temptation of オベリスク・・・鳳凰三山（薬師岳〜観音岳〜地蔵岳）

2012年08月03日(金) 〜 2012年08月04日(土)

• GPS: 29:25
• 距離: 20.7km
• 登り: 1,959m
• 下り: 2,242m

コースタイム

1日目：8:38甲府駅（バス）9:00 - 10:17夜叉神峠登山口10:33 - 11:25夜叉神峠小屋11:37 - 12:40杖立峠 - 休憩（15分） - 14:10苺平 - 14:35南御室小屋14:48 - 16:03薬師岳小屋（泊）

2日目：薬師岳小屋4:40 - 4:50薬師岳5:36 - 6:13観音岳6:32 - 7:41地蔵岳9:08 - 9:39鳳凰小屋9:44 -10:21五色滝10:30 - 10:52白糸滝 - 11:29鳳凰ノ滝11:37 - 11:56南精進滝12:03 - 13:38青木鉱泉（ものすごく揺れるマイクロバス）15:00 - 15:55韮崎駅
※鳳凰を楽しむべく、2日目はかなり時間がかかってます。

天候

両日共、悪天女の私にしてはキセキのぴーかん！

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

往路：八王子→甲府（JR）片道￥1,450
甲府駅→夜叉神峠登山口（約1時間15分）片道￥1,380
バスの時刻などは山梨交通のHPで確認を⇒http://yamanashikotsu.co.jp/noriai/2012hirogawara.htm

復路：青木鉱泉→韮崎駅（約1時間）片道￥1,500＋荷物代￥200
（乗車券は青木鉱泉で購入）
山梨中央交通HP⇒http://www.y-c-k.com/tozan.html
韮崎→横浜（はまかいじ・指定席）片道￥5,010べりーえくすぺんしぶ。

駐車場は夜叉神峠登山口：90台（無料）、青木鉱泉：100台（宿泊者以外は1台￥750/日）です。

コース状況／危険箇所等

登山ポストは夜叉神峠登山口にあります。

≪夜叉神峠登山口〜南御室小屋≫
南御室小屋まで特に危険な箇所はなく、夜叉神峠小屋から先は木々の合間に見える白峰三山を左手に眺めながら、杖立峠と苺平の中間地点（2309m付近？）辺りまで、ひたすら林道を歩きます。
日が当たらないので比較的涼しいですが、眺望がないのでちょっと飽きるかな（苦笑）

≪南御室小屋〜薬師岳小屋≫
南御室小屋から森林限界以降は岩が多くなり、赤く「○」とペイントされた岩を目印に進みます。
薬師岳小屋手前の砂払岳は岩とザレ場なので、ストックは使わない方が良いかも・・・

≪薬師岳小屋〜薬師岳〜観音岳〜地蔵岳≫
赤くペイントされた岩石を目印に進む箇所があります。
基本、整備されているので歩きにくいと言うことはないです。

≪地蔵岳〜鳳凰小屋≫
下り始めた途端、富士山の砂走りを彷彿とさせる超ザレザレな所がありますー。
ゲイターがあった方が良いです。
私は下りでしたが、登りは大変そう。

≪鳳凰小屋〜ドンドコ沢〜青木鉱泉≫
ドンドコ沢の南精進滝までは狭くてジグザグの急峻な道が続くので、滑らないよう気を付けて・・・
木々に覆われていて滝以外では眺望はなし。
全部で4つある滝のうち、五色滝、南精進滝は見応えがあるのではないかなぁと。
ドンドコ沢の登山口から青木鉱泉までは工事箇所があるので、迂回路を通ります。
（最後の最後で遠回りさせられてる感満載。）

≪水場≫
南御室小屋と鳳凰小屋にあります。
鳳凰小屋と五色滝の間にもあるようですが、確認できませんでした。

≪青木鉱泉≫
日帰り入浴料は￥1,000。
シャワー（カランはあります）、洗浄アイテム（固形石鹸のみ）、ドライヤーはありません。
シャンプー類は持参で・・・

写真

はい、降り立ちましたのは甲府駅。
平日なのに、広河原行きのバス乗り場は人で溢れてまーす。
私が乗った臨時バスはほとんどが仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳に行く乗客で、夜叉神峠登山口で降りたのは6〜7名と少なめ。

