ニュージーランドの宿泊施設について（街中・グレートウォークの場合）-ヤマレコ

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更新日：2017年01月02日　訪問者数：2421

ジャンル共通技術・知識

ニュージーランドの宿泊施設について（街中・グレートウォークの場合）

ニュージーランドをハイキング目的で訪れた場合の宿泊施設について、街中とグレートウォークの山小屋・テントサイトでの経験をノートにしました（2016年12月時点の内容になります）。

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1.街中編

ニュージーランドには、ユースホステル（こちらではYHAと言います）やバッパーと呼ばれるバックパッカー向けの宿泊施設が国内中にあります。（写真はYHA Taupo)

いずれも相部屋、素泊まりで＄20～45程度（1NZ$≒80円換算で1,600円～3,840円)で泊まることができます。山小屋泊に慣れていれば違和感なく泊まれると思います。自分は主にYHAを利用していました。

YHAやバッパーには、自炊室があり自由に調理することができます。地元のスーパーで食材を用意して調理すると、安くて美味しい食事が作れます。
また、ほとんどのYHAではfreeWifiがあります（過去に宿泊した中では、ニュージランド北島トンガリロ山の最寄りとなるYHA National Parkは有料でした）。ランドリーも併設されていて洗濯機と乾燥機がそれぞれ、2ドル程度で利用できます。洗剤はないので事前に用意するか、受付で購入することができます。

荷物を預けることも出来るので、山行の前後で宿泊するなら荷物を置いていくこともできます。自分はYHA Te Anauで活用しました。ここは利用は無料ですが、自由に出入りできる部屋で、預かり証なども発行されない仕組みなので貴重品は避けた方が良いと思います。

ちなみにトンガリロの最寄りとなるナショナルパークでは、ビジターセンターで1回3ドルで荷物（PC）を預かってくれました。ここは預入れの手続きがあり、スタッフのみが入室できる鍵付きの別室に保存してくれました。
自分が利用した際は返却時にスタッフが鍵（暗証番号）がわからず、しばらく待たされましたが、PCなどの貴重品を預けるのであれば安心できます。他の方はザックごと預けている人もいました。

レンタカーを利用する場合、郊外のYHAは大抵、無料の駐車スペースがあります。大都市の場合、ウェリントンやクライストチャーチは駐車場自体がありません。オークランドも数が限られています（周辺に有料パーキングは沢山あります）。YHA予約サイトの各ホステル毎のFacilitiesページ、GoogleMap(ストリートビュー)などで確認してください。

(1) YHAの予約について

自分はモンベルの「ユースホステル・コラボカード」会員なので主にYHAに宿泊しました。予約はニュージーランドのYHAの共通サイトからオンライン予約が可能です。クレジットカード決済で予約できます。ユースホステル会員の場合は予約時にインターナショナル会員を指定することで宿泊費が1割引きとなります。モンベル会員であればプラス700円で「ユースホステル・コラボカード」に切り替えられますので、数泊するならモトが取れます。

YHAニュージーランド

YHA New Zealand, Cheap Quality Backpacker Accommodation ? YHA New Zealand

Award winning backpacker hostel accommodation network with 45 locations. YHA provides comfortable cheap accommodation for travellers. Options vary from shared rooms to private ensuite rooms, all with access to shared lounges & kitchens.

自分の場合は出国タイミングと会員証の更新タイミングが合わなかった（半年ほどズレていた）ので、モンベルに相談して早めに更新手続きをしてもらいました（前年からコラボカードだったので、切り替えではなく更新ですが）。旅行に向けて利用を考えていて切り替えタイミングが合わないのでのであれば、相談してみるのも良いかもしれません。

モンベル｜モンベルクラブ｜ユースホステル・コラボカード

(2) YHAのチェックイン・チェックアウトについて

チェックインでは、予約票の準備（印刷）は不要ですが、会員証と写真付きID（パスポート等）の提示が求められることが多いです。

チェックアウトでは、山行の場合はレセプションが開く前の時間に出発したいことも多いと思いますが、自分が利用した多くのYHAではレセプションの時間外は鍵を返す場所が用意され、そちらに鍵を入れればチェックアウトとなりました。

シーツ返却など、その他にもルールもあるのですが、それらはこちらの動画を参考にしてください。

Your Hostel Experience (Japanese) - YouTube

Are your bags packed and your YHA New Zealand accommodation booked but you've never stayed in a hostel before? No worries! Watch our hostel experience video ...

(3) バッパーについて

自分は会員ではないので利用頻度はあまり多くありません。YHA以上の宿泊施設数があるのですが、宿ごとに予約方法が違っていてちょっとめんどくさいのと、各宿で独自色が大きくピンキリという感じがします（宿泊自体を楽しむのにはいいかもしれません）。Wifiも提供されない、あっても速度が遅い場合ところもありました。またバス移動をする場合も、YHAは巡回ルートに組み込まれることが多いので、バスでのピックアップ・ドロップもYHAの方がお願いし易い気がします。

写真はフォックス氷河ビレッジにあるバッパー。バッパーのマイナス点ばかり書きましたが、ここはオシャレ。シアタールームもあって楽しめました。

(4) その他

当然ですが、サマーシーズンは世界各国（老若男女を問わず）から旅行者が訪れます。さらに12月後半からのホリデーシーズンは混み合いますので、ある程度日程が見えたら予約を入れておく方が望ましいと思います。

