ヴィフレン(2914m)

- GPS
- --:--
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 1,067m
- 下り
- 1,064m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ヴィフレン小屋は個室でとても快適(12Leva)。レストランあり(7:30〜22:00)。小屋スタッフのうち、食堂担当のある女性はまあまあ英語が話せるがその他はほとんど通じない(ギリシャとは違い、ブルガリアでは英語があまり通じない)。小屋前においしい湧き水有り。山中も枝沢が多く水が豊富に得られる。 ヴィフレン山頂北側のすぐルートはほとんど岩登りなので足元には十分注意。ルートははっきりしているがプロテクションは一切無し。その北のコンチェトも細い稜線が続き危険とのこと。 [今回の記録リンク] オリンポス http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-475897.html ヴィフレン http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-475913.html ムサラ http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-476401.html リラ七湖ーリラ僧院 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-476421.html |
写真
感想
前日朝にギリシャのテッサロニキをバスで出発し、国境を越えちょうどお昼頃にブラゴエフグラッドに到着。バンスコまでバス、更にそこからタクシーでヴィフレン小屋に入った。タイトスケジュールを覚悟していたが時間には十分余裕があり、バンスコではカフェで1時間以上くつろげた。ヴィフレン小屋のレストランではベルリンからトレッキングに来た老夫婦に誘われ、食事をご一緒して楽しく過ごした。
ヴィフレンは世界遺産ピリン国立公園の最高峰。ブルガリアでも第二位の高峰である。今回は最短ルートから登り、すさまじい落ち込みを見せる北東壁を見ながら下りてくるルートをとった。
7/1(火) 快晴 ヴィフレン小屋6:50〜9:05ヴィフレン山頂〜11:50ヴィフレン小屋
小屋前からいきなり急登が始まる。景色がもの凄く良く、ピリン山群のパノラマがいきなり広がってきて大興奮だ。やがて山頂南に広がる大きなカール地形に入る。ここはまるで黒部五郎カールのように美しいところだ。車止めからわずか1時間ちょっとでこの景色になるのは全く驚きである。このあとの山でも思い知るが、ブルガリアの山はアプローチ部分が少なく、奥山がとても近い。自然の濃いところに気軽に来られるのが魅力である。
カール壁を登り詰めるとあとは山頂部の岩塊をひたすら詰めるだけであっさり頂上に着いた。ピリンの山々が一望、ヴィフレン以外にあまり高い山はないようだが、自然豊かな場所のようで、奥地にも行ってみたくなった。それにしてもあまりにあっけなく登頂して拍子抜けなので、下山は北側に下ってみることにした。北にはコンチェトと呼ばれる細い稜線が連なっており、危険地帯が続いている。限りなくバリエーションルートに近く、落ちればただごとでは済まない。足元に注意してルートを外さないように行く。ようやくコンチェトとの峠に降り立つとあとは安全な道だ。ヴィフレンの北東に回り込むとすさまじい北東壁が見えてきた。ほぼ垂直に立った真っ白な石灰岩壁。スロヴェニアのトリグラウ北壁を思い出した(規模はトリグラウの方が断然大きいが)。岩壁に囲まれたホールのような場所でしばし休憩し、絶景を満喫した。
北東壁を後にし、ひたすらトラヴァースをして小屋に戻った。このルートは場面が次々と変わり、眺めも良く飽きさせない。山頂直下の岩場が危険なのは要注意だが、最短コースよりお勧めである。自分が回ったルートの逆回りがいいだろう。
ピリンはとても魅力的な山域である。日帰りではあまりにもったいなすぎた。コンチェトや南部奥地の方も含め、2〜3日歩くととても満足できるのではないだろうか(先述のドイツ人の老夫婦もそのようにして楽しんでいた)。
偶然小屋まで客を乗せてきたタクシーでバンスコに戻り、村のレストランで美味しいブルガリア料理とビールで打ち上げた。翌日は中休みで、プロヴディフの旧市街を観光した。
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