ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 2751799
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

北奥千丈岳と国師ヶ岳 〜天狗尾根から天狗岩の宝剣と奥之院を目指して〜

2020年11月22日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:29
距離
12.0km
登り
891m
下り
891m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:32
休憩
1:56
合計
7:28
7:23
12
7:35
7:36
19
7:55
7:55
5
8:00
8:01
6
8:07
8:23
40
9:03
9:07
43
9:50
9:51
54
10:45
11:39
79
12:58
13:31
44
14:15
14:20
5
14:25
14:25
5
14:30
14:30
12
14:42
14:43
8
14:51
14:51
0
14:51
ゴール地点
天候 晴れ後曇り
過去天気図(気象庁) 2020年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大弛峠駐車場(無料)
・駐車スペースは未舗装部を含めて40台程度ですが、多くの車が路肩駐車しています
・トイレが利用可能です(キレイではないです)
・現状、山梨県側からのみアクセス可能です(長野県側は通行止め)
・山梨県側も12月から5月末まで通行止めになります
・現状、凍結個所は有りません(ノーマルタイヤでアクセス可能です)
コース状況/
危険箇所等
・全体的に積雪、凍結個所は有りません。アイゼン等は不用でした。

<石楠花尾根>
・危険箇所はありません
・踏み跡が不明瞭な部分が随所に有りますが、目印テープを辿って行けば問題ありません

<天狗尾根(破線ルート)>
・一般ルートではありません。自己責任でお願いします
・踏み跡は薄いですが、目印テープが頻繁に付けられているので、ルーファイはそれ程難しくありません
・全体的に岩場の難易度は低めですが、天狗岩付近では、乗り越えるのに苦労する箇所もあります(ある程度上体の筋力が必要です)
その他周辺情報 <日帰り温泉>
鼓川温泉 510円
・内湯、露天、サウナ、休憩室と一通り揃った温泉施設です
・泉質は一般的なアルカリ泉ですが、清潔感があってのんびりできます
・コロナ対策で人数制限をしており、20分くらい待たされました
大弛峠の駐車場は大変な賑わい。早めに来たので無事停められましたが、7時過ぎには路肩に車両が溢れている状態です。
2020年11月22日 07:21撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 7:21
大弛峠の駐車場は大変な賑わい。早めに来たので無事停められましたが、7時過ぎには路肩に車両が溢れている状態です。
案内板を見ると、今日の目標の天狗尾根(破線ルート)も一番右端に記載されています。少し安心したところで出発です。
2020年11月22日 07:22撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 7:22
案内板を見ると、今日の目標の天狗尾根(破線ルート)も一番右端に記載されています。少し安心したところで出発です。
少し歩いたら大弛小屋。以前から、ここでテント泊をして奥秩父縦走を…とか考えているけど、なかなか実現しません。
2020年11月22日 07:24撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 7:24
少し歩いたら大弛小屋。以前から、ここでテント泊をして奥秩父縦走を…とか考えているけど、なかなか実現しません。
少し歩いて「夢の庭園」から金峰山の方面。夢の庭園は花崗岩でできた自然の庭園です。
2020年11月22日 07:35撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 7:35
少し歩いて「夢の庭園」から金峰山の方面。夢の庭園は花崗岩でできた自然の庭園です。
少し肌寒いですが、今日は良い天気です。
2020年11月22日 07:35撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 7:35
少し肌寒いですが、今日は良い天気です。
スタートから30分ほどで前国師岳(2,570m)に到着。この辺りも良い景色です。
2020年11月22日 07:55撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 7:55
スタートから30分ほどで前国師岳(2,570m)に到着。この辺りも良い景色です。
奥秩父の縦走路に別れを告げ、分岐を北奥千丈岳方面に向かいます。
2020年11月22日 08:00撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 8:00
奥秩父の縦走路に別れを告げ、分岐を北奥千丈岳方面に向かいます。
北奥千丈岳(2,601m)に到着。早速ですが、この日の最高地点です。
2020年11月22日 08:06撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 8:06
北奥千丈岳(2,601m)に到着。早速ですが、この日の最高地点です。
北奥千丈ヶ岳は関東山地の最高峰ですが、国師ヶ岳と近すぎるせいか、○○名山には何も選定されていません。
2020年11月22日 08:07撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 8:07
北奥千丈ヶ岳は関東山地の最高峰ですが、国師ヶ岳と近すぎるせいか、○○名山には何も選定されていません。
改めて金峰山の方面。登山者の殆どは金峰山に向かってました。
2020年11月22日 08:07撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 8:07
改めて金峰山の方面。登山者の殆どは金峰山に向かってました。
南アルプスの方面。まだ雪はないようです。
2020年11月22日 08:07撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 8:07
南アルプスの方面。まだ雪はないようです。
十分に景色も堪能したので、石楠花(しゃくなげ)尾根の方面に向かいます。ここから先は誰とも会わない静かな山歩きになります。
2020年11月22日 08:10撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 8:10
十分に景色も堪能したので、石楠花(しゃくなげ)尾根の方面に向かいます。ここから先は誰とも会わない静かな山歩きになります。
石楠花尾根は歩く人が少ないので、やや荒れています。所々踏み跡が不明瞭で、目印テープが頼りです。
2020年11月22日 08:33撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 8:33
石楠花尾根は歩く人が少ないので、やや荒れています。所々踏み跡が不明瞭で、目印テープが頼りです。
奥千丈岳(2,409m)に到着。噂には聞いていましたが、本当に登山道の途中で突然標識が現れるので、ピーク感が全くありません。
2020年11月22日 09:03撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 9:03
