武奈ヶ岳(神璽の滝-ナガオ尾根)破線ルートの秋をたずねる
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,247m
- 下り
- 1,267m
コースタイム
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 7:55
天候 | 天候:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は比良ロープウェイ跡 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■危険箇所: ・神璽の滝ルートは滝より上部で所々急登で滑りやすい、 また花崗岩でもろい箇所もあったので滑落しないように慎重に進みました。 ・ナガオ尾根は特にないように思いました。 ■道迷い: ・神璽の滝はテープは所々ありましたが慎重に進みました。 ・ナガオ尾根はテープはほとんどありません。 稜線から外れないように進みました。 ※神璽の滝より上部は破線ルートです。ナガオ尾根は山と高原地図にも ルートの記載はありません。両方とも不慣れな方は経験者と同行が良いでしょう。 ※地図・コンパス・GPS等は必ず携帯しましょう。 ※ルートは手入力のため、正確ではありません。 |
写真
装備
備考 | GPSほしいな〜 |
---|
感想
デング熱の嫁も大分ましになり「山に行きたかったら行ってきたら」とお許しをいただき、
洗濯と朝食(パン買ってきただけですが)の用意をして、秋の武奈ヶ岳へ。
皆様激励ありがとうございました!この場をお借りして感謝申し上げます。
武奈ヶ岳も終盤近し。雪が降り出す前に行ってみたかった破線ルートを絡ませての
今回の山行。
神爾の滝ルートもナガオ尾根ルートも地図と皆さんのレコを事前に何度も何度も確認。
自分は道迷い癖があるんで 笑)
では、今日もハードボロボロ風に綴ってみるゼ
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scene1:「これは訓練の一環である」
どれだけ容姿端麗なヤツにも弱点はあるものさ。
ジョージ・クルーニーと良く間違えられる俺にでもだ。
そんな俺の唯一の弱点は道迷い。別に方向音痴という訳でない。
そこで課せられた今日の任務は破線ルートを踏破せよ。である。
山屋の間では俗にバリルートと呼ぶらしいが、そんなことは山屋に任せるとして、
俺は渡された地図とコンパス、それに高度計も付いた007ばりの多機能腕時計で
任務遂行だ。残念ながら時計のボタンを押しても毒針は発射されないが。
GPS?「フン、そんな物は持ち合わせちゃいない。野生の勘だけが頼りだ」
せっかく来たんだ「神爾の滝」でも見物して行く事にした。
神爾の滝を過ぎ、しばらくは快適な山道だ。もちろんここで道に迷う必要はない。
少々険しい箇所もあるが心づもりは出来ているので想定内だ。
高度を稼ぐに従って沢道に入っていく。沢では踏み跡がつかないので
この辺りからテープを追いながら注意深く進むことにする。
特に沢の左岸右岸と振られることがあるので見過ごすと、あさっての方向へ行ってしまう。
高度にして800mほど登ってきた所だろうか。写真にしてNo28。
どうも、この沢を登って行くと渡された地図のダケ道に続くように感じたが
それを確かめる術はない。心の余裕も既にない。
倒れかけた道標通りに「北比良峠」を目指すことで精神状態はMaxだ。
しかし、ここからが神爾の滝ルートのクライマックスだった。
急峻でズリ落ちそう、しかも薄い踏跡を辿って登る。テープも少ない。
掴めるものがあれば何でも掴んでも良いが、くれぐれも引っ張ったら抜けたという
トム&ジェリーの漫画のような真似だけはしないでくれ。
そうなれば滑り落ちるのではなくゴロゴロと転げ落ちていってしまう。
山屋用語で滑落というらしい。そうなればジ・エンド、ゲームオーバーさ。
なんとかクリアしていくと傾斜が緩やかになり、視界が開けた。
登りついた所は「北比良峠」だった。
渡された地図とはどうやら違う所へ出てしまったようだ。。。
しかし俺はテープや道標に従っただけだ。俺に落ち度はない。俺は完ぺきだった。
scene2:「訓練の刺客」
