧れます

ガスが晴れた瞬間てとても嬉しいですよね！次回は晴れるといいですね〜

star

筋肉痛☆
tatsu1113さん

おはようございます。
昨日は朝4時起きだったのと、お腹が空いてしまったので朝5時頃から目が覚めました。
すっかり山モードに、体がなっているようです(笑)
それと同時に、全身が筋肉痛に・・・
普段はならないのですが、テント泊用ザックの重みと雪道歩行のためでしょうか？

それにしても、ほんとに寒かった・・・
まず気をつけないといけないのが、手先と足先。
グローブを外して、１分もすると手がかじかみ、感覚が無くなります。
止まっていると、足の指先から冷え込んで痛くなり始めます。
そんな時は足踏みして、血のめぐりを良くして何とか取り戻します。
歩いている時は平気なのですが、寒さには苦労させられました・・・

晴れた日も良いですが、今回はこれで大満足です☆

star

Utundu

tatsu1113さん
はじめまして
コメントありがとうございます。
私は冬の八ヶ岳始めたばかりですが、始める前は恐怖を感じる対象でした・・・
冬の八ヶ岳は・・・

しっかりと情報を集め計画し準備をすることにより、その恐怖感を少なくできます。
ただゼロにはならないし、いくらしっかり寒さ対策しても、100％安心な装備には程遠いし、どうしたら次はより快適に安全に楽しめるか・・・
いろいろと興味はつきません

Utundu

non156

青いザックの男
はじめまして！

何気なくヤマレコを覗いたら
なんとワタシが写った画像があるではないでしょうか！
記念にさせて頂きますね

同じく２９、３０日で入山していましたが
寒さが厳しく雪山初心者のワタシとしましては
いきなり八ヶ岳の洗礼を受けた気がします。
夜明けには星がたくさん出ていたので快晴かなと
思いきやあの天気とは良い経験をしました。

non

star

山頂ですれ違った方ですね☆
non156さん

はじめまして。
それと同時に、勝手に写真を載せてしまってすみません・・・
ちょうど我々が下山する時に登ってきた方を、撮らさせていただいてしまいました。
なにしろ、自分たち以外誰もいなかったもので・・・
もし、ご迷惑なようであれば削除いたしますのでご連絡ください。

自分たちも、星空を眺めていました。
このままいけば絶景かなと思っていましたが、そうはいきませんでしたね・・・
でも、あの風を体験できたので今回は良かったかなと思っています。
それでも、まだまだ弱い方らしいですが・・・
本来は横岳まで縦走する予定でしたが、すぐ下山しカレーを食べました。

また、どこかでお会いできると良いですね☆

star

onsen

明けましておめでとうございます。
starさん　Utunduさん

八ヶ岳すれ違いでしたね。
あいにくの天気で残念でしたね。
しかし、そういう悪天候の経験も今の私には必要だと
感じています。
色々な経験をしていないと、いざという時自分の力の
無さを露呈してしまいますから、最悪のコンディションは
神から授かった試練だと思うように今年はします。
と、いっても「安全で楽しい登山」をモットーにしているので、
それが難しいところですけど。

私は、何かとゴタゴタした正月を迎えてしまいましたが、
ご両人とも今年も宜しくお願い致します。


onsen♨

star

それでも思い出深い山行になりました☆
onsenさん

今回、お天気には恵まれませんでしたが楽しかったです。
久しぶりにテント泊でき、極寒の中無事に生還できました。
雨の山は大変ですが、雪ならばしっかりした装備で楽しめると思っています。
それでも、安全で楽しい登山は自分も心掛けています。

今年もよろしくお願いいたします☆

star

Utundu

onsenさん
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

年末は何かとバタバタしていてヤマレコをじっくりチェックできていなかったのですが、すごい頻度で雪山やってますねッ？
starさんから赤岳のお話は聞いてましたが、今編集中でしたが、南アルプスまで・・・
あとでじっくり拝見させていただきたいと思います。

今年もさらなるレベルアップを目指してお互い頑張りましょ〜

Utundu