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Yamareco

記録ID: 99115
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

日光白根山 湯元からピストン

2011年02月11日(金) 〜 2011年02月12日(土)
 - 拍手
YAMA555 その他5人
GPS
32:45
距離
11.2km
登り
1,337m
下り
1,337m

コースタイム

1日目:5時間55分
8:10駐車場8:45→湯元スキー場9:05→リフト終点9:25→白根沢から外山尾根へ12:50→14:05テン場(天狗平手前)
2日目:9時間50分
テン場7:05→前白根山7:55→8:40五色沼避難小屋(休憩)→取り付き9:15→陵線10:40→奥白根神社11:05→11:15白根山頂11:25→五色沼避難小屋12:25→前白根山13:20→13:40テン場(撤収)14:30→リフト上16:20→湯元スキー場16:45→駐車場16:55
天候 1日目:小雪、ほとんど無風。
2日目:小雪でしたが、日が出る時もありました。14時以降かなりの降雪でした。
今回は、全体的に風があまりなかったため体感温度は低くありませんでした。
過去天気図(気象庁) 2011年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
いろは坂は積雪あり。スタッドレスタイヤ必須です。
駐車場はトイレあります。
日光湯元スキー場からリフト2本利用しました(1回券300円、4回券1000円)。
下山ではリフト利用できません。
コース状況/
危険箇所等
●参考資料
日本雪山登山ルート集

●白根沢の登り
湯元スキー場からリフト2本を乗り継いで高度を稼ぎ終点まで行きます。
右側に踏み跡があり、そこから登り始めました。
雪が意外に深く急斜面なのでワカンを装着して登ります。ワカン装着で膝下程度〜腰までの雪。
夏道のマークがあるので注意深く見ながら針葉樹の樹林帯を登ります。
暫く登ると雪が少なくなりアイゼンに切り替えました。
リフト終点から3時間30分程度で白根沢を登りました。

●天狗平のテン場へ
白根沢からはルートを90度右にかえて天狗平へ向かいます。
この辺から広葉樹のため明るくなりますが、急登は続きます。
アイゼン装着で膝程度までのラッセルです。
14時になり若干風が出始めてきたので天狗平の手前側の平らな場所を整地してテント設営。7時まで飲みながら過ごしました。

●前白根山へ
前日からの降雪で後続の避難小屋に向かった人達のトレースは全くなくなっていました。天狗平は暫く平らな斜面が続くのでテン場には困らないと思います。何箇所か赤布つけました。
前白根まではアイゼン装着で脛から膝程度のラッセルでした。

前白根山付近は雪が飛ばされております。アイゼンの歯を岩に引っ掛け躓かないように注意する必要があります。山頂からは目の前に奥白根が大きく見えます。

●五色沼避難小屋へ
前白根から降り錫ヶ岳へ続く陵線の第一ピークを過ぎた所で避難小屋への指導表があります。そこから右の樹林帯の中に入ります。指導表の場所で前日避難小屋泊の人と出会いました。避難小屋へのラッセルはなくなったので助かりました。かなりの積雪量でルートは分かりづらいです。ここも何箇所か赤布つけました。
避難小屋は窓から入ります。中には入りませんでしたが中を見ると2階建てで毛布が完備されていました。

●奥白根山へ
避難小屋からは全く踏み跡ありません。
アイゼンとワカンを同時装着で出発しました。コルを暫く歩くと白根への指導表があるので、右に曲がって樹林帯に入ります。
樹林帯を越え岩稜帯下までは積雪膝上程度ありラッセルに難儀しました。岩稜帯の左側にコースを取りながら登ります。なだれそうな斜度と雪量でした。
2300m付近で雪が締まってきたので、ワカンをはずして陵線への直登です。かなり傾斜がありましたが、アイゼン歯が良く入ったので心配はありませんでした。
陵線はほとんど雪が飛んでいます。踏み跡が何箇所か残っていましたが、ここ数日ついたものではなさそうでした。

●下山
帰りは自分達のつけたトレースがあるので大分楽でしたが、前白根あたりから降雪が多くなりあっと言う間に積もっていきます。白根沢は木に積もった雪がどんどん落ちてきてトレースがあっと言う間に消えてしまいます。

