縞枯山−三ッ岳−北横岳−双子池−蓼科山
- GPS
- 27:07
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 1,433m
- 下り
- 2,326m
コースタイム
9/28 6:46北横岳ヒュッテ-7:01北横岳-7:42大岳分岐-7:48大岳-8:01大岳分岐-9:09双子池9:25-9:54双子山-10:09大河原峠10:20-11:17将軍平11:26-11:54蓼科山12:05-13:38蓼科山登山口(女神茶屋)13:50-14:45プール平
天候 | 9/27 曇り時々晴れ 9/28 曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2008年09月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
雨池峠〜ミッ岳〜北横岳ヒュッテ間、岩ゴロです。1箇所スタンスの狭い岩場のトラバース(鎖あり)があります。 北横岳〜双子池間も岩ゴロ。一部踏み跡が交錯する所がありますが、赤テープを追っていけば大丈夫です。 将軍平〜蓼科山頂、蓼科山頂〜登山口(女神茶屋)の途中まで岩ゴロ。 足元はしっかりした登山靴が安心です。 女神茶屋は営業していません。 プール平には温泉の公衆浴場があります。 寒気が入ると山は冬のようになります。防寒着、手袋忘れると厳しいです。 |
写真
感想
○プロローグ
この夏、千葉から松本までのあずさ回数券(6枚綴り)を買いました。残り2枚の有効期限も迫ってきました。木曜日に週末の天気をチェックすると土・日とも晴れベースの予報。チャンスです!
土曜朝の出発で日曜夜に帰ってくる日程では、穂高や白馬に行くには無理があります。そこで狙いを秋の北八ヶ岳、それもまだ歩いたことのないコースで秋堪能!っていうことで今回のルートを決定。山小屋、指定席とも木曜日中に手配ができました。
○アプローチ
千葉駅6:38発のあずさ3号に乗車。千葉駅から出るあずさはこの1本のみ。八ヶ岳へ行く時によく使います。茅野駅に10時前に到着。美濃戸口、渋ノ湯、ピラタス行きなどのバスに接続するので、どの登山口に向かうにしてもロスがありません。
いつものようにバスの乗車券売り場で1000円の回数券を購入。1100円分使えるので直接目的地まで乗車券を買うよりもちょっとだけお得です。ピラタスまでは1200円。回数券1冊と100円玉を料金箱に入れて11:10ロープウェイ山麓駅で下車。
実は登りでこうした乗り物を使うのは好きではないのですが、今日は半日しか歩けません。今回はズルをしてロープウェイを使います。11:20発のロープウェイ(片道900円、毎時00分、20分、40分の発車)に乗り、進行方向左側に陣取って北アルプスを眺めていると、わずか7分で山頂駅へ到着です。う〜ん、これも楽でいいなぁ。
○9/27(土)
ロープウェイ山頂駅を外へ出ると寒っ!。長袖を1枚羽織ります。坪庭という1周30分ほどのコースが設けられ、観光客の方々もめいめいに散策しています。自分も坪庭経由で雨池峠へ向かいます。
縞枯山荘を過ぎ、雨池峠まで来ると観光客はさすがにほとんどいなくなります。この十字路を右に折れ、縞枯山へと向かいます。道はやがて一直線の急登に。今年の3月に逆コースを歩いた時に樋状の雪道を滑るように下ったことを思い出します。しかし長くは続きません。やがて空が見えると縞枯山山頂にポンと出ます。縞枯れた樹林越しに南八ヶ岳がよく見えます。
ここから10分程度茶臼山方向へ向かい登山道から左へ折れ、大きな岩の上を渡っていくと展望台。特に秩父や浅間方面が開けていています。景色を堪能し、来た道を雨池峠へと戻ります。
ここから初めてのコース。雨池峠を直進し、三ッ岳へ向かいます。こちらもいきなりの急登で始まります。大きな岩を腕力や鎖も使いながら越え標高を稼ぎます。やがて稜線に出ると大岩が積み重なった上を、ペンキマークを拾いながら歩くようになります。
一番最後のピークが三ッ岳山頂。深い緑の中に大岩が配され、遠くには山々が連なります。おまけに静かなこと、このうえなし。ここまで4人にしか会いません。ピーク独占です。
景色を楽しんだ後、北横岳ヒュッテへと出発。この直後の岩場のトラバースに気を使いました。高度感はさほど無いですが、足を置く場所が狭いので、慎重に行きました。そこを過ぎればやがて坪庭から北横岳へと向かう登山道と合流します。北横岳ヒュッテはもうすぐです。
15時前に北横岳ヒュッテに到着。薪ストーブが焚かれています。1泊2食、7700円。到着が早かったので奥の部屋の角を使ってくださいとのこと。今日も良い場所をキープできました。
18時からの夕食にはまだ時間がありますので、荷物の整理をしてから外へ出ます。小屋から2分の七ッ池は静まりかえり、紅葉は水面に映えています。
山頂で夕焼けを見たいと思って北横岳へ登ってみます。山頂は南峰と北峰に分かれています。小屋から南峰までは10分ほど、さらに北峰には2,3分といったところです。雲が山麓を流れる八ヶ岳が見えましたが、やがて自分の周りもガスに包まれます。様子を見ていましたがガスは晴れそうにありません。残念ながら小屋に戻りました。
小屋の夕食は馬肉のすき焼き。同じ部屋の5人で一つの鍋を囲みます。これがボリュームもあって美味しい、美味しい。鍋なので自然と会話も弾みます。外は冷え込んできて、部屋では寒いくらいでしたが、この食事のおかげで体も温まりました。
○9/28(日)
今日は5時半前に起床。窓の外が赤く染まっています。6時からの朝食前に北横岳山頂へ朝日を見ようと登ってみました。あれっ?白馬岳、白くなってる。どうやら雪が降ったようです。まだ9月なのに。残念ながら太陽は出てくれませんでしたが、いいものが見えました。
小屋に戻って朝食。一手間加えた大皿あり、キノコがたくさん入った味噌汁ありと朝食も美味い!。北横岳ヒュッテ、いい小屋です。今度は冬に来て泊まってみたくなりました。今年の3月に北横岳を往復した経験から6本爪アイゼンとダブルストックでOK。お湯500ml(200円)を分けてもらい6:46出発です。
青空ではないものの遠望はききます。今回3度目の北横岳山頂で写真を何枚かとって大岳への稜線に入っていきます。ここも小さな登下降を繰り返す大岩の多いコース。大岳へは双子池への下りの道が左に折れる地点から、逆に右に登って行きます。ガイドブックなどではあまり紹介されませんが、頂上からの景色はすごくイイ!。今回の山行中、イチ押しスポットです。
ここから双子池までの下りが結構疲れます。標高差も結構あります。大岩の連続かと思えば、石楠花の中をぐんぐん下るところもあります。樹林の中に入れば北八ッらしい苔むした山道。踏み跡が交錯しているところもあります。足元を見て歩いていたら、一度ルートを外れました。道が不明瞭になってきたので元にもどると赤テープがちゃんと別の方向に付いていました。
9:09双子池に到着。ここまでろくに休憩も取らずにきてしまったので、ここでエネルギー補給。その後双子山へと登り返しです。こちらの登山道は笹の中をゆるめに登っていきます。こういう平和な道は気が楽。やがて広い草原に出ます。これから行く蓼科山が大きく、後ろには歩いてきた北横岳から大岳への稜線が遠く見えます。
広場状の双子山山頂を過ぎ、少し下ると大河原峠です。ここには多くの車が止まっていました。ラウンドコースも取れるのでここから日帰りで蓼科山に登るのも良さそうです。
大河原峠からまず将軍平を目指します。蓼科山はその姿から分かるように、どこから登ってもキツそうですが、期待?は裏切りません。枯れ沢を直登していく感じです。林の中を行くので足元を見ながら黙々と行きます。やがて斜度がゆるみぬかるみ道に渡された木の上をいくようになると将軍平に到着。蓼科山へ向かう人、降りてきた人で賑わっています。特に蓼科牧場方向からゴンドラを使って登って来る方たちが多いようです。小学生くらいの子供達もがんばって登ってきています。
蓼科山荘前で呼吸を整え、いよいよ山頂へ。ここも岩ゴロの急登です。すれ違いに時間を取られながらも着実に高度を稼ぐとそこはガスの中。ガスが上がって来ているのが見えていましたが、間に合いませんでした。山頂標識で10分ほど粘ってみましたが状況は変わらず。12:05泣く泣く下山にかかります。
女神茶屋への下りも山容からしてやはり激下り。ガスも出ているのでずんずん下ります。結局休憩も取らずに13:38蓼科山登山口到着。何人かとすれ違いましたがごく少数。展望が利かない中ここから登るのは体力・気力が問われるなぁっていう感じです。
14:30のバスまで50分以上あります。女神茶屋が営業していればビールを飲んでゆっくりという選択肢もありますが、今日はじっとしていると寒いくらいです。それならばと信玄棒道を親湯目指して下っていきます。一部林道を歩くところもありますが、道標を見ながら下れば迷うことはありません。
親湯手前で橋を渡り車道を歩くようになるとビーナスラインまで間もなくです。街道に出て右へ200mも行けばプール平へ到着。蓼科山登山口到着から約1時間。クールダウンにちょうど良いくらいの気持ちのよい樹林の中の道でした。
プール平のバス停近くには土産物屋を兼ねた酒屋さんがあります。今日はちょっと疲れたのでエビスのロング缶を味わいながら、15:13のバスをゆっくりと待ちます。こんな時間もいいものです。
○感想
アルペン的雰囲気の漂う南八ヶ岳。苔むす樹林と池めぐりの北八ヶ岳。世間一般にはこんなイメージではないでしょうか?。
自分もそう思っていましたが、今回のコースは、ロープウェイを使って標高を稼いだ割には、北八ツながら結構ハードなものになりました(自業自得なんですけど…)。
コースバリエーションが豊富でまだまだ色々な楽しみ方ができそうな八ヶ岳です。
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