大高取山・鼻曲山・物見山・日和田山
- GPS
- 06:30
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 1,192m
- 下り
- 1,151m
コースタイム
西山高取 08:35-08:40
大高取山 09:00-09:05
桂木観音 09:20-09:25
鼻曲山 10:20-10:30
カイ立場 10:45
獅子ヶ滝 11:20-11:25
鎌北湖 12:00-12:20
宿谷の滝 12:40-12:50
物見山 13:15-13:25
日和田山 13:55-14:05
高麗駅 14:35
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
JR八高線 越生駅 (帰り) 西武線 高麗駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
越生駅 → 西山高取 → 大高取山 → 桂木観音 というあたりまでは一般的なハイキングコースで、道標も頻繁にあります。傾斜の緩やかな道がほとんどで、歩きにくい箇所もありません。 桂木観音から一本杉峠までの間は登山地図の赤破線ルートになります。特に、桂木観音から鼻曲山へ向けての歩き始めが分かりづらくなっていました。道標の不完全な小さな分岐をいくつかクリアする必要があるのですが、ちょっと文字だけで綴るのは難易度が高いので詳細は割愛します。 桂木峠と思われる変則的な四叉路まで来てしまえば、「鼻曲山・一本杉峠」を指示する道標があるので、それに従って進めます。ほどなく車道を横断する地点では、車道に降りる地点の標識に横断先についての説明が書かれていました。 そして車道の横断地点より先の区間に限れば、送電線巡視路や薄い踏み跡の分岐はあるものの、基本的には尾根を進めば良いので悩むような場所はなくなります。 また赤破線ルートにしては明瞭な道で、越生町と毛呂山町のそれぞれが立てているハイキングコースの標識を頻繁に見るようにもなるので、実際には良く歩かれているようです。 一本杉峠まで来ると、そこで赤破線ルートは抜けるのですが、その先で獅子ヶ滝に向かったところ、地図の通りには歩けなくなっていました。獅子ヶ滝から鎌北湖へも同様です。 新しい林道が建設中なのは良いとしても、そのせいか登山道が消滅しているのです。そして、それだけのことをしておいて、その一帯には道標の1本もないという、不親切極まりない状況でした。 このためGPSを確認しつつ、進行方向だけが頼りの林道歩きを余儀なくされます。結果的には林道を歩いているだけでちゃんと目的地に出られるのですが、かといって案内がないというのは頂けない気がします。 鎌北湖 → 宿谷の滝 → 物見山 というあたりも、決して分かりやすくはありません(宿谷の滝と物見山の間は赤破線ルートなので仕方ないですが)。 道が見つかってしまえば、その先に迷うような箇所はなく、また道の状態にも問題はないのですが、各ポイントから次の目的地への入口が探しづらいと思います。 ようやく残りを安心して歩けるようになったのは、物見山の手前で奥武蔵自然歩道に合流してからでした。 ※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。 |
感想
翌週メンバーを案内する予定のグループ山行に備えて、秩父の低山を偵察行を兼ねて歩いてきました。
越生駅で降りた人は少なく、ハイカー姿は私だけの模様です。そして駅を出発した途端、もう前後には歩く人が誰もいません。早い時間の出発だったためか、最初に人と会うのは、2時間以上経って鼻曲山を越えてからになるのでした。
高取山への道は越生神社の本堂裏から始まるようなので、まず越生神社の参道入っていきます。ところがその道は、神社の境内から直接は繋がっていなかったのです。本堂の脇から一旦車道に戻るとすぐ先に分岐点があって、登山道はそこから始まっていました。
登山道はいきなり起点から2本に分岐しますが、右を選んで尾根筋を登っていきます。ほどなく「高取城跡」という標柱を見て階段を登ると、すぐ上が城跡で、そこが高取山の山頂でもあるようです。城跡といっても、今では越生神社の奥の院が建っているだけでした。
高取山から先へ進むと、すぐに起点で分かれていた道が合流します。合流後にハイキングコースの道標が頻繁に現れるようになったので、メインコースは高取山を巻く道のほうなのでしょう。
西山高取は見晴らしの良い広場で、ベンチに腰掛けていると、毛呂山町と思われる街並みを眺められました。
引き続きなだらかな道を歩いて、次のピークは大高取山。山頂は樹林に囲まれたやや薄暗い地点で、山頂標識が立つほかは、中央に三角点がポツンと突き出しているだけ。もちろん展望もありませんでした。
大高取山から軽く下って着いた先が桂木観音です。穏やかな日だまりの斜面にあって、境内は小さいながらも周囲の景観と調和が取れていて大変美しく感じます。
本堂や自由に撞ける鐘楼などのほかには、ブランコや鉄棒もあって、近所の子ども達の遊び場にもなっているようです。鄙びた趣に静けさが加わって、実に心地よい空間となっていました。
桂木観音から鼻曲山へ向かう道は、上記「コース状況」に書いた通り分かりづらく、一度道を間違えたりしています。
