早起きして比良のバリルート?探索 〜栃生から地蔵山〜
- GPS
- 08:30
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,178m
- 下り
- 1,166m
コースタイム
天候 | 晴れでしたが武奈ヶ岳山頂部はガスがうっすら覆っていました。 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
栃生の登山口は道標があってわかりやすいですが、民家(農家)の敷地(?)を通るような入り方で少々面食らいます。 畑の端を通り過ぎると林道に出ます。 コメカイ道の分岐を地蔵峠方面に向かうと山高地図の破線ルートです。 ヒジキ滝まではしっかりと道が付いていますが、その先は踏み後も不明瞭になります。 地形も入り組んでルーファイのしづらい状況です。 縦走路に出てしまえば問題はありません。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 1式
1/25,000地形図 1
山高地図 1
クマ鈴 1
筆記具 1式
保険証 1
飲料 3ℓ
ティッシュ 1式
バンドエイド 1式
タオル 2
携帯電話 1
計画書 2 1部は提出用
雨具 1式
防寒着(フリース) 1
ストック 1組
水タンク 2
時計 1 高度計付き
非常食 1日分
ツェルト 1式
救急セット 1式
カメラ 1
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感想
自分のホームグラウンドとして回数だけは重ねてきている比良の山ですが、当然まだ歩けてない道もたくさんあることで、今回はその未踏ルートのひとつを歩いてみました。
京都側のR367(鯖街道)からは、坊村から御殿山・西南稜経由で武奈ヶ岳へのルートが知られたコースです。
この武奈ヶ岳までを思い切り遠回りして周回してみることにしました。
山高地図で見ると、坊村から北に上がると栃生という里から登山道が伸びています。
ここから比良縦走路に出れば武奈ヶ岳を経て坊村に帰ってこれるわけです。
坊村にわんこをデポして最初の国道歩きが90分と見ると、全体で10時間ほどになりそうです。
明るくなる頃に登山口に着こうとスタートは3時半にしました。
夜中の坊村の市民センターには驚いたことに鹿の家族が下りてきていました!
暗い中で準備を済ませ(さっきコンビニで買った食糧も忘れずに入れて、虫除けスプレーも念入りに、財布を車に残さないように・・・確認だらけ!)、いつもとは違う方向に歩き始めます。
前日朝の湿度も気温も低い快適さとは打って変わってじめじめした蒸し暑い空気です。
汗を抑えようとゆっくり歩くとそのリズムで足元から眠気が上がってきます・・・
歩き出しで眠いなんてあまり経験のないことに違和感を感じながら、歩道のない国道をヨタヨタ歩くわけにもいかず、車が来るとヘッデンを向けて存在を示しながら歩いていました。
身体が少々お疲れモードなのか、ふわふわと身体が浮くような眠気に襲われながらも予定の90分で栃生までを歩き、暗い中見つかるかと心配していた登山口の表示も見つけました。
その前を入っていくと、なんだか民家の敷地に入るような道の具合におっかなびっくり進んでいきます。
家の前を通り過ぎて山手の畑の脇を抜けるとあらためて登山口の表示があってやれやれ。
すぐに道は九十九折になり、比良の山らしいかなりの勾配の斜面を登っていきます。
見上げると空は明るくなっていて朝の光景が見えそうですが、歩いている山道はうっそうとして明るくなるまでにしばらくのタイムラグがありました。
不思議なもので登り勾配になると身体が目覚めるようで、国道を歩いていた時の不快感も忘れて流れる汗も心地よく思えます。
水分補給の頻度が高いのを気にしながらも、エンジンのかかり具合に気分をよくして歩いていました。
道標がまた現れ、釣瓶岳と地蔵峠に向かう道に分かれます。
山高地図で見ると地蔵峠に向かう道は破線表示、バリエーションルート(難路)のようです。
その時間も見越していたのでここは予定通り地蔵峠に向かうことにします。
今回はスマホのGPSで現在地を表示できるアプリ(山旅ロガー)を持ってきたのでちょっと安心しています。
迷ってもこれさえあれば、と頼ってしまってあとで反省することに・・・
地形図にはバリルートの表示はないのですが、等高線と並行して斜面を回り込むような道を進みます。
時計回りにいくつかの谷を渡るうちに西向きだった斜面は北向きになり、深く切れ込んだ谷で出逢ったのは小さな滝でした。
「ヒジキ滝」という細い滝ですが、普段訪れる人は少ないだろうと思う静かな風景の中で出逢った「いいもの」でした。
ここまではバリルートとは思えないしっかりした道で、特に地形を見直すこともなく来れたことですが、試練はここからだったのです。
滝の前からいきなりロープを掴んで斜面をよじ登るシーンが続き、滑りやすい土と岩に気を取られながら標高を上げていきます。
はっきりしていたはずの道もロープがなくなると不明瞭な踏み跡になり、遂には判別できなくなっていました。
ここで秘密兵器の出番! とスマホを取り出して起動しますが、スタートさせておいたアプリがいつの間にか切れています!
使い方の応用編などまだわからない私は仕方なく地形図から現在位置を読み取ろうとしますが、さっきまでサボっていたのがいきなり読めるはずもなく、少々立ち往生のシーンです(汗)
地形図上で歩いたコースはだいたい辿れるので最後の迷った範囲がこのあたりと見当をつけ、あとはそう遠くない稜線の縦走路に出合うように方向を定めて歩き出しました。
岩場ではない斜面ですが、柔らかい土を踏むたびにズリズリと滑り、余計な体力を消費してしまいます。
幸い太陽が見えてきたのでコンパスを見るまでもなく方向は保持できましたし、もともと稜線まで近い位置だったのでしばらくで縦走路に出合うことができました。
短い時間のプチ遭難でしたが、アイテム頼りじゃない基礎のスキルが大事だと何度も思い返しては反省したことです。
予定していた地蔵峠からかなり南にずれてイクワタ峠の近くで合流したのですが、迷っている間に知らず知らず水ばかり飲んでいたようで、2リットル入れてあったプラボトルがほとんど空になっていました!
予備の1リットルを移しながら、無意識にガブガブ飲まないことを決めました。
釣瓶岳をはじめ、いくつかのピークとコルを越えて武奈ヶ岳まではまだ登らなければなりません。
体調のこともあったのか、過去の比良山行で一番きつかった2時間でした。
細川越から最後の登りを一歩一歩力を入れて踏みしめながら山頂にたどり着きました。
腹もへっていたのですが、まずは目の前の岩に腰を下ろしてしばらく無表情でじっとしていたのです。
気分を変えてくれたのは顔に当たる風の心地良さ。
下界と同じ湿気も当然ありながら、さすがにひんやりと身体を冷やしてくれる風のおかげで何より頭の中がすっきり晴れてくれたのはありがたいことです。
日曜日にもかかわらず、山頂には3〜4人しかおられず(すぐに一組のグループが来られましたが)、天気予報が悪かったせいかと首を傾げました。
・・・なんてあれこれは下山途中に頭に浮かんだことで、実際にはほとんど無心のうちにおにぎりととろろうどんを掻き込んでいました。
風はそよ風、日差しは弱く、これで湿度が低ければ熟睡できる環境ですが、水の心配がある以上速やかに行動しなければなりません。
そう思って歩き出したのですが、ペースは上がらぬままゆっくり西南稜に向かいます。
(体力が切れてではなくて、まわりに目を向けるゆとりができてのゆっくりペースです)
御殿山を過ぎて下りの道中でもすれ違う人は少なく、皆さんそれぞれ山と向かいあえたんじゃないかと思っています。
坊村に下りて真っすぐ向かったのはジュースの自販機でした(恥!)。
水がすっかりなくなったわけではないのですが、冷たさと炭酸を身体が求めてしまいました・・・
これだから他人にえらそうなことは言えない・・・
コメント
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こんにちは
スタートからの車道歩きは、眠いものなんですね。
やっぱり、少しずつ体を上げていく感覚がないと、
エンジンかかりませんよね。
コメカイ道のルーファイを楽しまれたんですね。
秘密のアイテムは、churaもさっぱりなんですが、
迷う前に、ちょくちょく確かめておくのは、地形図と同じなんでしょうね。
「ここまでは、間違いなし」と現在地をはっきりさせておけば、稜線までエイっと登る判断もできますよね。
本日も、雷雨でした。
早めの行動、下山で何よりです
写真39のお花、これから咲くのかな?
楽しみですね。
なんだろう?
登山道まで90分の周回ルートを計画するmonsieurさん!
