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Yamareco

記録ID: 1020945
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
奥秩父

金峰山 〜氷の道を登って五丈石へ〜

2016年12月03日(土) 〜 2016年12月04日(日)
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
10:17
距離
11.5km
上り
1,199m
下り
1,202m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
0:57
休憩
0:00
合計
0:57
2日目
山行
5:49
休憩
2:29
合計
8:18
6:51
35
7:26
7:39
6
7:45
7:47
32
8:19
8:19
54
9:13
9:23
9
9:32
9:40
9
9:49
9:55
21
10:16
10:25
6
10:31
10:46
7
10:53
11:11
18
11:29
11:36
8
11:44
11:47
9
11:56
12:00
53
12:53
12:53
19
13:12
13:13
10
13:23
13:23
25
13:48
14:41
28
天候 12/3 晴れ
12/4 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
瑞牆山荘までの道に積雪・凍結なし。

◆駐車場 … 瑞牆山荘近くの無料駐車場
トイレは瑞牆山荘(外トイレ未確認、山荘内は営業中に使用可能?)
コース状況/
危険箇所等
◆瑞牆山荘〜富士見平小屋
積雪・凍結なし。
落ち葉が積もっていて、その下の隠れた石や木の根を踏んで捻挫しないように。

◆富士見平小屋
冬季は週末営業。小屋番さんは3日の夕方に下山して無人になった。
テント泊は1000円/人(トイレ料金込)。
水場(富士見平湧水)は水量豊富。

◆富士見平小屋〜大日岩
大日岩直下の鎖場が一部凍結しているが歩行に影響なし。

◆大日岩〜砂払ノ頭
ずっと樹林帯。日陰は凍結箇所が多く、特に砂払ノ頭直下は全面的にツルツル。軽アイゼンよりチェーンスパイクや前爪のあるクランポンが重宝しそう。

◆砂払いの頭〜金峰山
樹林帯より積雪が増える。森林限界を越えているので日中に融けた雪が凍結して滑りやすい。岩と氷のミックスとなるが、樹林帯と同様に滑り止めが必要。
およそ8か月ぶりの金峰山へ。
下山後にtanyaさんのSNS仲間から「よく金峰山に登っていますね」と言われたがまだ5回目。
2016年12月03日 13:55撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
12/3 13:55
およそ8か月ぶりの金峰山へ。
下山後にtanyaさんのSNS仲間から「よく金峰山に登っていますね」と言われたがまだ5回目。
昔は瑞牆山荘前から登っていたけど、いつの間にか駐車場から登山道へのルートが確立された。
2016年12月03日 14:03撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
12/3 14:03
昔は瑞牆山荘前から登っていたけど、いつの間にか駐車場から登山道へのルートが確立された。
岩の積み重なる瑞牆山を樹林帯から覗く。
2016年12月03日 14:42撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
12/3 14:42
岩の積み重なる瑞牆山を樹林帯から覗く。
富士見平小屋に到着。張ってあるテントは数張と予想よりはるかに少ない。
2016年12月03日 14:55撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
12/3 14:55
富士見平小屋に到着。張ってあるテントは数張と予想よりはるかに少ない。
雪は皆無のテント場。下の方にアラックを設営!
2016年12月03日 15:29撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4
12/3 15:29
雪は皆無のテント場。下の方にアラックを設営!
水量豊富な富士見平湧水
厳冬期でも凍結しない湧水。足元もまだ凍結していない。
2016年12月03日 15:32撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
12/3 15:32
水量豊富な富士見平湧水
厳冬期でも凍結しない湧水。足元もまだ凍結していない。
談合坂SAで買った野菜をサラダとして。
チーズとフォカッチャをトッピング♪
そして食前酒は白ワイン♪
2016年12月03日 16:01撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
3
12/3 16:01
談合坂SAで買った野菜をサラダとして。
チーズとフォカッチャをトッピング♪
そして食前酒は白ワイン♪
飯炊き小僧?は匂いで炊けたかを判断する。
2016年12月03日 16:18撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
5
12/3 16:18
飯炊き小僧?は匂いで炊けたかを判断する。
夕暮れ。明日はあの岩峰の先へ!
2016年12月03日 16:25撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
12/3 16:25
夕暮れ。明日はあの岩峰の先へ!
オイルサーディン丼の完成!下に敷いた千切りキャベツの食感がとても良い。
2016年12月03日 16:36撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
3
12/3 16:36
オイルサーディン丼の完成!下に敷いた千切りキャベツの食感がとても良い。
おつまみに焼きちくわ
2016年12月03日 16:36撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
3
12/3 16:36
おつまみに焼きちくわ
深夜に起きて星空撮影
オリオン座と冬の大三角形

