テント泊で白馬岳 猿倉から栂池へ
- GPS
- 12:30
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 2,146m
- 下り
- 1,534m
コースタイム
06:40 猿倉 → 07:38 白馬尻小屋 07:46 → 08:00 大雪渓(アイゼン装着) 08:10 →
09:33 大雪渓終了(アイゼン外す) 09:45 → 10:38 避難小屋 → 11:40 白馬岳頂上宿舎
◆2日目:5時間40分
(ご来光ハイク)
07:15 白馬岳頂上宿舎テン場 → 07:50 白馬岳 07:55 → 08:24 三国境 →
09:03 小蓮華山 → 10:25 白馬大池 10:30 → 12:13 天狗原 → 12:55 栂池自然園
天候 | 7月25日(水):曇り。山頂付近は強風 7月26日(木):快晴。山頂付近〜三国境ぐらいまで強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
自宅 =(車)= 白馬八方第2駐車場 無料 06:00 白馬八方BT =(アルピコバス猿倉線)= 06:22 猿倉 900円 ◆復路:7月26日(木) 栂池自然園 =(ロープウェイ)= 栂の森 720円 ※連続運転していました 栂の森 =(ゴンドラ)= 山麓駅 1,000円 14:15 栂池高原BS =(アルピコバス栂池線)= 14:38 白馬八方BT 500円 白馬八方第2駐車場 =(車)= 自宅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山届: 猿倉荘前の係員に提出。北ア専用の登山者カードあり。 道の状況、天気の傾向など知りたいことがあれば質問しましょう。 ◆道の状況: 大雪渓:アイゼン必要。雪渓への落石は音がないので要注意。 休憩中も常に周囲に気を配ること。 視野確保のため、つばのある帽子は外した方がいいかも。 〜三国境:富山側からの強烈な風に注意。道はとても歩きやすい。 白馬大池〜:岩の道なので一歩一歩バランスよく歩きたい。 〜天狗原:雪渓が3・4カ所残っていた。傾斜は大雪渓より急なので不安ならアイゼンを付けた方がよい。 岩稜ミックスなので、アイゼンを装着した場合は岩場歩きに注意。 ロープが張ってあるが、頼りすぎて重心移動が疎かにならないように。 ◆下山後の温泉 倉下の湯 大人500円 ※源泉掛け流し |
写真
感想
山のことを考えてたら、いてもたってもいられなくなって白馬岳へ。
大雪渓を登るとして、その後どうするか?鑓温泉ルートは昨年も下山で通ったところだし、
ピストンはつまらないな〜と思ってたら、白馬界隈はバスのアクセスも充実している。
いつも車で登山口入りだったので、ちっとも気付きませんでした。
下山口は栂池に決定!八方の駐車場を目指して、深夜移動スタート。
23時40分出発。下道〜高速〜下道と快走し、新佐野坂トンネルを通過後右折したら視界0のすごい霧。
大雪渓もこんなガスだったらどうしよう?とちょっと不安に。
4時10分、八方第二駐車場到着。う〜ん睡眠時間が…。
案の定、まどろむものの熟睡とはいかず、ほぼ完徹状態で登山するハメに。
八方第二駐車場にはトイレあり。交差点にはローソンもあるので何かと便利。
白馬八方バスターミナル内には6時前に入れたので、中の自販機でバス切符を購入。
バスは6時ジャストにやってきて、白馬駅からの乗客8名ほどに加え、ここで乗車したのは私を含め2名。
平日はさすがに空いていた。
猿倉荘には登山届けのブースが設けられ、登山者カードを係員に提出する。
係員の方はグループごとに丁寧に注意事項などを説明されている。
トイレもあるし(協力金100円)、給水も可能。
6時40分、いよいよ行動開始。
すぐに鑓温泉ルートと道を分け、最初はずっと舗装道路。
約1時間で白馬尻に到着。大きな石に書かれた「おつかれさん!ようこそ大雪渓へ」がうれしい。
雪渓も見え、いよいよ登るゾ!って気になる。天気は曇りだが悪くはなさそう。
ここでみんながゲイターなど付けているので自分も付けてみる。
でも登山道のほうを見ると、まだまだ普通の道のようだ。ちょっと早まったかな?
