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Yamareco

記録ID: 94734
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
御在所・鎌ヶ岳

水晶岳(ヒロ沢〜下水晶谷〜伊勢谷)

2010年10月11日(月) [日帰り]
情報量の目安: B
都道府県 三重県 滋賀県
 - 拍手
GPS
--:--
距離
11.6km
登り
783m
下り
779m

コースタイム

朝明渓谷駐車場(7:15/7:30)〜羽鳥峰峠(8:25/8:30)〜枝沢合流(9:00)〜愛知川に合流(9:20/9:30)〜
遡行し左岸へ徒渉(9:55)〜お金明神分岐(10:25)〜大瀞(10:45/11:30)〜中峠(12:20/12:30)〜水晶岳
(12:45/12:55)〜根の平峠(13:10/13:35)〜千種街道登山口(14:20)〜朝明駐車場(14:35)
天候 晴天
過去天気図(気象庁) 2010年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
四日市ICから朝明渓谷駐車場へ
コース状況/
危険箇所等
ヒロ沢出会い〜下水晶谷出会いまでの左岸コースは一部で不明瞭なコースが有り、慎重にテープ目印を拾って行きましょう。

大瀞に懸る鉄橋は老朽化して危険なので渡るのを止めましょう。ぜひ冷たい流れの徒渉を経験して下さい。
ヒロ沢下流で最大のナメを見る
2010年10月11日 17:58撮影 by  EX-Z700 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/11 17:58
ヒロ沢下流で最大のナメを見る
対岸・愛知川左岸のケルンが
中峠へのルートを教える
2010年10月11日 18:04撮影 by  EX-Z700 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/11 18:04
対岸・愛知川左岸のケルンが
中峠へのルートを教える
愛知川の廊下「大瀞」に出る。
ここで徒渉して右岸に渡る。
2010年10月11日 10:48撮影 by  EX-Z700 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/11 10:48
愛知川の廊下「大瀞」に出る。
ここで徒渉して右岸に渡る。
「大瀞」下流の廊下
2010年10月11日 18:16撮影 by  EX-Z700 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/11 18:16
「大瀞」下流の廊下
橋の下を過ぎると渕に出る。
(ここで右岸を攀じて橋の袂に出る)
2010年10月11日 18:19撮影 by  EX-Z700 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/11 18:19
橋の下を過ぎると渕に出る。
(ここで右岸を攀じて橋の袂に出る)
下水晶谷中流部のナメ
2010年10月11日 18:23撮影 by  EX-Z700 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/11 18:23
下水晶谷中流部のナメ
中峠へ登りつく
2010年10月11日 18:26撮影 by  EX-Z700 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/11 18:26
中峠へ登りつく
水晶岳から国見岳を見る。
2010年10月11日 18:30撮影 by  EX-Z700 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/11 18:30
水晶岳から国見岳を見る。
根の平峠から伊勢谷を
朝明渓谷へ下る。
2010年10月11日 18:32撮影 by  EX-Z700 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/11 18:32
根の平峠から伊勢谷を
朝明渓谷へ下る。