●温泉
下山後は日光市街まで降りて「やしおの湯」にて汗を流しました。料金は500円也。
100円返却式ロッカー有り。シャンプー、ボディーシャンプー、露天風呂、サウナ有ります。食事、土産物もあります。
湯元駐車場は除雪されています。
到着時数台駐車。
湯元駐車場は除雪されています。
到着時数台駐車。
湯元スキー場まで5分位歩きます。
湯元スキー場まで5分位歩きます。
3ペアリフトと2ペアリフトを利用して高度を稼ぎます。
3ペアリフトと2ペアリフトを利用して高度を稼ぎます。
まだ雪は降ってませんでした。
でかいザックを脇に一人ずつ乗ります。
まだ雪は降ってませんでした。
でかいザックを脇に一人ずつ乗ります。
夏道を登ります。踏み後はありませんでした。
白根沢沿いの樹林帯の登りはかなり急です。
途中までワカン、その後アイゼンを利用。
くるぶしから膝下程度のラッセル。
夏道を登ります。踏み後はありませんでした。
白根沢沿いの樹林帯の登りはかなり急です。
途中までワカン、その後アイゼンを利用。
くるぶしから膝下程度のラッセル。
樹林帯の急登はワカンでも良かったですが、膝下ていどのラッセル。所々股まで潜る箇所もあり疲れました。
樹林帯の急登はワカンでも良かったですが、膝下ていどのラッセル。所々股まで潜る箇所もあり疲れました。
天狗平でテント設営。
天狗平でテント設営。
深雪20センチ程度。
前日、後続で避難小屋まで行った1パーティのトレースは消えていました。
深雪20センチ程度。
前日、後続で避難小屋まで行った1パーティのトレースは消えていました。
早朝は若干青空っぽい。
トレース無しの真っ白な世界。
早朝は若干青空っぽい。
トレース無しの真っ白な世界。
前白根山付近にあった三角点。奥白根山が薄っすらと見えました。
前白根山付近にあった三角点。奥白根山が薄っすらと見えました。
前白根山は雪が飛ばされていてます。
岩稜なのでアイゼンを引っ掛けないように気をつける必要があります。
前白根山は雪が飛ばされていてます。
岩稜なのでアイゼンを引っ掛けないように気をつける必要があります。
前白根山道標と薄っすら奥白根山。
前白根山道標と薄っすら奥白根山。
奥に見えるは五色沼。真っ白ですが・・・
奥に見えるは五色沼。真っ白ですが・・・
前白根を降りて陵線を歩きます。
1つ目のピークから避難小屋へ下ります。
前白根を降りて陵線を歩きます。
1つ目のピークから避難小屋へ下ります。
避難小屋付近で雲が晴れてきました。
避難小屋付近で雲が晴れてきました。
避難小屋は2階の窓から入ります。
避難小屋は2階の窓から入ります。
覗いたたけですが、毛布とか置いてありました。
覗いたたけですが、毛布とか置いてありました。
本格的に晴れてきました。
前日小屋泊まりした人は、白根は登らずだったのでラッセルがきついです。
本格的に晴れてきました。
前日小屋泊まりした人は、白根は登らずだったのでラッセルがきついです。
避難小屋から少し歩くと白根への看板があるので、右に曲がり樹林帯にはいります。
避難小屋から少し歩くと白根への看板があるので、右に曲がり樹林帯にはいります。
樹林帯はワカン装着でラッセル。
ようやく抜けていよいよ直登開始。
樹林帯はワカン装着でラッセル。
ようやく抜けていよいよ直登開始。
かなりの急登。
暫くは膝上ラッセル。高度を上げると硬くなり途中で足場を作ってワカンをはずし。アイゼンで登ります。
かなりの急登。
暫くは膝上ラッセル。高度を上げると硬くなり途中で足場を作ってワカンをはずし。アイゼンで登ります。
陵線につくと雪は飛ばされ岩稜帯となります。
風がほとんど無かったので助かりました。
陵線につくと雪は飛ばされ岩稜帯となります。
風がほとんど無かったので助かりました。
一面白い世界。
薄っすらと踏み後が残っていました。
いつの踏み後なのか分かりませんが、風が強く雪がつかないため残っていたんでしょうか。
薄っすらと踏み後が残っていました。
いつの踏み後なのか分かりませんが、風が強く雪がつかないため残っていたんでしょうか。
山頂が見えてきました。
山頂が見えてきました。
奥白根神社。
最後の岩稜帯を一登り。
最後の岩稜帯を一登り。
山頂に到着。
山頂の道標1
山頂の道標2
雪山の下山は本当に早いです。
雪山の下山は本当に早いです。
少し下が見えてきました。
少し下が見えてきました。
前白根に向かう途中。少し雲が晴れて奥白根が見えました。
山の左側に自分達のトレースがハッキリとついていました。
前白根に向かう途中。少し雲が晴れて奥白根が見えました。
山の左側に自分達のトレースがハッキリとついていました。
テン場に到着。少しずつ降雪が酷くなってきました。
テン場に到着。少しずつ降雪が酷くなってきました。
下山には降雪のため膝から膝上積雪。
下山には降雪のため膝から膝上積雪。
木に積もった雪が時々重みで一気に落ちてくるためトレースは直ぐに消えてしまうのでしょう。
木に積もった雪が時々重みで一気に落ちてくるためトレースは直ぐに消えてしまうのでしょう。
ようやく湯元スキー場が見えてきました。
ようやく湯元スキー場が見えてきました。
駐車場に到着すると車の上には30センチ以上積もっていました。
駐車場に到着すると車の上には30センチ以上積もっていました。

感想

一昨年丸沼スキー場から山頂を目指して強風とタイムアップにより悔しい思いをした日光白根山。今回は天候や積雪状況を考え最大2泊するつもりで湯元から山頂を目指した。

前日の予報では天候はあまり芳しくないようだったが、1日目、2日目の午前はそれほど強い雪でもなく、何よりも風が弱かったことが幸いした。

ラッセルは多くても膝程度までが多く、苦しめられたと思うほどではなかった。1回の積雪量が多いので当日先行者がいないとほぼラッセルが待っていると思われる。人数が少ないと結構厳しいだろう。

特に印象に残ったのは2つ。
1つ目は白根沢の急な直登。下山時にはこんなに急だったっけと思うくらい大変な登りだった。
2つ目は陵線への直登。積雪が多く傾斜のある登りが一気に続く。雪崩そうな雪質と傾斜でちょっと嫌な感じだった。

山頂直下はなだらかな斜面で、強風時は遮る物もないので大変だと思うが、陵線に出た時はホッとした。神社で手を合わせ、山頂に到着。周囲の展望がないのは残念だったが、登頂できた嬉しさで疲れも吹っ飛んだ。

ほぼ予定通りにテン場まで到着したので、撤収して下山する。前白根到着頃から降雪が多くなってきてどんどん積もってきていたので、もし一泊したら帰りは更に大変だったと思うとホッとした。

白根山頂は夏に丸沼スキー場からと今回で2回立ったがいずれも展望がない。次回は菅沼から秋に登ってみたいものだ。

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