北八ヶ岳周遊+蓼科山
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- GPS
- 19:15
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 942m
- 下り
- 1,439m
コースタイム
- 山行
- 5:22
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 6:23
- 山行
- 10:14
- 休憩
- 2:31
- 合計
- 12:45
天候 | 26日:午前中は霧,午後から晴れる,27日:一日中晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
新宿駅 06:30-中央線特急 あずさ71号-08:56 茅野駅 09:25-茅野市営バス 北八ヶ岳ロープウェイ線-10:17 北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅 10:30-北八ヶ岳ロープウェイ(所要時間約10分)- 10:40 山頂駅 【復路】 女神茶屋 17:40頃-第一交通タクシー-18:10頃 茅野駅 18:26-中央線特急 木曽あずさ号-20:42 新宿駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
区間によって登山道の状況が大きく異なる. ロープウェイ〜北横岳:よく整備された歩道. 北横岳〜大岳〜双子池ヒュッテ :険しい岩場がずっと続く.特に天狗の露地は大きな石を伝うように歩く.段差が多く,梯子が多数設置されている. 双子池ヒュッテ〜大河原峠〜蓼科山荘 :歩きやすい登山道.特に難所はない. 蓼科山荘〜蓼科山頂 :急な岩場・ガレ場を登る.ゆっくり登れば危なくはない.一部に鎖場あり. 蓼科山頂〜女神茶屋 :ガレ場・岩場の急斜面が続く.下りに使用したためか,足元が不安定で,歩くのに時間がかかった.途中から泥濘の多い笹薮の中を歩く. |
その他周辺情報 | ・ロープウェイの山頂駅と山小屋に売店がある ・女神茶屋は閉まっていた. |
写真
感想
8月26日・27日の週末が晴れると聞いて,久しぶりに山に登りたくなった.
最近仕事が忙しいので,前夜出発の強行軍はできなかった.それでもせめて2500m峰には登りたい... この条件で思い浮かんだのが,蓼科山だった.中腹までロープウェイで行けるし.ヤマノ◯スメでもちょうど今主人公達が登っていて,手頃な山だと思った....この考えが甘かった.
坪場から北横岳はやや岩がちの道であるものの,よく整備されていて歩きやすい道だった.深い針葉樹の森や,森に囲まれた七ツ池の雰囲気がとても良かった.北横岳山頂は展望がよく,八ヶ岳連峰,奥秩父,浅間山が望めた.翌日に登る蓼科山はすぐ目の前に迫っていた.
北横岳からは大岳・天狗の露場ルートを歩いたが,段差が多く,かなり歩きづらいガレ場の道だった.特に天狗の露場では,2〜3mはある大きな岩を伝い歩かなければならなかった.岩と岩の間には隙間が空いており,その奥が見えないほど隙間は深かった.天狗の露場から双子池までの斜面もガレ場が続き,非常に歩きにくかった.双子池ヒュッテが見えてから,そこまでたどり着くのにとても時間がかかった.双子池ヒュッテに到着したのは17:30頃.予定時刻よりも1時間以上も遅れてしまった.
地質学的には,坪場も天狗の露場も北横岳から噴出した溶岩からできており,登山道は溶岩の上の平坦面につけられている.平坦といっても,数m程度の凹凸はあり,特に新鮮な溶岩地形だと,その凹凸は大きい.私が実際に歩いてみて,これほど歩きづらかったということは,その溶岩地形がとても新鮮である( = 新しい年代の溶岩である)ことを示している.文献によれば,北横岳の溶岩の年代は14,000年前とのこと.
双子池は池に挟まれた静かな雰囲気の山小屋だった.ただし,私が宿泊した夜は若者が多く宿泊しており,なかなか騒がしかった....いくら早立ちだからって,深夜2時半からガサゴソ音を立てて動き出すなよ... 不本意にも早く目が覚めたので,未明から双子池の周辺を散策した.霧が湧いている池の水面に,夜明けともにゆっくりと光が射しこんできた.ご来光は拝めなかったが,こんな日の出もよいものだ.
朝食をとった後,朝露に濡れる笹薮をかき分けて,二子山に登った.二子山山頂は樹木がなく,視界が開けており,丸い円錐形の蓼科山が目前に見えた.前掛山に難なく登り,蓼科山荘の鞍部にたどり着く.そこからはガレ場の急登になる.急登ではあるが,石は滑りにくく,足場は意外としっかりしていた.急登でも,ストックを短く持つと登りやすかった.40分ほどかけて登り,蓼科山頂に到着した.
蓼科山頂は開けた岩場で,360度の展望を望めた.私が山頂に到着した時にはすこし雲が出てきたが,南アルプス,中央アルプス,北アルプス,八ヶ岳連峰を望むことができた.浅間山は雲の中からすこし顔を出す程度で,奥秩父はすっかり雲の中に隠れて見えなかった.
奥ノ宮があったので,無事に山頂に立てたことを山の神様に感謝・報告した.
下りはガレ場を急降下する.結構な急斜面で,慎重に足を運ばなければならない.前の晩によく眠れなかったせいか,急斜面で気が抜けなかったせいなのか,この辺りからバテてしまった.頭がぼーっとし,足腰にまったく力が入らない.下りは標準タイムの倍以上の時間をかけて,休みながら歩いた.時間があれば蓼科温泉まで歩くつもりだったが,女ノ神茶屋登山口で山行を終わりにしなければならなかった.蓼科山を「手頃な山」と考えていた自分が恥ずかしかった.
しかも,登山口に到着した時には,最終バスの時間を30分以上も過ぎていた.仕方がなくタクシーを呼び,たまたま居合わせた方(私と同じく最終バスに乗れなかった方)と同乗して,茅野駅まで戻った.
タクシーの中からは蓼科山を含む北八ヶ岳連峰の峰々を望むことができた.あいにく蓼科山の頂上は雲に隠れていたが,それ以外のどの山も2,000m峰だけあって,じつに堂々とした立派な姿をしていた.
今回の山行にかかった費用
【交通費 往路】
・東京〜茅野駅:6,230円 (特急料金含む)
・茅野駅〜北八ヶ岳ロープウェイ :1,250円
・北八ヶ岳ロープウェイ 900円
【宿泊費】
・山小屋 個室 8,000円 (一泊二食つき)
【交通費 復路】
・女神茶屋〜茅野駅(タクシー):7,900円 (割り勘分 4,000円)
・茅野駅〜東京 6,230円
【その他】
・茅野駅の立ち食いそば屋で鴨そばを食べる:400円
・蓼科山頂ヒュッテでトイレを使用する:200円
・蓼科山頂ヒュッテで山バッチを購入:500円
・御茶ノ水駅でラーメンを食べる:1,250円
合計:28,960円
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