超ラッキーな一日、黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳〜鋸岳、最後はMTBで周回。


- GPS
- 01:05
- 距離
- 45.7km
- 登り
- 2,930m
- 下り
- 2,943m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<氷の具合> 霜柱は結構有りましたし、北斜面で少し凍った所も有りましたが、歩くのに危険な個所はありませんでした。しかしもうじき雪や氷の備えが必要なるでしょう。 <尾白川駐車場から甲斐駒ヶ岳> ナイトハイクでも特に迷う事は有りません。詳細は沢山の人が書いているので割愛します。 <甲斐駒ヶ岳から鋸岳第二高点> 特に迷う事は無いと思います。ただ破線の道なので、黒戸尾根より難易度は上がります。中ノ川乗越から第二高点までは、ザレていてずるずる足が下がるので距離以上に時間がかかります。途中で休憩する様な場所が無いので、中ノ川乗越で腹ごしらいをした方が良いでしょう。 <鋸岳第二高点から三角点ピーク> 鋸岳第二高点から鋸岳第一高点に向かう出だしは、地図だと稜線沿いになっており、黄色のリボンも見ますが、赤で×印も有ります。行けるのかもしれませんが、止めておいた方が良いでしょう。実際の道は稜線からそれて、一旦左側に大きく下ります。それから登り返して稜線に戻るのでルート図に書いたのとは違います。 三角点ピークは、良く見るとルートから北に少しずれていますので気をつけて下さい。三角点ピークから下る道が有り、赤いリボンも有りますが、これは横岳峠への道では有りません。 <三角点ピークからゲート> 少し来た道を引き返した所に、横岳峠への道が有ります。横岳峠からゲートに降りる際、道から少し離れた所に富士川水源が有ります。数分しかかからないので、是非寄って見て下さい。 林道終点からゲートまでの林道で、一部が崩落で通行止めになっていました。一旦橋で川を渡って、暫く対岸を歩いた後、元の道に戻ります。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
実はこのレコのタイトル、最初は”黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳〜鋸岳、最後はMTBで周回。幸と不幸は同量?”だったんですが、時間が経つにつれ、この日は超ラッキーな日だったと思うようになってタイトルを変えました(^_^)
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hiro-tさんに先を越されましたが(以下のレコ)、黒戸尾根から甲斐駒、鋸岳と日帰りで縦走してきました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-135885.html
ゲートにMTBをデポして、駐車場までそれを漕いで戻る周回コースです。hiro-tさんの時より、随分と日が短くなったし、MTBで20キロ位漕ぐ事を思えば、本来はhiro-tさんより早く出発すべきです。しかしここ数日といろいろ有ってあまり睡眠が取れていなかった事、この時間でも寝袋に入ってアラームをセットしたのが2時間後なので、これ以上睡眠を削る事はできませんでした。9月に来た時もあまり良い状態での登山では有りませんでしたが、今回もあまり良い状態とは言えないですね。寝不足で結構ボートした山行になりました。
甲斐駒の山頂まで7時間45分は遅い方でしょうが、山頂に先に到着していた人には驚きました。地元の人ですが、5時過ぎに駐車場を出発し8時のかなり前に着いていたそうです。2時間半もかかっていない様です。不思議な事に途中で抜かれた覚えは無いのですが、おそらく七丈小屋の上のテント場でご飯を食べている時に抜かれたのでしょう。そうすると七丈小屋まで1時間もかかっていない事になりますが。。。
さてこの日は、前回の穂岳への山行で無くしたと思っていた小銭入れが見つかり、幸先が良いと思っていたのですが、幸せと不幸は同じ位という格言どうり、これ以後は非常に苦しい山行となりました。
まず第二高点からの下りです。地図でみて右から稜線に降りると思ったのですが、黄色いリボンは有るのですが、そちらに向かう道は赤い印で×がついています。そこで左側の道を暫く降りたのですが、どんどん下っていくので心配になりました。そこで今一度登り返して、稜線に直接降りる右のリボンの道を確認しましたが、やっぱり駄目でした。大きな時間のロスですが同じ道を下りました。
しかしこの日はこの後も立て続けに判断ミスをします。途中でまだ下る道に対して、横にトラバースする方向に1つリボンを見つけたのです。下に行く方がリボンも多いので、本道なのでしょうが下りたく無いのでこの横の道に進んでみました。結果はまた失敗でまたもや時間のロスです。
以下のmizukiさんの写真に書かれていた、”数年前は、ずっと上の恐ろしいバンドを横切りましたが”という方への道だったのかもしれません。
実はこの写真に”目の前のガレ場を横切り、対岸左下の左上バンドに取り付きます。”という所でもミスをしました。このガレ場を横切らずに、登ろうとしたのです。結果はやはり無理そうなので戻り、左上バンドの方に行きました。3回連続の間違えそうも無い所での大きな時間のロスで、第一高点まで非常に時間がかかってしまいました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=138852&pid=334e1fc949f3ff7528ac19e67c3e69e8
所がさらに大きなミスをその後で犯してしまうのです。老眼の性も有るのですが、横岳峠への道は、三角点ピークを通ると地図を見て思っていたのです。そこで横岳峠への道が途中で左に降りているのに気付かず、三角点ピークに進んでしまいました。ここで赤いリボンが右下に見えたので、そちらに降りてしまいました。最初はリボンも幾つか有ったのですが、暫くすると道がはっきりしなくなり、次の赤いリボンが無いので不安になってきて、三角点ピークに登り返しました。そこでもう一度、そこから先に道が続いているか確認したのですが、見つかりません。地図と磁石で確認したところ、どうも編笠山に向かってしまった様です。地図にはその様な道は無いのでおかしいと思い、さらに来た道を引き返した所、右に降りる道が有ったのでそちらに下り始めました。しかし途中でどうしても確信が持てずに、また登り返して迷い始めた周囲を確認しました。これは今までの3回のロスより、大きな時間のロスでした。結局、この道しか無いと決めて降り始めた時には、日没が気になる時間になっていました。
横岳峠に着いた時にはもうすぐ4時、林道の終点までコースタイムで1時間20分なので大慌てで下山しました。途中で何度か転び、ずっと暑くてTシャツだけで歩いていたので、腕は傷だらけ、さらに途中で手袋で防御されているはずの腕時計も無くなっていました。途中で富士川の源流によって、林道の終点に何とか暗くなるまでに着きましたが、ゲートに着いた時には真っ暗でした。
実はMTBは21年前に購入した古い物で、しかも15年間も全く乗らずに軒下で輪行バックに入っていた物を、この日の山行の為に出したのでした。すっかり錆ついていて、タイヤもチューブも駄目になっており、自分で取り換えたのでちょっと不安な自転車でした(しかも取り換えたタイヤもチューブも15年以上前に買った予備の物です)。ランプも無いのでヘッドランプの明かりが頼りです。よって少なくとも明るい内にダートを抜ける予定だったのですが、4度の道間違いのロスでこの計画は狂ってしまいました。しかも15年ぶりに乗るMTBはちょっとよたよたしています。
この日の不幸はまだまだ続き、20号線を下っている時に目の前に何かの塊が有ったので避けたら、なんと死んだ猫でした。さらに自転車用のパッドが付いている短パンを下に履いたにも関わらず、尻が痛くで走れなくなりました。結局お風呂は既に終わっており、風呂に入らずに帰宅する事になりました。こんな事ならhiro-tさんの様にタクシーにすれば良かったのですが、生憎もしそうしたとしても僕のau は圏外だったので、タクシーを呼べる所までは、かなり下らなければならなかったでしょう。
不幸と幸福は同じ量だとすると、無くした小銭入れが見つかった位ではペーしないですよね。でも天気がとっても良かったので、この幸福で釣り合うのかもしれません。何にしても今年のきつかった山行のトップ3に入るきつい山行となりました。でもこの甲斐駒と鋸岳の日帰りコース、面白くて良かったのでお勧めです。実際の所、普通に歩いていれば道をロスする事は無かったと思います(;^_^A
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最初に書いた様に、時間が経つに従って、この日は幸と不幸がイーブンでは無く、超ラッキーだったと思う様になったのですが、その理由を最後にちょっと付け足したいと思います。
まず道をロスするのは、運・不運では無く自分の責任です(多少は運も有るのですが)。しかしこれだけロスして苦しい山行だったのに、今これだけ面白かったと思えるのは、この日がずっと快晴だったからです。これは凄い幸運です。
MTBも最後にペダルが少し壊れた位で済んだのは、状況を考えれば超ラッキーでしょう。まあいつも何とかなると気ままな山行を楽しんでいますが、これ程ラッキーだったのは初めてかもしれません。
コメント
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いや〜ちょっと、いやかなり、ハードでしたね
Futaroさんはあえてきつい山行に向かっている気がするのですが
バリルートはこの日が短い時期ロングでトラブルがあるとかなりあせりそうです
幸と不幸が同じ量だとすると次回の山行ではいいことがありますよ
ところで南アルプスはまだまだ積雪がないのですね
ちょっと(ここではないですが)行ってみようかな、とも・・・。
shira-gaさん、今晩は。
天気がとっても良かったので、この日だけでも幸と不幸は同量だったと思いますよ。帰宅したら上の娘が風邪気味で金曜日は早く帰ってきたので、お風呂の日が土曜日にずれたので、ラッキーな事にお風呂に入れましたし
よって次回もこんなものでしょう。ただ次回は、幸と不幸の両方とも量が少ないと思いますけどね。。。
inoyasuと申します はじめまして。
いつも記録を楽しく拝読させてもらっています。
僕もこのコースを9月に1泊2日で歩いていますがけっこう大変でした。
第二高点を目指すガレ場の登りで息が切れ切れ
小ギャップの下降では水が染みて凍っていませんでしたか。 僕のときは凍っていて腕力でぶら下がって降りましたがマジで「腕を放したらあの世行き」と思いました
Futaroさん、こんばんは。
いきつもどりつなかなか大変だったようですが、
良さそうなルートですね
hiro-tさんのレコでも気になっていたルートなので
来年あたりに?と思いました。
しかし、やはり下山後の移動が一番ネックと
思います。どうしようかな?
次の山行は沢山の幸だけで終わると良いですね
inoyasuさん、今晩は。
このルートだと、第二高点を目指すガレ場の登りが一番きついですよね。1泊2日の荷物だと大変だったでしょう。御苦労さまでした。
凍った所は何カ所か有りましたが、まだ大丈夫でした。もう暫くすると危なくなるかもしれませんね。
所で結構な頻度で山に行っていますね。羨ましいです
youtaroさん、今晩は。
そうなんです。このルート、ゲートからが問題なんです。小グループで車が2台有れば、片方の車をゲート近くに置いておけるので、楽だと思いますね。
やっぱり自転車をデポするのは、疲れて日帰り山行の後では辛かったですから。
Futaroさん こんばんは!
久々にアドベンチャーな痛快なレコ
戻って戻ってそれでも・・・
根性の男
そうですね、チョット
beelineさん、今晩は。
結構ドジなレコですが、天気が良くってそれが救いでした
実のところ、一回の山行でこれだけ迷ったのは初めてです(廃道を歩いた時は別ですが)。でも不思議なくらい、めげてはいないんですよ。
他の人のレコに書かれている様に、結構このルート、最近は整備されている様で、普通に歩いていたらそんなに道に迷う事は無いと思うので是非トライしてみて下さい
Futaroさん、こんばんは。
想像通り、とってもハードな1日でしたね
本当に、お疲れ様でした。
MTBが逝かれちゃわないといいなぁと思っていましたが、それよりも過酷な苦痛な時間を過ごしていたとは・・・。
でも、素晴らしい天気のもと、
楽しめたようで何よりでした
お尻お大事になさってください
erikkoさん、今晩は。
お尻以外は想定内だったです。MTBが15年埃を被っていたように、僕のお尻も15年間埃を被っていたのを忘れていました
そういえば山を10数年ぶりに再開した時、丹沢の塔ノ岳の周回だけで、帰りの小田急の階段が筋肉痛で大変だったのを思い出しました
ついでに最後にMTBに乗ったのがいつだったか思い出したのですが。。。上の中学3年の娘が、かみさんのお腹にいる時、友達たちと館山YHに現地集合で、サイクリングに行った時でした。仕事で徹夜して、そのままMTBで出かけ、ボーとして館山の入り口で倒れて左手を骨折したのでした。。。
鋸岳第二高点から三角点ピークは私も一度登り返しました。
あれはちょっと不安になりますよね。
地図とは違うので戸惑います。
しかしこのコース次々と皆日帰りで歩いていきますね(笑
皆どーなってんだ:P
自分は夢にも思いませんよ(笑
riCさん、おはようございます。
日帰りの方が荷物が小さくて軽いので、岩場は有利ですね。その分、技術的な難易度は低いですよ。
それにriCさんの様に6合目の避難小屋で一泊する方が、楽しいですよね。ゆとりができますから。
天気は日帰りの方が選べるので、晴れる確率が高いです。僕などは、明日の予報が晴れの時しか行きませんから
一長一短が有りますが、僕は選択の余地が無いので、家族が来てくれない時は、日帰りしかできないですね
ところで例のレコ、アップが無いですが、ヤマレコには載せないのですか?それともまだ行って無い?楽しみにしているんですけどね〜
Futaroさん
甲斐駒、鋸岳お疲れ様でした。
予定通り行って来られたのですね
日帰りで時間が限られていると、
道をロスすると日没が早いので焦りますね。
しかも4度ですか・・・
今回はロングでしたから尚更ですね
ご無事で行って来れて良かったです。
この時期陽が短いのでお互い気をつけましょう
kankotoさん、こんばんは。
ほんとにこの時期、秋の日はつるべ落としで、日に日に短くなるので気をつけないといけないですね。
なんとか明るい内に林道に着けたので良かったですが、初めての場所は時間が読めないのでもう少し余裕が欲しいですね。
kankotoさんも、珍しく暗くなってからの下山でしたね。でもレコを拝見すると、やっぱりゆとりの下山だと思いましたが
Futaroさん、こんばんは。
この時期にこれだけのコースを日帰りされるとは本当にすごいですね
第一高点から見上げた甲斐駒は本当に堂々としており、厳しい稜線が続き、『立ちはだかる』という感じでした。
そこを歩かれたのですね。すごいことだと思います
三角点ピークの分岐、横岳峠から歩くと分岐には小さなプレートがありますので、
気が付きやすいと思いますが、第一高点からだと少し分かりにくいかもしれませんね
bikihanako
bikihanakoさん、こんばんは。
そのプレート、木に貼っていたやつですよね。三角点ピークに行って、道に迷って引き返したところで気づきました
やっぱり地図で、横岳峠への道が三角点ピークを通ると勘違いをしたのが痛かったですね。他のレコをちょっと見たところ、三角点ピークに行かずに赤いリボン沿いに歩いている人が多い様です。
何にしても、迷いましたが、それなりに楽しかったです
Futaroさん、こんにちは。
お疲れ様でした!
とうとう日帰りで歩かれましたね
ガスのない眺望最高の日にあたってラッキーでしたね!
日の短くなったこの時期に4度のミスコース・・・
大変だったと思います。
雪が降る前でよかったですね。
もうそろそろ甲斐駒も白くなりそうです。
三角点ピークの手前は角兵衛沢の頭で地図の地形と
実際の地形(支尾根)を見比べながら慎重に進んで
道迷いせずに正しく曲がることができました。
一応真新しいピンクテープはあったのですが、
少し折れたところにあるのでまっすぐ歩いていると
見落としてしまいそうでした。
(レコに書いておけばよかったですね
ちなみに自分もこの山でカメラのレンズキャップを
落としたのと、スパッツの止め具が破損しました
hiro-tさん、こんにちは。
こんなに迷ってはまずいですよね
三角点ピーク、せっかく間違って行ったのに写真を撮る余裕が無かったのが残念でした。hiro-tさんも書いていましたが、いつかまた歩きたいルートですね。
でもその際は小グループですね。単独行で全く同じルートは歩きたく無いので。。。誰か行く人いますかね。
遅れながらコメントです。
これはすごい!
山の為なら労力を惜しまない、そんな記録に感じます。
都度、濃密な山行を極めるというのは誰しも同じかもしれませんが、こういう山行で仕上げられるのは
体力だけでなく、その人の考え方や熱意がないと成しえないような。
久しぶりに記録を拝見させていただきました。
555人目でした。
555(ゴー、ゴー、ゴー)というのはタイ語では「ハッ、ハッ、ハッ(笑)」というみたいです。
(ニッコリ、元気を貰ってしまうような山行です)
この時期でも午前0時から行動できる意志の強、見習いたいです。
ainuさん、今晩は。
ainuさんにそう言って貰えると嬉しいですが、今年も計画倒ればかりで、計画どうりに貫徹出来たのはこれでやっと3度目です
下山時刻があまり遅くなると、かみさんに叱られるので妥協してしまいます
ところで今月の月一山行は久しぶりに丹沢です。前回の丹沢で、初めて北丹沢から入ったら結構面白かったので、今回は北丹沢の違った所から入ってみようと思っています。以下のルートと少しかぶりますが、前回の様にニアミスするかもしれませんね
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-106184.html
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