炭沢山 〜正月から変態ピークにバリルート登山?トレランには厳しかったです〜
- GPS
- 04:16
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 787m
- 下り
- 768m
コースタイム
- 山行
- 3:53
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 4:16
天候 | 薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
アクセス | 実家(山形市内)から走り |
コース状況/ 危険箇所等 |
炭沢山は山と高原地図には記載が無く、現地にも案内の類いが一切無いバリルート。踏み跡はほぼ無く、有っても獣道レベル。最低限の読図の能力と、時期によっては藪こぎを厭わない気力・体力が無いと行ってはいけない山。 「楽しく里山トレラン!」なんて期待できない。この近所でトレランやりたかったら千歳山周辺にでも行くことを強く勧める。 ■山形市市街地〜深沢不動 ほぼ積雪なし。ただし、早朝は一部路面の凍結あり。傾斜が有るところは注意。深沢不動までは緩い登りの林道。 ■深沢不動〜P626〜炭沢山 国土地理院地形図に記載された、「深沢不動から尾根を南北に横断する登山道」が全く見当たらない…廃道……??計画では、この道を使って尾根の南斜面の林道に移動し、林道の終点から取り付く予定だったのだが…。 深沢不動裏の道は方向が違ううえに通行禁止の表示。 地形図上は本来道がある谷には踏み跡なし、倒木と灌木の急斜面で荒れ放題。途中、薄い踏み跡とピンクテープを発見したが、別の谷に誘導されるので、信用して良いものやら…?? 結局、地図上では道のあるはずだった谷を直登し、稜線に登って直接P626に向かう事にした。この谷も倒木とぬかるみだらけの急斜面…(x_x) P626を経て炭沢山に続く稜線まで上がれば、尾根筋は明瞭で危険箇所はない。ただし、所々で枝、灌木がウザい。夏は藪が酷そう。 稜線上は5〜10cmの積雪あり。P626から炭沢山まで2つほど偽ピークあり。 炭沢山には全く展望無し。 ■P626〜南斜面の林道終点(炭沢山側) もともとここから取り付こうと思っていた、「みんな足あと」がついているルートで、所々ピンクテープが有るが明瞭な踏み跡はない。P626の南斜面にピンクテープがあるので、これを目印に南の尾根を下る。なかなかの急斜面なので滑落注意。尾根の鞍部から右に曲がりスギの植林の森に入る。植林の中にはピンクテープが見えるが、林業の目印(?)と混在&踏み跡不明瞭の急斜面&倒木だらけで危険だったため、無理にピンクテープを辿らず安全と思われるルートを探りながら谷を下る。 ■南斜面の林道 GPSが飛んじゃったが…、あまり起伏の無い未舗装林道で、ここだけ唯一(苦笑)トレランらしく気持ち良く走れた。 ■林道終点(愛宕山側)〜名もなき小ピーク(写真61,62)〜林道(双月町側) 当初計画では、林道終点から少々藪漕ぎをして裏から愛宕山に上り、盃山まで縦走する予定だったが、安易に踏み跡を辿ったら、写真61、62の「名もなき小ピーク」に上り、そこから酷い藪と急斜面で愛宕山側へは移動出来なくなった。愛宕山へ裏から回るには、このピークには登らず斜面をトラバースしていくのが正解と思われる(※自分は行けていないので保障は出来ない)。 「名もなき小ピーク」には古いピンクテープがあり、辿っていくと市内の双月町地区へ続く林道に下山できる。ただし下りはかなりの急斜面のうえに藪が酷い。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
防寒着
雨具
靴
ザック
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
熊鈴
チェーンスパイク
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---|---|
備考 | 念のためチェーンスパイクを持って行ったが、使う局面は無かった。 |
感想
実家に帰省した際は、お正月でも雪が少なければ山形市近郊の里山をトレランすることが定番になってきました、Nao3180です。
前回、前々回は千歳山やその周辺に行きましたが、今回は気分を変えて別の山を開拓してみようかと。
気になっていたのが実家から真東の方向に見える山、「炭沢山」です。
ただ、山と高原地図では炭沢山はルートの記載は無く、ヤマレコでの記録も僅か。完全なバリルートみたいです。
しかし地図を眺めていると、尾根の南側の「みんなの足あと」の取り付きポイント近くまで林道が走っているではありませんか!あっ、北側にも林道が走っていて、南北の林道を結ぶ、尾根を縦断する道がついてるや!