夜叉神峠登山口。
駐車場はかなり空いてました。
平日だからかな？
トイレがありますー。

ホントは1本早い7時のバスに乗るはずが寝坊をしてしまい、予定より2時間遅れ・・・アレ。
この時点で既に10時半過ぎ。
薬師岳小屋まで山と高原地図のCTで7時間・・・んー、ヤバイ・・・
登山届を提出して出発なり〜。

熊注意の看板を横目に、暫く登りの林道を進みます。
熊が出るのね・・・

深山大根草さん、こんにちはー。

夜叉神峠小屋からの眺め。
いきなり白峰三山を目にして萌えー！
（右から、北岳、間ノ岳、農鳥岳）
シーズンだからか、平日でも小屋は営業してました。

夜叉神小屋から先も、地味〜な林道が続きます。
木々の合間から、白峰三山が見えたり、甲府？の街が見えたり・・・

杖立峠の道標。
ホントの杖立峠はもう少し先らしい。

ホントの杖立峠辺りで、間ノ岳を見ながら昼ご飯〜。
今回は山飯はなく、コンビニで買った適当なモノで済ませました。

んー、シコクスミレの葉っぱかな？
分からーん。
何気に苔もキレイでしたわ。

（ホントの）杖立峠と苺平の中間地点辺りから木々がなくなり、紫外線強烈。
日焼け止めの効果虚しくジリジリ焦げてるのが分かるのは、地黒の悲しい性であります。

でも山並みが見えてグッド♪

塩見岳に続いて、またこんな夏空を仰げるなんて嬉しぞぉ〜！

ちょっとガレた斜面を歩くので、暑さ倍増。

苺平という名は可愛くても、木々に覆われて何もないので可愛くない・・・
とりあえず、CTより早く辿り着けてちょっと安心。ふぅー。
あのCTは長めに設定されてるのかも。
小屋の手前60mの所に、auのケータイ電波が入りますという看板がありました（笑）

南御室小屋。
いかにも山小屋〜な佇まいがよさげ。
テン場があります。
トイレの所にもケータイの電波が入る旨が書かれた看板あり。
ソフトバンクは論外。使えないよな・・・

水場はシンク。
お決まりの南アルプス天然水と

今回はちょっとオサレにペリエにもボトリングゥ〜。
冷たくて美味しい水でしたっ。

小屋からはシラビソの林でちょっと急登・・・萎え・・・
あの時間に夜叉神峠から登る人のほとんどは、南御室小屋に宿泊、テン泊だった模様。
こんな時間に薬師岳小屋に向かうのは私くらい。
アレ〜。

だんだん岩ってきたところに、ガマの岩様登場。
立派でした。

森林限界を超えると、薬師岳、向こうに観音岳が見えてきましたっ！
うっひゃ〜。

コラーっ！曇るなー！

砂払岳は砂と岩のコラボ。
登りにくい・・・
花崗岩の山ならではなのかな。
この砂って、花崗岩が風化したものっていうのも不思議な感じだわ。

砂と岩にタカネビランジがたくさん咲いてたわー。

これはタカネビランジのバージョン白かな？

おー、薬師岳が近付いてる〜。
小屋もすぐ近くのはず！

岩に止まってたイワヒバリ。
面白い鳴き声やったなぁ。

と、岩をまたいだりしているうちに薬師岳小屋っ。
7時間かからなくてホッ。
ここの佇まいも良いわ！
収容人数60人のところ、20人ちょっとの宿泊客で、2人か単独の人がほとんど。
テン場はありません。
小屋番の方がとても気さく〜。

夕飯まで時間があるし、お腹が空いたので、ずっと食べたかったこのロールケーキで一人前祝いをしよう〜と、外のテーブルでセッティング♪
出掛けに、ケーキ用のろうそく2〜3本プリーズ！とおかんに頼み、手渡された袋を確認しなかった私もいけないが・・・

何か線香臭いなぁと思ったら仏壇用のろうそくやーん！あんびりばぼ・・・何故にコレを手渡したのか意味不明。
まぁ、ろうそくには変わりないので灯してみた。
が、お供え物だよ、これじゃー。チーン。
せっかくのコロナビアーも台無しの前祝いでした（苦笑）
幸先不安です。

