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記録ID: 3148288
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雪山ハイキング
剱・立山

残雪日帰り北アルプス・北ノ俣岳

2021年05月04日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
13:05
距離
19.1km
登り
1,544m
下り
1,470m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
11:46
休憩
1:19
合計
13:05
5:23
12
スタート地点
5:35
5:39
192
8:51
9:10
223
12:53
13:37
12
13:49
14:01
5
14:06
14:06
108
15:54
15:54
154
飛越トンネル登山口から約1キロ下に、林道を塞ぐ大きなデブリがあり、そこに駐車して歩くことになった。
天候 薄曇りから晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
飛越トンネル登山口からのピストン
コース状況/
危険箇所等
危険な箇所は無いが、所々トレースが散る場所もある、またBCスキーヤーが登山者のトレースを潰していて不明瞭な場所もある。朝イチは締まった雪も徐々に緩み、避難小屋辺りからクサり始め、トレースを追っても脚にキツい状態となる。
その他周辺情報 飛越トンネル登山口から約1キロ下に大きなデブリが道路をふさいでいる為、そこで車を止めて歩くことになる。
道路を塞ぐ大デブリを乗り越えて1キロ弱、乾いたアスファルトをアイゼンでガツガツ進む。登山口からはもちろん積雪、まだ朝焼けの名残があるキンっと冷えた空気の中登り始める。
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道路を塞ぐ大デブリを乗り越えて1キロ弱、乾いたアスファルトをアイゼンでガツガツ進む。登山口からはもちろん積雪、まだ朝焼けの名残があるキンっと冷えた空気の中登り始める。
有峰湖展望箇所までの登りは、こんな感じの積雪具合、アイゼンがサクサク食い込む音も心地よい
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有峰湖展望箇所までの登りは、こんな感じの積雪具合、アイゼンがサクサク食い込む音も心地よい
そして有峰湖を見下ろす
そして有峰湖を見下ろす
昨日降った新雪と青空、素敵な山行の予感にイェーィ
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昨日降った新雪と青空、素敵な山行の予感にイェーィ
この日は鍬崎山は存在感が強く、登りも下山時も、ずっと目に留まっていた
この日は鍬崎山は存在感が強く、登りも下山時も、ずっと目に留まっていた
軽いアップダウンを繰り返し、ややフラットな樹林帯となる、ん?もう鏡池か?とMAPを確認するが、ぜんぜん手前だった
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軽いアップダウンを繰り返し、ややフラットな樹林帯となる、ん?もう鏡池か?とMAPを確認するが、ぜんぜん手前だった
このシラビソ樹林の中を歩いていると、残雪の北アルプス歩いてる感が、ふつふつと湧いてきて顔がほころんでしまう
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このシラビソ樹林の中を歩いていると、残雪の北アルプス歩いてる感が、ふつふつと湧いてきて顔がほころんでしまう
エネルギーチャージは、最近お気に入りセブンの皮むきりんご、ザックにこのまま放り込んで、ちょいちょいカジるのが美味し
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エネルギーチャージは、最近お気に入りセブンの皮むきりんご、ザックにこのまま放り込んで、ちょいちょいカジるのが美味し
笠の頭が覗いている、ここから寺地山まで、こんな地形だったっけ?と何度も考え込んでは立ち止まる。はやり残雪でも雪山、夏道とは視覚的にも大きく違う
笠の頭が覗いている、ここから寺地山まで、こんな地形だったっけ?と何度も考え込んでは立ち止まる。はやり残雪でも雪山、夏道とは視覚的にも大きく違う
寺地山から立山方向を望む、薬師岳への稜線の向こう、剱岳の姿が霞む
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寺地山から立山方向を望む、薬師岳への稜線の向こう、剱岳の姿が霞む
その剱岳をアップで捉える
ここ寺地山でひと息入れて、周囲の山々を眺めるのが最高のひととき、なのに今日は薄曇りなのが残念
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その剱岳をアップで捉える
ここ寺地山でひと息入れて、周囲の山々を眺めるのが最高のひととき、なのに今日は薄曇りなのが残念
さぁ、北ノ俣だ、ここからも遠いな
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さぁ、北ノ俣だ、ここからも遠いな
一度下りきってからの登り返しの辺り、樹林にテントがちらほら見え始める、きっとスキーヤーのベースだろう
一度下りきってからの登り返しの辺り、樹林にテントがちらほら見え始める、きっとスキーヤーのベースだろう
そして、この辺りから雪がクサり、脚がもつれ始め進まない、体力だけが消耗されて行く。何度も立ち止まり、もうあきらめよう、もうここでいいじゃないか、と自問自答を繰り返す。
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そして、この辺りから雪がクサり、脚がもつれ始め進まない、体力だけが消耗されて行く。何度も立ち止まり、もうあきらめよう、もうここでいいじゃないか、と自問自答を繰り返す。
避難小屋を過ぎ、ガキ田のフラットなところで倒れ込み、15分だけ眠る。いや、マジでこんなペースだと下山が心配だ。稜線に12時着がリミットとしていたが30分遅らせよう