これはいい、一部バリルートで地図見ながら、踏み跡探しながらになるけど、それ以外はコース全体の8割くらいは人気のない林道を快適に走る、里山トレランが楽しめるんじゃないの?なーんて考えていました。
山形市在住の登山好きでも、さすがにこんなマイナーピークで登り初めなんて人はいないでしょう。
山頂での眺望は期待できないみたいです。でもホーム奥武蔵の山でありがちな「春〜秋は眺望ゼロだけど、冬は木々が落葉し、意外と眺望がある」みたいな展開がもしかしたら…。
ヤマレコにもあまり情報が無いマイナーピークで、元旦の山頂に自分一人っきりで、冬枯れて落葉した木々の間から山形の名山とか、初日の出とか、なにかチラッとだけ見れたら逆に美味しくない??なんて夢想して…。
そんなこんなで、2017年元日、鳥海月山両所宮神社に初詣を済ませた足で、炭沢山に2017年の山初めトレランに出かけたのでした。
……いや〜甘かったwww
当てにしていた、「深沢不動から分岐する、尾根を縦断する登山道」があんなことになっているなんて(苦笑)
所々で足元の急斜面がズルズル崩れるんで、トレランシューズ(注:防水じゃないorz)をキックステップが如く斜面に蹴りこんで(山には良くないですよね…でもこうしないと滑落するところだった…)、手も使って荒れ放題の谷を登っているときは帰りたくなりました。
が、もうトレランでなくていい!2017年最初の登山…何としても炭沢山の頂に立つんだ!
と、半ば意地で登頂を果たした時、目の前に広がっていたのは…ものすごい高密度の木の枝(爆)
一応、月山はうっすら見えました。枝だらけの視界の向こうにホントにうっっすらと。
蔵王・瀧山あたりは枝の向こうで絶賛雲隠れ中orz。東の、神室岳や笹谷峠がある方角は松の木が視界をしっかりブロックw
「期待は裏切り、予想は裏切らない山頂と展望」でした。
だめだこりゃ。苦労して登頂し、山頂滞在3分で下山開始。
下りも、踏み跡不明瞭な急斜面に、道が荒れ過ぎで辿ったら返って危険なピンクテープ、目に入りそうな低木の枝地獄…etc、知ってたら絶対トレラン目的では来なかった変態ポイント満載でした。
正月早々酷い目に会いました(笑)
そして、あんなに町から近くに見えるのに、ほとんど登られていないことが良〜く分かりました。
まあ、こういう登山はそれはそれで楽しいですけどね。
でもたぶん、もう行かないな、炭沢山。
次回、また近所でトレランしたいときは…素直に千歳山に行きます!(笑)
コメント
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Naoさん
正月トレランお疲れ様でした。
山形の山は鳥海山と蔵王連峰くらいしか知らなくて申し訳ないのですが、夜間登山で初めてのルートのバリエーションをする勇気は私にはありません
1月は繁忙期なのでなかなか山にいけなそうだなーとうらやましく思っているRalickです。
今年もたくさんのレコ楽しみにしています。
ralickさん
コメありがとうございます。今年もよろしくお願いします!
「バリルートとはいえ、山頂周辺の林道うまく使えば、半分以上走って行けるのでは…」と思いきや、えらい目にあいましたよ(苦笑)
1月お忙しいですか…関東の低山が気持ちの良い時期なのに残念ですね
かく言う私も、3月のマラソンに向けて、平地でのランニングの比重が増えて、そんなに山に行けないかも
トレーニング記録みたいなレコ(笑)が続くかもしれないですけど、よろしくお願いします。
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