露光時間は641秒
ISO-400
2016年12月04日 00:54撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
12/4 0:54
深夜に起きて星空撮影
オリオン座と冬の大三角形

露光時間は641秒
ISO-400
前と同じポイントを撮影したもの

下のシリウス(おおいぬ座)は青白、左のプロキオンは白(こいぬ座)、右のベテルギウス(オリオン座)は黄。

右上のVがおうし座のヒアデス星団とアルデバラン(黄)。

露光時間は24秒
ISO-3200
2016年12月04日 01:09撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
3
12/4 1:09
前と同じポイントを撮影したもの

下のシリウス(おおいぬ座)は青白、左のプロキオンは白(こいぬ座)、右のベテルギウス(オリオン座)は黄。

右上のVがおうし座のヒアデス星団とアルデバラン(黄)。

露光時間は24秒
ISO-3200
西の空

中央左に見えるのはプレアデス星団?
スマホのアプリで調べれば良かったかも。
2016年12月04日 01:23撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
12/4 1:23
西の空

中央左に見えるのはプレアデス星団?
スマホのアプリで調べれば良かったかも。
前と同じポイントを長時間露光で。西の空はこんな感じになるんだね。

露光時間は1080秒
ISO-100

15分以上の撮影時間でもここまでか。次回は30分、1時間にチャレンジしてみたい。
2016年12月04日 01:24撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
12/4 1:24
前と同じポイントを長時間露光で。西の空はこんな感じになるんだね。