大雪渓の始まりはさらに15分ほど歩いたところでした。
6本爪アイゼンをここで装着。二度手間になってしまった。
ものの10分で雪渓歩きに飽きてくる。でも2時間近くこのまま行くんだよね…。
アイゼン付けて、いつもより足元に重量があるのでキツい。
でも雪渓への落石は音がないらしいので周囲に気を配りながらコツコツ歩き続けます。
途中ポツポツと雨粒を感じましたが、何とか天気は保ってくれたようです。
左の斜面からカラカラと落石の音がしますが、私が登ってる間は大きな落石はありませんでした。
大雪渓が終わると斜面が急になります。
でもお花がチラホラと見え始めるので元気づけられます。
特にミヤマオダマキはひときわ目立つ紫色が株で咲いているので、見えたとたんに「うわぁ!」と声が出るほどでした。
また、小雪渓の手前にパトロールの方が常駐されていました。「小雪渓ではアイゼン必要ですか?」と訪ねると
「ステップが切ってあるので大丈夫ですが心配なら付けてください」とのこと。
実際見てみると斜度も緩いし、きれいなステップのお陰で全く必要ありませんでした。
後の登りも急ですがお花を見ながら頑張りましょう。
頂上宿舎が見えるころには素晴らしいお花畑が広がっています。
なかなか着かない気がしますが、ここは我慢です。
11時40分、頂上宿舎到着。
白馬山荘へ泊まる人はまだ歩かなきゃいけないんだから、正直「ここでよかったー」と思ってしまった。
テント泊受付も兼ねている食堂の建屋で「テント泊受付ですか?」と聞かれて、
「いえ、先に生ビールを!」と言ってしまったのは私です。
美味しく頂き、ホロ酔い気分でテン場へ行ったら、風の強いこと強いこと!
設営するにはシラフでも厳しいくらいの強風で「飲んでる場合じゃなかった…」って後悔。
石で重しをしておいたのにボディとポールをセットしたところで、強風で吹き飛ばされてしまった(汗)
見かねた方(Gumiさん)がテント設営を手伝ってくださいました。
ペグ打ちの際も補助していただかなければいつ飛ばされてもおかしくないほどの風だったので大変助かりました。
この日は本当に風が強くて、設営後テントに潜り込んでも左右の壁や天井までもが身体に当たり、
「こんなに揺れるのは自分のテントだけなんじゃないか?」とか
「一晩もたないんじゃないか?」と不安になるほどでした。
睡眠不足もあって、昼食前に一眠り。起きて食べてまた眠り…。ふと気がつけば夕方。
テントの外に出てみると、風は相変わらず強いもののなんと青空が!稜線まで登ってみることに。
テン場から稜線までの道に咲く、ウルップソウがきれいなこと!!
振り返れば白馬岳がスクッと立ち上がり、男前な姿を見せている!来てよかった、最高だー!
杓子・鑓方面だけ雲がその姿を隠していたが、これは明朝のご来光も間違いナシ!
びゅーびゅーバタバタうるさいテントに耐えながら、期待をこめて一夜を過ごしました。
翌朝、3時にセットした目覚ましに、またしても気付かず (x_x)
しかし幸か不幸か私のテントは学生グループのテントに挟まれており、
その深夜問わずの大声での朝食準備のお陰で寝過ごさずに済みました。ありがとう!