奥千丈岳(2,409m)に到着。噂には聞いていましたが、本当に登山道の途中で突然標識が現れるので、ピーク感が全くありません。
来た道を振り返ると、どう見ても下りの途中です。なぜここがピークなのか…?
2020年11月22日 09:04撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 9:04
来た道を振り返ると、どう見ても下りの途中です。なぜここがピークなのか…?
奥千丈岳から先は倒木が増えますが、そこを越えると歩きやすい道になります。
2020年11月22日 09:09撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 9:09
奥千丈岳から先は倒木が増えますが、そこを越えると歩きやすい道になります。
時々古い方向標識があります。大弛峠が開通する前は、この石楠花尾根が国師岳登山のメインルートだったとか。
2020年11月22日 09:29撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 9:29
時々古い方向標識があります。大弛峠が開通する前は、この石楠花尾根が国師岳登山のメインルートだったとか。
石楠花尾根を下って林道に出ました。
2020年11月22日 09:48撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 9:48
石楠花尾根を下って林道に出ました。
この辺りはシラベ平(白檜平)という地名です。周りの樹は檜なのかな?
2020年11月22日 09:49撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 9:49
この辺りはシラベ平(白檜平)という地名です。周りの樹は檜なのかな?
林道はしっかり舗装された道ですが、一般車両は通行禁止です。
2020年11月22日 09:48撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 9:48
林道はしっかり舗装された道ですが、一般車両は通行禁止です。
右のゴトメキ方面に行くと黒金山に通じるクラシックルートですが、ここは林道を直進します。
2020年11月22日 09:50撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 9:50
右のゴトメキ方面に行くと黒金山に通じるクラシックルートですが、ここは林道を直進します。
天狗尾根の取付きまで、こんな感じの林道が続きます。
2020年11月22日 10:17撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 10:17
天狗尾根の取付きまで、こんな感じの林道が続きます。
これから目指す国師ヶ岳が見えてきました。
2020年11月22日 10:29撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 10:29
これから目指す国師ヶ岳が見えてきました。
岩々しい山肌。先行きが少し不安になります…。
2020年11月22日 10:35撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 10:35
岩々しい山肌。先行きが少し不安になります…。
「森林軌道跡通行禁止」のお知らせ看板。かつて、この辺りには「西沢森林軌道」という西沢渓谷から塩山駅まで木材を運搬する鉄道がありました。(1969年廃止)
2020年11月22日 10:46撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 10:46
「森林軌道跡通行禁止」のお知らせ看板。かつて、この辺りには「西沢森林軌道」という西沢渓谷から塩山駅まで木材を運搬する鉄道がありました。(1969年廃止)
「死亡事故多発」とあります。今でもレールや隧道などの遺構が残っているので興味を惹かれますが、他の人のレポを見る限り、かなり危険な状態のようです。
2020年11月22日 10:46撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 10:46
「死亡事故多発」とあります。今でもレールや隧道などの遺構が残っているので興味を惹かれますが、他の人のレポを見る限り、かなり危険な状態のようです。
天狗尾根の取付きっぽいですが、これはフェイク。もう少し先です。
2020年11月22日 10:47撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 10:47
天狗尾根の取付きっぽいですが、これはフェイク。もう少し先です。
こちらが天狗尾根の取付き部。昼休憩を済ませたら、アタック開始です。
2020年11月22日 10:47撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 10:47
こちらが天狗尾根の取付き部。昼休憩を済ませたら、アタック開始です。
やはり一般ルートではないので、道は荒れています。
2020年11月22日 11:40撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 11:40
やはり一般ルートではないので、道は荒れています。
倒木が多く、踏み跡も薄いですが、危険な感じはありません。
2020年11月22日 12:02撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 12:02
倒木が多く、踏み跡も薄いですが、危険な感じはありません。
かなりの急登でコースも不明瞭すが、目印テープが多めなので何とかなります。
2020年11月22日 12:22撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
1
11/22 12:22
かなりの急登でコースも不明瞭すが、目印テープが多めなので何とかなります。
天狗岩が近づいてきました。この辺から岩場になるので、ストックを収納します。
2020年11月22日 12:31撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 12:31
天狗岩が近づいてきました。この辺から岩場になるので、ストックを収納します。
デカい岩がゴロゴロしていて、歩きにくいです。
2020年11月22日 12:48撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 12:48
デカい岩がゴロゴロしていて、歩きにくいです。
お目当ての天狗岩が見えてきました。岩の上に剣見えます。
2020年11月22日 13:04撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 13:04
お目当ての天狗岩が見えてきました。岩の上に剣見えます。
この剣は、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東夷制定の際に甲武信の国境を超える為に奉納したものだとか。
2020年11月22日 13:06撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 13:06
この剣は、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東夷制定の際に甲武信の国境を超える為に奉納したものだとか。
