また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 492764
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳/西岳〜権現岳

2014年08月11日(月) 〜 2014年08月12日(火)
 - 拍手
子連れ登山 tadomasa その他1人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
23:50
距離
14.0km
登り
1,583m
下り
1,391m
歩くペース
速い
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:16
休憩
0:15
合計
4:31
10:35
10:35
6
10:41
10:49
72
12:01
12:02
87
13:29
13:29
58
14:27
14:33
9
14:42
2日目
山行
4:06
休憩
0:41
合計
4:47
4:54
31
5:25
5:26
20
5:46
5:53
17
6:10
6:10
7
6:17
6:31
3
6:34
6:45
38
7:23
7:29
4
7:33
7:33
21
7:54
7:54
17
9:26
9:26
13
9:41
天候 8/11 曇り、8/12 雨
過去天気図(気象庁) 2014年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 タクシー
◆8/11 往路
八王子から中央線特急臨時便の「あずさ11号」に乗車。自由席を利用したがガラガラで自由にザックを隣りの席に置けた。
7:48 八王子⇒9:30 小淵沢
小淵沢から富士見高原ゴルフ場の西岳登山口まではタクシーを利用。駅前の小淵沢タクシー待合所で申込み。料金は3070円。

◆8/12 帰路
天女山から高根タクシーに配車を申込み。甲斐大泉駅から南へ300m程の「パノラマの湯」を紹介されたのでそこまで。料金は2240円。
コース状況/
危険箇所等
◆富士見高原ゴルフ場から西岳
何回か保守用林道が横切るが間違うことが無い真っ直ぐ直登するルート。標識は不動清水までは多いがそれ以降は減る。
◆西岳から青年小屋
アップダウンの少ない径だが乙女の水手前から沢が合流し滑りやすくなる。乙女の水から小屋は5分の道のり。
◆青年小屋から権現岳
ギボシのトラバースが雨天では嫌らしいところ。
◆権現岳から天女山
特に問題無し。標高100m毎の標識、激励の標識等はここを登路とした時に励みになる。
その他周辺情報 ◆日帰り温泉
甲斐大泉の「パノラマの湯」に立寄り。入湯料は大人720円。小海線の時刻表を見て、奥の休憩所の更に奥の食事処で天婦羅そば(520円)、舞茸そば(600円)を注文。なかなか美味しかった。更にこの日は生ビール半額の日!300円也。大人∩運転しない人限定ですが第1・3火曜日と26日(風呂の日)は半額の模様。
小淵沢駅前の小淵沢タクシー待合所。上り框があってとてもレトロな好い雰囲気。
2014年08月11日 09:35撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/11 9:35
小淵沢駅前の小淵沢タクシー待合所。上り框があってとてもレトロな好い雰囲気。
富士見高原ゴルフコースの西岳登山口に到着。
2014年08月11日 10:13撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
1
8/11 10:13
富士見高原ゴルフコースの西岳登山口に到着。
少し歩くとこんな注意書きが。慌てて熊鈴を取り出してザックに着ける。
2014年08月11日 10:17撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/11 10:17
少し歩くとこんな注意書きが。慌てて熊鈴を取り出してザックに着ける。
不動清水まではこのような立派な標識がある。
2014年08月11日 10:19撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/11 10:19
不動清水まではこのような立派な標識がある。
左右行き止まりとは少々難解。
2014年08月11日 10:26撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
1
8/11 10:26
左右行き止まりとは少々難解。
樹林帯の一本道が続く。この辺りは白樺とカラマツ林。晴間が少し見えて来た。
2014年08月11日 10:26撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/11 10:26
樹林帯の一本道が続く。この辺りは白樺とカラマツ林。晴間が少し見えて来た。
不動清水に到着。まるでバス停のような標識だ。
2014年08月11日 10:42撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
3
8/11 10:42
不動清水に到着。まるでバス停のような標識だ。
こう言う現代的な標識もあり。
2014年08月11日 10:42撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
1
8/11 10:42
こう言う現代的な標識もあり。
美味しい水を汲む。
2014年08月11日 10:45撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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8/11 10:45
美味しい水を汲む。
夏の高原の風景。
2014年08月11日 10:45撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/11 10:45
夏の高原の風景。
何度か林道を横切るがちょうど営林署の車両が走って行った。
2014年08月11日 11:29撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/11 11:29
何度か林道を横切るがちょうど営林署の車両が走って行った。
小休止でおにぎりを頬張る。
2014年08月11日 11:44撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/11 11:44
小休止でおにぎりを頬張る。
ずっと一本道が続く。が、林相が変わって来た。
2014年08月11日 11:55撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/11 11:55
ずっと一本道が続く。が、林相が変わって来た。
アザミにとまるタテハチョウ。
2014年08月11日 12:02撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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8/11 12:02
アザミにとまるタテハチョウ。
少しだけ北西方面が見える。霧ヶ峰の方か?
2014年08月11日 12:08撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/11 12:08
少しだけ北西方面が見える。霧ヶ峰の方か?
まだ早いけど切り離されたナナカマドの葉。
2014年08月11日 12:26撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/11 12:26
まだ早いけど切り離されたナナカマドの葉。
一本道もだんだん急登になってきた。
2014年08月11日 12:31撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/11 12:31
一本道もだんだん急登になってきた。
モミジカラマツ?
2014年08月11日 12:34撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/11 12:34
モミジカラマツ?
急登で少し喘ぐ。
2014年08月11日 13:02撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/11 13:02
急登で少し喘ぐ。
西岳直下の展望地に出た。編笠山と青年小屋も見える。もう高さもほとんど変わらない。
2014年08月11日 13:12撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
1
8/11 13:12
西岳直下の展望地に出た。編笠山と青年小屋も見える。もう高さもほとんど変わらない。
雲が切れれば南アルプスの雄大な展望台なんだろう。
2014年08月11日 13:12撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
1
8/11 13:12
雲が切れれば南アルプスの雄大な展望台なんだろう。
ジャコウソウかな?
2014年08月11日 13:17撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/11 13:17
ジャコウソウかな?
西岳山頂を目指す。
2014年08月11日 13:17撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/11 13:17
西岳山頂を目指す。
再び樹林の中へ。
2014年08月11日 13:21撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/11 13:21
再び樹林の中へ。
ハクサンフウロももう終わりの頃。
2014年08月11日 13:29撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/11 13:29
ハクサンフウロももう終わりの頃。
西岳に到着しました。余裕がある表情のK太。
2014年08月11日 13:29撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
6
8/11 13:29
西岳に到着しました。余裕がある表情のK太。
親父はバテてるのを笑って誤摩化す。
2014年08月11日 13:30撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4
8/11 13:30
親父はバテてるのを笑って誤摩化す。
ヤマハハコの仲間か?
2014年08月11日 13:31撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/11 13:31
ヤマハハコの仲間か?
編笠の右肩越しに雲の衣を纏った富士山が見えた。
2014年08月11日 13:37撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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8/11 13:37
編笠の右肩越しに雲の衣を纏った富士山が見えた。
キアゲハ。
2014年08月11日 13:39撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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8/11 13:39
キアゲハ。
再び青年小屋を目指す。
2014年08月11日 13:41撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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8/11 13:41
再び青年小屋を目指す。
西岳から青年小屋へは再び樹林の径。アップダウンは少ないが、ここからの登り坂は結構つらい。
2014年08月11日 13:49撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/11 13:49
西岳から青年小屋へは再び樹林の径。アップダウンは少ないが、ここからの登り坂は結構つらい。
ゴゼンタチバナに出合う。
2014年08月11日 14:22撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/11 14:22
ゴゼンタチバナに出合う。
登山道を沢が流れている。もう乙女の水も間近。
2014年08月11日 14:27撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
1
8/11 14:27
登山道を沢が流れている。もう乙女の水も間近。
乙女の水。大変冷たく美味しい。
2014年08月11日 14:29撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
1
8/11 14:29
乙女の水。大変冷たく美味しい。
乙女の水から青年小屋はちょうど5分。ぬかるんだ径が続く。
2014年08月11日 14:41撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/11 14:41
乙女の水から青年小屋はちょうど5分。ぬかるんだ径が続く。
青年小屋のテントサイト。晴れていれば権現が見えるはず。
2014年08月11日 14:52撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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8/11 14:52
