両神山 八丁峠ルート[八丁ルートで丁丁発止]
- GPS
- 06:37
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 1,086m
- 下り
- 1,079m
コースタイム
8:27 八丁峠
9:11 西岳
10:05 東岳10:29
10:42 前東岳の岩場
10:54 両神山11:24
14:15 八丁トンネル駐車場
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口〜八丁峠 最初から急登 落ち葉で登山道見えにくい箇所もあるのでピンクテープを確認して歩く 八丁峠〜前東岳 尾根歩き 鎖場含めアップダウン続く 一部踏み跡が2箇所に分かれるところもありピンクテープを確認して歩く 前東岳〜山頂 緩やかなアップダウンの道 山頂直下でやや登る ・登山ポストと入山者カウンター有り ・下山後は両神温泉薬師の湯を利用 ・食事は15時で閉館なので秩父市内まで戻りすき家(笑) |
写真
感想
寒くなり、近場の山へと思い両神山へ出掛けた。
近場、の定義が「同県」というだけで実はちっとも近くない両神山。ナビで見ても高速利用・一般道利用どちらでも1分しか到着時間が変わらず、そして3時間近くかかる。
適当なペースで登山口に到着すると先着車が2台、うち1台は登山者が準備中だった。その方が律儀にご挨拶がてら「これから山登りですか?」と訪ねてきたのでハイ!っと朝から爽やかな挨拶を山に響かせつつ我らも出発。
八丁峠までは寒さを紛らすためのウォーミングアップといった登りが続いた。道中は落ち葉や裸になった木々を見ながら冬山を感じつつ抜けるような青空に上々のスタートだ。
この八丁峠からいよいよ鎖場の連発する尾根歩きに突入する。
噂通りの鎖場連発で予想のはるか上をゆく時間を要する。そして何度目かの鎖場を越えようやく冠雪した遠景の山々が見え出すといつもの感嘆の奇声を発し出す。
爽やかさをかき消して華やかさの欠片もないおっさん2人でそろそろ西岳なんじゃねぇのと疲労感アリアリで到達したピークは「行蔵峠」。
読み方がわからないが「ぎょうぞうとうげで鬼のぎょうそう」などと引きつった笑顔で言い放つオヤジギャグは、我らにとっては一服の清涼剤だ。
ここからわずか100mで西岳なのだが鎖場のアップダウンというのはなかなか距離では推し量れない厳しさがある。そして私にとっては2度目の西岳。
見晴らしは当然よくそれでもこの先まだまだ続く鎖場。心が腐り出す方を実は恐れて結構そそくさと先へ。
そういえばこの間に、すれ違いざま単独男性に声をかけられた。
自ら身元を明かすその彼は空自の救難隊所属の人であった(うろ覚え)。
最近このルート上で滑落事故が有り意識レベルが低く一命は取り留めたものの大変危険なのでご注意くださいと注意喚起してくれた。この日彼はオフなのだそうだがトレーニングなのかとにかく頼もしい青年であった。
これでもかの鎖場連発を超えて東岳に着くとだいぶご満悦かつ空腹に駆られ中休止。この先は大きなアップダウンもなくなるのでもうのんびりムードで進むことにした。
おかげで山頂へ着いても余り感動が薄く、狭い山頂にひしめき合う、ほどでもないが複数のハイカーと次々到着するハイカーに席を譲るようにして昼食後下山を開始する。
帰りは救難隊の彼の言葉を噛み締め、注意深く鎖場を突破してゆきいよいよ八丁峠、というところまで来ると、何故か話題が仕事の話に。
そしてそれが段々お互いの仕事論に発展し、声が大きくなり…
まさかの「八丁峠で丁丁発止」な討論になってしまったのである。
山屋は意地っ張りが多い、なんて過去に言ったことがあるが、ここには「意地っ張りな山屋」が二人いただけなのであった。
お互いなんとなく怒気を含ませた下山となってしまったが帰りの車中では既に女性の話で盛り上がるC調トークな我らであった。
八丁峠から行く骨のあるルート。丁丁発止の場面もあったが、ド(怒)から始まるハ長調といえどもそれは明るい旋律、短調(単調)で暗い旋律を奏でるような山行は我々には似合わない。
C調ハイクが我ら火曜登山部の象徴なのである!?
前回の登山から2週間以上開いてからの登山。
前回の八丁尾根(甲斐駒)から、またまた八丁尾根!
ってことで、両神山の八丁トンネルへ。
前日の仕事が長引き、睡眠時間1時間半…。
イヤな予感です。
予感的中!
カメラのメモリーカードを忘れました。望遠レンズは持って来たのに、いやはや激しい忘れ物癖がついたようです。
さらに久しぶりの登山、寝不足からさっぱり調子も出ません。
それでも朝日を浴びると、やはりセロトニンの活動は活発になるのでしょう。
少しづつ調子が上がって来ます。
しかし、東岳に着く頃にまた日本語があやふやに…。
bo-tyu-zaiさんが双眼鏡で八ヶ岳をのぞき、赤岳の隣の岩みたいなのは何か?
と言う。
私は、阿弥陀南稜のP4あたりの岩だと言いたかったのだが、
「M1? ん、F1?」
なぜかPも出なければ、4も出て来ない。
そんなこんなで長めに休憩。
狭い山頂で来週行く予定の山を同定しながら過ごし、また鎖場天国を戻る。
東岳から西岳間で、今年の頭にbo-tyu-zaiさんが行った尾之内ルートの話を改めて聞く。
ルートを少しのぞいてみたりして、危険そうなルートだと思いつつ、またしても行きたいルートになりそうな予感。
その後アップダウンをこなしつつ、お互いの仕事論を語り合う男の下山でした。
(とは言っても自分の愚痴かなぁ。)
両神山八丁尾根ルート、噂通りの鎖場でした。
また八丁峠までは落ち葉でルートが埋もれそうになっていたりするので、意外と足元に注意が必要です。
久しぶりの登山でしたが、ペースうんぬんでなく岩場好きだなぁと思った。
おしまい。
bo-tyu-zaiさん garnetさん こんばんは。
今回の火曜登山部は両神山八丁コースだったのですね。
私も今年八丁から登って凄く楽しかったです。
その時は男3人のコラボで八丁峠から日向大谷まで抜け
て車でまた八丁峠まで車を回収したのですがかなり
時間がかかった記憶があります。埼玉もここらあたり
はかなり奥深いですね。ほとんど群馬だし。でも
埼玉唯一の百名山、山容もどっしりして大好きです。
仕事の話も山の空気に流されてすっきりした事でしょう。
埼玉のプライド!
いやー、なんかいい響きですね。
予想を上回る鎖場とアップダウン。
なかなか手ごわく、楽しいルートでした。
車を登山口、下山口にまわせば日向大谷に抜けることもできますもんね。
来夏は八ヶ岳でそんな形の登山やりたいなぁと思いました。
では、15時間勤務へ行って参ります!
bo-tyu-zai , garnet0823さんこんにちは!
同県なのに近くて遠い山の両神山お疲れ様です。
僕で言えば南アルプス南部と言ったところでしょうか
実は両神山は2.5連休ゲットしたので行く予定だったのですが病気で諦め、富士見山という渋い山にチャライ私が行ってきました (何処が!?)
とは言ってもピークも踏まずに帰還して下山後ピーク未踏の事実にビビッていましたが
両神山に行った際は是非ピークは踏んで帰りたいです。
yuzupapaさん、コンバンワ
両神山は2度目ですが(ニアミスを含めれば3度目)外から眺めるそのお姿は、やはり重鎮の貫禄抜群でございます。
歩いてみるとえも言われぬいにしえの信仰の雰囲気漂い、何故か山にずっと見られているような不思議な感覚に晒されました。
諸説ある山名の由来でもある「龍神」の背を歩くかのようなギザギザな稜線をゆく八丁峠ルートは登山者を拒むかのように感じられるような道でした。
ちっぽけな仕事論をぶつけ合うのはちょっと両神山に失礼だったなと後に反省しました
Johnnnyさん、コンバンワ
南アルプス南部、というどこまで南なんだよっ、と突っ込みたくなる地域と肩を並べていいのかわかりませんが、我が県屈指の名山、両神山、行ってまいりました。
ここは山頂が狭く休憩には不向きな場所ですが私的な感想としては秩父の魂を感じることができる、いったいなんのこっちゃわからないがたくましい山です。
初めての方は素直に表参道から歩いてピストンした方が帰りも楽です。
次の連休には視野に入れてみてはどうでしょう、両神山。
知りつくした感をだしてコメントしちゃいましたがまだ山頂を踏んだのは2度目。
独特の雰囲気を感じつつ登られるいいお山です。
はじめまして、
さっそくですが、
両神山八丁ルートの写真で時々
「なんの跡でしょうか? 」というのがありますが、
これはニッチツ鉱山から三峰口駅まで鉱石を運搬していた索道の鉄塔跡です。
下記写真は稼動していた時の様子です。
(八丁峠から多少下った場所より撮影)
https://plus.google.com/u/0/photos?pid=5443298254150971234&oid=110735728589640690863
それから国道299号沿い納宮に索道中継基地跡が見られます。
Johnnnyさん、おはようございます。
同じ県内ながら、アクセスが長い両神山。東京寄りの埼玉から、群馬寄りの埼玉へ!そりゃ遠いはずです…。
距離こそ短いけれど、その両神山八丁峠ルートの厳しさは噂通り、いや上回る感じでした。
久々の登山で行きは、青色吐息でしたから…
また連休取れたら、体調万全で埼玉のお山をアタックしてください。
私は天子山塊にお邪魔しようかな〜と思ってます。
登山に白熱討論、そしてc調talkも満載で。
男女共々話ネタは共通しますね。
はじめまして、garnet0823です。
コメント、そして鉄塔跡の答えをありがとうございます!
鉱石の運搬の索道の鉄塔跡なんですね。
今、見てる景色も50年、100年後には変わっているのでしょうね!
なんてちょっと遠くをぼんやり眺めております。
背筋痛になるのを心配していた鎖場ワールド。
背筋は大丈夫だったけど、ジワリと膝が痛みを感じました。
そう言えば、膝を岩にぶつけてたっけ…。
八丁峠ルートとは逆の日向大谷から紅葉シーズンに行くと秩父の山々がキレイそうでした!
hy1949さん、こんばんは。
返事が遅くなりましたのは訳がありまして。
ワタクシそもそも「索道」という言葉すら知らない無知の極みででございましてそれから「ニッチツ鉱山」というワードも初耳でそれぞれネットで調べてからでないと失礼かな、なんて思って今に至ります。
すごいですね、秩父鉱山。古くは1600年代に発見された金山だったそうで。
1700年代後半には平賀源内が入山したとか、歴史があるんですね〜
リンクされていた画像も昔の鉄鉱石採掘の活性な時代を思わせる、古き遠き、繁栄を夢見る日本の姿を垣間見ます。
山歩きをしていて初めて出会った「鉱石採掘」という史実。山への興味がまた膨らんでいくのが私の今の夢でしょうか。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する