猿倉〜白馬鑓〜白馬岳〜小蓮華岳〜栂池
- GPS
- 30:47
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 2,252m
- 下り
- 1,675m
コースタイム
9/1 6:05天狗山荘-6:46〜7:00白馬鑓ヶ岳-7:36杓子岳山頂分岐-8:41白馬岳-9:11三国境-9:40小蓮華山-10:51〜11:07白馬大池-11:29白馬乗鞍岳-12:54栂池ロープウェイ乗り場
天候 | 8/31 晴れのちガス 9/1 晴れ時々くもり |
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過去天気図(気象庁) | 2008年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
猿倉に登山ポストあり。 登山道全体は良く整備されている。 ただし栂池ロープウェイ付近で1箇所登山道崩壊箇所あり。 ロープがあって通行には支障はないが、濡れているとちょっと 嫌な感じ。 栂池ゴンドラの山麓駅に栂の湯あり。 ゴンドラチケットで入浴料割引700→600円。 |
写真
感想
○アプローチ
8/30(土)22:54新宿発のムーンライト信州で白馬駅5:36着。5:45発のバスで猿倉へ6:12着。乗車しているのは自分を含め単独3名。猿倉で軽く朝食をとってトイレを済ませます。(料金100円。綺麗な水洗トイレです。)
○8/31(日)
1泊2日で白馬三山を縦走し、栂池へ下る予定。今日は13:00までに稜線に着いて天気の心配がなければ、白馬岳頂上宿舎まで足を伸ばす予定で6:30スタートです。心配していた天気も、青空も見えるようになり、いい感じです。
大雪渓が通行止めなので鑓温泉経由のルートを登ります。電車では熟睡できませんでしたが、結構快調に足がでます。小日向のコルを過ぎると、雄大な山の岩肌も見えてきて「かっこいい〜」と思わず声を上げながら、鑓温泉には9:45分に到着。
温泉下のミヤマキンバイのお花畑には1輪だけウルップソウが咲き残っていました。露天風呂に入浴中の方から「気持ちいいよ!」と声がかかります。せっかくここまで来て入浴しないわけにはいかないでしょうということで、休憩代わりに温泉にドボン!少し熱めで、硫黄の香りがするお湯です。温泉を出て、涼風にあたればすぐに汗が引きます。いい気持ちでした。
10:15鑓温泉を出発。ここからは急傾斜。岩場や梯子を越えますが、乾いているので難なく通過です。やがて目の前が大きく開け、白馬鑓がどーんと姿を現します。青空、白い山肌、高山植物の緑、少し遠目のところにはまだハクサンコザクラと思しき群落もあります。ザ・夏山って感じで嬉しくなります。
でも、なんだか足が重くなってきました。温泉を出てからちょっとだるくなっていたのがここにきて、きいてきた感じです。頭もちょっと痛みます。足元も結構ザレザレなので、一歩一歩に合わせて、吸って、はいてを繰り返し、意識的に呼吸を深くとって登っていきます。
「ん、雷鳥の声?」と思ったら、登山道のすぐそばにお出ましです。人間を怖がるそぶりもみせません。登山者は自分達に危害を加えないということが分かっているような感じです。
12:20稜線に到着。風が吹きぬけ涼しくていい気持ちです。天気も良く、予定どおり白馬岳頂上宿舎へ向かっても、15:00には着くはずです。でも、ちょっと疲れ気味ということで、今日は天狗山荘泊まりとすることにしました。白馬岳方面に背を向けて、唐松岳方向へ向かいます。トウヤクリンドウも沢山咲いていて、秋の雰囲気が漂います。
12:45天狗山荘着。宿泊の受付をしてから小屋横のベンチでビール、部屋に戻って山渓をパラパラ、唐松岳方面にお散歩。こんなゆっくりした過ごし方、大好きです。