青年小屋のテントサイト。晴れていれば権現が見えるはず。
今日の我が家をピッチ。
2014年08月11日 15:11撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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8/11 15:11
今日の我が家をピッチ。
テントを撤収し、出発準備完了。この後登りですぐに本格的な降りになってきたので早めに撤収したのは大正解だった。
2014年08月12日 04:51撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/12 4:51
テントを撤収し、出発準備完了。この後登りですぐに本格的な降りになってきたので早めに撤収したのは大正解だった。
夕べ撮り忘れたので青年小屋を正面から。雨粒がフラッシュで光ってる。
2014年08月12日 04:55撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
2
8/12 4:55
夕べ撮り忘れたので青年小屋を正面から。雨粒がフラッシュで光ってる。
ガスの中ののろし場。
2014年08月12日 05:23撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/12 5:23
ガスの中ののろし場。
瞬間雲が切れて西岳が見える。
2014年08月12日 05:41撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/12 5:41
瞬間雲が切れて西岳が見える。
ギボシ近くの岩峰。
2014年08月12日 05:42撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/12 5:42
ギボシ近くの岩峰。
ギボシのトラバースに掛かる。
2014年08月12日 05:50撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/12 5:50
ギボシのトラバースに掛かる。
雨で濡れているので緊張気味。
2014年08月12日 06:08撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
8/12 6:08
雨で濡れているので緊張気味。
こうした岩場の通過も初体験だし。
2014年08月12日 06:12撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/12 6:12
こうした岩場の通過も初体験だし。
権現小屋に到着。
2014年08月12日 06:26撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/12 6:26
権現小屋に到着。
権現小屋の直上の分岐。
2014年08月12日 06:32撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/12 6:32
権現小屋の直上の分岐。
権現岳山頂で。やっぱりちょっと怖い?
2014年08月12日 06:38撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
8/12 6:38
権現岳山頂で。やっぱりちょっと怖い?
晴れていれば…。
2014年08月12日 06:39撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
8/12 6:39
晴れていれば…。
計画を変更して下山。天女山へと下って行く。
2014年08月12日 06:41撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/12 6:41
計画を変更して下山。天女山へと下って行く。
イワギキョウ。
2014年08月12日 06:43撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/12 6:43
イワギキョウ。
ミネウスユキソウ。
2014年08月12日 06:44撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/12 6:44
ミネウスユキソウ。
イワベンケイかな?もう花は無い。
2014年08月12日 06:45撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/12 6:45
イワベンケイかな?もう花は無い。
三ツ頭に到着。
2014年08月12日 07:29撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/12 7:29
三ツ頭に到着。
前三ツ頭に到着。向こうの岩はK太も見覚えがある。
2014年08月12日 07:53撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/12 7:53
前三ツ頭に到着。向こうの岩はK太も見覚えがある。
ふと雨が弱まって下界が見えそうになった瞬間。
2014年08月12日 08:01撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/12 8:01
ふと雨が弱まって下界が見えそうになった瞬間。
登る時には励みになる。
2014年08月12日 08:11撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/12 8:11
登る時には励みになる。
クルマユリ。
2014年08月12日 09:26撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/12 9:26
クルマユリ。
天の河原に到着。もう100m程度だ。
2014年08月12日 09:27撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/12 9:27
天の河原に到着。もう100m程度だ。
シラネニンジン?
2014年08月12日 09:27撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/12 9:27
シラネニンジン?
天女山に到着。雨の中、お疲れさまでした。
2014年08月12日 09:38撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
8/12 9:38
天女山に到着。雨の中、お疲れさまでした。
小淵沢駅で中央線特急を待つ2人。
2014年08月12日 12:30撮影 by  uTough-3000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/12 12:30
小淵沢駅で中央線特急を待つ2人。