露光時間は1080秒
ISO-100

15分以上の撮影時間でもここまでか。次回は30分、1時間にチャレンジしてみたい。
12月4日の富士山
この日の出直前の雰囲気はいいよね♪
2016年12月04日 06:25撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4
12/4 6:25
12月4日の富士山
この日の出直前の雰囲気はいいよね♪
金峰山への準備中
2016年12月04日 06:26撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
12/4 6:26
金峰山への準備中
樹林帯の向こうには南アルプス
2016年12月04日 07:01撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
12/4 7:01
樹林帯の向こうには南アルプス
マニュアルでピントを合わせて甲斐駒ヶ岳
2016年12月04日 07:21撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
12/4 7:21
マニュアルでピントを合わせて甲斐駒ヶ岳
マニュアルでピントを合わせて間ノ岳と北岳。手前は鳳凰山。
2016年12月04日 07:22撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
12/4 7:22
マニュアルでピントを合わせて間ノ岳と北岳。手前は鳳凰山。
いつも通過する鷹見岩分岐
2016年12月04日 07:29撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
12/4 7:29
いつも通過する鷹見岩分岐
鹿の頭?
2016年12月04日 07:32撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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12/4 7:32
鹿の頭?
バズーカ砲
2016年12月04日 07:32撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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12/4 7:32
バズーカ砲
大日小屋付近
後ろの山は鷹見岩
2016年12月04日 07:52撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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12/4 7:52
大日小屋付近
後ろの山は鷹見岩
凍結したら怖いクサリ場
2016年12月04日 07:59撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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12/4 7:59
凍結したら怖いクサリ場
憧れの積雪期南アルプスに見守られながら。
2016年12月04日 08:14撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
12/4 8:14
憧れの積雪期南アルプスに見守られながら。
大日岩
左下は八ヶ岳南部
2016年12月04日 08:20撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
12/4 8:20
大日岩
左下は八ヶ岳南部
大日岩の前から南アルプスを撮影
2016年12月04日 08:21撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
12/4 8:21
大日岩の前から南アルプスを撮影
砂払ノ頭までの樹林帯は凍結箇所多数
2016年12月04日 08:55撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
12/4 8:55
砂払ノ頭までの樹林帯は凍結箇所多数
岩と氷の登山道はクランポン装着をためらわせる。
2016年12月04日 09:08撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
12/4 9:08
岩と氷の登山道はクランポン装着をためらわせる。
対空砲のような砂払ノ頭
2016年12月04日 09:20撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
12/4 9:20
対空砲のような砂払ノ頭
日本が誇る富士山(砂払ノ頭より)
2016年12月04日 09:21撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4
12/4 9:21
日本が誇る富士山(砂払ノ頭より)
南アルプスと中央アルプスと御嶽山(砂払ノ頭より)
2016年12月04日 09:21撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
12/4 9:21
南アルプスと中央アルプスと御嶽山(砂払ノ頭より)
八ヶ岳と後立山連峰(砂払ノ頭の少し上より)
2016年12月04日 09:28撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
12/4 9:28
八ヶ岳と後立山連峰(砂払ノ頭の少し上より)
金峰山の南側は切れ落ちている。
2016年12月04日 09:28撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/4 9:28
金峰山の南側は切れ落ちている。
岩が生えたような瑞牆山
2016年12月04日 09:30撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
12/4 9:30
岩が生えたような瑞牆山
農鳥岳、間ノ岳、北岳、鳳凰山、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳
2016年12月04日 09:31撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
3
12/4 9:31
農鳥岳、間ノ岳、北岳、鳳凰山、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳
上河内岳、聖岳、赤石岳、悪沢岳、塩見岳、農鳥岳、間ノ岳、北岳
2016年12月04日 09:31撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
12/4 9:31
上河内岳、聖岳、赤石岳、悪沢岳、塩見岳、農鳥岳、間ノ岳、北岳
いつ見ても富士山はいい姿をしている。
2016年12月04日 09:34撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
3
12/4 9:34
いつ見ても富士山はいい姿をしている。
この岩の雪の付き方は厄介
2016年12月04日 09:36撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
5
12/4 9:36
この岩の雪の付き方は厄介
落ちませんように…
2016年12月04日 09:41撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4
12/4 9:41
落ちませんように…
金峰山小屋分岐
2016年12月04日 09:54撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
12/4 9:54
金峰山小屋分岐
南アルプス撮影中
2016年12月04日 09:56撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
12/4 9:56
南アルプス撮影中
この岩場が雪の下になった頃に登りたい。
2016年12月04日 10:08撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
12/4 10:08
この岩場が雪の下になった頃に登りたい。
山頂まであとちょっと!!
2016年12月04日 10:12撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
12/4 10:12
山頂まであとちょっと!!
信仰の五丈石
2016年12月04日 10:22撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
12/4 10:22
信仰の五丈石
知る人ぞ知る逆さ富士ポイント
2016年12月04日 10:33撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7
12/4 10:33
知る人ぞ知る逆さ富士ポイント
8ヶ月ぶりの金峰山
2016年12月04日 10:39撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8
12/4 10:39
8ヶ月ぶりの金峰山
三等三角点『金峰』
2016年12月04日 10:39撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4
12/4 10:39
三等三角点『金峰』
最高点からの展望は素晴らしい♪
2016年12月04日 10:44撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
5
12/4 10:44
最高点からの展望は素晴らしい♪
山頂から北の展望
浅間山、谷川連峰、日光白根山あたりが目立つ。
2016年12月04日 10:49撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
12/4 10:49
山頂から北の展望
浅間山、谷川連峰、日光白根山あたりが目立つ。
山頂にあった氷の白バラ
2016年12月04日 10:50撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
3
12/4 10:50
山頂にあった氷の白バラ
氷の珊瑚を拾った
2016年12月04日 10:53撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
5
12/4 10:53
氷の珊瑚を拾った
下山開始
2016年12月04日 11:16撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
12/4 11:16
下山開始
下りはクランポン装備で。
2016年12月04日 11:45撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
12/4 11:45
下りはクランポン装備で。
悪そうな顔してるなー。誰が作ったのか?
2016年12月04日 11:49撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
12/4 11:49
悪そうな顔してるなー。誰が作ったのか?
カメラを抱えて歩くのは大変なのですよ。
2016年12月04日 11:49撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
12/4 11:49
カメラを抱えて歩くのは大変なのですよ。
この先は砂払ノ頭
2016年12月04日 11:55撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
12/4 11:55
この先は砂払ノ頭
砂払ノ頭で砲撃手気分を楽しむ
2016年12月04日 11:56撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/4 11:56
砂払ノ頭で砲撃手気分を楽しむ
富士山も見納めかな。
2016年12月04日 12:02撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
3
12/4 12:02
富士山も見納めかな。
正午になってもこの展望♪
2016年12月04日 12:03撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4
12/4 12:03
正午になってもこの展望♪
凍結道をガリガリと下る。
2016年12月04日 12:05撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
12/4 12:05
凍結道をガリガリと下る。
雪が積もったら難易度アップだろうね。
2016年12月04日 12:58撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
12/4 12:58
雪が積もったら難易度アップだろうね。
凍結していたら怖い岩の下り
2016年12月04日 13:02撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
12/4 13:02
凍結していたら怖い岩の下り
ただいまアラックさん。
2016年12月04日 13:54撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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12/4 13:54
ただいまアラックさん。
石窯ピザ気になる!
これかな?
↓↓
http://kanayamasannsou.com/entry5.html
2016年12月04日 14:45撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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12/4 14:45
石窯ピザ気になる!
これかな?
↓↓
http://kanayamasannsou.com/entry5.html
無事に下山
2016年12月04日 15:13撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
3
12/4 15:13
無事に下山