感想

朝明渓谷から羽鳥峰峠までの登りで一汗かいたので小休止する。見上げる秋の空は青く
上空には風が有るのか、絶えずちぎれた雲が北〜南に流れて行く。
今日は小休止の間誰にも会わずに峠を後にしてヒロ沢へ入る。
ササを分けてコースへ入るとすぐに湧き水の中を行くようになる。昨日までの雨のせいだろう。
羽鳥峰湿原からは靴が濡れるのも構わず下る。
右から流れを併せ、右岸沿いで小屋跡を見送ると徐々に高捲きになる。しばらくして沢身に下り
再び高捲きする頃立派なナメが現れる。へりに寄って覗き込むと滝が一気に渕へ落下している。
滝を捲き終え、谷の下流奥に大きな流を眺めると愛知川本流だ。合流手前でヒロ沢左岸へ移って
明るく開けた愛知川右岸の河原へ出る。
やはり雨のせいで水量が増し、流の勢いも幅も増した本流は靴を履いたままの徒渉は不可能だ。
じっくり対岸の中峠への取り付き点を見極めて、少し流れが浅くなるまで右岸寄りで遡行する。
程よいところで裸足になりズボンを膝上までまくって流れに入る。
やはり上から見るよりも深く、勢いのある流れに負けないよう慎重に左岸へ渡る。
短い時間でも足は冷めたい。マッサージしてから左岸を少し戻り山道へ取り付く。
すぐにテント場に適した小台地となる。 少し山腹を上がり樹林の中を左へ向かう。
不明瞭な道をテープの目印を目で追いながら行く。概ね左岸にからんで高低の差が無い道を行く。
苔むした石を踏み、何本もの枝沢を横切り、崖の高捲きを繰り返し行くとやがて小広い場所に出る。
(35年ほど前は小屋「知露里庵」が有った場所?)「お金明神」への道を右に分ける分岐だ。
真直ぐ流れに沿った道を進むと、再び小屋の跡らしき石積みが点在する台地となり脇に地蔵様が。
この先で本流と吊橋の分岐となり左岸を本流へ降りると目指す「大瀞」の吊橋直下の河原へ出る。
(現在の吊橋は老朽化して渡れない通行禁止!)小さく仕切られた青空と廊下「大瀞」の渓谷美を
独り占めして昼食タイムにする。ラーメンとコーヒーで腹を満たして腰を上げる。
ここで再び裸足になって吊橋の下を右岸へ渡る。水が冷たい!
橋を越えた渕の右岸岩壁が攀じれそうだ。取付くとスタンス、ホールドは充分だ。
吊橋の脇に出ると本流への徒渉地点(指標が有る)を左に見て山腹を登る。
下水晶谷へ流れ込む枝沢を何度も跨ぎ下水晶谷の右岸へ出て登る。
潅木の中のササを分けて雨裂を行く。35年前の雨に濡れたササの中を歩いた記憶が甦る。
土砂の崩壊地帯を過ぎると谷の流れも細くなり、ササのブッシュにできた雨裂を行くようになると
うって変わって草原状の開放的な中峠に登り着く。
正面に四日市のコンビナートが広がり、左手に釈迦ヶ岳が大陰のガレを刻んで見える。
小休止の後は右の傾斜、南北に延びる県境稜線で南へ向かう。今日初めての尾根筋だ。
小ピークを登り返し稜線に沿って大きく右曲し、ぬかるみを跨ぐと尾根の傾斜が緩やかになり
しばらくすると右へ水晶岳への道を分ける。稜線上から外れているために存在を知られず
素通りされる事が多い山頂を踏んで行こう。分岐から5分ほどで小さなしかし展望の良い山頂に。
雨量計測設備が建つ山頂からは、大きな国見〜御在所の稜線や、釈迦〜竜ヶ岳の北部の山並が
眺められる。爽やかな風に吹かれて小休止するが、その間に誰にも会わなかった。
寂しい山頂を後にして分岐まで戻り、再び稜線を根の平峠に向かう。
緩やかな傾斜が一転して雨裂の急降下に変わる。スリップに注意して下りきると広い台地になり
縦走路の交差点となる根の平峠だ。草付きの広場にはベンチが設けられている。
コーヒーを沸かして小休止の後、県境稜線から左へ折れ朝明渓谷に向けて伊勢谷へ入る。
伊勢谷の源流部の暗いぬかるみを下るとすぐに「ブナ清水」への分岐を右に見送る。
伏流水が染み出る道がやがて伊勢谷本流の左岸となり、堰堤を左から越えて右岸へ移ると
広い大きな谷となり、大岩を過ぎた後の堰堤を右から越えるとやがて大きく開けた河原に出る。
堰堤手前で流れに懸かる丸木橋で左岸へ移る。そろそろ伊勢谷も下流だ。
明るい河原で汗を流してさっぱりした後は、林道のような道を下ると「旧千草街道登山口」の
指標を見る。やがて「望山荘」の裏手から伊勢谷小屋の橋を渡ると朝明渓谷の林道だ。

早い木は紅葉・黄葉が始まっていた。秋を感じる終日晴天の一日だった。



『行程』 駐車場〜ヒロ沢〜愛知川出合い〜大瀞    :約3時間10分
大瀞〜水晶岳〜伊勢谷〜朝明渓谷駐車場 :約2時間40分

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