赤岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,245m
- 下り
- 1,238m
コースタイム
<24日>7:30行者小屋-7:55地蔵尾根途中(滑落を目撃)-9:40救助完-
10:10地蔵の頭-10:40赤岳山頂-12:20行者小屋(昼食)-14:08赤岳鉱泉-15:35赤岳山荘
天候 | <23日>晴れ。18時ごろから1時間ほど強い雨。 <24日>晴れ。朝は視程が良かったが、どんどん雲が湧いてくる。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
車高が低い車は擦るかも?我が家の車(プリウス)は坂をなんとか登る。 段差で車からボコ!っと音がしたもののバンパーは無傷。良かった(^^; |
コース状況/ 危険箇所等 |
地蔵尾根、文三郎尾根に鎖場あり |
写真
感想
色々な山から何回も見たことはあるけれど、行ったことのない八ヶ岳。
そんな八ヶ岳に行こうということになりました。まさかあんなことになるとは…
行者小屋でテントで一泊し、7時30分赤岳へ向けて出発。
地蔵尾根をゆっくり登っていきます。
30分後、自分たちが登っている20m程上方、
地蔵尾根北側の谷を通っている2人の登山者を発見しました。
この時はそこが登山道を外れているとは知らず
「やだねぇ、鎖もないし、あんな所登らなきゃいけないの?」なんて話していたら
女性の悲鳴とともに、懸垂状態からほぼ垂直の斜面を3mほど落ちる人を目撃しました。
呼びかけてみたら1人が頭から出血しており、登り返すのも2人とも困難
とのことで救助の要請をしてほしいと言われました。
持参した「山と高原地図」に電話番号が載っていることを思い出し
一番近い山小屋に電話したところ残念ながら留守電。
仕方ないので110番しました。
110番に電話し、状況を説明。管轄の署に回すので待てと言われる
↓
3分ほど待つ
↓
某署。八ヶ岳で滑落したくらいしか伝わっておらず、最初から説明
↓
担当部署に回すと言われ。ここでもあまり伝わっておらずほぼ最初から説明。電話を切る。
このやり取りで40分。80mくらい離れた人と大声で話しながらだから
時間がかかってしまった。
同じことを3回も説明させられるなんて、私が冷静じゃなかったのかな。
話を聞いていくと下山中に地蔵尾根を降りているつもりが道を間違えた。
戻ろうと思っていたら滑落してしまったとのこと。
結局、救助のヘリが来たのが通報してから1時間後。
航空隊と救助隊の方は仕事が早く、
プロだなぁと思っていたらあっという間に撤収していきました。
あんな崖のところにヘリを近づけて、負傷者を救助するなんて
命を張っている大変な仕事だと思います。
落ち着いたら私の足が震えていることに気が付きました。
私たちは通報して、80m離れた人から状況を聞き、アドバイスしたり、
励ますことくらいしかできなかった。できることなら救助に向かいたかったです。
教訓としては
・道を間違えたと思ったらすぐに引き返す
・管轄の警察署の電話番号を控えておく
・携帯の電池には余裕を持たせておく
この3つだと思います。
管轄の電話番号を控えておくことで、
最初の110番した時に説明する時間、管轄の署につなぐ時間が短縮できると思います。
こんなことがあり、赤岳に登る気分になれず、帰ろうかと夫と話していたら
「今日は凄く遠くまで見えていいですよ。行って来たらどうですか?」と暖かい言葉をいただきました。
協力していただいたあの場にいた他の登山者、警察の方々ありがとうございました。
後で警察の方から電話があって、
事故に遭われた方は頭を3カ所ほど切っていたが、その日のうちに自宅へ帰ることができたとのこと。
最後になってしまいましたが、事故に遭われた方が心身ともに早く回復することを祈っています。
noberryさん、初めまして。Futaroと申します。
滑落された方、大事に至らなくって良かったです。noberryさんも大変だったですね。御苦労さまでした。
でも赤岳に登って良かったのではないでしょうか。そんな気分にはならなかった様ですが、他の人のお言葉のおかげですね。
自分も若い時は中々できなかったのですが、間違ったと思ったら早めに引き返す事ですね。一般道の実線の道なので、そんなに危険な所が有るはずは無いのですから。
>Futaroさん
初めまして。コメントありがとうございます。
そう言っていただけると気持ちが楽になります。
山頂に行ったときは何もなかったかのような
綺麗な景色が広がっていて不思議な気分でした。
あの時は滑落された方がまだどうなるかわからず
(頭を切るとかなり出血するらしいです)
このまま登り続けていいのか自問自答してました。
結果的には検査しても異常はなく、頭の怪我のみだったのですが・・・
決して他人事じゃないく自分にも起こりうることだと思います。