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 防寒着 バラクラバ 毛帽子 予備靴ひも ザック アイゼン ピッケル 行動食 水筒(保温性) ヘッドランプ 予備電池 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ナイフ テントマット シェラフ
共同装備
昼ご飯 調理用食材 水筒(保温性) ガスカートリッジ コンロ 食器 調理器具 ライター 地図(地形図) GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 ロールペーパー カメラ テント

感想

 金峰山に初めて登ったのは2012年5月26日。それから4回登って今回が5回目となる。金峰山の魅力は、大日岩や五丈石に代表される岩峰と富士山の展望だろう。今回は富士山が見られるだろうか。

【12月3日(土)】
 午後からの登山となったが幕営地の富士見平小屋は登山口から1時間で着く。雪ではなく木の葉の積もった登山道を登って15時前に小屋に到着。
 テントを張って水をくみ、明るいうちに夕食とする。日が暮れてからの夕食は寒いからだ。メスティンで米を炊く。炊いている間に前菜のサラダと白ワインで乾杯。炊けたご飯に千切りキャベツとオイルサーディンを乗せて『オイルサーディン丼』の完成。ご飯を炊くのが上手くなったものだと自画自賛してしまうほど美味い。
 食事を済ませたころには日が落ちて暗くなってきた。テントに入って18時過ぎには眠りについた。

【12月4日(日)】
 日付が変わった深夜0時過ぎ、ふと目が覚めてテントを開け空を見上げると星が見える。せっかくなので星空撮影に出かけてみよう。樹林帯なので撮影に適した場所は小屋前だけだ。意外と寒さはたいしたことなく、長時間撮影も苦にならなかった。星や星座には詳しくないが、オリオン座と冬の大三角形は判別できた。星空撮影は徐々に上手くなってきた気がする。

 テントに戻り二度寝して起きたら5時過ぎていた。朝食を済ませて金峰山登頂を目指す。
 樹林帯からまれに見える南アルプスの名峰たちが「早く稜線に出ないと雲隠れしちゃうぞ♪」と言っているかのようだ。そう言われても自分の歩く速度は急に速くならない。大日岩から砂払ノ頭まではカチカチに凍結した箇所がいくつもあり、少し歩けば凍結していない。それが続いてクランポンを装着する機会を失う。
「そろそろ装着したほうが歩きやすい気がする…」
「でも少し先に進んだら凍結してないかも…」

 砂払ノ頭からは見事な姿の富士山が現れる。また、南アルプスの北から南まで見渡せる。ここから先は岩と氷と雪の道のようだが、ここでもクランポンは装着しない。五丈石を目標に奥秩父主脈稜線を東に向かう。稜線の南面は切れ落ちた岩壁のようになっていて歩くのは少し北寄り。富士山を見ながら歩けるルートは気分が良いもので、樹林帯よりも歩くペースは上がっているが息は上がらない。

 10時16分、五丈石の前に到着。山頂は目の前だ。ザックをデポして山頂へ。おっと、GPSを忘れるところだった。ザックからGPSを取り出してソフトシェルのポケットへ。
 岩の積み重なる金峰山、5回目の登頂だ。南には富士山、富士山から時計回りに見えるのは南アルプスの南部から白峰三山、鳳凰三山、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、八ヶ岳、後立山連峰、妙高・戸隠、浅間山、上越国境の山々、日光白根山、そして金峰山から東に繋がる甲武信ヶ岳。この展望は見事としか言いようがない。

☆☆ 金峰山からの展望 ☆☆




 五丈石近くに腰を下ろし、紅茶とお菓子でお茶会を開催。幸い風が弱くて寒くなかった。

 下山はクランポンを装着。ピッケルは使うまでもないだろう。砂払ノ頭から富士山と南アルプスを眺めると、下山するのが勿体なく感じる。それでも日常に戻らねばならない。この「勿体ない」気分が次の登山の推進力となるのかも。
 小屋に戻ってテントを撤収して下山。次はどこに登ろうか。どこにテントを張ろうか。

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コメント

お二人さま、おはようございます!
この時期でもテン泊をされるのですね!
あらっ、厳冬期もテン泊でしたっけ?
自分のレベル(装備)ではとても行けませんので、お二人さんのお写真&感想で楽しませて頂きました。

富士見平小屋は瑞牆山山行の際、2度程立ち寄りましたが、富士山が見えるとは思いませんでした。
金峰山は最短距離からは2度の登頂がありますが、富士見小屋からは1度もありません。
富士山や南アルプスがこれほどまで良く見えて、また、45枚目写真のように五丈石の見え方が全然違いますね!

お疲れさまでした。
2016/12/6 6:50
Re: お二人さま、おはようございます!
ayamoekanoさん、おはようございます。

雪山でもテント張りますよー。そのためにヒルバーグのテント買ったぐらいですから。この時期の富士見平小屋はまだ雪が積もっていなくて、それほど寒くもなく、装備がオーバースペックになってしまいました。

金峰山の最短ルートということは大弛峠からですね。金峰山から甲武信ヶ岳まで縦走してみたいものです。

富士見平小屋の前が富士山のビューポイントになっています。テント場からは樹林帯なので見えません。機会があれば見てみてください。
2016/12/6 7:17
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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この記録に関連する登山ルート

ハイキング 奥秩父 [日帰り]
金峰山-みずがき山荘からピストン
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5
雪山ハイキング 甲信越 [日帰り]
みずがき山荘−金峰山−みずがき山荘
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5
ハイキング 奥秩父 [日帰り]
大弛峠〜金峰山〜瑞牆山荘
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
2/5
ハイキング 奥秩父 [日帰り]
金峰山
利用交通機関:
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

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