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記録ID: 266088
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積雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

白毛門

2013年02月03日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
07:55
距離
8.4km
登り
1,257m
下り
1,259m

コースタイム

07:23谷川岳ベースプラザ立体駐車場〜07:37土合橋07:37〜07:43白毛門登山口07:43〜10:25松ノ木沢ノ頭(休憩・アイゼン/ピッケル装着)10:42〜11:48白毛門11:56〜13:07松ノ木沢ノ頭(昼食)13:37〜14:50白毛門登山口14:50〜14:56土合橋15:01〜15:18谷川岳ベースプラザ立体駐車場
天候 午前:曇り/雪
午後:曇り時々晴れ&雪/遅くに晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
谷川岳ベースプラザ立体駐車場(1000台/1日1000円)
※291号はスタッドレス必須
※白毛門登山口の駐車スペースは雪に覆われて停められません。
※土合駅の駐車場は291号から駅までの短い登り坂を登れずに
(FR/スタッドレス、バックでもチャレンジ)たどり着けず。
コース状況/
危険箇所等
【登山ポスト】
白毛門登山口にあり

【コース状況】
アイゼンは登りは松ノ木沢ノ頭〜白毛門間、下りは白毛門〜登山口まで使用。
ピッケルは松ノ木沢ノ頭〜白毛門間で使用。

この日入山したのは3組。

●谷川岳ベースプラザ立体駐車場〜土合橋〜白毛門登山口
車道歩き。クルマに注意。凍結しているので転倒注意。朝は2人とも1〜2度スッテンコロリン。
土合橋の脇から雪原(無雪期は駐車場)に入る。
奥に進んでいくと登山ポストと谷川連峰馬蹄形概念図の標識あり。

●白毛門登山口〜松ノ木沢ノ頭
登山口を過ぎるとすぐに東黒沢を渡る橋あり。
この橋は雪が手すりの高さまで積もっていて、滑ったり転んだりすると
そのまま東黒沢にドボンなので注意が必要。

橋を渡るとすぐに尾根が現れるが、かなりの急登のため、
東側から巻くように尾根に乗っかる。

ここからは、ひたすら尾根筋を突き上げるように樹林帯を登っていく。
足首から膝ラッセル。たまの吹き溜まりでは腿ラッセル。
下りは標高が低い場所では雪がズブズブになっていて悪い感じに。腿くらいまで幾度となく嵌まる。
このルートずっと東側に雪庇が張り出しているので注意しながら踏み跡を付けていく必要あり。
雪庇のため東側斜面に注意が行きがちだけど、西側の樹林帯の斜面もかなり切れ落ちている。
樹林が疎らになり、同時に斜度がキツくなる斜面を登りきると松ノ木沢ノ頭に出る。

●松ノ木沢ノ頭〜白毛門
松ノ木沢ノ頭からは森林限界に達し、風の影響を受けるように。
松ノ木沢ノ頭を過ぎていったん下ると、その後急登となり、痩せ尾根の通過もある。
この付近も東側に大きな雪庇がずっと張り出しているので、踏み抜きに注意。

山頂手前は雪壁となっており雪崩地形なので要注意。
ここを登りきるとルートを東にとり、緩やかな稜線に出る。

稜線をほどなく進むと白毛門山頂に到着。頂上標はほとんど雪に埋まっている。

東側にルートを取る箇所ですが、この日視界があまり良くなく、
帰路に稜線から下る際、そのまま隣(西側)の尾根に迷い込んでしまった。
途中で行き詰まりおかしいと気づき、登り返して事なきを得たが、視界が悪いときは注意が必要。

