三方崩山 弓ヶ洞谷左俣 デブリランド
- GPS
- 07:57
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,574m
- 下り
- 1,550m
コースタイム
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 7:58
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下山時にはかなりの数が駐車していた |
コース状況/ 危険箇所等 |
・林道からは時々雪が切れている ・株はデブリがみられないも中部より上はデブリランド ・上部はカリカリ斜面 途中快適 下部ストップスノー |
写真
感想
モンタナ君から弓ヶ洞スキーの打診があり行ってきた。
メンバーは僕とモンタナ君と虎さんの3人。
スタート地点では意外と気温が低く積雪の表面は固めに凍っているが、スキーで踏みつけると表面が軽く変形する程度。
工事用の作業道を進むが、デブリや砂防用のせきが行く手を阻む…
虎さんのシール(Gecko)は取り扱いが容易だが、残雪期に適したもので冷え込むとトラブりやすく、序盤で粘着力を失ったが、モンタナ君のスキーバンドで応急処置をした。
ルートは夜明け前で冷え込んでおり、新たな積雪も無いため沢を上り詰め、尾根から夏道に合流する作戦。
沢の入り口こそデブリに苦しめられるが、ある程度行くとデブリも無く快適に登ったと言いたいところだが、気温低下による氷化と急な登りで苦しめられる。
尾根上に出ると明るくなりはじめ眺望も開けるのでテンションが上がる。
尾根上も固くしばらくはクトーで頑張るが、途中からは安全第一でシートラーゲンで登る。
スキーブーツで踏み込むとステップが切れるほどの雪だったのでアイゼンは装着しなかった。
夏道に合流したところで、雪洞泊の登山者の痕跡があり、わかんとストックがデポしてあったが、それを横目に稜線上を三方崩山へ向かう。
細尾根だが虎さんはアイゼンを装備しておらず、複数のツボ足トレースがあったのでアイゼンは装着せず、慎重に足を進めた。
山頂では白山や別山はもちろん反対側を見れば、北は劔岳〜立山、薬師岳、槍ヶ岳、穂高岳、乗鞍岳、御嶽山と贅沢な眺望であった。
楽しみの滑走だが、雪は固く地形図では崖な急斜面なので、慎重にドロップインする。
一番手のモンタナ君は走るスキーに体がついていかずに転倒
二番手の僕は斜面の奥までスキーが走り、小さな木にスキーの先端を引っかけ、あわや頭から滑落と言う状態になったが、ピックストックで上方の枝に引っ掛け、体を持ち上げて引っ掛かりを外す力技でなんとか立て直した。
三番手の虎さんは、転倒し20mほど滑落し道具のトラブルかと思われたが、幸い怪我も無く(ヘルメット着用の)道具も元に戻った。
モンタナ君も外れたスキーが20mほど流れが、デブリに引っかかり止まったお陰で事なきを得た。
その後も固い雪、急斜面、デブリに苦しめられたが、中盤以降は雪も緩み撮影しながらの楽しい滑降となった。
楽しみながら滑っていくと最後は登りで超えてきたせきが現れる。
こいつは滑りながら上からは見えないが、間違えて飛び込むと大きな落差と沢の水で大変危険だが、ほぼフラットな中斜面なため注意が必要だ。
最後はストップスノーとなった作業道を下るだけだが、カモシカの足跡があり先を見ると走って逃げるカモシカが見え、数メートルしたの沢に下りて行った。
車に戻るとスキーに行ったと思われる車数台が停まっていた。
いよいよ春シーズンが始まったか!という感じで毎日が暖かい。
狙っていた山域も全然降雪がない、もうパウダーは終わりを告げているかもしれない。
とりあえずここ二年ぐらいずっと行きたいと思っていた三方崩山を計画。
カチカチはもちろんの事デブリランドはある程度覚悟したが、もしかしたら上部はうっすらパウダーがあるかもしれない!という気持ちはある。
メンバーはYさん それに加えて高山のトラさんではなく、タイガーの虎さんから是非!と声がかかった。
林道に前に集合して出発、虎さんはボードもするがスキーも出来る(今回はスキーでお願いした、というかスキーじゃないと無理なコンディション)
いくつかトレースがあったのだが、そこまでクッキリはしていなかった。
途中林道の道で雪が切れて、地面が露出。 白川でこれだと・・・もうスキーシーズンはどうなってしまうのか。
林道を抜けて、沢にを詰めていく、途中で左に渡渉して尾根に上がる。
ここらでデブリランドのパスポート券を渡されたような気分になる、ひたすらデブリを処理して進んでいく。
後ろの虎さんが見えなくなったと思ったらシールトラブルが発生
あるだけのバンドを貸してなんとか継続、春板に変わるタイミングでのトラブル、事前の準備不足から起こるミス。
筆者も昔シールトラブルで仲間に迷惑をかけてしまったので、起きたトラブルには精一杯対応してあげたい。
すぐさま「新しいの買う」と言っていた。
デブリだらけの沢を詰めたらようやく尾根、樹林帯が広がる綺麗な尾根に癒される。
まだまだ暗く、カチコチでクトーを付けてガシガシ登る。 意外と急登だった。
途中後ろから陽が昇り、一気に明るくなってきた
’マンダム’と叫ぶのは筆者に出番という事できっちり仕事をしたので今日は終了でも良いかもと思った。
陽の出に加えて一面の雲海が出現、これにはたまげた。 いやー良いですね、来てよかった。
平坦に一時なるもまた急登が続く。
筆者は気合いでクトーで登る、二人はツボで登った、Yさんもシールに不安があるよう。
「新しいの買う」と言っていた。 シール不調は死に繋がるのでマジで大事にしたい。
尾根を登れば奥に三方崩山が見えた思ってた以上に迫力がなくて残念笑だが左手に見える大ノマ谷には感動した。
いつか滑ってみたい、降りる先は白山公園線なので帰りは不安だがなんとかなるだろうか。
虎さんは三回三方崩山に行っているらしいがYさんと筆者はまだ行った事がない。
登り返しはあるが行くしかない!! 途中雪道を発見、雪道泊をしているのだろう。
山頂まではツボ足トレースが導かれている。
流石に筆者もスキーを脱いでツボ足で山頂へ急ぐ、昨日のトレースだろうか?固くてガンガン進む。
あっという間にピクルス。山頂の標識もないので少しあっさりとした感じであるが見える景色は最高だ。
山頂からシールを剥がして滑走、少し登り返してドロップポイントへ
三方崩北方Pへ向かう尾根真下の沢へドロップ計画、ただ如何せん雪がカチカチ、少し待ちましょうか?と思って待つも現実的じゃない事に気づく。
三人寄れば文殊の知恵 いやいや烏合の衆ですか泣
筆者がカチカチ斜面に飛び込む!
ヤバ!と思うほどのカチカチであるが、モンタナでチューンしてあるエッジがしっかりと効いている。
後ろからYさんも来るがターンできない、虎さんは転倒してしまって少し滑落したが無事、途中板が外れたが奇跡的に斜面に引っかかった。
エッジのチューンナップはモンタナスポーツへお任せください!!
上部は危険なほどカチカチであったが、下にいけば緩んでいきちょっと楽しい滑走になった。
それにしてもデブリが多く、処理するのに難儀した、
途中筆者の板も外れるしそれはそれはハードコンディション!!
それにしても弓ヶ洞谷の景色は最高。
これがパウダーだったらどれほど楽しいのだろうか?
と同時に雪崩の危険が常につきまとうルートでもあるなぁと少し怖くもなった。
最後林道へ戻ればストップスノーのストレスを感じながら下山。
お疲れ様でした。
https://yamajinmagazine.com/yamaski-24
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