絶景の冬道/表尾根-ニノ塔南尾根
zaoluck
体力度について
- GPS
- --:--
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,464m
- 下り
- 1,562m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
■復路：菩提または菩提原バス停 ※菩提のバスは毎時3、4本あり、秦野駅行も逆行の渋沢駅行も両方利用可 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
12月下旬の東京の冷たい雨が雪となり、塔ノ岳山頂は20�儖幣紊寮兩磧Ｂ臍卮�根は金冷ヤシ付近からアイゼンが必要でした。横浜の最高気温8度という状況下で、標高1300m以下の日向は泥田状になっている所もありましたが、1000m付近まではところどころ雪道でした。三ノ塔西側の急斜面はアイゼンがないと危険です。 荒れ気味の二ノ塔南尾根の道ですが、人があまり通らない分、泥田にはなっていません。林道が造成されて後半の一部区間は2回ほど砂利の林道歩きとなります。 菩提からのバスは本数もそこそこあり、すいていて快適です。 ★年末年始の鶴巻温泉弘法の里湯は5時まで：さすがお役所系らしく今時珍しい時短営業でした。入館は4時半まで、そば店も同時閉店。登山者としては、せめて6時くらいまでやって欲しかった…。 |
写真
拍手
感想
職場の歩く会の幹事仕事に本当の仕事の忙しさも重なり、10月の富士山以来、まともな山に登っていないことに気づいた。という訳で、ヤマノカミの冷たい視線を背に、大掃除をすっぽかして家を出た。
冬と言えば富士山観望。特に計画もなかったので、行き慣れた大倉尾根から塔ノ岳を目指すことにした。そこから表尾根をたどり、疲れたら途中でエスケープということに決めて渋沢駅に降り立った。
大倉までのバスは10人程度立ち客が出る盛況。冷え込んだが、天気がいいので私を含めて大勢が繰り出しているようだ。久々なので準備が悪く、ペットボトルを入れる水筒を忘れたことに気づいた。1Lのプラティパスがザックに入っているが、これでは飲みにくい。水筒代わりに500ccペット飲料を買ったりしていたら、次のバスがまた大勢の人を乗せて到着した。
防寒着を着込んだまま歩きだし、10分ほどして体が温まったところで一枚脱ぐ。観音茶屋を過ぎて尾根へ急登するところでもう1枚脱いで、いつもの登山シャツ1枚になった。尾根に出ると弱いながらも西風が当たって寒かったが、間もなく見晴茶屋の先で風陰となり、急登も始まるので我慢した。茶屋で振り返ると相模湾が朝日に輝いている。
最後に二股となる階段で最初の難所を越え、木道を経てさらに勾配のある道を行く。鍋割の稜線に重なりつつチラチラと富士山が見えだした。駒止茶屋付近で登山道にも雪が見え始める。もう少しのんびり歩くつもりが、前後に人が多いので、つい格好をつけてどんどん歩いてしまう。で、富士山が見えると撮影にかこつけて息を整え、小休止するという次第。
振り返る相模湾に大島や利島、新島がシルエットで浮かんでいる。冬の丹沢の眺望はこたえられない魅力だ。堀山の家を経て、手でよじ登るような区間を通り、花立下の階段地獄へ。ここからの富士山、相模湾も素晴らしい。当然、「息継ぎ休憩」を兼ねて撮影する。
花立山荘からは鍋割山稜が邪魔をして富士の下半分が見えにくい。その代りに東の表尾根から大山にかけてが絶景だ。いよいよ雪が増えた裸尾根を登って花立の上に着いた。正面上方に塔ノ岳、左には丹沢山から蛭ヶ岳方面の稜線が見える。
ここで皆さんにならってアイゼンを付けた。土踏まずの4本爪だが十分用は為す。金冷シを経て雪の階段道を登り、ついに塔ノ岳山頂に到着。風に飛ばされるのか、積雪は20�兪宛紊�らいのようだ。それにしても、見事というほかない展望だ。富士山はもちろん、丹沢山塊と箱根、遠く南アルプス、相模湾と島々、そして東の彼方には横浜、東京のビル群とスカイツリー。目に焼き付け、カメラのCCDにも焼き付け（？）た上で、寒いので尊仏山荘に逃げ込んだ。
1時間近く昼食休憩を取って出発。締まった雪道なので予定通り表尾根を東行することにした。一気に木ノ又大日まで下って、鼻歌の出そうな白銀の道を辿って新大日。ここからは道の雪が解けだして一部「泥田尾根」が始まった。嫌らしいが、これも覚悟の上だ。
一泊山行の方々とすれ違いながら木段を降りて行くと、ボロボロになったズボンの裾を翻していく青年に道を譲った。片手にアイゼンを入れたレジ袋を下げている。慣れないのに本格的なアイゼンをはいて裾を引っかけたのだろう。行者の鎖場の前で立ち往生していたので、ザックに突っ込んだストックにレジ袋を下げるようアドバイスしてあげた。背中に袋をブラブラさせ、ズボンの残骸をヒラヒラさせて歩いて行く様子は、悪いけれどなんだか笑えてしまう。
その彼を行者で追い越し、いよいよぬかるみの増えた道を烏尾山へ。向こうに三ノ塔の西急斜面が見える。休憩中の人に聞くと、やはりアイゼンがないと危ないとのこと。彼はアイゼンをつけるのだろうか？などと考えながら、人影のなくなった道を下る。1070mの最低鞍部でカップルとすれ違い、三ノ塔の急登にかかった。アイゼンは利いているが、さすがに疲れて息が上がる。振り返ると、少し雲の増えた富士山が表尾根の向こうに聳えていた。行者でパートナーに追いついた裾ヒラヒラの青年は、まだ姿が見えない。
三ノ塔でも数人が絶景を楽しんでいた。あまり時間がなさそうなので、ざっと見回しただけで二ノ塔へ。日向は完全にぐちゃぐちゃの泥田道だ。このままヤビツ峠へ向かう気だったが、こんな道が続いたらスリップして泥まみれになりそうだし、バスの時間も微妙に合わない。といって、蓑毛への道もぬかるんでいたら歩きたくない。ということで、あまり整備は良くないが、二ノ塔南尾根から菩提に出ることに決めた。
少ないながら雪の上を歩いた足跡はあったので、安心してトレースを辿る。見晴の良い尾根を5分も下ると日本武尊足跡の分岐。その先は杉の植林帯となる。黄色や赤のテープが巻かれた木が目印で、土がえぐれているのが登山道の証拠だ。一段と傾斜が増して広葉樹の混じる林を少し下ると、下に表丹沢林道が見えた。
ここで標高約700m。この先林道を横切ってさらに下るのだが、3年ほど前に来た時と様子が異なり、登山道のあるべき方向にも砂利の林道が伸びている。そこを進んでみると、林道が左にUターンするところに手書きの「登山道」という標識が出ていた。登山道は直進方向。しばらく下ると再度林道が合流し、また左にUターンする地点で登山道は右へロープをくぐって進むよう、標識が出ていた。林道を造成するなら、ついでに登山道も手を入れて欲しかったが、こちらは荒れたままだ。
下り続きで脚が痛くなってきた。切株に座って一休みし、林道から分かれて15分ほど歩いて、やっとアスファルトの道に出た。前方にゲートがあり、その先に人影が見えている。葛葉ノ泉だ。
車で水を汲みに来た人と言葉を交わしながら、側溝で靴の泥を落とした。さあ、後は長い車道歩きのみ。指導標にはバス停まで40分とあるが、もう少し早く着けるだろう。途中、泉であいさつした年配の夫婦が車を止めて「バス停まで乗っていきませんか」と誘ってくれた。あと1�劼曚匹世掘▲丱垢發垢阿砲詫茲覆い里如△�気持ちだけいただいて謝辞した。
少し先でそのバス停への道を忘れかけて焦ったが、地区集会場の前の地図で確認し、無事、予定のバスが来る前に辿り着いた。この時点では乗客ゼロ。ゆったり座って秦野駅に向かうことができた。大倉やヤビツ峠バス停では、こうはいかないだろう。
さて、恒例により？鶴巻温泉駅近くの公営温泉・弘法の里湯に寄り道したところ、なんと年末年始は5時で終わりとのこと。そう聞いた時刻が4時28分。汗だくのまま脱衣場から追い出されてはかなわないので、近くの高級料理旅館「陣屋」に向かった。
こちらの日帰り湯は、生ビール（またはソフトドリンク各種）付きで1780円。弘法の里で入浴料1000円とそば店で生ビール500円くらい出すことを思えば、そんなにお高くは感じない。何より高級感ある館内で、混雑と無縁の温泉にゆっくり浸かれる利点がある。服を着て移動する根性があれば、別に露天風呂（洗い場なし）も楽しめる。
当方はそんな根性もなく（寒いし）、内湯のみで我慢したが、入浴中は泊り客もいなくて貸切状態。「ざまあみろ！」と言いたくなるくらいの贅沢を味わえたのだった。
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
塔ノ岳の最新記録
三ノ塔の最新記録
二ノ塔の最新記録
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する