2.山小屋・テントサイト編（グレートウォークの場合）

グレートウォークの山小屋・テントサイトは、毎年5月頃に次のシーズンの予約が可能となります。各サイトの定員が多くても40人程度しかないため、ミルフォードトラックなど人気のルートは、予約解禁直後からすぐに満室となってしまいます。

なお、ガイドウォークの場合は別の山小屋となり予約方法も異なります。ここでは個人でハイキング（インディペンデントウォーク）をする場合の利用方法について扱います。

(1) グレートウォークの予約について

予約はグレートウォークについて小屋やテントサイトを日付と施設を指定して一括して予約します。ミルフォードトラックの場合は、登山口へのアプローチに必須となるボートやバスも合わせて予約することができます。

Great Walks: Tracks and walks

予約完了後、Booking Noが記載された予約票が発行されます。実際の小屋利用には、別途チケットが必要になり、これは最寄りのビジターセンターに行き受け取る必要があります。
チケットを受け取れるのは、行程開始前日もしくは前々日となります（予約票の記載を確認してください）。ビジターセンターでのチケットの受け取りには予約票に記載されたBooking Noが必要になりますので控えておいてください。

また、通年利用できるアーベル・タスマン・コーストトラックを冬に歩いた時には、ビジターセンターでのチケット入手は不要で、行程中は予約票をプリントアウトして持参すればOKとなっていました（このルールも予約票に記載されています）。アーベル・タスマン・コーストトラックでは、後述する山小屋でのハットトークや、コンロなどの提供もありませんでしたので閑散期の対応なのかもしれません。

(2) グレートウォークのキャンセル待ち

時間的に余裕があればキャンセル待ちすれば、予約出来ることもあるようです。
ルートバーントラックの場合は登山口により拠点となる街がテ・アナウ、クイーンズタウンと2箇所あるため、テ・アナウで待っていたらクイーンズタウン側からスタートする日程だけ空きが出てクイーンズタウンに戻る。なんて方もいました。

(3) グレートウォークの小屋について

各小屋でレイアウトは様々ですが、共通的な特徴としてマットのみが用意されたベットが提供されるので、各自寝袋の持参が必要となります。

小屋到着時には小屋の入り口付近にベットの一覧表が用意されているので、空いている欄に自分の名前と、Booking Noを記入します（場所は先着順）。チケットの回収箱が設置されている場合は、チケットの半券を回収箱に入れます。

こちらは必須ではないようですが、ゲストブック（Intentions Book)もあります。

自由な使い方をする人も。世界中から旅人が来ているようで読んでいて楽しいです。

また、夏期期間中はレンジャーが常駐しています。夕方（19時～20時頃）にハット・トークいう小屋の施設案内、天気予報、小屋周辺状況の説明会があります。ハットトークは基本的に宿泊するほぼ全員が集まります。チケットの回収箱が用意されていない小屋の場合は、ハットトークの前後でレンジャーに直接渡します。

小屋によっては、ハットトークの前後に小屋周辺のガイドウォーク（無料）をしてくれる場合もあります。

自炊場にはコンロが設置されており自由に使うことができます。着火装置がないコンロも多いのでマッチ・ライターが必要です。水も無償で提供されますが、水質は小屋によって様々でフィルター済みの水、フィルターされていないけど直飲みできそうな水、天水利用の小屋とあります。

小屋のトイレの多くは水洗式で、ペーパーも備え付けられています。ルートの途中にもトイレが設置されています（こちらは汲み取り式がほとんど）。

全体的に日本の営業小屋に比べると掃除が行き届いているとは言えない小屋もありますが、トイレやコンロはきちんと掃除されています。

(4) テントサイトについて

日本のテントサイトと違い予約が必要です。
自分はトンガリロ・ノーザン・サーキットをテント泊で行きましたが、ビジターセンターでのチケット入手は必要なく予約時に表示される予約票を印刷し持参すればOKでした。

天気の都合で日程変更をビジターセンターでお願いしましたが、1日当たりのテントの幕数（十数幕程度）が定められていて満員の場合は利用できませんでした。

気象情報は、最寄りのビジターセンタや、各小屋に掲示されて、毎日更新されています。テント泊の場合は夜間も含め、影響が大きいので参考にしてください。

トンガリロ・ノーザン・サーキットでは小屋の設備（コンロ、暖炉等）を自由に使って良いと言われましたが、場所によってはテントサイト利用者の利用を禁止している場合もあるようです。事前に確認が必要そうです。

日本のように晴れ・雨がはっきりしていることが少なく、1日に小規模な雨が何度もあったりもします。サマーシーズンの12月は、晴れれば強烈な日差しとなりますが、天候が悪いと山間部では降雪することもあり、寒さ対策も必要です。

特にテント泊の場合は雨（濡れ）対策、寒さ対策は十分に気をつけておく必要があります。

山行記録

Great Walk : Kepler Track - 2016年12月02日 [登山・山行記録] - ヤマレコ

Great Walk : Milford Track - 2016年12月08日 [登山・山行記録] - ヤマレコ

Great Walk : Routeburn Track - 2016年12月15日 [登山・山行記録] - ヤマレコ

Great Walk : Abel Tasman Coast Track - 2016年06月25日 [登山・山行記録] - ヤマレコ

Great Walk : Tongariro Northern Circuit - 2016年12月21日 [登山・山行記録] - ヤマレコ

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