会津駒ヶ岳
- GPS
- 06:40
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,258m
- 下り
- 1,244m
コースタイム
- 山行
- 5:56
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 6:38
天候 | 雪のち晴れ 微風・無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
国道から入って少しは既に積雪はなかったが、それ以降は山頂まで積雪あり。しかし林道はスキーでの登り降りに特に支障はなかったが、山中で標高の低い箇所は積雪が少なく結果藪が出ていて登りも下りもしんどい。標高が上がれば積雪も多く、昨夜から今朝にかけてまとまった積雪があったらしく、新雪が多い所で20cmくらい。天気が回復するまでは、特に標高の高いところは快適なパウダーだったが、時間が経過し標高が下がると湿気て滑りづらい雪質に。 |
写真
感想
埼玉からはるばる高速と下道を走り6時過ぎにテニスコート前の駐車場に到着。既に明るい。途中で食事やトイレ等は済ませてきたので、ブーツを履いて6:19出発。同時刻にスキーヤーやボーダーのパーティも出発。こちらは自分がスキーでZ さんはつぼ足+ワカン。スノーシューと最後まで迷っていたが、パーティも多そうなのでトレースを利用できそうとの判断だった。国道から100m程度は既に道路が露出していて板は履けなかったが、トイレ付近で雪が出始めシールで歩くことができた。新雪が乗っている。下の方はどうせ時間の経過と共に湿気て滑らない雪質になることは明白だったが、標高の高い所は期待が持てそう。天気は小雪がちらついていて良くない。でも回復傾向を信じてすすむ。途中で林道をショートカットするも、雪の薄い箇所がちらほら。帰りの時間帯で雪が融けたら難儀しそうだったので、下りは林道を利用しようと思う。でも朝のうちは特に問題なく冬の登山口とも言うべき斜面に到達。例年この斜面を登るのに難儀するので、ここでシートラーゲンにしアイゼン歩行に切り替える。Zさんはつぼ足。アイゼンを効かせたほうが歩き易いと思うのだが、滑り易いところは蹴り込んで登って行く。相変わらず雪山に来ると生き生きとする人だ。トレースを利用させてもらったので尾根には比較的容易に上がれたが、そこから先が難儀だった。藪が濃い。例年よりもだいぶ積雪が少ない雰囲気。藪が出過ぎていて、しかも傾斜もきついところが多かったので、シールで登る自信はなく、そのままアイゼンで歩くが、そうなると今度は背負った板が藪にあたるのでそれはそれで歩きにくいことこの上ない。夏道との合流付近まで何とか粘ってアイゼン歩行したが、ここで思った以上に疲労する。夏道に合わさるところで板を履いてシール歩行再開。ここから先は傾斜が緩いのでヘボスキーヤーの自分でもシール登高に問題なし。雪質は相変わらずパウダー。このまま持ってくれたら下りも楽しそう。午前中には天気が回復するような予報が出ていたが、歩けど歩けど小雪が舞う天気。時折青空は見えるものの、すかっと晴れた空は全く見えない。予報が外れたか、それとも回復が遅れたかのどちらかのようだった。とにかく進むしかないが、同行のZさんは調子が良くなさそう。昨日仕事でほぼ寝ずに山行にくれば致し方ない。小屋までにする、と言うが既に結構標高を上げてきてるので勿体なく思い、行けるところまでにしようと励ましつつ先に行く。樹林帯を抜けたあたりで先行グループに追いつくも、山頂方向は濃いガスで何も見えず。Zさんもこの天候に意気消沈したか、やはり小屋付近で風を避けて待つ、とのこと。この天気では無理に連れて行く気もさすがになく、先行グループも天候待ちの様子なので、自分一人で先に進む。積雪期に何度か来ている会津駒ヶ岳なので、多少視界が悪くても何とかなるし、いざとなればGPSがある。時折雲が晴れて先行きも、今歩いてきた道も見えることはあったが、一面の青空には結局ならないままで10:25に山頂到着。真っ白のガスしか見えず。かなり残念。しかも山頂標は雪の下と見えて、どこがどこやら分からない。GPSで現在地を判断して山頂を確認したくらいだった。ここも積雪期に何度も来ているから、雰囲気で何となく山頂とは分かったが、それでもやはり何も見えないのは面白味に欠けた。それに小屋ではZさんが待っている。長時間の休憩は良いことはないので、山頂到着後、さっさと下山の準備を始める。ガスのままだと滑る時酔いそうだと思ったが、何とか視界が得られて、10:41に山頂出発。自分より後に数名が山頂に到着した後だった。ここまで雪質パウダーだったので、滑っても快適。小屋に戻ろうとすると、少し滑った後に若干の登り返しがあり、これをこなさなければならない。腕で漕がなければならず、重いピックストックを持ってきていたので、二の腕当たりが張り始める。小屋付近で無事Zさんと合流。その後はだいぶ回復してきた天候の元に滑走を楽しむ。山頂付近の雪は全く腐っておらず、滑っても快適そのものだった。ここまで藪や悪天候と格闘しつつ登ってきた甲斐があったというものだ。結局青空の山頂はよく見えないままに樹林帯に下る。ツリーラン開始だが、標高が下がると例によって折角のパウダーも水気を吸ってしまい快適な箇所は少なくなってきた。日陰や山陰はそれでもまだ軽い粉雪が残っていて、そのあたりは快適だった。Zさんは登りはきつそうだったけど、下りになると例の如く体力が回復するのか、どんどん進んでしまう。雪質の悪化と、下部は藪の激化に伴い、ヘッポコスキーヤーの自分では追いつくことができなくなる。雪の良いところで飛ばしておけば良かったと思うが後の祭り。どのみち藪地帯ではまともに滑れないので、下りでシートラーゲンに再度切り替え。下りのシートラは山スキーヤーにとっては回避したいことだが、滑るところがないければ致し方ない。尾根の末端まで降り再度板を履き、林道に至る斜面を滑り降りる。日当たりの良くないところなので、標高は高くないものの、滑りはなかなか楽しめた。ここから先自分は林道下り、Zさんは朝登ってきたショートカットで下山。どちらが早いかと思ったが、林道で日当たりの良いところは雪が切れかかっていて、そこをかわしたり、日当たりの良い斜面では板が全く滑らず漕いだりして案外時間がかかる。重いピックストックをここまで使ったせいか、腕が途中で攣る始末。運動不足とは言え情けない。ショートカットしてきたZさんと林道で落ち合い、さすがにここからならお互い遭難もなかろうとのことで自由行動に。緩い林道を少し滑ってスキー終了。板を外し担いで国道を数分歩き、12:54にクルマに戻り行動終了。Zさんもしばらくして無事帰着。山頂付近は全く展望はなかったが、雪質は全般に良く、また激藪には閉口したものの、山行としては十分楽しめた。でもやはり来シーズン再訪するならば、積雪が多く藪が隠れている時に来たい。
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