皇海山クラシックルート
- GPS
- 15:23
- 距離
- 23.4km
- 登り
- 2,210m
- 下り
- 2,183m
コースタイム
- 山行
- 13:44
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 15:13
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
今回はここへ駐車した |
コース状況/ 危険箇所等 |
銀山平〜一の鳥居 夜間歩行のため詳細不明。 先日の台風19号ならびに前日の大雨で斜面側に数か所土砂山積。 一の鳥居〜庚申山荘 前日の大雨で沢が増水&登山路不明瞭で往路鏡岩手前で沢筋に迷い込んでしまった。 往路は途中まで、復路は全工程暗闇の中の山行で、要所要所にある反射板の目印を 頼りにルートを辿った。これがなかったら夜間走行は極めて困難だったと思う。 庚申山荘〜庚申山 ここから一気に傾斜が増す。 途中鎖場やハシゴなどあるがそれほど難易度は高くない。 庚申山〜鋸山 破線バリエーションルート。 薬師岳までは危険個所ないが、その先から鋸山までが本ルート最難関箇所。 急降下急上昇の鎖場&ハシゴが連続し、特に下りは極めて神経を要する。 鋸山〜皇海山 一般ルートだが鋸山から不動沢のコルはバリルート並みの鎖場が連続する。 不動沢のコルから皇海山はきつい急坂も危険個所無し。 鋸山〜六林班峠 笹薮生い茂るルート。とにかく尾根とピークを意識して進むこと。 特に後半は背丈以上の笹薮がルートロストを誘発するが、仮に踏み跡を外しても 尾根&ピークを目指していけば必ずルートに戻るので焦らず慎重に辿ること。 六林班峠〜庚申山荘 笹の生い茂る斜面をひたすらトラバースして進むルート。 踏み跡も薄く不安定で慎重さを要する。 また何度も沢を超えるが崩落または極めて不安定で慎重さを要する。 |
その他周辺情報 | 銀山平に国民宿舎あじか荘があり温泉入浴かだが今回は利用できず |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
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感想
先月念願の谷川岳馬蹄形縦走を完歩したが、それとは別に以前からチャレンジしたかったコースの1つが皇海山クラシックルート。でも距離が長いのに加え破線バリエーションルートも含まれる上級向けコースであることから二の足を踏んでいた。しかし谷川馬蹄走破に自信を得て今回のチャレンジに至った。本当はこの前日、職場の仲間と上州武尊山へ登る予定だったが雨のため中止。一方、翌日は晴れとの予報を見て急遽皇海山クラシックルートにアタックする決断をした。
2時過ぎに家を出発、4時前に銀山平林道ゲート前に到着。そして4時過ぎ位スタート。あたりは真っ暗闇。ヘッテンの明かりだけを頼りに林道を進む。1時間で一の鳥居へ到着。ここから登山路となる。前日の強雨で沢の水は多い。登山路は濡れていて暗闇では判別しにくい。時々現れる反射板の目印を頼りに進む。5時半を過ぎると白闇になりヘッテンなしでも進めるようになった。しかしルートが識別しずらい状況は変わらない。沢筋を登っていくとだんだん険しくなってきて、これが本当に登山路なのか不安になってきた。そしたらヤマレコマップからルートロストの警告アラームが。思った通り道を間違え沢に入ってしまったようだ。以前道を間違えてえらい目に合った記憶がよみがえり不安になったが、とにかく迷ったら元に戻るという鉄則に則り引き返すとくっきりした道跡を発見。ルートに戻ることができほぼ予定通り庚申山荘へ到着。ここで朝食のおにぎりを食べエネルギーを補給した。
さて、ここからが本格的な登山が始まる。険しい岩場に鎖やハシゴがいくつもかかる。それを使いながら高度を上げ、そして庚申山山頂へ。眺望がなくそこからさらに進むと一気に視界が開ける絶景ポイントに到着。荒々しい皇海山の容姿が現れた。さらには日光連山の峰々も。しばし絶景を堪能。そして鋸山へ。破線バリルートへアタック。駒掛山、薬師岳をへて白山へ。ここまではさほど険しい道ではなかった。しかしここからが今回の一番の難所だった。白山から絶壁を急降下。鎖を頼りに慎重に下り安心したのもつかの間、今度は絶壁をよじ登る羽目に。何とか這い上がった後も鎖場やハシゴが連続して現れ、神経を休める間を与えてくれない。そして何とか無事に鋸山へ到着。360度の大パノラマが広がる。赤城山や昨日登る予定だった上州武尊山も遠くに見えた。
