夏の終わり(起承転結の起) 霧ヶ峰でてふてふと戯れる


- GPS
- --:--
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 358m
- 下り
- 347m
コースタイム
天候 | 曇り 最後に雨 しかしゴールに着いたらまた雨が上がったので、大気が不安定な夏の日だった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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その他周辺情報 | 白山の湯 山梨県韮崎市 白山城があったためこの湯の名前がある。 源泉かけ流し 内湯と露天湯のみ 大人600円 ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉 |
写真
感想
8月22日(月)から26日(金)まで夏休みをいただいた。21日(日)と27日(土)は別の趣味のほうがあり遠征には使えない。5日間の夏休み、22日(月)は台風直撃で自宅だったが、台風が去ったあと私は西のほうに旅立った。そう、それは夏の終わりを感じるために・・・秋の到来を感じるために・・・。
基本的に4日間あるのでメインを決めようと思った、表銀座(2泊)、空木岳(1泊)、常念・蝶(1泊)、鹿島槍・爺(1泊)、北岳・間ノ岳(1泊)・・・天気予報と相談だ。
遠征初日の23日、私は霧ヶ峰にいた。過去に2回来たことがある。1回目は3年前の11月に車山肩から車山だけピストンして帰った。そう、ただ来ただけであった。2回目は2年前夏、仙丈・木曽駒と2日歩いた足の筋肉痛をほぐすために八島湿原を一周しヒュッテみさやままで来た。この時に初めてアサギマダラを多数撮影し、そのクールな蝶は私の心をとらえたのだった。この2つの赤線をつなぎたいと思っていたのだ。そして、またアサギマダラに出会えるかもという期待と・・・。
霧ヶ峰はかつて活動した火山である、火山活動の時期は約130万〜75万年前。その後、雨などの浸食を受け現在のようなたおやかなやまなみとなった。岩を見ていると基本安山岩であるが、一部玄武岩のような色の濃い岩石も見える、40kmほど離れているが同じような浸食を受けた火山である美ヶ原はきれいな安山岩質が見えているが、そこよりははっきりしない。しかし、浸食を受ける前の山はきっと3000m級の成層火山だったのだろうと推察される。
今年の夏は高山植物を見飽きるほど見てきたが、一応記録として撮影する。そして、さっそくアサギマダラがいた。コロボックルヒュッテの目の前である。土の上に止まっていた。帰ってきたときには4頭ほどになっていた。
最初の目標は、車山と八島湿原の赤線つなぎなので、ヒュッテみさやまを目指す。標高を落としていくと前に黄緑色をした平原、あれが八島湿原だそしてその奥に見える山は何だろうか・・・似たような景色を見たような気がする。規模は違うが燧ケ岳から見た尾瀬ヶ原と至仏山のようだ。そんな景色を見ながら標高を落としていく、買って2回目の新靴も快調だ。
そんなこんなでヒュッテみさやまにたどりつく。これで目的の一つ達成。
このあたりからは黒曜石を中心とする旧石器時代の遺物が出土する。植物はたくさんあるし、動物は見やすいし狩猟しやすかったのだろうなあ。そして御柱祭で知られる諏訪大社の大元となるような御射山神社もそこにある。歴史的にも貴重な場所である。
また、ヒュッテみさやまは宿泊施設として、優雅な時間を過ごす施設としても知られている。宿泊の場合は基本自炊だがオプションとして夕食や朝食も付けられるそうだ。のんびり霧ヶ峰を歩きながら、ここで宿泊するのもいいかもしれない。私は、宿泊しないのでリンゴジュースとバウンドケーキをいただく。リンゴジュースは黄色くて最初パインジュースみたいな色をしているなあと思いましたが、飲むとやっぱりリンゴ。濃いけどさわやかな味であった。
ヒュッテみさやまのHPを見ると、泊まってみたくなりますよ。本当ここが山小屋?と思うこと間違いなしである。
一瞬雨が来たがもう降っていない、この後単純に車山肩に戻るか考え、車山湿原に向かうこととする。道を間違えてくぬるぷひゅってに出て、ひゅってのおかみさんに道を教わり、車山湿原に出た。湿原という感じはせずただの凹地に感じたが、笹を漕ぎながらたくさんのチョウと出会う。本当にチョウの楽園だなあ・・・。アサギマダラたくさん、モンシロチョウ、ゴマダラチョウ、撮影できなかったけどベニシジミ、シジミチョウ、スジグロシロチョウ・・・。ペアになって舞っているいるチョウたち、ひたすらに吸密しているチョウ、どうやって子孫を残すのか、栄養つけてペアを見つけ・・・。秋が近づいていることをこんなところからも感じる。
車山肩の手前の分岐に出る。右に行くと車山肩、左に行くと蝶々深山、まっすぐ行くとさらに分岐があり白樺湖や車山に出られる。私は、雨が降るまでもう少し時間がありそうだと思い車山まで足を延ばそうと考えた、それはリフトが動いているのが見えたからである。リフト乗り場まで下ってリフトで車山もいいなあと思っていたのである。しかし、分岐で唖然とした、車山山頂まではすぐだ、下るほうが時間がかかりそうだ。そういうわけで、結局車山まで登ったのである。山頂は人がたくさんでした。そしてほとんどの人はかつての私と同じように車山肩からのピストン、それかリフトで来た人と思われる。
車山神社、気象レーダー、三角点と撮影し山頂表示を撮影しようと思ったが、撮影待ちだ。それも一つのグループである。次から次へと「この携帯、次はこのデジカメで・・・」とやっている。そのたびに「はいポーズ、どう?撮れた?、確認するね、うん大丈夫」と繰り返している。仕方がないので彼らの撮影の合間に、彼らができるだけ入らないようにして撮影した。そのとき、遠くから雷の音、すぐ後に2回目、「こりゃ来るな」と思った私は一気に車山肩まで下る。雨が降ってきた・・・しかし車山肩に着くころには止んでいた。
車山肩のコロボックルヒュッテ前では4頭のアサギマダラが舞っていたのでじっくりと撮影するが、今日は羽を開いてくれなかったなあ。粘るが開いてくれないのでそこはあきらめ、温泉に向かうこととする。それにしても霧ヶ峰、いいなあ。次は蝶々深山からゼブラ山を目指したいなあ。
天気予報を確認する、北アルプスは×、南アルプスは△、でも24日は午後が良くない、とりあえず登山道駐車場まで行ってみるかと思う。
温泉に入り、芦安駐車場に向かう。ここから広河原行きのバスと乗り合いタクシーが出るのだ。夜間駐車するためには第1第2ではなくて第3駐車場が都合が良いこと(夜間トイレがある)、時刻表を見ると近くの道の駅で車中泊では間に合わない、芦安第3駐車場で車中泊するのがよいこと、携帯電話はつながるがワンセグはだめであることを確認した。その最中も雨が降ってきたので、結局24日は別の行程とし、25日26日の2日に決行という方針を決めた。
道の駅「しらね」まで下り、次の日の予定を考えながら就寝した。
で、次の日はこうなりました。
夏をあきらめて(起承転結の承) 午後雨予報、甘利山で高山植物と戯れたあとは
(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-948634.html)
aideieiさん 天候不順に振り回されますね
低山行くと、暑さで、ばてますし、
車山は、完全な観光地ですよね、がちの登山の格好してると浮いてしまいます
次のレコ待ってます
muttyann
muttyannさん、コメントありがとうございます。
車山は観光地、本当にそう思います。そこにしか人がたくさんいなく、本当に植物や蝶などが美しい地域には人はあまり入らない。車山肩から車山ピストンして「百名山ひとつGet!!」という考えでしょう。まあ、かつての私もそうだったように思いますが。それか、それすらもわからずにつれてこられている人たちか・・・。
でも、最初はそれでいいと思うんです。そこに行って、見たことから調べたりすることで再訪しようとする。こういう人が「何かを感じるハイカー」の気質のような感じがしますね。
車山や霧ヶ峰に次に来るとき、この人たちは何を目的にするのかなあと考えながら登っていました。
aideieiでした。
aiさん
最後の夏休みどちらに行かれたのかなと?記録をお待ちしていました。
車山、家内のお気に入りです(唯一の山?!)
