記録ID: 147818
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無雪期ピークハント/縦走
奥秩父
極上の破線/バリエーションルート 中津川大若沢〜赤沢山〜四里観音〜モミ谷ノ頭〜赤沢出合〜川又
2011年11月05日(土) 〜
2011年11月06日(日)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 1,699m
- 下り
- 1,787m
コースタイム
中津川森林科学館10:05 ⇒ 大若沢休憩所10:35/10:40 ⇒ 遊歩道不動滝(ここから取り付き)11:13 ⇒ P1450m13:15 ⇒ P1554m14:15 ⇒ P1650m15:30 ⇒ 赤沢山北面縦走路16:36 ⇒ 四里観音避難小屋18:22
四里観音避難小屋6:58 ⇒ P1980m(十文字峠縦走路そばの小ピーク、ここから尾根分岐)7:43 ⇒ P1845m8:21 ⇒ モミ谷ノ頭10:15 ⇒ 赤沢吊橋12:04 ⇒ 川又バス停13:25
※モミ谷ノ頭⇒赤沢吊橋⇒川又バス停の区間はルートを知っているのとバス時間が迫っているのでハイスピードで歩きました。これら以外は標準コースタイムとして考えてOKです。
四里観音避難小屋6:58 ⇒ P1980m(十文字峠縦走路そばの小ピーク、ここから尾根分岐)7:43 ⇒ P1845m8:21 ⇒ モミ谷ノ頭10:15 ⇒ 赤沢吊橋12:04 ⇒ 川又バス停13:25
※モミ谷ノ頭⇒赤沢吊橋⇒川又バス停の区間はルートを知っているのとバス時間が迫っているのでハイスピードで歩きました。これら以外は標準コースタイムとして考えてOKです。
天候 | 11/5 曇り、夕方(16:40過ぎ)から雨。夜半に上がる 11/6 曇り、午後(12:00過ぎ)から雨。 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
11/6 川又-(秩父市営バス)-大滝温泉14:04/14:15-(西武バス)-西武秩父駅15:00/15:25-(特急西武秩父)-池袋駅16:46 西武バス中津川線(土日祝)中津川方面 http://www.city.chichibu.lg.jp/menu3239.html 市営バス 川又〜大滝温泉 http://www.city.chichibu.lg.jp/menu3243.html 西武バス三峰神社〜西武秩父駅 http://www.city.chichibu.lg.jp/menu2059.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
今回のルートは、殆どが破線ですらないルートです。破線や廃道歩きの経験がある程度ある方に推奨のコースです。大若沢取り付き〜赤沢山区間と四里観音〜モミ谷ノ頭区間は踏み跡は辛うじてあるもののピンクテープやリボン、あるいは道標、あるいは国・県による境界プレートなど一切ありません。モミ谷ノ頭〜赤沢出合間は無粋ですが以前に自分がつけたピンクテープが少し残っていました。 ※学習の森/大若沢 中津川の森林科学館から中津川林道を奥に歩いて行くと、まず15分ほどで「たつまの吊り橋」に到達し、そこから10分弱で大若沢にかかる橋に到達。ここを左折して舗装路の坂を登って行くと、10分弱で大若沢休憩所に到達します。駐車場、トイレとベンチがある綺麗な東屋があり。その先は2手に分かれ、大若沢の右岸に渡ると、「たつまの吊り橋」から始まる周遊路に合流します。こちらは周遊路の終点から通行止めになっているもののシャクナゲ尾根に出て白泰山まで行けます。左岸を直進すると勘兵衛の滝・不動の滝がある水辺の散策路となり、やがて高巻いていくと、シャクナゲ自生地の矢印があり。そこの地点の斜面から尾根に取り付きました。 ※大若沢〜赤沢山 上にあげた取り付き箇所は時期尚早で、苦労して急斜面を上り詰めていくと、「原生林コース」の周遊路に合流しました。無理に取り付くより時間がかかっても「原生林コース」を歩いたほうが体力的に楽です。 赤沢山北尾根はP1554m地点で北北西と北北東の2つの尾根に分かれ、その北北東の尾根のP1450m地点で北尾根と東尾根に分かれ、今回取ったのはその東尾根からのルート。ルート上顕著な藪は無く、トレイル状況は矢岳〜長沢背稜や熊倉山〜酉谷山に似ています。P1554m地点以南は、このルートがかつて登山路であったことを示す朽ちかけた木のベンチもありました。