晩ご飯はおこげご飯とおでんと味噌汁とゼリー。
サラダと漬物は取り分け。
質素でシンプルでも、山では何でも美味しいっすよね。

晩ご飯を食べ終わってもまだ明るかったので、砂払岳まで散歩がてら夕日鑑賞〜。
富士山がよう見えましたっ。

左が北岳、夕日の下が仙丈ヶ岳。
間もなく日没ぅ〜。

ガスで燃えてるように見える夕日なりー。
幻想的だー。

白峰三山も間もなくおやすみなさい。

甲府盆地の夜景も見えたのよー。
月が明るすぎて星があまり見えなかったのが残念・・・
でもこれだけ見えれば贅沢よね。

翌朝は薬師岳からご来光。
拝めて良かったわ。
良い歳になりますようにっ！
向井理に会えますように・・・ナームゥー。

おはようございます、白峰三山様！

富士山もおはようございます！
この稜線は、山梨側からならではよね。

薬師岳で朝の山々を眺めながらコーヒーを淹れ、小屋で用意して頂いた朝ご飯を頬張る。
薬師岳小屋は、朝ご飯をお弁当にして頂くと、パンかご飯かが選べますよん。

すっかり日が昇ったし、お腹がいっぱいになったし、観音岳を目指しますか！

花崗岩万歳〜。

観音岳までは割とすぐです。
空が青すぎて萌えるー。
鳳凰三山の中で一番標高が高いのが観音岳。

観音岳からの富士山と薬師岳。
美しいのー。

雲海にむせぶ？奥秩父の山々。
金峰山の五丈岩がうっすら見えてひゃー！
鳳凰から金峰山を見るなんて夢にも思わなんだー。
嬉しい〜！

八ヶ岳もキレイ〜。
2か月前にあそこを登ったんだなぁと、またまた回顧。

オベリスク様も見えます。

ちょっと遠くなった白峰三山。

甲斐駒ヶ岳と北ア。
おじさんが、「あの尖ったのは槍ヶ岳だよ、多分。」と言ってた言葉を信じよう（笑）
槍ヶ岳まで見えて、こんなお得感ないですよ、もうー！

観音岳からの眺めを充分堪能したし、地蔵岳ゴー！
花崗岩万歳〜。

岩（オベリスク）と白い砂って、何か山っぽくないよなぁ。

賽ノ河原には小仏石ががたくさんあります。
後ろは甲斐駒ヶ岳。

ハロー、オベリスク！
何故に私を誘惑するのか・・・
今、そこに行きますわよ！

オベリスク下にあるお地蔵様に手を合わせ

途中から左に回ると、このレリーフがあって・・・

おっと、八ヶ岳が美しいので一枚。

レリーフ脇の狭ーい所を通ると

オベリスクの突端へのロープが！
でもねぇ・・・足場がなくて滑る。滑る。滑る。
3回トライしたのに、私の腕力がないのか、単に身体が重いのか、天辺まであと1.5m手が届かず（涙）
オベリスクったら、誘惑した割にあっさりしてたわ。
くやしー！リベンジしたる。
二の腕たるませてる場合ではない！

って、地蔵岳で1時間半も遊んでしまった。
夜叉神峠から、ちょいちょい一緒になっては話したり、オベリスクで遊んだ山姉さんとコーヒーを飲みながら、鳳凰との別れを惜しむ。
さみしいなー。
下山早々、砂まみれ〜でズルズル〜。