また、しばらくは穏やかな道が続きますが、鼻曲山の直下まで来ると最後に見上げるような急斜面が待っていました。手を使わずに2本足だけで登るにはギリギリの傾斜があって、それが結構長く続きます。木の幹から幹へ、ちょうど手すりくらいの高さになるように、ずっとロープも渡されています。登りなのでロープは使わずに済みましたが、傾斜が強まった最上部では、木の幹を頼りに登るような局面もありました。
急斜面を登り切ると鼻曲山の頂上です。狭い場所で、人が4〜5人も集まれば満員御礼でしょう。
展望はそこそこあって、西側に見渡せていたのが、関八州見晴台や、そこから北西に伸びる稜線だと思うのですが、普段見慣れていないエリアなので確信はありません。
鼻曲山を過ぎると穏やかな道になりますが、少しの間は岩っぽい道が続き、短いながらも狭い岩尾根を通過する箇所も出てくるので、慣れないと要注意かもしれません。
登山地図に「迷」マークが付けられている鞍部の分岐点(「カイ立場」という地名らしい)には、小さな標識が立っていて迷わずに通過できています。
やがて大きな杉の木が立つ地点では、その根元に「一本杉峠」という道標を見ますが、そこはどう見ても峠ではない地点でした。単に「一本杉」とするには何か問題があったのでしょうか。
そのすぐ先で、越上山とユガテを結ぶ一般登山道と合わされば、赤破線ルートの区間からは脱出です。
一本杉峠から少しだけ尾根道を歩いたら、すぐに獅子ヶ滝の標識が立つ分岐を左に折れて下っていきます。
すると、工事中の林道にぶつかったのは構わないのですが、山道の続きが見当たらず、道標も立っていません。仕方なく林道を下っていくと、それでもちょうど獅子ヶ滝の近くに出ました。
滝は道路から小径に入った少し奥にあり、落差ほんの数メートルの小さなものです。周囲には何か退廃した雰囲気すらあり、特別見に来る程のものでもないという印象でした。
獅子ヶ滝と鎌北湖の間も登山道を歩こうとしていたものの、その登山道も見当たりません。どうやら林道を引き返していくしかなさそうです。
確信のないまま林道を登り続ますが、ひと山越えると反対側の鎌北集落に出たのでひと安心です。そこから先は地図の通りで、車道を道なりに歩いて鎌北湖に出られました。
はじめは鎌北湖の西端に出ますが、南岸に付けられた遊歩道で東側へと移動して、ダムサイトのほうに回ったところ、道端に多数のベンチが並べられている場所が見つかりました。
そこはちょうど日なたになっていて、割と居心地が良かったので、そのベンチで休んでいくことにします。あたりには桜の木が並んでいたので、花の時期には見事な景色に変わりそうでした。
鎌北湖から宿谷の滝へ向かう道は、湖岸などにいくつか立っていた案内図には全く出ていませんでしたし、その入口もやや見つけにくいところにありました。第一駐車場から四季彩の丘公園へ上がる道の途中に、ややかすれ気味に「宿谷の滝」と書かれた標識があり、それでようやく分かったという具合です。
それでも入口さえ分かればあとは問題なく、ほどなく宿谷の滝上公園に到着します。滝は公園の中を下っていった先にあり、豊富な水量が勢い良く流れ落ちていて、細いながらも迫力のある滝でした。ここは下流側からも道が通じているためか、滝の周囲には人が多かったです。
宿谷の滝から物見山へ続く道は、その入口が宿谷の滝上公園内の最上流部にあります。そこまで来れば物見山を示す道標が立っていましたが、逆に言えばそこまで来ないと分からないようにもなっていて、これまた少々不親切なように感じました。
はじめ遊歩道のように緩やかだった道は、やがて本格的な山道の登りとなり、さらに急登に変わっていきます。次第に路面も岩道となり、段差の大きな箇所も出てきます。車道の横断点を過ぎた先でも、木段の急登が続くなど、最後のほうはかなり辛い登りでした。
ようやく自然歩道に合流したら、物見山まではすぐでした。広く開けた明るい場所には、いくつものベンチが置かれています。展望はありませんが、暖かな日だまりの気持ちの良い場所でした。
なお、当然のようにそこが山頂だと思っていましたが、帰宅してから改めて地図を確認すると、三角点がもっと奥にあって、そちらのほうが標高も高かったようです。
物見山以降は、なだらかな道に変わり、一部では車道を歩くような具合になります。途中で高指山に通じる道に入ったところ、山頂は電波施設に占領されていて、道路はその施設前で行き止まりとなっていました。
その後グンと下った後で登り返すと日和田山です。ここでは低山らしからぬ一級品の展望がありました。
広々とした関東平野がほぼ一望できるのです。北は平野が終わって群馬の山がせり上がるあたりから、南は東京都心のビル群までが、途中で遮られる物もなくひと続きに見えています。正面には筑波山が、この時間でも双耳峰であることがハッキリ分かるほどの明瞭さで見えていました。
日和田山からの下りは最初は男坂に入り、途中から見晴らしの丘へのコースへ入っていきます(本当は男坂を下り切る予定だったのですが、気付かないうちに違う道に入っていました)。
低山だけにすぐに登山口に降り立つと、あとは交通量の多い車道を歩いて高麗駅へと向かいました。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2010_01_03/mt2010_01_03.html#20100123
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