ロープウェイの立体駐車場がスタート
ロープウェイの立体駐車場がスタート
土合橋の駐車場ではテントが張られていた
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土合橋の駐車場ではテントが張られていた
東黒沢に架かる橋 転落注意
東黒沢に架かる橋 転落注意
東黒沢の雪もこんもり
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東黒沢の雪もこんもり
樹林帯の急登をひたすら登る
樹林帯の急登をひたすら登る
上空は晴れているのになぁ
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上空は晴れているのになぁ
この辺りからラッセルが続く キックステップでステップをつくっていく
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この辺りからラッセルが続く キックステップでステップをつくっていく
この辺りは膝ラッセル
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この辺りは膝ラッセル
ラッセルは深いところで腿ラッセル程度
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ラッセルは深いところで腿ラッセル程度
komemameも頑張って先頭を張る
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komemameも頑張って先頭を張る
尾根の東側には終始雪庇が発達していた
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尾根の東側には終始雪庇が発達していた
松ノ木沢ノ頭で雪洞を利用させてもらい休憩中
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松ノ木沢ノ頭で雪洞を利用させてもらい休憩中
松ノ木沢ノ頭からはいったん下って…
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松ノ木沢ノ頭からはいったん下って…
登り返す
松ノ木沢ノ頭を過ぎると森林限界に達し、完全な雪山の世界に
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松ノ木沢ノ頭を過ぎると森林限界に達し、完全な雪山の世界に
痩せ尾根を越え…
痩せ尾根を越え…
雪壁を登り…
カニになる
稜線手前の雪壁を登る先行パーティー この辺りは雪崩に要注意
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稜線手前の雪壁を登る先行パーティー この辺りは雪崩に要注意
雪壁を登る
吹雪の中山頂らしきものが見えてきた
吹雪の中山頂らしきものが見えてきた
稜線に乗った
山頂まであと少し!
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山頂まであと少し!
白毛門山頂到着 頂上標はこれだけ
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白毛門山頂到着 頂上標はこれだけ
ピッケルで雪を掻いてむりやり山座同定盤とパチリ
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ピッケルで雪を掻いてむりやり山座同定盤とパチリ
山頂の木には樹氷が
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山頂の木には樹氷が
さて下山です
雪が崩れやすいので慎重に
雪が崩れやすいので慎重に
一瞬太陽が!
一瞬青空が!
ジジ岩・ババ岩をバックに雪壁を下る
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ジジ岩・ババ岩をバックに雪壁を下る
ひたすら下ります
ひたすら下ります
隣の尾根に入ったりもしたけど
隣の尾根に入ったりもしたけど
視界があるうちにルートを見定める
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視界があるうちにルートを見定める
晴れそで晴れないもどかしい天気
晴れそで晴れないもどかしい天気
美しい雪庇
雪洞の中から
下るにつれて天候は回復
下るにつれて天候は回復
土合橋が見えた
ようやく谷川岳の姿も見られるようになったけど残念ながら山頂はガスの中
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ようやく谷川岳の姿も見られるようになったけど残念ながら山頂はガスの中
天神平と下にはロープウェイ基地
天神平と下にはロープウェイ基地
巨木とkomemame
標高を下げると…
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標高を下げると…
雪がクサリ気味でズッポリ嵌まります
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雪がクサリ気味でズッポリ嵌まります
天気も回復しキラキラ輝く東黒沢
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天気も回復しキラキラ輝く東黒沢
東黒沢に架かる橋を渡ると…
東黒沢に架かる橋を渡ると…
白毛門登山口に到着
白毛門登山口に到着
何とも和む登山道
何とも和む登山道
前方に見えるのは湯蔵山
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前方に見えるのは湯蔵山
土合橋の駐車場に到着 お疲れさまでした
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土合橋の駐車場に到着 お疲れさまでした
下山するとピーカン
下山するとピーカン
登ってきた松ノ木沢ノ頭と奥に白毛門をアップで
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登ってきた松ノ木沢ノ頭と奥に白毛門をアップで

感想

先週末、単独で阿弥陀を目指して舟山十字路までクルマを乗り入れたところスタック。
最初の2回はクルマに積みっぱなしだったテン泊用のスノーショベルで難を逃れたものの、
3度目でどうにもならなくなりJAFを呼ぶ羽目に。
結局この日は登山靴を履くまでもなく敗退
(ショベルでの雪かきで筋トレにはなったけど…)。

このストレスのためか、次回はガッツリ雪の多い山を満喫したい
という思いが沸々とわき上がる。
そしてやってきた週末。
週の始めは大荒れの予想でガックリきていたが直前に好天に好転。
しかもドッカリ雪の上越国境方面も期待できる天気。
ということでラッセルを思う存分楽しむ&敗退も止むなしという覚悟で
白毛門をめざすことに。