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避難小屋を過ぎ、ガキ田のフラットなところで倒れ込み、15分だけ眠る。いや、マジでこんなペースだと下山が心配だ。稜線に12時着がリミットとしていたが30分遅らせよう
15分の仮眠でなんとか持ちこたえた、さぁ稜線が目の前だ
15分の仮眠でなんとか持ちこたえた、さぁ稜線が目の前だ
12時50分、当初のリミットを50分オーバーで稜線、目の前には雲ノ平の向こうに水晶岳
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12時50分、当初のリミットを50分オーバーで稜線、目の前には雲ノ平の向こうに水晶岳
そして黒部五郎
やぁ、昨秋以来だね!
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そして黒部五郎
やぁ、昨秋以来だね!
ピークは後回しにして、赤木平の方へずんずん下り、雪庇の根本あたりで座り込んでランチ。雲ノ平山荘の屋根を見つける、こんなロケーションでちらし寿司、激しく美味い!
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ピークは後回しにして、赤木平の方へずんずん下り、雪庇の根本あたりで座り込んでランチ。雲ノ平山荘の屋根を見つける、こんなロケーションでちらし寿司、激しく美味い!
嬉しいことに13時を過ぎると、靄ってた空がゆっくりとクリアになって行く
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嬉しいことに13時を過ぎると、靄ってた空がゆっくりとクリアになって行く
水晶岳を覆う青空を見上げていると、もう下山のことなんて気にならなくなる
水晶岳を覆う青空を見上げていると、もう下山のことなんて気にならなくなる
いいじゃないか、ヘッ電下山になっても。トレースはバッチリあるし、今日の天気だと18時くらいまでは明るいだろう
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いいじゃないか、ヘッ電下山になっても。トレースはバッチリあるし、今日の天気だと18時くらいまでは明るいだろう
雪庇からピークへと
立山方向が霞んでいる以外は、すべての山が見渡せている、しかし、画像には写りきらないが槍だけが白く雪煙を上げていて、それが妙に気になっていた
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雪庇からピークへと
立山方向が霞んでいる以外は、すべての山が見渡せている、しかし、画像には写りきらないが槍だけが白く雪煙を上げていて、それが妙に気になっていた
下山後、帰路に就く車中で流れるラジオからのニュースで、槍の滑落死亡事故を知ると、複雑な思いになる
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下山後、帰路に就く車中で流れるラジオからのニュースで、槍の滑落死亡事故を知ると、複雑な思いになる
黒部五郎、鷲羽、水晶、赤牛、薬師、そして雲ノ平
北アルプスで、最も大好きな山たちにに別れを告げる。
黒部五郎、鷲羽、水晶、赤牛、薬師、そして雲ノ平
北アルプスで、最も大好きな山たちにに別れを告げる。
下山時には有峰湖の向こうに富山湾も見えた
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下山時には有峰湖の向こうに富山湾も見えた
ザクザクの雪をかき分けて、滑るように下ると、あっという間にガキ田、振り返ると北ノ俣岳の大きさに見とれてしまう
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ザクザクの雪をかき分けて、滑るように下ると、あっという間にガキ田、振り返ると北ノ俣岳の大きさに見とれてしまう
鍬崎山の存在感は続く
鍬崎山の存在感は続く
寺地山からは、ずっと霞んでた立山が少しだけ見えた
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寺地山からは、ずっと霞んでた立山が少しだけ見えた
鏡池からは、もう惰性だけで歩いていた、それほど疲れ切っていた。それでも残雪の黒部エリアを歩けた達成感に満ち溢れていた。
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鏡池からは、もう惰性だけで歩いていた、それほど疲れ切っていた。それでも残雪の黒部エリアを歩けた達成感に満ち溢れていた。
このコロナ渦の状況からすると、昨年に続き今年も歩けないだろうな。今度この一番好きな山域を眺められるのはいつのことだろうか、そうしみじみと噛みしめながら下山した。
このコロナ渦の状況からすると、昨年に続き今年も歩けないだろうな。今度この一番好きな山域を眺められるのはいつのことだろうか、そうしみじみと噛みしめながら下山した。

装備

共同装備
なし
備考 ピッケルは不要。ワカンがあれば良かったと反省。

感想

夏道では二度歩いたことがある飛越新道+神岡新道のロングルートは、先ず有峰湖から鍬崎山、鏡池辺りからは笠ヶ岳、乗鞍が近くなり、寺地山からは劔を主に立山もすべてが見える贅沢なルートだ。今回初の残雪季となったが、前日に吹雪いていたにも関わらずトレースはしっかりと残っていたのが嬉しい。避難小屋辺りからクサった雪に苦しめられて、やはりワカンは必携だと痛感した。

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コメント

北ノ俣って
北ノ俣ってあの北ノ俣なのね。
歩きづらい雪の中、この距離、この標高差、辛い!
けど、さすがすごい眺めだなあ❤
これは羨ましい❤
お疲れ様でした。😊
今度ゆっくり話聞きたい!
2021/5/11 2:15
Re: 北ノ俣って
そうそう、あの北ノ俣
kikiさんが昨年の夏ヘロヘロになって歩いてたところでつ(笑)
いやー、昨秋も歩いてて、その時もキツかったのですが
やはり残雪も厳しかった(って、当たり前やん)
山行については近いうちにお聞かせできるでしょう^^
2021/5/13 9:49
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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