夕食は17:30分から。19時前の天気予報では翌日は曇りの予想。その後早々と就寝。水も豊富だし、宿泊者もこの日は少なく快適な小屋泊まりでした。
○9/1(月)
5時起床。ご来光は見えず残念。5:30朝食、6:05出発です。
今日は17:18松本発千葉行きのあずさで帰る予定。そのためには栂池14:45のバスに乗る必要があります。できれば温泉で汗を流す時間も取れればと思ってのスタートです。
出発時にはガスガスでしたが、15分も歩かないうちにうそのようにガスが晴れていきます。おお!左には剣、立山。正面にはこれから向かう朝日に輝く白馬鑓、右には遠く浅間、八ツ、富士山、南アルプス。いいな〜、これ。
こんな景色に囲まれていたら、当然歩みも快調です。朝の柔らかな光の中をあっという間に白馬鑓ヶ岳の山頂です。360度の大展望。この場にこの時間に立てたのも、昨日天狗山荘泊まりとしたからです。あの判断は結果的に大ラッキーでした。
山頂には小屋で同宿だった単独の方が登ってきました。きょうは鑓温泉経由で下る予定だけど、あんまりいい天気なので登ってきたとのこと。お互いに写真を撮って、お気をつけてと声を掛け合い7:00に白馬鑓ヶ岳山頂を後にしました。
この後、杓子沢のコルに向けて岩場が少しありますが、快適な縦走路が続きます。天気もよく、被写体も山盛りです。
杓子岳はバスの時間もあるので巻き道を使って山頂はパス。白馬岳を目指します。この縦走路の左側にうっすらと日本海らしきものが見えます。地図をみるとどうやら黒部市付近のようです。こんなに日本海に近いのかと改めてびっくり。
8:41白馬岳山頂。運悪くガスガスで展望がききません。山頂には高知女子大のワンゲル部の皆さんが大きなテン泊装備のザックをおろして休憩中。登頂写真を撮ってもらいましたが、「もっと、はっちゃけて!」のリクエストに大笑い。どうもありがとう。
ここから多少の岩場を下って、途中三国境で雪倉岳・朝日岳方面への道を分け、9:40に小蓮華岳到着。山頂は崩壊の危険があるということで立ち入り禁止でした。
さらに気持ちの良い道を進みます。船越ノ頭を超えると白馬大池が見えてきました。雷鳥坂を下って、10:51白馬大池山荘に到着。チングルマの花穂がそこかしこにあって、花の時期にぜひ見てみたいところです。この時間にここまでくればバスには間に合うと一安心。コーヒーとアンパンで軽い昼食をとります。
11:07白馬大池発。池を右に見ながら、大きな岩を渡っていきます。乾いているのでグリップがきき、ペースがあがります。この感じ、八ヶ岳の編笠山の山頂付近みたい。
11:29ケルンが詰まれた白馬乗鞍岳山頂着。ここからは下りになります。しばらくは同じような大きな岩を渡っていきます。途中1箇所雪渓を横切りますが、斜度もゆるく危ないことはありません。
12:03に天狗原の湿原の端に到着。しばらく木道が続きますが、やがて普通の山道になります。中低山を結構歩いている自分としては、慣れた感じの山道ですが、昨日・今日と極上の縦走路を歩いてきてしまうと、ちょっと蒸し暑いし、退屈してしまいました。
一部山道が崩壊しているところがありましたが、無事12:54にロープウェイ山頂駅に到着。ちょうど13時のロープウェイにのり、ゴンドラへ乗りついで13:35にはゴンドラ山麓駅着。併設の栂の湯で汗を流して、お約束のビールで喉を潤し、予定どおりのバスで大糸線白馬大池駅へ。
○感想
通常2泊3日、逆周りのコースで紹介されることが多いルートですが、1泊2日でも余裕を持って歩けました。
山はやっぱり晴れがいいです。花、景色ともに最高です。次は雪倉、朝日、蓮華温泉とつなげてみたいと思ってます。
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