ルートサインは一切無いですが、地形を忠実に辿ればロストすることはないでしょう。 ※赤沢山〜四里観音避難小屋 この区間は一般登山道なので、特に問題になる箇所なし。雨の中を日が落ちてヘッデンを点けての歩行ですが問題なく歩けました。山と高原地図や1/25000地形図に載っているルートと現在のルートは全く異なります。 ※四里観音避難小屋〜尾根分岐 縦走路が地図記載のものと違い、避難小屋〜十文字小屋間も距離が近いわりに地形にあわせて錯綜しています。なので縦走路から離れて尾根の最高地点を目指すのが手っ取り早いです。 ※尾根分岐〜P1845m地点 尾根の最初は幅が広いですが、やがて石楠花が生い茂る牛の背ほどの細い区間なども現れます。それらの区間はルートを外さない範囲で巻いて行きましょう。P1845m地点近くは大きな岩稜帯となり直進はかなり難儀します。尾根の南側に下降していくと、よく探すと踏み跡があります。この踏み跡はモミ谷ノ頭まで断続的に続いています。 ※P1845m地点〜モミ谷ノ頭 尾根が広くなったり狭くなったりして、幾つもの小ピークがありますが、前述した踏み跡が尾根の南側に続いているのでこれをトレースすれば、だいたいのピークが巻けます。ただしモミ谷ノ頭の手前のピークはルート上にシャクナゲ密生地があり、南側に逃げようとすると、滑落レベルではないですが100mくらいザレ場が続きます。シャクナゲの切れ目から下はスズタケの密生地でこれも突破は無理。ルートに戻り北側の尾根の背を目指すとルートがあるので、ここからシャクナゲを突破できます。 ※モミ谷ノ頭〜赤沢吊橋 この区間は過去に歩いているので高速で歩いてしまい、ざっくりした記憶。基本は尾根の背に乗って歩きますが、尾根に乗らない巻きルート踏み跡あり。尾根の幅が広く、また支尾根が多いので誤誘導されないよう読図をしっかりすること。ルート上部はスズタケが多く、その中をルートと獣道が錯綜しています。ルート下部はスズタケも薄まりルートが判別しやすいです。尾根末端はかなり幅が広くなり支尾根がいくつも発生しているので注意。やがて赤沢出合〜柳小屋の縦走路上の尾根の乗っこしにでます。 |
写真
感想
今回のルートは、以前に中津川〜(シャクナゲ尾根)〜白泰山を歩いた時に中津川〜赤沢山を歩いてみたいと思い、また別の機会に赤沢出合〜モミ谷ノ頭〜四里観音を目指した時に体力や雪に阻まれモミ谷ノ頭で停滞したため、歩き残しており、それらを一度に歩いてみてみようという企画でした。
どちらのルートも滑落が心配な崩落区間などなく、藪さえこなせば難なく歩けます。
ただし、沢山の支尾根が次々と現れるので、特に下山時に尾根を間違えないような読図技術が必要です。1/50000の山と高原地図だけでなく、必ず1/25000の地形図も携行して下さい。
今回は40Lザックにポシェット型のサブバッグでしたが、シャクナゲの藪などを考えると50Lくらいのザックがマキシマムだと思います。当然、マットやコッヘルなどの外付けはせず、晴れていてもザックカバーをつけたままでも良いと思います。
帽子を被る場合もスズタケなどに持ってかれないよう確保して。暑くても長袖長ズボンで。
5mm x 10m のお助け紐を使いましたが、すぐ使えるように練習のために使っただけでコースとしては不要でした。ただ邪魔にならなければ勿論持っていたほうがいいです。
自分の歩く線上だけで熊のウンチが5つありました。実際に動物の姿を見たのは大きな鹿が何頭かだけですが、熊はいるものと思って行動したほうがいいです。
最後に、破線/読図歩きとしては奥秩父では最上級に面白いルートだと思います。
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コメント
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こんばんは!
秩父は飽きてしまったのかと心配していました(笑)
バリルート、さすがですね!
私も体力を(水を担げるように)付けて、いずれ歩きたいです!
>KURIRINさん
どうもです。しばらく谷川・日光方面の遠征が続いていたので久しぶりの秩父でした。2日目のバリルートのほうが断然に面白いのですが、よい写真が取れておらず思案しております。
今月末に甲武信ヶ岳真の沢か和名倉山仙波尾根に行くまで山にいけないので、出来るだけサボっていたレポートを書こうと思っています。
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