とりあえず、無事第一関門を抜けた俺は八雲ヶ原で休憩することに。
その道すがら赤や黄色の紅葉はひと時の休息をもたらした。
八雲ヶ原の池で次の行程「ナガオ尾根」ルートを地図で確かめる。
いよいよ道なき道を進むことになる。どんな道が待ち構えているのか
想像すらできない。地図からは切り立った崖があるとは考えられないが
深い薮漕ぎが待ち構えているかもしれない。そうなれば喜んで勇気ある撤退だ。
そうこう考えを巡らせているうちに広谷を過ぎ、ガリバー旅行村方面へ歩みを
進めていた。確かこの道のどこか左手から尾根道に上がる取り付きがあるようだが。
左手を見ながら10分程歩くと左から尾根道が下ってきて、今歩いている登山道と
合流している箇所を発見した。ちょうど合流地点の登山道には「鳥獣保護区」と
いう看板を見つけた。どうやらここから登れそうだ。
案の定、少し古びているがテープがある。ビンゴである。
そうなれば兎に角、稜線に上がることだ。
稜線に上がってしまえば、そこから外れないように北へ北へと進む。
段々テープは少なくなり、踏み跡も何なのか分からなくなる。
ここで、地図とコンパス、そして高度計も総動員だ。と言っても尾根もそれほど
広いものではないので緊張感も少し落ち着き、落ち葉を踏みながら
秋の紅葉を愛でながら歩く余裕も出てきた。
その時だった。小ピークの影からニョキっと何かが現れた!
「びっくりした〜、熊かと思ったやんか〜 笑」と元気印のおばちゃん3人組だった。
こっちがびっくりだ。こんな登山道でもないような道を、おばちゃんが歩いて
いるとは想像なんてしてもいなかったのだから。
「兄ちゃんどこ行くん?」地図とコンパス、そして高度計も総動員している
俺に気遣ってか、そう聞いてくるので「釣瓶岳だ」と一言答えてやった。
「釣瓶かいな、私らそこから来てん。釣瓶なら、これ真っ直ぐ行ったら
武奈ヶ岳が見えるから、それが見えたらもうすぐやわ〜 笑」と聞いてもいないのに
勝手に答えだした。有り難いが、これでは今回の読図任務にはならないではないか。
まるで推理小説を読んでいる横で犯人を教えるのと同じだ。
「じゃあ気つけてね〜」と笑いながら去って行った。
恐るべし、おばちゃん。
次号へつづく
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「総評」
今回は初めてのルートを2箇所と秋の紅葉もと欲張った山行でした。
なので、どれも足早だったので、次回はじっくり回りたいと思います。
神爾の滝ルートは武奈ヶ岳の違った一面も見れ好きになりました。
またこのルートは自分のものにできるように何度か訪れたいとも思います。
ナガオ尾根も前から歩きたくて今回実現できて良かったです。
多少不安を感じながらでしたが、静かな尾根歩きを満喫できました。
それに比べ、今回写真がどれも上手く撮れなくてとても残念。
皆さんのような色鮮やかな紅葉の写真が撮れるように、また勉強です。
あ、それと湖西道路、前から思ってるんですが、比良からの帰り道、
真野から雄琴辺りの渋滞、抜け道ないんですかね〜。質問箱に投稿しようかな。
ハードボロボロ風めっちゃおもろいですやん!
しかしよく思いつきますね〜
まあ…今回は道迷いなくご帰還、おめでとうございます(*???*)? ?
mihomaruさん、コメありがとうです!
>ハードボロボロ風めっちゃおもろいですやん!
いや〜これが、私の「ありの〜ままの〜」姿でやんす。
自分のろくでもないレコを読む人がちょっとでも見た甲斐あってほしいからね
でも、今回はキレが悪いレコだった・・・
道迷いなく帰れて本当良かったですわ。
でもあの妙な緊張感。疲れますね。
今はホッとしてます。
tamu-chanさん、こんにちは。突然失礼致します。
自分的には、まさに待望の!という感じのレコに感謝です。
いままでどうしても取り付きが判らず見送っていたナガオ、
明快なご案内で、愈々テンションが上がって参りました。
もちろん神爾谷経由なんてダイソレタ行程は無理ですが
例のガリバー〜大擂鉢起点で、機会を見つけ次第
ぜひ行ってみたいと思います。
(少々のルーファイは慣れていますので大丈夫です)
・・・いつも愉快な記事を楽しみに拝読しておりますが
ハイパーおばちゃん(失礼!)のクダりは爆笑させて戴きました(また失礼!)