逆効果だったので反対側から。予想していたよりも立派で、迫力がありました。土台には「昭和39年7月18日」と刻まれているので、50年以上経つハズですが、刀身はピカピカです。
2020年11月22日 13:10撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
2
11/22 13:10
逆効果だったので反対側から。予想していたよりも立派で、迫力がありました。土台には「昭和39年7月18日」と刻まれているので、50年以上経つハズですが、刀身はピカピカです。
午後は少し雲が出てきましたが、ここも見晴らしが良い場所です。
2020年11月22日 13:07撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
1
11/22 13:07
午後は少し雲が出てきましたが、ここも見晴らしが良い場所です。
さて、もう一つの目的である「奥之院」を目指します。ここには何の案内も無いですが、宝剣の近くに大嶽山那賀都神社の奥之院が有ります。
2020年11月22日 13:07撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 13:07
さて、もう一つの目的である「奥之院」を目指します。ここには何の案内も無いですが、宝剣の近くに大嶽山那賀都神社の奥之院が有ります。
ひっそり埋もれた昔の宝剣が目印です。
2020年11月22日 13:15撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 13:15
ひっそり埋もれた昔の宝剣が目印です。
折れたのか、こういう形状なのか…?今の剣とだいぶ形が違います。
2020年11月22日 13:21撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 13:21
折れたのか、こういう形状なのか…?今の剣とだいぶ形が違います。
さて、この岩室の奥に「奥之院」が有ります。
2020年11月22日 13:15撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 13:15
さて、この岩室の奥に「奥之院」が有ります。
祭壇が見えました。入口は大人が入れる大きさです。
2020年11月22日 13:16撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 13:16
祭壇が見えました。入口は大人が入れる大きさです。
岩室の内部に祭壇が設けられています。無事に下山できることを祈念して、お参りをしました。
2020年11月22日 13:18撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
2
11/22 13:18
岩室の内部に祭壇が設けられています。無事に下山できることを祈念して、お参りをしました。
やや傾斜があるので、出るときはロープを使います。
2020年11月22日 13:19撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 13:19
やや傾斜があるので、出るときはロープを使います。
奥之院は宝剣の南西の方角で、これくらいの位置関係です。
2020年11月22日 13:22撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 13:22
奥之院は宝剣の南西の方角で、これくらいの位置関係です。
十分に堪能したので天狗岩を後にしますが、まだまだ岩場は続きます。
2020年11月22日 13:26撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 13:26
十分に堪能したので天狗岩を後にしますが、まだまだ岩場は続きます。
迂回路がない大岩は乗り越えるしかありません。上体の筋力で身体を持ち上げる感じ。
2020年11月22日 13:41撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 13:41
迂回路がない大岩は乗り越えるしかありません。上体の筋力で身体を持ち上げる感じ。
途中に古い標識がありました。大嶽山那賀都神社の「奥之院」のことも記載されてますが、下調べ無しでアレを発見するのは困難でしょう。
2020年11月22日 13:57撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 13:57
途中に古い標識がありました。大嶽山那賀都神社の「奥之院」のことも記載されてますが、下調べ無しでアレを発見するのは困難でしょう。
奥秩父縦走路(一般ルート)との合流の手前。虎ロープが張られているので、潜って通過します。
2020年11月22日 13:59撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 13:59
奥秩父縦走路(一般ルート)との合流の手前。虎ロープが張られているので、潜って通過します。
一般登山者の迷い込み防止のロープだと思いますが、標識に記載されているように「林道まで(天狗尾根)」は通行出来ます。
2020年11月22日 13:59撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 13:59
一般登山者の迷い込み防止のロープだと思いますが、標識に記載されているように「林道まで(天狗尾根)」は通行出来ます。
すぐ先の縦走路との合流地点にも虎ロープがあります。複数回警告されると、縦走路の方面から天狗岩に行くのは勇気が要りますね…。
2020年11月22日 13:59撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 13:59
すぐ先の縦走路との合流地点にも虎ロープがあります。複数回警告されると、縦走路の方面から天狗岩に行くのは勇気が要りますね…。
国師ヶ岳(2,592m)に到着しました。大弛峠から真っすぐ来れば1時間もかかりませんが、周回したので7時間もかかりました。
2020年11月22日 14:12撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 14:12
国師ヶ岳(2,592m)に到着しました。大弛峠から真っすぐ来れば1時間もかかりませんが、周回したので7時間もかかりました。
山梨百名山の山頂標識。天狗岩ではまだ晴れてたのに、あっと言う間にガスってしまいました。
2020年11月22日 14:12撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 14:12
山梨百名山の山頂標識。天狗岩ではまだ晴れてたのに、あっと言う間にガスってしまいました。
国師ヶ岳は北奥千丈ヶ岳より9mほど低いですが、「日本三百名山」「花の百名山」「山梨百名山」「信州百名山」に選定されています。さすが「国師」の名は伊達じゃない。
2020年11月22日 14:18撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 14:18
国師ヶ岳は北奥千丈ヶ岳より9mほど低いですが、「日本三百名山」「花の百名山」「山梨百名山」「信州百名山」に選定されています。さすが「国師」の名は伊達じゃない。
駐車場に戻って来ました。破線ルートの天狗尾根を無事に歩けて良かったです。
2020年11月22日 14:58撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/22 14:58
駐車場に戻って来ました。破線ルートの天狗尾根を無事に歩けて良かったです。
撮影機器:

感想

日本三百名山の一座である国師ヶ岳(2,592m)。
「国師」とは、皇帝(天皇)の師という意味で、高僧に対して送られた称号を指します。「国師ヶ岳」とは非常に格式高そうな山名ですが、この「国師」は鎌倉・室町時代の禅僧で、枯山水など作庭家としても有名な「夢窓疎石(むそうそせき)」のことだそうです。

夢窓疎石は「夢窓国師」をはじめ、7人の天皇・上皇から国師号を贈られた人物ですが、この辺りは夢窓疎石と縁が深く、同師の修行の場が「乾徳山」であった他、山梨市牧丘町にあった「浄居寺」は、夢窓疎石が初めて開いた寺と伝えられています。
(浄居寺は移転し、現在は史跡として庭園が残っている)

かつて、国師ヶ岳は乾徳山から黒金山を経由し、「石楠花(しゃくなげ)尾根」を通ってようやく辿り着ける山でしたが、今では標高2,360mの大弛峠から1時間程度で登れるようになりました。
アクセスが良くなったことはありがたいのですが、「楽に登れる」と思うと、かえって縁遠くなっていました。

ところが、国師ヶ岳の東斜面に破線ルートですが「天狗尾根」という尾根あり、尾根上に「天狗岩」という興味深いスポットがあることを知り、行きたいと思うようになりました。石楠花尾根とこの天狗尾根を組み合わせると、良い感じの周回コースが組めるので、道路が冬季閉鎖される前に計画してみました。

石楠花尾根は、廃れつつある道ですが、目印テープが多めで、ルーファイにはそれ程苦労しませんでした。
倒木など道が荒れている箇所もありますが、思ったより歩きやすい道でした。

天狗尾根の方は、破線ルートで情報も少なく、色々と不安でしたが、結果的には、それ程難易度は高くありませんでした。
全体的に踏み跡は薄いですが、樹林帯は目印テープが多めで、危険箇所もないので問題なく歩けます。岩場の方は、目印が少なめで、ややルーファイに苦労しましたが、技術的に難しい箇所はありませんでした。(難しいと感じたら恐らくルートを外れています)
ただし、コース上に鎖やロープなどの補助具は一切設置されておらず、大きな一枚岩も自力で這い上がらなければならないので、ある程度は上体の筋力が必要だと思います。

なお、天狗尾根の尾根上には「天狗岩」というスポットがあり、日本武尊由来の剣と、岩室に隠れた「奥之院」があります。
大嶽山那賀都神社(だいたけさんながとじんじゃ)のHPによると、この剣は、日本武尊が東夷征定の際、甲武信の国境を越える神助が得られるよう、捧げたものだそうです。
また、近くには上記神社の「奥之院」があります。分かりづらい岩室の奥にあり、事前情報なしに辿り着くのは困難だと思いますが、秘密基地を発見したような高揚感を味わえるのでお勧めです。

今回は大弛峠から周回コースでしたが、次は乾徳山登山口からクラシックルートを通って国師ヶ岳まで歩きたいと思います。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1155人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら