豪雪の 四阿山 と 未踏の 中四阿ルート
- GPS
- 09:11
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 946m
- 下り
- 944m
コースタイム
7:20牧場に入る。風強し。(1584m)
10:08根子岳分岐(2286m)
10:41四阿山山頂。(2354m)風強く長居は無用。11:10
11:37菅平牧場コース分岐。(2280m)
12:14中四阿。(2124m)ここで昼食。12:46
13:36小四阿。(1917m)
13:58高原ホテルに方向転換。(1807m)
15:40登りコースに合流(1520m)
15:54駐車場に帰還。氷点下4℃(1456m)
天候 | 晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■あずまや高原コース: 頂上直下までは危険箇所はありません。牧場は吹きさらしの風が強く直接肌に風が当たらないように対策要です。スノーシューでの沈み深さは 0cm〜20cm 程度と場所によりまちまちです。 ■頂上直下: 結構急坂で稜線が狭く注意が必要です。スノーシューとストックををアイゼンとピッケルに切り替えた方がいました。でも殆どはスノーシュー、ワカン、スキーで登っていたようです。山頂は狭く風が強いので滑落注意です。体感温度は相当低く、頬に当たるとヒリヒリします。長居は無用です。と言いつつも30分粘りましたが・・・祠の前の窪地は不思議と風が弱かったです。 ■菅平牧場コース: 当初は踏み跡がなく、貸し切りコースでした。多少沈むところはありますが下りなので楽でした。急坂は不本意ながら尻セードになることしばし。景色が良く下界を見下ろしながら下るこのコースは変化に富んでいて飽きません。途中の痩せ尾根には雪庇があるので要注意です。私は駐車場に戻る必要があったので途中から、林、谷、川、牧場を横切り元のコースに合流しましたが、沈む箇所があり距離も長いので結構大変でした。ここだけで1時間40分程かかりました。この部分は登山道ではありませんので軌跡データを参考にされる方はご注意下さい。まあ、積雪期なので登山道か否かは関係ないかも知れませんが・・・ |
写真
感想
ヤマレコを見てどうしても登ってみたかった積雪期の四阿山。レコでは高原ホテルからのコースをピストンする記事は良く見かけますが、趣を変え下山コースを中四阿経由で挑戦することにしました。
週間予報とにらめっこしながらずっとチャンスを狙っていましたが、そのチャンスが訪れました。2月の第4週以降、数日間ずっと晴れマーク。2月22日(土)に決定。先週の観測史上記録的な大雪による影響が懸念されますが、あれから一週間経っています。
自宅を午前6時前に出発。心配した途中の道路はラッセルが行き届いており路面は乾燥していました。あずまや高原ホテルの登山用駐車場に6時40分頃到着、2台の先行車がありました。気温は−13℃。6:47早速出発です。山道に入ってからスノーシューを装着。30分ほどで林を抜け牧場登坂になります。緩やかな登りですが風が吹いており頬が冷たいです。吐く息で濡れた髪の毛がすぐに凍結します。牧場の途中から北アルプスの山波が見え出しました。再度樹林帯に入ると風は弱くなります。先行者のあとに続いて登ります。雪が締まって歩き易い所、20cm程沈む所と場所により色々です。気温が低いので雪はサラサラです。更に登ると浅間山や湯ノ丸山も見えてきました。登り始めて3時間20分ほどで四阿山のトップが見えてきました。あと一息です。先行の2人パーティーが休んでいたので先行させて貰いました。なんと本日ここからは私が最先行者です。前日の踏み跡がかすかにありますが責任重大です。