間違えたら早めに引き返す、ですね。
noberryさんはじめまして。
赤岳山頂からヘリを見ておりました。
私たちもちょうど赤岳から横岳へ向かう途中だった
ため現場が近づき緊張感が走りました。
トイレのため立ち寄ったその一番近くの山荘の方に
ヘリの話をしたら非常にナーバスになっているよう
に見え、noberryさんの情報から話がつながった気が
しました。非常に遺憾な思いがあったように思えます。
確かに地蔵尾根より少し外れたところでホバーリング
していたから、どういうことかと思っていました。
しかし、大変なご経験をさえたと思いますし
大事に至らなかった方の一命を取り留めたのも
間違いなく、noberryさんの懸命な対応のおかげだと
思いますし、このレコを見ている方、全員がどちらの
立場にもなりうるため非常に貴重な情報だと思います。
本当にありがとうございます。
私もこの教訓を胸に登山をしたいと思います。
私たちも同じ日に行者小屋でテント泊しておりました。
鼾が我々だったら申し訳ないです。
>kuutarouさん
初めまして。
山小屋の方がナーバスになったのは多分、私のせいです。
警察の方が滑落された方の連絡先と名前を聞いてくれというので
名字と泊まった山小屋だけ聞いて、山小屋に問い合せた方が
早くて正確だからそうしてくださいとふってしまったのです。
行者小屋のテント場にいらっしゃったなんてびっくり!
水を汲むときによく近くを通っていたみたいなので声をかければよかった。
鼾をかいていたのは別の方ですよ。
7:30の時点でまだお休みのようでした。
私たちも小屋泊じゃないから、耳栓はいらないと油断してました。
よく考えれば布4枚くらいしか間の壁がないのに
noberryさん、確認し忘れましたが携帯はドコモですか?
最初の携帯はソフトバンクだったんですが、スキー場でも繋がらず、au に変えました。 au は大体のスキー場で繋がるのですが、山では大体の場所で繋がらないです。
知り合いが繋がっていて確認するとドコモでした。やっぱり山ではドコモが一番繋がる様です。自分の携帯だと多分どうしようも無く、山小屋にヘルプをお願いしに行ったと思います。
noberryさん度々お邪魔します。
鼾が我々ではなく安心しました。(笑)
その山小屋従業員のナーバスですが・・。
山小屋の方も不測の事態では救助に加担するものと
の認識が私にはあるので、山小屋に協力を願うのは、
問題ないと思いますけどね。
人助けですから山でなくても近くの人に協力を願う
のは、普通の行動と思います。
またどこかでお会いするかも知れません。
これからもよろしくお願いします。
>Futaroさん
携帯はドコモを使っています。
ドコモのページに電波のエリアマップがありましたので
ご参考になればと思います。
http://servicearea.nttdocomo.co.jp/inet/GoRegcorpServlet?rgcd=03
今回、行者小屋周辺では圏外でした。
救助を要請した時はアンテナが何本か立っていたので運が良かったです。
これまでの経験として山から街が見えているところでは
使用でき、
雨が降っているときには山で圏外になっていたりすることがあります。
こんな特性からVHF以上の周波数じゃないかと夫と話していましたが
詳しいことはわからないので、これを機に勉強しようかと思います
ソフトバンクは海外に強いというイメージ(あくまでもイメージです)で
以前は海外出張もあり、ソフトバンクにしようかと一時木悩みました。
しかし、やはり山で電波が強い方がいいですね
>kuutarouさん
説得力のあるお言葉、ありがとうございます。
赤岳に行く途中、山小屋の方にお礼を言いに行ったら
同じようなことをおっしゃっていました。
救助を待つ間、通りがかった色々な方に声をかけていただきました。
中には「俺がもっと若ければ救助にいけるのに」なんて言うベテランの方まで。
緊張が走る中、みんなさんの助けたい気持ちが伝わってきて人の温かさに触れた気がします。
そうですね。またどこかでお会いすると思います。
こちらこそよろしくお願いします。
noberryさん、こんにちは。
今回は大変でしたね。
警察に通報した時点で当事者になってしまい、その不安も大きかったことでしょう。
でも事故から学んでいる姿勢は素晴らしいですね。
参考にさせていただきます。
お疲れ様でした。
>MATSUさん
こんにちは。
通報するくらいで大したことはできなかったのが残念です。
小心者の私はあの日の夜、滑落〜ヘリで救助されるまでが夢に出てきました。
滑落されたご本人はこれと比べ物にならないくらい精神的なダメージも受けていると思います。
頭の傷は時間が経てば治るかもしれませんが、心の傷がどうなることか…。
1日でも早く回復することを願っています。
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