装備

個人装備
ザック(1) 登山靴(1) ソックス(2) 化繊半袖シャツ(2) 化繊長袖シャツ(1) ズボン(1) 短パン(1) 帽子(1) タオル(1) 雨具(上下)(1) マット(1) 寝袋(1) 防寒着(1) カメラ(1) 地図(1) 予備電池(1) ゴミ袋(2) ロールペーパー(1) 手袋(1) 時計(1) 水筒(1) 予備眼鏡(1) ハイキングポール(2)
共同装備
テント(1) テント用フットプリント(1) 張り綱(4) 張り綱用ペグ(4) コッヘルセット(1) プラスチックボウル(食器)(2) ガスストーブ(Primus)+ボンベ大(1) 自作アルコールストーブ+五徳+アルコール200mL(1) お玉(1) ライター(1) 軍手(1) ランタン(1) 双眼鏡(1) 細引き10m(1) サンダル(1) 携帯ラジオ(1) 虫刺され薬 虫除け 蚊取り線香(1) 非常用具(1) ナイフ(1)

感想

南から北に縦走するつもりだったけど雨に祟られて西から東に抜けただけの山行になってしまった。でも久し振りの山行で更にたくましくなったK太を見ることができた。赤岳は次の課題だな。

8/11
朝一番のバスに乗り、相模線、横浜線、中央線特急と乗り継いで小淵沢に9:30に着いた。甲府辺りまではまだ天気も悪くなかったのだが甲府を過ぎて雨が落ちて来た。小淵沢駅前の小淵沢タクシー待合所で富士見高原ゴルフ場の西岳登山口までタクシーを頼み、しばし休憩。上がり框のあるとてもレトロな待合所だった。タクシーで運転手さんは先に観音平に上がったら晴れていたよと少し希望が出るニュースを伝えてくれた。

西岳登山口の様子は知らなかったがゴルフ場の駐車場の東側の隅に「登山道入口」と大書してあったので間違いようが無い。不動清水までは緩やかな傾斜でゆったりと登山を開始。この辺りは白樺とカラマツの樹林だった。不動清水で水を入れる。少し青空も見えて天候回復を思わせた。

不動清水から西岳は地図で見る通りの一本道でずっと樹林の中を行く。勾配は少しずつ大きくなって行く。殆ど展望が無いのには正直落胆したが、ほんの2回程の僅かな展望におかげさまで大分ときめくことになる。樹林の林相は高度と共に徐々に変化していき、匂いも針葉樹林のものに変わって行った。K太は初めて履いたブーツが少し合わず踵の上で靴擦れになりかけていた。このブーツ、元々は長女が高1で学校で山に行くと言うので買ったのだがそれも中止になり、以来度々僕が使っていたもの。細身の靴なんで僕もあちらこちらが当って靴擦れしていたが、K太も同様なようだ。次回は少し考えないといけない。取り敢えずバンドエイドを踵に貼って、靴ひもの加減で調節したが功を奏したようだ。

3時間登り突然に南側に開けた展望地に出た。正面に編笠山と青年小屋が見える。もう青年小屋の高さまで数10mと言う所だ。南側には中央線、中央高速を挟んで南アルプスの峰々が立ち並んでいる。のだが、残念ながら雲に覆われてしまっていた。しかし夏山の清々しさの一端が感じられる。ところどころに花々も見られるが、花のツアーには少し季節が遅いのかもしれない。

ここから樹林帯を10分登ると西岳山頂に出た。八ヶ岳お揃いの意匠の山頂標識がある。K太は足の痛みはあるもの涼しい顔で登って来た。自分の寝袋、マット、食糧2日分と不動清水の水2Lで10kg位背負わせているはずだが、もっと分担させても良いのかも。強くなったもんだ。次は等分に背負ってもらおうかな。それに比べて中央アルプス山行より3-4kgは軽くしたつもりなのに僕は明らかにバテている。

