丹沢/高松山〜檜岳〜鍋割山
- GPS
- 09:15
- 距離
- 26.2km
- 登り
- 2,141m
- 下り
- 1,933m
コースタイム
- 山行
- 8:28
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 9:21
天候 | 晴れ後曇り後晴れ(気温: 10〜5℃) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
御殿場線東山北駅で下車。御殿場線は無人駅が多くまたJR東海管轄でありスイカが使えない。と以前自分で書いていたのだがスイカで乗車してしまった。渋沢から小田急線で小田原に出てJRで清算して、漸く再度スイカが使えるようにできた。 ◆復路 大倉BSから渋沢駅へ。そこで解散。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 雨山峠から鍋割山まではザレた痩せ尾根や鎖場があり注意を要する。 高松山から北側は昭文社山と高原地図等で破線ルートになっているが虫沢古道を守る会等によりルートが整備されている。 ◆登山ポスト 高松山登山口には無し。 |
写真
感想
沢と雪山の間のintermissionは駅からハイキング。御殿場線東山北駅から尾根をグルッと廻って鍋割山を経て大倉まで。結局距離も獲得標高も塔ノ岳2回分になったのできちんと雪山に向けてのトレーニングになっていた。でも秋も深まった静かな山(鍋割山まで)を楽しめました。
御殿場線の東山北駅に7:27で待合せ。国府津からの車内からは白く冠雪した富士山が青空を背に大きく聳えているのが見えて今日は一日好い日と思わせた。実際には檜岳山稜を越える時には暗雲が垂れ込め気温も低く寒い一日であったが。それなりにハイカーの姿も見られる御殿場線だが東山北駅で下車するのは高校生ばかりで登山に行くのは我々だけ。東山北駅はプラットフォームが少し高くなっていて箱根の景色がとても良いが、残念ながら富士山はこんもりとした山に隠されてしまって見えない。国道沿いに10分程歩いて漸く富士山に対面できた。
新東名の工事がここでも進捗していて高松山へのハイキングコースも尺里川沿いに付け替えられている。右に回り込んだ所で道標があり左に曲りミカン畑の舗装路を登り詰めて行くと元の稜線のハイキングコースに合流する。途中から相模湾と大島の眺めが素晴らしい。数分農道を登って行くと農道も終点になりここから本格的に登山道になる。淡々と登りをこなして行き、休憩を一回挟んで45分でビリ堂に着く。ビリ堂には2年前には水道があったけれど今はもう無い。西側の下の方から沢音が微かに聞こえる。ビリ堂から高松山は30分足らずではあるが急登が続く。また、尾根の手前はかなり荒れている。尾根まで上がると高松山は指呼の間だ。
緩やかな径を登って行くとそれまでの樹林が開けて展望の良い山頂に飛び出る。予想以上の好展望にI久保さんも歓声。伊豆の島々から天城、箱根の連山を経て更に愛鷹、富士から南アルプスまでと雄大な眺めが広がる。しかも誰もいなくてこの贅沢さを我々3人だけで味わっている。先は長いのでそうそう時間を費やしてはいられないと尾根を北へと向う。少し下ってヒネゴ沢乗越に来ると丁度2人の登山者が居た。今日初めて出逢う登山者だ。こちらから問い掛ける前に滔々と花じょろ道の由来等を教えてくれた。加えてこのご仁は4月から10月までは丹沢は登らないと言うが、それはヒルが理由とのこと。ヒルのアレルギーは水疱状から発熱、最終的には心臓麻痺にも繋がるとか恐ろしい話をしてくれる。Aki-CLさんも僕も水疱までだから第二段階か、と苦々しい顔をして聞いていた。来年の沢登りのルート選定にも要考慮だな。
ヒネゴ沢乗越から急登を登って西ヶ尾のなだらかな山頂域に達し、一旦下って登り鉄塔29号に出合うが、ここに猟犬2匹が居た。この手前と後で単独行者1名ずつに出逢ったが2人共この猟犬とは無関係の様子だった。この辺りはずっと杉林。先のご仁は杉の美林と称していたがやはり色合い的には物足りない。ただルートが北東に向きを変える辺りから左側は自然林の様相になり、季節なりの色合いが感じられた。秦野峠への三叉路からの下りはザレた急坂でなかなかスリリングだ。10分程度で林道秦野峠に出てそこから伊勢沢ノ頭まで長い登りが続く。キツいのではあるが標高と共に展望も良くなり、更に林相も紅葉が目立ちより美しくなって行く。
1086mのピークでちょうど昼時にもなり小休止とした。実に展望が良い。湘南から眺めていてここが伊勢沢ノ頭で山稜の最高峰が檜岳と思っていたが、実はここはただの肩で最高峰が伊勢沢ノ頭だと今回知った。やっぱり登って見ると普段下から見ているのと違うことが解るものだ。ここまで標高を上げると檜岳、雨山までのアップダウンも大したものではない。穏やかなアップダウンが続く。冬枯れのために展望もより良くなっている。雨山から雨山峠にはまた急坂で下って行く。この檜岳山稜では15人位の登山者に遭遇した。先ほどまでのルートよりは人気のルートなんでしょう。でも檜岳山稜はそれなりの登高があり閑かな山行が十分に楽しめる好ルートですね。
雨山峠にはコースタイム通りであれば15:30頃の到着なので2時間早く、十分に鍋割山を越えて行ける時間だ。なので小休止して鍋割山へと向う。この山稜は意外と痩せ尾根あり長い鎖場有りで余り一般に勧められるルートでは無いようだが、変化が多くて楽しめるルートとも言えそうだ。残念ながら蛭ヶ岳周辺は雲が覆っていた。アップダウンも多く顎を出しながら鍋割山に到着。途端に登山者が多いのには流石鍋割と納得した。
鍋割山からどちらを下るか皆で少し悩んだけど結論が出なかったので無難な所で後沢乗越経由で降りることとした。結果的には小丸尾根の方が楽だったかもしれない。Aki-CLさんとしては時間的には塔ノ岳経由でもいいんじゃないのと言うのだが、それはiEucalyptusさんも僕も拒否した。(笑) 後沢乗越ルートは大賑わいだったが、ミズヒ沢出合まで降りてしまえばあとは平坦路だし暗くなっても安心ルートだ。西山林道はいつの間にか綺麗な林道になっていたし。何とか陽が落ちる前に大倉に着くことができた。
足が揃っていて気持ち良く歩けたとAki-CLさんとiEucalyptusさんに言って貰えたのでホッとしました。しかし思いの外にハードなルートでした。トレーニングには打ってつけなのでこの辺りはもう少し探求したいと感じました。しかし、御殿場線に乗る時には切符を買うのを忘れないようにしないと。
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