そして本日のクライマックス、皇海山へ。鋸山から不動沢のコルへの下りは一般コースだが、ここも侮れない急坂を鎖を頼りに下降。コルからは登り返し。勾配はきついものの危険個所はなし。我慢の登りを終えようやく皇海山頂上に到着。眺望はほとんどなし。ここでお昼のおにぎりを食す。4時にスタートして9時間近く経ったが、体力的にはまだまだ余裕を感じた。何しろ涼しい! 暑くもなく、寒くもない絶好のコンディションのおかげ。そして再び鋸山へ戻る。
さあ、ここから六林班峠までがうわさの笹薮地獄。前半はそれほどでもなかったが、後半は背丈を超える高さの笹にルートをしばしロスト。でもひたすら尾根とピークを意識して藪を漕ぎ進むと再び踏み跡があらわらるといったことを数度繰り返したのち六林班峠へ到着。
この先も悪名高きルート、庚申山荘までのロングトラバース。六林班峠出発が15時40分。なんとか日が暮れる前に庚申山荘へ到着すべく急ぎ先へ進む。しかし深い笹薮で道は不安定。加えて何度も現れる沢の渡渉は危険個所も沢山あり神経と時間を費やす。そして17時過ぎ、辺りが暗くなりヘッテンを装着、17時半には点灯。残念ながら日没前に庚申山荘へ到着できず、暗闇のなか不明瞭なルートを進むこととなった。ただでさえ不明瞭なのに、更には暗闇のなかライト一つで進まざるを得ず、ルートをちゃんと辿れているか全く自信がなかった。結局普段は禁じ手としているGPSを出し位置を確認。以降、GPSで現在地を確認しながら進む。そして庚申山荘、一の鳥居を無事すぎ19時30分前に林道ゲートへ帰還することができた。
途中休憩をはさみながらではあるものの、一日で合計14時間以上の山行は過去最長。かつ暗闇の山行も今回初。今回は何とか無事帰ってこれたが、やはり明るいうちでの行動が大原則。それを痛感した。とはいえ、この難ルートの走破はおおいに自信となった。次は谷川岳主脈縦走。今年中にチャレンジできるかな?
4時に銀山平、昼頃に不動沢のコル付近ですれ違った者です。
勝手ながら、日が沈む前に庚申山荘に辿り着くのは厳しいと思い、少し心配しておりましたが
無事に下山されたようで良かったです。
この日の気候は最高でしたね!
ヘタレな私は六林班峠の笹薮地獄を味わいたくなかったので、ピストン山行しました。
皇海橋ルートが通行止めだった事もあり、この日皇海山にアタックしたのは
庚申山荘に前泊した1組(2人)と私達の4人のみだったようです。
静かな紅葉🍁天国とギザギザな鋸山地獄が味わえ、とても満喫した山行でした。
馬蹄形ルートにも行かれたのですね!
私も10月3連休の最終日に反時計回りでアタックしましたが、
昼前から天候悪化して半周で断念しました(泣
また何処かの山でお会いしましょう!
puchoさん、コメントありがとうございます!
とてもうれしいです!!
銀山平の林道ゲート前でご挨拶を交わしたのが4時ごろで、
再びお会いしたのが不動沢コルから鋸山へむかう途中でしたから、
その時点で私より2時間以上早いペースで登られていたということですよね。
アンビリーバボーです。。。 ((+_+))
最近オーバーペースでへたったり、つまずいて転んで頭を打ったりと、
昔はそんなことはなかったのにどうしてこんなことが起きるようになったのか、
いろいろ考えた結果50歳を過ぎ初老の域に達したのが最大の原因と、
以降あまり急がず焦らず山を歩くようにしています。
結果、どうしても時間がかかってしまう今日この頃です。
その節も私なりにペースアップできるところは頑張ったつもりですが、
結局明るいうちに庚申山荘までたどり着けず、危険な山行となってしまいました。
puchoさんにもご心配をおかけしてしまったようで申し訳ありません。
しかし、、、 本当に贅沢な一日でした。
百名山を4人だけで独占していたなんて、そう考えるとすごいですよね。
天気も良かったし、クラシックルートも最高でした。
白山からの急降下&急上昇は本当に怖かったですけど。。
谷川馬蹄反時計ルートは日帰りの計画だったのですか?
ヤマレコの書き込みを見るとバケモノ級の強者がわんさといるのに唖然とします。
私は蓬峠で一泊してやっとこさコンプリート。歩きごたえ満載でした。
これからはますます日が短くなるのに加え、寒さや雪の心配も出てきます。
お互い安全には十分気を付けつつ、引き続き山登りを楽しみましょう。
改めてこの度はコメント、そして素敵な出会いをありがとうございました。
またどこかでお会いできる日を楽しみにしております。
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