天候が読めず、計画に苦労されたようですね。
花と蝶、楽しませて頂きました。
花と蝶という歌があったなぁ
こんばんは 森進一でした
hamburg
hamburgさん、こんにちは。ただいま帰宅しました。レコはこれからゆっくり読ませていただきます。
台風後はすっきりと晴れるかと思いましたがそうではなかった。でも、23日から26日まで、3本のレコをかきますが満足したものとなりました。あと2本、これからゆっくり書かせていただきます、
霧ヶ峰のアサギマダラは鉄板でした。他のチョウも多く昆虫の聖地という感じでした。しかし、次のレコにも魅力的な昆虫が出てきます。少しずつ書いていきたいと思います。
aideieiでした。
aiさん、こん○×は(^o^)/
霧ヶ峰での赤線繋ぎ、贅沢ですね
なんか2年でいろいろ変わったような…車山の肩
自分達はお嬢
mamepapa
mamepapaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。レコはこれからゆっくりと読ませていただきます。
何度も訪れる価値がある山域ですね。最初に見た11月の車山からの霧の風景、2回目は花満開の季節、そして今回は秋を感じ始める旅に・・・。次はいつがいいかな、春先、秋深まった10月、今度は蝶々深山からゼブラ山を目指したいと思いました。
ゆったりと、何度も行くのが霧ヶ峰の楽しみですよね・・・そういう山塊ほかにもあるなあ。
aideieiでした。
aideieiさん、こんにちは。
本当にこの一週間はお元気が不安定でしたね。
そんな中での霧ヶ峰の赤線繋ぎ、お疲れ様でした!
車山肩から沢渡にむかうとあのような景色になるのですね
私は以前、逆回り沢渡から車山肩に戻ったので、最後の登りがきつかったです
八島湿原の向こうに見えるのが「鷲ヶ峰」先日登りました。
大きく見えるわりにちょっとマイナーなお山です
ヒュッテみさやま、一度泊まりたいと思っているのですよ〜
こういう雰囲気は得意ではない?家族と一緒というのは無理ですので
いつか1人または山友ちゃんと実現したいと思っています。
aideieiさん、そんなおしゃれなヒュッテでケーキとジュースなんて
素敵な休憩タイムでしたね
こうした時間をとりながら歩くのもいいですよね!
クヌルプヒュッテは知りませんでした!
ここも雰囲気が良さそうですね。
今回のレコもチョウ、お花とたっぷり楽しませていただきました
sumihiyoさん、こんにちは。きっと、ヒュッテみさやまのリンゴジュースとバウンドケーキに飛びつかれると思いました。本当、半端ないです。
リンゴジュースはひたすらに「濃い」そして「さわやか」。バウンドケーキはケーキのベースとしての主張と中のナッツのアクセント、フォークでナッツを探し出した時のうれしさ・・・
また、HPで見た宿泊施設として、一度泊まってみたい山小屋だよなあ。
で、霧ヶ峰、こんな宿泊できる山小屋結構多いんです。のんびりと過ごして回られるベテランさんたち、今日もいましたが絵を描いているような人たち、そんな人たちと夜にいろいろな話を聞くのもいいと思います。
いまはまだ少ない休みの中ガシガシ登っているけど、仕事もなくなり年金暮らしになって(←そんなことあるのか?)毎日が日曜日になったらやってみたいですね。
aideieiでした。
遅コメです。
この辺りは、1号隊員の健保保養所が近くにあったので、けっこうウロウロしました。
ヒュッテみさやま、最近、テレビ番組(100名山関係?)で見ましたよ。
お若い管理人が頑張っているんですよね。
拙者の将来の構想としては「松本駅〜茅野駅を分水嶺トレイルでつなぐ」です。
美ヶ原や八島湿原の小屋で二泊すればなんとかなるか?
yamabeeryuさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
以外と霧ヶ峰、宿泊できる山小屋あるんですよね。そして需要があるようなんですね。本当、霧ヶ峰のこだわりの山荘泊まりは贅沢だなあと思いました。
茅野駅から霧ヶ峰、ヒュッテみさやま宿泊、美ヶ原、王の頭観光ホテルあたりで1泊でしょうか。1日40km歩く力があれば行けそうですね。全快になった隊長だったら大丈夫だと思います。
いやぁ、いいですねその計画・・・。
3日晴天が続くとわかると高い山に行ってしまいたくなるのを押さえてそこに行くのがまず贅沢だと思いました。
aideieiでした。
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