しかし!水上インターを降りるとヘッドライトに映し出されるフロントガラスには
白いものが舞っている。

土合橋脇に駐車場があるはずなのに到着してみると目の前には雪原が広がってるだけ。
引き返して土合駅の駐車場に291号から駅までの登り坂を登れず。
FRだからバックから入れてみるも結果は同じ。仕方なくロープウェイの立体駐車場に駐車。

準備をして7:30前に駐車場を出発。
まずは土合橋までクルマで来た道を歩いて下ろうとすると道路はツルツル。
まずはkomemameがスッテンコロリン。
「あ〜あ〜」と言ってる傍から自分もスッテンコロリン。
何か言われるんだろうなぁと思って振り向くと
komemameが地面に倒れている姿が目に入る。
どうやら自分と同時に2度目のスッテンコロリンをしてしまったらしい。

土合橋から歩き始めると、流石に上越国境の山、雪の量が多い。
トレースは有るような無いような微妙な感じ。
白毛門登山口を過ぎるとはっきりとしたワカンの踏み跡が確認できるように。
しかし、雪が深いためトレースをたどっても沈み込みが激しい。

雪が降る中、トレースを追ってひたすら急登を登っていると、
後ろから3人パーティが追いついてきた。
これで少なくとも自分たちを含めて3組が入山していると分かり心強い。
ほどなく先頭でトレースを付けてくれていた2人パーティーに
追いつきラッセルのお礼をのべる。

ここから松ノ木沢ノ頭までは自分たちが先頭でラッセル。
時間感覚も無くアタマの中を真っ白にして進んでいると、
松ノ木沢ノ頭手前で前夜は雪洞泊したと言うパーティーとすれ違う。
ほどなく進むと松ノ木沢ノ頭直下のすこし外れた場所に雪洞を発見。
吹雪気味の天気だったのでありがたく利用させてもらい、
休憩とアイゼン&ピッケルの準備をする。

その間に3人組パーティが追い抜き、
松ノ木沢ノ頭から白毛門までは先行していただき、ほぼ同時に山頂到着。

ほんの一瞬だけ明るくなったりしたものの、
結局山頂までの道のりは吹雪いていて、周りの眺望はゼロ。
でも、達成感はなかなかのもの。

下山時、視界不良とトレースがほとんど吹き飛んでいたのに加えて、
ひたすらまっすぐ尾根筋を歩いてきたというアタマだったので、
稜線から降りて少し折れた尾根を下るべきところを
そのまままっすぐ進み隣の尾根に入ってしまう。
行き詰まったお陰で気づき、登り返して事なきを得たが、
先入観というのはコワいものだと改めて思った。

帰りにもう一度松ノ木沢ノ頭の雪洞を利用させてもらいゆっくり昼食をとる。
雪山でゆっくりゴハンを食べられるなんてホントに有難い。

エネルギー補給を終えて下り始めると、どんどん天気が回復。
行きには何も見えなかった西側には谷川岳や一ノ倉沢の姿も。
そして、白毛門登山口に到着する頃には青空の元、
白く輝く白毛門と松ノ木沢ノ頭もキレイ見えるように。
しかし既に15時近くだったので、あまり悔しい思いもせずに済んだ。

当初の「ガッツリと雪の多い山を楽しむ」という目的を達成できただけでなく、
状況によっては白毛門までは難しいかなとも思っていたので、
充実感の高い山行となった。
眺望があればさらに言うことなしだったのだけれど…また次回ということで。

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コメント

すごいですね!
白毛門は憧れの山なんですが..まさかこのシーズン
登る方がいるんですね〜
尊敬しますわ

僕も行ってもようかな?
2013/2/5 19:55
ぜひ、行ってください!
49ersさん

こんばんは。
コメントありがとうございます!

この日入山した3組が結果的にうまくラッセルを分担することに
なったおかげで運良く白毛門まで行くことができました。

次回は青空の稜線を歩いてみたいです。

このルート、「ナッチのダイエットに最適」と
komemameが申しておりました(笑)是非!
2013/2/5 23:07
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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