晩秋の武甲山・武川岳
- GPS
- 07:23
- 距離
- 18.7km
- 登り
- 1,827m
- 下り
- 1,828m
コースタイム
- 山行
- 6:07
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 7:19
天候 | 晴/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・特に悪い所はなし ▼浦山口〜武甲山(裏参道) 橋立川沿いに林道を歩く。林道終点から登山道に入り、板橋を渡ると一気に登るが、道はジグザグに切ってあり、それほど急さは感じない。危険個所なし。途中南側の見晴し良し。 ▼武甲山〜一の鳥居(表参道) 広めの道で危険個所はなし。ずっと森林の中を歩く。最初の家屋のところで橋があるが、橋を越えて車道を行くと大回りになる。 ▼一の鳥居〜妻坂峠〜武川岳 妻坂峠までは妻坂沢を詰めていき、途中から高巻きして妻坂峠に出る。軟弱な場所、石ゴロゴロの場所あり。 妻坂峠からは尾根に出るまで、急な登りとなる。 ▼一の鳥居〜横瀬駅 車道歩き。セメント工場は埃が舞う。6kmほどあり、かなり退屈。 |
写真
感想
先月末に両神山へ行く途中、秩父の町から見上げた武甲山。町からいきなりどんと聳えて、山肌が削られた姿と合わせて何か迫力があった。東京から奥多摩・奥秩父の山並みが見える日には、その北の方に鋭角にひょこっと飛び出ているのが武甲山だと知って、登ってみたくなった。
計画では武甲山から伊豆ヶ岳へ抜けるつもりだったものの、登山開始時間が遅いので伊豆ヶ岳まで行けないことは承知していたが、浦山口の裏参道から登る。
こちら側からの登山者はこの日は見かけなかった。天気が良くて気持ち良い。
裏参道は橋立川沿いに入って、林道終点から尾根まで一気に登る。
道はジグザグに切ってあったためそれほどの急登には思えなかったが、それでもきついはきつい。途中に貼ってあった案内札に「苦しめる幸せ!」と書いてあったのを見て、そうだよなと笑ってしまった。苦しんで登った後に眺望が待っているのだから頑張れるとも取れるし、好き好んで苦しい道を進めば、後にいいことが待っているとも取れるし、名言だよな、これ。
この裏参道は途中から眺望が開けて、南〜南西側に奥多摩・奥秩父の山々が見えてくる。天気が良かったのでこの素晴らしい光景に出会えた。その中に雲取山もあったはずで、もしかしたら甲武信ヶ岳の方まで見えていたかもしれない。
武甲山の山頂直下には御嶽神社が鎮座している。山頂からは秩父の街並みが全て見渡せる。そうしてみると、武甲山はやはり秩父の人たちの象徴として崇めたてられてきた山だったのだろう。下りに使った表参道には至る所に小仏が祀られていたし、道も昔から登られてきたからか、広く手入れが行き届いている感じがする。
そんな武甲山だが、頂上すぐにフェンスが張られているのは残念である。その眼下から採石場が広がっている。頂上で昼食を摂っていたら突然、小規模だが発破の音が聞こえた。裏側は信仰の山を保っているが、表側は砕石の"現場"。何だか不思議な気がする。
武甲山から一の鳥居付近まで下って、妻坂峠へ出て武川岳まで登る。800m下ってまた500m登り返すのは、なかなかしんどい。妻坂峠へ出るなら、小持山・大持山を経由する方が高低差は少ないが、武甲山の表参道は一度歩いてみたかったので仕方ない。
妻坂峠から武川岳へはすぐに岩交じりの急坂を登る。息を切らして尾根に出ると、後は緩やかに登って頂上へ出る。広々とした頂上は東南側にしか展望がないが、ずっと先に東京まで見えた気がする。天気の良い日、東京からここまでは見渡せるのだから、こちらからもきっと見えていたはずだ。
本当は武川岳から山伏峠を経由して伊豆ヶ岳に出て吾野まで歩きたいところだが、秋の日は短い。この日はそのまま一の鳥居経由で横瀬へ出ることにした。武川岳からはゆるゆると、飯能の方まで奥武蔵の山並みが続いている。
時間は長くないが、よく歩いた一日だった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
前回の両神山に続いての秩父方面だったのですね。大変お疲れさまでした。ホントに晩秋、という言葉がぴったりくる見事な紅葉っぷりですね。どれもお写真素晴らしいです。武甲山は古来からの霊峰なのですね。こうした山頂神社や狛犬にも歴史を感じてしまいます。
苦しめる幸せの張り紙、トレラン大会が開催されたのですね(これから?)。50kmだ100kmだという距離を見ると尋常ではない数字ですが、日本でもハセツネに北丹沢12時間、富士1周のUTMFなどロングトレイル大会目白押しですし、ものともしないランナーさんが多くなったのでしょうね。私も以前は普通のロードの方のウルトラマラソンに出ることが夢だったりした時期もありましたが、今はもう絶対無理です(笑)。山中で(しかもファンランで)100kmって・・・いやはや、です
ほんと、山の中で50km,100kmとはどんな世界なんでしょうね(1日で?)。
ryoさんはロードの長距離もやっているんでしたっけ?
今年5月に雲取山で会ったトレランの方が、自分はロードもやるけど仲間と話をすると
50代で自己ベストを出している人が多いと言っていました
あなたも私たちのチームに入りませんかと誘われましたが、千葉県の方だったので残念ながらお断りしました(笑)。
50代になっても記録が伸びるとは、トレーニングを続けていると伸びていくものなんですね。「苦しめる幸せ」って、無条件に基礎的な体力が高い若い頃は置いておけば、基本的に健康を維持していられるからできるわけだし、言えることですよね。
武甲山は位置的に奥武蔵に分類されるようですが、奥多摩とも似た雰囲気かと思います(近いですし)。私は冬山はやらないので、冬場に歩くとしたら積雪がなければ良い場所かもしれません。
私が住んでる横浜からは丹沢が近いので年に何回も行って
コースを歩き尽くしたいとか思ったりしますが奥多摩や奥秩父は遠いので
本当はもっと行きたいけどなかなか行けないです(^_^;)
東京からなら近そうですね!・・って、ichiさん以前は千葉居住って聞いたような
これから何十年もかけて山登りをしていくと思いますが
奥秩父方面の山はichiさんの記録を参考にしたいと思います(*^_^*)
両神山に行ったことから、このエリアを久しぶりに訪れたという感じです。
小学生の時の遠足で、奥武蔵の入口に当たる飯能の天覧山や子の権現などを訪れて以来かもしれません。
丹沢や奥多摩と比べると有名な場所がたくさんあるわけではなく、やや地味なのかもしれませんが、その分落ち着きのあるエリアかもしれません
私は積雪の冬山はやらないので、冬場でも歩ける場所はないかと探していましたが、
地図で見たら今回登った武甲山から西武秩父線をはさんで向こうの山並みは、標高1,000m未満の山並みが延々続いているのに気付いたので、そのうち歩いてみるかも
気付いたら、今年は丹沢に行かずじまいになっていますね…。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する