入川本流〜真ノ沢〜雁坂峠
- GPS
- 32:00
- 距離
- 28.7km
- 登り
- 2,393m
- 下り
- 2,082m
コースタイム
7/2 P 5:47(自転車)6:10 夕暮キャンプ場付近 -7:10 赤沢谷出合 7:50-8:40 中小屋沢出合 -9:50 金山沢出合 10:10-11:30 柳小屋 11:55-13:35 1420mガレ沢 13:50-14:40 木賊沢出合 (泊)
7/3 4:20 起床 6:00-7:30 三宝沢 7:35-8:47 荒川源流の碑 8:55-9:27 甲武信小屋 10:30-11:47 破風山先露岩帯 12:00-13:14 雁坂峠 13:30-14:30 『直下水晶谷』の道標 14:40-16:25 出合の丘 自転車回収後、帰宅
天候 | 7/2 曇り後晴れ、さらに曇り /3 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
/2に自転車で夕暮キャンプ場付近までアプローチし、下山後、車にて自転車を回収 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎ 奥秩父全体で言えることですが、アクアステルスで入渓すると、かなり怖いと思います。特に中・下流部は気を付けて!うまい人なら関係ないか?? 【入川本流】核心部は中小屋沢〜金山沢までの間と思われる。今回も積極的に水に入って突破、一番深くて胸上でした。以前、首が出て足がつかないところがあったが、水流中に倒木がうまいことはまっており、膝上でクリアできた。 悪い所は釣り師の巻き道がついているが、滑りやすいので注意! 【真ノ沢】全体的な印象として、入川本流からの継続遡行をしないとパンチにかける感じがした。努力が足りなかったのか、直登できる滝が少なかった… 水が多かったのか埋まってしまったのか、ガイドでの写真とは違い、通らずの落ち込みが面一に近い状態になっていた。 全体的に巻き道は明瞭だが、真ノ沢林道の目印の様なものを見つけられなかった。 一番良い状態の巻き道は千丈の滝のものであった。武信白岩沢の出合より少し戻ると、右岸に『秩父山岳会』のプレートがあり、ここから巻き始める。 千丈ノ滝上から新し目のガレの押し出しが木賊沢の先まで続いており、遡行図とはやや異なる感じか? 倒木も大量にあり(奥秩父なら当たり前ですが…)上流部では倒木を巻くという部分も結構ある。 源流の碑はトラロープが張ってあるのですぐにわかる。 【黒岩尾根】全体的に片斜面で、やや歩きづらいか?ただ、出合の丘付近に出られる登山道はここのみ。単独の場合、自転車が効果的。 入川釣り場のPは建物に料金ポストがあり、管理人不在時、封筒に入れて支払うシステムになっていた。1日500円。それ以外の退避スペースは、心情的に駐車しずらい。 |
写真
感想
今シーズン、おそばせながら1本目。
自転車でアプローチするか車でアプローチしようか迷った結果、駐車スペースを考えて自転車に決定。出合の丘からの下りは最高だが、鼻をぬぐおうと片手運転をすると、ものすごくスピードが出ているのでハンドルがとられ、危うく大転倒しそうになる。キャンプ場のトイレ裏に自転車をデポして歩き始める。
20分程度で軌道跡、この先にも自転車の轍が残っている。本流の水は少ないと思っていたが、取水口で取られているだけだった。赤沢谷出合で十文字峠に向かう登山者と会う。
本流に入ると中小屋沢までの間で腰までが最高水位、水冷たいなぁ…渡渉を何度も繰り返し中小屋沢着。
核心はここから、すぐに右岸を胸までつかって通過。巻きは右岸。続くゴルジュ内の左岸激流を腰まで浸かって落ち込みに取付く。巻きは左岸。この先、右岸にトラロープが確認できるが、水線突破なら滑落の怖さがない。続くゴルジュは水量の多いナメ床状。以前、泳いだ小ゴルジュには倒木がうまいこと沈んでおり、膝上を濡らす程度で突破できた。右岸から枝沢が入ると左岸の巻き道を利用、緑色の細いロープが残置されているが、奥秩父の巻きは滑る。思い出せばこの辺で後輩が滑落したことがあったなぁ…その時はすぐ下がテラス状だったので大した怪我もなかったけど…これを下りきると金山沢。