恐れ入りました
しっかし、アプリ登山の危険性が現れましたね
デジタルものはそういう事なんでしょうね。
それにしても無事でよかったです
こんにちは yuconです。
【地図】「GPSアプリ」最近ようやくまともに使えるようになってきました 。
しかし少し前にとある方と御池岳に登る前に「GPSは置いて行くこと!これに頼っていてはだめだ」とたしなめられてからはスマホのアプリはログ専用にしてなるべく地図を見るようにしています。
1/25,000地図は大津パルコの紀伊国屋書店に国土地理院の地図が置いてあったので(一枚240円)ほぼ鈴鹿全域の地図(10枚)を買いコピーして使ってます。ネットでDLもいいのですがアナログにこだわりました、地図に関してはまだまだ勉強不足です 。
【水】二週間前に私が御池〜藤原のレコで「3ℓでは足りませんでした」と書いたら monsieurさんから「そこだけは押さえましょう」とコメいただいてますけど(笑)
とにかく真夏の低山は飲んでも飲んでも水不足です 。
仕事のシフトがまた早くなってもうねる時間です
GPSを持ったとたんに地形図の活用ができなくなるなんて、とんだ逆効果でした・・・
アナログとデジタル、それぞれの利点はありますが、まず使う自分のスキルが前提になる話
半日しか使えない休日はストレスがたまります
花はウツボグサのようです。
調べるのをサボってました
senrakuyaさん、こんばんは!
パソコンなんかは特にですが、おかしくなった、壊れたと一生懸命に機械のせいにするトラブル、99%は使い方の間違いだとわかってはいるんです・・・
それがわかっても直ってはくれないんですが
アスファルト道を歩くことは山歩きよりよっぽど長い経験があります。
今回のように無理やり周回の時には役に立つ(?)スキルかも
プチ遭難なんて言いながら、動くあてがあった分焦ってはいなかったです。
ただいい加減疲れが出ていたので早く縦走路に出たいとは思ってました。
いくつかバリルートがありそうですのでまたウロウロしたいですね
おやおや、私そんなこと書いてたんですね
水の量も同じ3ℓで、思い切りボケてますな
GPSアプリについてはやっと動いてくれるようにはなったのですが、基本地形図で見ておかないといけないのは激しく同意します
比良の山だから安心しすぎたせいもあるかな・・・
あと数回は歩きたいエリアでした。
monsieurさん、こんばんは
武奈までず〜と登り、おつかれ様でした
私達は、降りだったのでそんなに大した事も無かったですが、
真っ暗やみな国道をよく歩かれましたね
対向する の方も吃驚されたのでは
他の方のレコでも栃生、地蔵峠、イクワタ峠辺りは、迷いやすい場所ですね
私達も少し迷っていましたが、
踏み跡が少ない場所は、どれも進める道に見えてきますね
実は私も4日(日)は武奈〜坊村ピストンをしようと、
いなり寿司を作りましたが、
お天気が 読めずに中止しました
あの辺の国道、夜中は面白いですよ
いろんな動物が出てくるし、ちょっと肝試し的な楽しみもあったりします
今から思い返すと、地蔵、イクワタあたりの地形のややこしい範囲は絶好の地図読み訓練ポイントですよね!
もう一度あの地形を歩いてみようと思っています
4日の天気は確かに微妙でしたね。
毎回青空の下を歩くわけにはいかないのが山ですよね。
でも少し気分や目線を変えるだけで、どんな日でも必ず「今日来て良かった 」 と思えるからいつも山に行きたくなります
こんな感じだったっけ?っていう時が懐かしいような
つい今しがただったような
そんなポツポツとした歩みとともに
主役(山と最後のドリンク)が2色に分かれた葉の模様に似たレコですね
夏になるとキリリとビターな炭酸が効いた飲み物が
喉に恋しくなる日があります
今日はそんな夏の1日だったのではないでしょうか?
merさん、いらっしゃいませ
歩いていて目に留まったものがたまたま琴線に触れるとたちまち宝物になってしまいます。
でも別の日だとひょっとして何も心に残らず素通りしてしまう事だってあるわけで・・・
同じ道を何度歩いても、同じものを見つけて同じ感想を持つことなんかないですよね
今回のように身体が悲鳴を上げた記憶は案外はっきり残るもので、そこの対処をしてまた歩いてみたくなります。
炭酸は私にとっては麻薬みたいなもので、下山した時にはたいがい禁断症状が出てますな
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