西岳から青年小屋までは再び樹林帯の径を行く。激しいアップダウンは無いのだが、この期に及んでの登りは辛いもんだ。近くに見えただけにまだかまだかと言う気が強く、行程を長く感じた。登山道と沢筋が一緒になった先が乙女の水で小屋はそこから5分。乙女の水は凍えるように冷たかった。ここで僕のハイドレーションパックに2L給水。頭に水を浴びて生き返った。

青年小屋のテント場は西岳から行くと小屋の手前側にある。礫地で20張りとされているが、隅の方は草地で充分にペグが利く。テント場は広大で当日15張り程度は張られていたが、充足率で言えば1/3も行っていない。もっとも場所は選ばないといけないので、残る所はそれほど好立地ではないかもしれないが。小屋で受付し600円/人を支払い、樹林帯に近い草地を選びテントを設営。既にガスが濃く今日の夕景や星空は全く期待出来ない模様。16時には炊事を始め、K太はやはりいつもと違う運動に疲れたのか早々と寝てしまった。

8/12
3時に起床したが外は相変わらずガスが濃い。夜にも風雨は無かった。4時から朝食とし、やや明るくなった4:30からテントを撤収した。雨が来る前に撤収したのは幸いだった。ヤッケを着て出発するとすぐに雨足が強まってきた。今日は権現、赤岳を超えて行く長い行程の予定だったが雨の降り出しとともに再考を余儀なくされた。

K太はそれでも黙々と足を運んでいた。のろし場からギボシへと向かう斜面で一瞬雲が切れて西岳が望めたが展望が得られたのはこの時だけ。それが幸いしたこともあるかもしれない。ギボシのトラバースでは雨に濡れた岩場の通過にK太の様子を注視したが、晴天で高度感があるとどうだろうか。10分足らずの時間だがK太は結構緊張を強いられたようだった。ここを過ぎると突然のように権現小屋に出る。権現小屋の登山者も今日は終日雨模様と諦め顔だった。K太に赤岳に向かうと1〜2時間岩場が続くが、と聞くと雨の中では嫌だとはっきりと言ってくれた。なので計画とは逆に南に進路を取り、天女山に下山することとした。権現から赤岳の縦走は次の課題、それはそれで結構。もう少し天気の好い機会に岩稜帯を経験させてやりたいものだ。

権現岳からちょうど3時間で天女山まで降りて来た。ほぼ大雨で登山道が所々で沢になっていた。2年前に天女山から前三ツ頭まで登ったが、K太はその時は軽いザックで漸く前三ツ頭まで達したのだが、今回は10kg担いで単なる通過点にした。2年前の目印が随所にあり、あれこれ記憶にあるとK太は語っていた。天女山に着いたのは9:40。未だ未だ早い時間でこれから帰ると家にメールしたら「清里で散歩して来たら」とチグハグな返信が帰ってきた。雨中5時間も散歩してきたので歩くのは充分だ。でも温泉はウェルカム。高根タクシーにお願いして天女山まで配車して貰ったが、運転手さんに甲斐大泉駅の近くにあるパノラマの湯を教えて貰った。(地図には八ヶ岳いずみ荘となっていた。)ここで湯につかり、小海線の時間まで食事をしたが、運良く第3火曜日で生ビール半額の日!そばも美味かったし、舞茸の天ぷらも美味しかった。

天気には恵まれず計画通りではなくショートコースになったけれどK太の成長を強く感じさせる山旅になった。部活の空き日程次第だけど、また計画したいものだ。

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積雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
編笠山〜ギボシ〜権現岳〜三ッ頭〜前三ツ頭〜天女山
利用交通機関: 車・バイク、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [日帰り]
西岳・編笠山周回/富士見高原起点
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

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