しかし杓子まで行くにはちと遅すぎる。
とりあえず丸山まで歩いてみたが、雪渓もアングルに入るポイントを探したい。
もう少し歩いてみることにする。
するとどんどん高度が下がってしまい、このままでは白馬岳の形が悪い。
日の出まであと10分足らず。何とかあの向かいの斜面のできるだけ高いところまで…と急ぎ足。
何とか辿り着いた場所でご来光を拝むことができました。
朝歩いたので撤収が少し遅くなりました。
片付けているとまたしても風にテントを持って行かれそうになり、
またしてもGumiさんに手伝っていただくことに (^_^; 本当に助かりました。
2日目、7時15分スタート。
本日は快晴。八ヶ岳や富士山が見えます。
しかし相変わらず富山側からの風が強く、歩行困難。無駄に神経を使います。
松沢貞逸さん記念碑での写真も、風がびゅうぅぅー
白馬岳山頂での写真も、風がびゅうぅぅー
いや、でも天気がいいので何もかも許してしまいそうです。
程よく歩いて身体は温まってきたが風が強く冷たいので、ウィンドブレ―カーの脱ぎどころに迷いました。
ゆっくり歩いてくれていたGumiさんに三国境で追いつく。ここから栂池まで同行することに。
ペースを合わせてくれているのか、楽しいおしゃべりをしながらの稜線歩きはとても気持ちのいいもの。
このルートは景色の変化に富み、お花もよく咲いていて、飽きることがありませんでした。
小蓮華岳で好日山荘の撮影クルーに遭遇。番組は関西オンリーなのが残念。
ずっと六甲山界隈の紹介をしていた気がするけど、この放映日はいつだろう?
実家にチェックしてもらわねば!
白馬大池は思いもかけず、なだらかな丘陵地帯。
テン場は広くなさそうだけど快適そう。人は多いね。
ここで林間学校らしき40人ほどのグループの先行を許してしまう。
う〜ん、まずい。
白馬大池に沿って回り込む道は狭く、登りの人も待たされてちょっと渋滞。
「どこかで抜かせてもらえないかな…」なんて考えてたら、子供たちの足取りの軽いこと!
とても私が抜けるスピードではありませんでした。若さって恐ろしい。
乗鞍岳のケルンで子供たちが休憩したので、ここで先に行かせてもらう。
しばらくして下りの雪渓の始まりだ。斜面はかなり急。
アイゼンをつけるか迷ったが、試しに歩いてみると問題なさそうだったのでそのまま行く。
すぐに岩稜の道になり、再び雪渓。今度はロープも張ってある。
最初はロープを持って進んだが、みんな持つので誰かがバランスを崩すと引っ張られる。
誰か転んだんだろう、ロープがところどころ濡れているのも気持ち悪い。
ロープを持たなくてもダブルストックのほうが安定した。ところどころ踏み抜きそうなので注意。
あくまでも自分の感想なので、危険だと感じたらアイゼンは装着していいと思います。
岩場では逆にアイゼンを引っ掛けないように注意して歩く必要がありますが。
振り返ると雪渓部分は下りで感じていたより遥かに急。
上でさっき抜いた子供たちがキャーキャー言いながら下っていました。なんと微笑ましい。
あとはゴツゴツ気味の岩の道を下り、ところどころ木道になり、栂池自然園へゴール。
ヒュッテなどがあるこの場所は、完全に観光地で都会の香りがしました。
ロープウェイとゴンドラを乗り継いで栂池高原駅へ下山。
見慣れたスキー場が緑の草原になっている風景は新鮮でした。
最後にバスに乗って白馬八方バスターミナルへ。おつかれさん。
下山後はお気に入りの温泉、倉下の湯へ。
湯船は掛け流しの露天風呂だけ。開放感があって白馬三山が見えるのがいい。
塩分の濃いお湯でしっかり暖まることができました。
kiyokiyoさん、こんにちは。
私も昔、頂上宿舎でテントのフレームが顔の近くまでしなったこと思い出しました。
まわりでは、キャー、オー、と怒声が響いていました。
子供と一緒だったので怖かったですね。
あの辺りは風の群れが通るのでしょうか?
やっぱり北アルプス、雪・ハイマツの緑・青い空、絵になりますね。
また行きたくなりました。
やはり風の通り道なのでしょか?
フライシートは一晩中バタバタ、フレームも激しくしなって大変でした。
でもそれを忘れさせてくれるのが景色の美しさですね!
今度は雪倉・朝日まで行ってみたいです!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する