小ピークを南側にトラバースすると目の前に滑らかな曲線を描いた美しい山頂が見えてきました。最初、その急登にひるみました。後続のソロの方はアイゼンとピッケルに切替えるようです。冷静になって良くみると登れそうなのでそのまま先に進みました。思ったほどでもなくあっけなく山頂に到着です。山頂は狭いので滑落に注意です。風がとても強いので身にしみます。グローブを外すと一瞬で手が凍えそうです。写真を撮るのも大変でした。そのあと後続の方が数人登って来ましたが強風で間もなく下山しました。風は強いですが何故か祠の窪地はさほどでもなくここで行動食を摂りました。途中まで先行者だった2人のパーティーが登って来たので互いにシャッターを押し合いました。山頂で30分ほど粘りましたがこれからのコースのこともあり下山を開始しました。スノーシューでの急坂でしたが、しっかりとグリップが効いており問題ありませんでした。山頂直下にMSRの黒いスノーシューがデポしてありました。アイゼンに切替えた方のものと思われますが、それにしても変です。山頂には先の二人しかいなかったし途中でも合っていません。もしかして滑落! まさかね。装備万端の超ベテラン風の方でした。私の勘違いなら良いのですが・・・
さて、中四阿コースは前人未踏でトレースはありませんが、上からコースを見渡せるので最短距離で下山しました。不本意ながら途中の急斜面はアウターのままで数メートルも尻セードになってしまいました。そのあとは緩やかな尾根となり思いのままに踏み跡をつけて進むことが出来ます。未踏の下りバージンロードは快適です。途中に雪庇や斜面のトラバースがありますが注意すれば問題ありません。中四阿の直下でお湯を沸かして昼食です。そこに菅平牧場から登ってきた牧場のお兄さんがスノボーを背負って登ってきました。この時間に登るのは大変と思いましたが帰りはスノボーで簡単に下山できるのでしょう。
さて、ゆっくりしてはいられません。12:46に再び下山を開始しました。今度はお兄さんのつけてくれたトレースを頼りに下山します。多少沈むことがあっても下りなので苦になりません。途中に何箇所か雪庇を通過します。菅平牧場間近でトレースは夏道から大きく外れ沢から直登したらしく、それに気づいたのでトレースから外れ、高原ホテル方角に進路を変えました。樹林の中を進みます。結構沈みます。林を超え谷を越え、川を渡り、幾つか牧場を超えて進みました。積雪期は見通しが良いので不安もなくナビがあれば心強いです。やっとのことで今朝のルートに辿り着き、15:54に駐車場に生還しました。カシミールのグラフ表示データでは、所要時間:9時間11分、沿面距離:15.39kmでした。
今回の山行、私は年寄りなので体力が無くまさか先頭を切ってトレースをつけながら頂上に到達することになるとは想定外でした。また下山では未踏の中四阿コースを予定通りスムーズに完走する事が出来、満足度の高い山行きとなりました。
こんにちは!
途中まで先行していて、山頂で再びご一緒した二人組の者です。
男の方です。hiebieと申します。
ヤマレコは完全にほったらかしですが、久々にログインしてみました。
とても良いお天気と眺望でしたね。同時にすごく寒かったですが。。。
山頂直下の黒いスノーシューは私のデポでした。
アイゼン・ピッケルに変えるとお話したのも私です。
切り替えをお話したときに、同行者が追い付いてなかったので
私を単独行とお間違えになったようですね。
ご心配をおかけしました。
注:私はベテランではありませんよ(^^;
ぺーぺーもいいとこです!
中四阿経由のコース、大変そうですね!
お写真、楽しませていただきました。
ありがとうございました
では、この辺で。
また、どこかのお山でお会いしましょう
失礼しました。
hiebie(冷え冷え?)さん。
コメントありがとうございます。
先日はお疲れ様でした。
岡山県からとは遠くから良くおいで下さいました。
長野県人としてお礼申し上げます。(;^_^A
スノーシューはhiebieさんのものでしたか。
あれからずーっと気になっていましたがこれで安心しました。
私の観察力はゼロですね。
奥様と二人で登山、いいですね。
良く山で年配のご夫婦が仲良く登山しているのを見かけますが
いつも羨ましく思っておりました。
私は爺なのでいつまで登れるか分かりませんが、又どこかの
山でお会いするかも知れませんね。
良い登山ライフをご堪能下さい。
それでは。
追伸:
hiebieさんも是非ヤマレコにアップして下さい。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する