白馬三山 不帰の嶮 唐松岳 猿倉IN 八方OUT
- GPS
- --:--
- 距離
- 21.5km
- 登り
- 2,760m
- 下り
- 2,173m
コースタイム
- 山行
- 12:43
- 休憩
- 1:47
- 合計
- 14:30
天候 | 曇り時々雨 強風 時々晴れ 台風の影響で不安定 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
不帰嶮2峰が核心部 ホールド 鎖 ばっちりです。 |
写真
感想
娘と2年前から検討していた 白馬三山〜不帰嶮〜唐松岳 日帰り縦走を実施した。
夏休みに入り7月から天気予報とにらめっこしながら日程調整していたが、ズルズルとお盆までずれ込んでしまった。想定外の台風の発生で天気が目まぐるしく変わり、お盆中は山間部はず〜と天気が不安定との予報。9月に延期か・・が頭をよぎったが、 わずかな天候回復のチャンスを狙って8/14に決行。13日の19時に猿倉に入る。どんよりとした雲と小雨にもかかわらず、駐車場は6割うまっている。お盆休み恐るべし。その後も続々と車が入ってくる。車中泊で横になったがなかなか眠れない。雨はやみそうにない、少々の雨ならゴアなしでと願ったが無理だった。結局上下雨仕様で1:10に登山開始。駐車している車に人気は感じるが、この雨の中にこの時間から行動開始はそうそういない。しかし今日は不帰嶮を抜けて八方尾根リフトの時間の縛りがあるので行くしかない。 憂うつな気分でスタートしたが、白馬尻につくと雨があがった。空を見上げると、月が顔を出している。空を見ながら娘とニヤニヤした、もしかして もしかか。 大雪渓を黙々と進み上部の避難小屋までくると雪渓に幾つものライトが光ってる。みんな早朝のわずかな晴天を願っている人たちだ。
その中から、恐ろしい速度で追いついてきたトレラン一行とほぼ同時に一番乗りで村営頂上宿舎に着いた。若いパワーにはかなわない。しかも素足に短パン。
村営頂上宿舎で小休止して、まずは本日1峰目の(娘は初)の白馬岳へ。
ちょうど 日の出のタイミングで、山荘泊、テン泊 多くの人がすでに行動を開始している。この不安定な天気にもかかわらず凄いです白馬。白馬岳山頂から見渡せば、 高曇りだが、これから行く後立の稜線 槍穂、立山、剣、オールスターズが見える。
テンションは上がるが、この天気は長くは持たないとの予報なので次の杓子岳へ足早に進む。杓子のピークを踏んで、白馬鑓への登り返しに気合をいれて、ふと剣岳を見ると予報は的中。ガスが流れてくる、アッという間に白馬鑓がガスに飲み込まれ西風が強くなる。ガスガスの中で白馬鑓のピークを踏み、鑓温泉分岐へ向かうも,天候は悪化の一途、娘は体重が軽いから体を斜めに強風に負けないようについてくる。今年からワンダーフォーゲル部に所属し、80Lのバックを背負いトレーニングをしているようだが、この高度の稜線で、この風雨は初めての経験でありちょっとした試練だった。
何とか鑓温泉分岐に着く。さすがに娘と一緒に、この風雨のまま不帰嶮に突入するのはどうかと、ここでエスケープするか娘と協議。現在8:45分、時間的には問題ない。娘は行く気満々だが、この天気がずーと続く場合は無理だ。で、出した結論は、とりあえず天狗山荘まで行こう!。天狗山荘へ進むとすぐに風が収まる。単に稜線から長野側にかくれ、富山側からの風をよけているだけだけど、気持は、”いけるんじゃね”ムードに傾く。山荘に到着しここで大休止。当初予定していた通り、おにぎり、バナナ、アミノバイタルパーフェクト5000を体に補給、エネルギー系のサプリをしこたま体に投入する。天狗山荘までの道中で、不帰嶮から来たパーティーに会い状況を聞くと、早朝は天気が安定していたが天狗の大下りぐらいから悪化したとの事だ。
しかし、エネルギーを補給すると気持ちは、不帰嶮突入モードになていた。娘とふたりで、”よし行こう!”と気合を入れて山荘を出発した。
ガスの中、先に進み、天狗の頭へ着くと、突然ガスの中から待っていたかのように、不帰嶮全景が姿を現した。オーマイゴット!!。山の神様に感謝であった。雨も止み風も弱まり、絶好とまでは言わないが、”灼熱の太陽に照り付けられて、汗だくの山行よりいいんじゃね” ていう感じだ。不帰嶮全景を見ながら天狗の大下りを下降して、 いよいよ本日のクライマックスへいざ突入。まずは難なく1峰をクリアし、核心部の2峰へ。白馬側からだと2峰最初の取りつきから直上した後〜空中梯子までが最大の核心部なのだろう。ボルタリング、リードクライミング歴6年の娘はそつなくクリア。ただ山は、明らかに危険な所より、ちょっと油断する様な所でミスを犯し事故になる。油断はしてはいけない。その後も慎重に2峰南峰を進みこちらも無事にクリア。ここまでくれば一安心、あとは今日未明1時からの山行で、疲労している足にむちを打ちながら、唐松岳をクリアして、八方アルペンラインで一気に下山。
下山後はタクシーで猿倉まで戻りミッション完了。
お疲れさまでした。
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