砂でズルズル下れるおかげで、鳳凰小屋まではすぐ。
南御室小屋、薬師岳小屋とはまた違う雰囲気だわね。
小屋番の有名なおじさんがカッコ良かった（笑）

小屋の周りにはクルマユリがたくさん〜。
オレンジが夏っぽさを演出してたなぁ。

んー、これは何だろ？
トリアシショウマ？？？
分からーん。

さー、ドンドコ沢の名物、滝巡りに参りましょ〜。
滝が見たくて下りはこのルートにしたのです。
まずは五色滝。
迫力あるぅ〜！
滝壷近くまで降りて行けますよー。

滝壷近くから見上げると更にド迫力ぅー。

お次は白糸の滝。
五色滝に比べると静かな感じかな。

3つ目は鳳凰の滝。
「これより200m（5分）」の表記は？？？
実際は10〜15分かかる（苦笑）

左右から流れ落ちてます。
ちょっと離れた所からでないと見えないのがなぁ・・・

最後は南精進滝。
この滝も立派で迫力ありましたよ〜。
滝巡りは以上なり。

後はひたすら下るのみ〜。
で、ドンドコ沢登山口。
ふー。着いた。
青木鉱泉までもう少し歩くよ〜（苦笑）

趣のある建物の青木鉱泉。
登山者以外でここを訪れる人っておるんかな？
ひなびた「浴場」って感じでした。

帰りは、私には相当セレブゥな乗り物に乗って、ビールまで飲んでしまいました・・・
こんな贅沢、普段はしません、できません。

そうそう、薬師岳小屋の外で一人前祝いをしているのを小屋番の方に見られてしまったようで、憐れんでくださったのか、チョコとバンダナをくださいましたの！
O(≧▽≦)O ワーイ♪
ありがとうございましたっ。

南アルプス一人ハイク満喫ぅーで、無事終了ぉ！
あー、歩けて良かった・・・
オベリスクにはフラレたけど（苦笑）楽しかったな〜。
夏山、まだまだ楽しんじゃうぞっと。

感想

tae_aug

前週の塩見岳に続き、南アルプス鳳凰三山に行って来ましたっ。

昨年のこの日は、たまたま友人4人と悪天の中を富士山夜間登山していたのですが、この時に山で新たな歳を迎えるのも良いもんだなぁ、夏山シーズンだし、これから毎年どこかの山で過ごしてみようと思ったのと、初南アが塩見岳やったので、入門編と言われている鳳凰にも行っておかなくては！ということでチョイス。
ホントは下界にいると虚しくなりそうなので、山に逃げたという説も（苦笑）

昨夏のイベント的ハイクは雨ばかりやったのに、今夏は2戦2勝中！
悪天女パワーが逆に作用すると、こんなキセキが稀に起こるのです。
でもこんなに晴天が続くと後がコワイぞぉ〜。

鳳凰は色々な山が一望できてビックリ。
北岳があんな目の前にドーンと構えてるとは思わなかった・・・
かと思えば、眼下に街が見えたりで、景色を堪能できる山ですねぇ。
今度はどこの山から鳳凰を拝むのか、楽しみでもあります。

キレイな景色、夕日、ご来光を拝むことができたし、良い歳になると良いのぅ〜（切実）

ついこの前まで、金時山や丹沢、奥多摩から遠くに見ていた南アルプスの山に、まさか自分が行けるようになるとは思ってもみなかったので、何だか不思議な気分なぅ。
来年は憧れのあの山を、テント担いで目指してみようかなぁ〜なんて思ってます。
私じゃ無理かな・・・

事前にルート相談にのってくれたシータ君、どうもありがとう〜。

コメント

kuriho

ヤッホー＼(^o^)／
ちょっと富士山の反対側だったね。届かないし⤵

taeちゃんの山行記録は楽しませてくれるのぅ！

樹林帯あり、森林限界あり、夕焼け・朝焼け、滝、雲海・岩・ロープ、、、、。一度にどんだけ楽しむんだ(ー_ー)!！（笑）

極めつけに今回のアイテムは「ローソク」ときた。笑わせるのもたいがいにせぇ(^_^)

次回も健闘を祈る！

楽しみにしております。

あっしは、八ヶ岳へ思案中です。でわ。

tae_aug

にーさま。
こむばむわー！
毎度、コメントありがとうございますっ！

あー、そっか。
私が見ていた富士山は山梨側で、にーさまが登られていたのは静岡側でしたね。
方向音痴露呈・・・（苦笑）

またまた今になって気付きましたが、私ったら一度にたくさんのことを鳳凰で楽しんだんだわぁー。
この上ない贅沢。

ローソク、笑えるでしょう？
毎回、何かしらあるのが私のハイクなのです。

次回の八ヶ岳は是非縦走で！
横岳のカニの横ばいやクサリが面白いですよ〜。

でもお互い、ケガには気を付けないとですね。

ブログも追々アップするので、また遊びに来て下さい！