金山沢出発後、すぐに右岸の巻き。トラがあったが最初は見逃した。圧倒的ゴルジュではないものの側壁がツルツルで巻くことになる。この先、ナメ床&川底が白砂のとてもきれいなところ。地形図でコの字状になる手前も右岸の巻き。すぐに左岸から、すごい傾斜で一直線に落ちるナメ滝を見る。これを通過後、股の沢と同じような岩の渓相に変わり、水も減ってくる。イワナが走る走る!!左岸が段丘上になると柳小屋、十数年ぶりに訪れる。今日は誰もいない。
真ノ沢に入るとというか、全体的にまぁ滑ること滑ること!すぐの通らずは左岸の巻き。この先にいくつか滝が存在するが、ヌメヌメで直登しようなんて思わないし、いい加減寒くシャワークライムなんて論外だ。はじめの8mはルンゼを登ったが下部踏み跡不明瞭、次の8mは右岸の巻き。越えるといたって普通の渓相、沢床が広い。インゼル状になる。
武信白岩沢出合は本流が大岩の滝で出合う。白岩沢側から登るとすぐ先にすごい迫力の滝が見えている。特に2段目がすごい水量に見えた。遡行図通りにも巻けるのだろうが、出合より下で秩父山岳会のプレートが木に取り付けてあるのを発見していたので、勘が働きここまで戻って巻きに入る。この登りが一番踏み跡がはっきりしていた。ある程度登ると真ノ沢林道とおぼわしき部分に出る。
本流に戻ると再びゴーロ。傾斜が緩い分、明日の登りが思いやられる。木賊沢出合より50mほど下流の左岸に砂地と苔の平坦地があり、少し低いが砂地側にタープ設定し、本日の宿とした。魚は全く見ていない。薪は表面がしけっぽかったがよく燃えた。防虫ネットを忘れたことに気付き、かなりブルーになる。このためタープのすぐ上流側で焚火を実施、煙でブヨをいぶりだした。
/3 木賊沢出合から小滝の連瀑だったはずだったが、気が付かなかった。土砂で埋まったか?F4は左を巻くが、右から登れるとも書いてあった。ウソだろ?枝沢のビバーク地は最高!!昨日、あと1時間なぜ我慢できなかった…
本流はナメとなる。200m程度か?こういった所がないと登ってきても浮かばれない。不動の滝は左から登ったが、右でも行けそう。
三宝沢は多段の滝で出合うのですぐにわかる。この先が倒木アスレチックで非常に消耗した。おそらく4mと思われる岩盤に囲まれた滝は巻きも見当たらず、滝も立っているので大高巻きを考えるが、右壁のチムニー状に取付き、お助けでザックを引き上げた。ちなみにこの下でハーケンを自宅に忘れたのに気づき、かなり弱気になっていた。6×10mも倒木を巻いて右から越えた。細流を行くと倒木に隠れた源流の碑を発見、登山道で小屋を目指す。
甲武信小屋には某国営放送が登山番組の撮影で来ており、有名俳優が小屋から出てきたときにはちょっとびっくりした。この撮影で解いた装備のパッキングができずやや足止めとなる。下山はやはり6時間くらいかかってしまった。出合の丘までのちょっとした登りが効くんだよなぁ…
確認はしていないが、雁坂小屋の水は出ていたような音がしていた。
下山後、自転車を回収し白龍閣で入浴し帰宅しました。
真ノ沢は下流本流と合わせる事で遡行感があるような気がする。
コメント
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0930050 さん こんばんは。
さすが部長!なんともすんばらすぃです
勉強になります。
ところで、煙でブヨをいぶり出す攻撃!
自分もいぶりだされていまいそうですが・・・
テントなど使用しないんですか?
さすがっす
梅雨も明けましたね
沢シーズン突入です。夏合宿参加されるという事で、とても楽しみにしています。
合宿はあの写真の仕様です
防虫ネット、蚊取り線香、虫よけ等総動員です。
煙は仕事時のものに比べれば、なんてことありません
今年はむしコナーズを試してみようかと…
10日からまた沢に入って来ます。
では、失礼いたします
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