今後ともご更新を楽しみにしております。
長々と失礼致しました
notungさんコメントありがとうございます。
notungさんの参考になんて逆に恐縮です
自分もnotungさんと同じで、広谷まで行くんですけど
何処から登るんかな〜なんて、ずっと思ってまして・・・
レコを探していると、tubataroさんの昨年のレコがHITしまして
それを参考にさせていただいた。という訳です
で、自分の備忘録の為に、また誰かの参考になればとアップした次第です。
六甲を縦横無尽に踏破されているnotungさんなら、
神爾谷も大丈夫ではないでしょうか。
でも自分としては八淵の滝や大擂鉢がとても気になります。
いつかガリバー村から登ってみたいと思ってます。
ハイパーおばちゃんね。あのおばちゃん達、
街ではヒョウ柄の服着てるに間違いないのではと思いましたよ。
かしまし娘のようにコテコテでしたから。
scene1:「山頂にて」
タムは武奈ヶ岳の山頂にいた
ふと見るとコブシ大の輝く石が・・・
気持ちよく山へ送り出してくれた妻に
デング熱の全快祝といつもの感謝を込めて
”これを妻への土産にしよう”
そう決めたタムはそっとその石をザックの中に・・
”重い”でも妻のためにとタムはガンバッタ
scene2:「帰宅」
”ただいま帰ったよ”
”あなたおかえり”
”これおみやげ”
と言ってタムはそっと石を差し出す
”なにこれ??”
タムは微笑んだ、が・・・
”ジャマになるやろ、捨ててき!”
scene3:「翌週」
タムは再び武奈ヶ岳に向かった
ザックには山頂で拾った”石”と”カキ”を持って
そしてまた迷った・・・
現実はこんなものかと・・・
武奈ヶ岳のバリルートを迷わず踏破とはさすがタムちゃん!!
次もブナガマイスターに向けてチャレンジくださいね
ビタロでした
ハハハハッ
なんか、これ日本昔話にありそう
拾った時は眩しく輝いていたけど
家に持って帰ると、ただの石でがっかりした
意地悪じいさんでした。て、オイオイ!
チャメさん、ビタロさんがイジメるです〜
何とか言ってくださいよ〜
マイスター良い言葉ですね!
そうだ!俺はブナガマイスターに向けてチャレンジあるのみだ!
こんな所でチャメってる場合じゃない(←正しい使い方ですよね)
50年後を見とけよ〜
奥様、良くなられたみたいで一安心だね〜。
やっぱり、家の太陽は「お母さん」だから、お母さんが元気でいないとね!
↑これ、よくウチの母が言ってました。(でも母は元気過ぎてやかましかったけど )
お父さんは?
ノーコメント
そうだそうだ、そんな奥様に山からのお土産は無かったのかな?
ん・・でもビタロさんがお話しされてる結末があまりに 「アリ」だったので笑ってしまいました
写真、紅葉はやっぱり青空とお日様の光がKeyみたいよぉ〜
でも、滝の写真。
なんだかベールみたいで綺麗
フツーに撮ったの?何か技?
NO43 イモリ可愛い
飼いたいけど、ご飯がね・・・
地図とコンパス。。。
ヤバい、この課題何もこなしてなぁ〜い。隊長に突かれそう
それにしても比良系・・奥が深そう!!
いつかは歩いてみたいなぁ〜
>家の太陽は「お母さん」
ねえさん、たまには、1年に1回位はエエこというね。
嫁に土産ってか?「お土産は無事故でいいのよお父さん」これだ!
次の休みは釣りキャンプだから、「フン、大物釣って帰ってやるよ」
写真についてサンクスです。
滝の写真はシャッタースピードを無茶苦茶遅くしたら、ああなるのよ。
あれでシャッタースピード3日ぐらいかな?
ウソ、1秒半位。だから手持ちでは撮影できないよ。
あの滝だけのために三脚をわざわざ持って行ったのだ。
少し前にカメラ忘れて比良を縦走したレコあったでしょ。
あの縦走テント泊の時に星空を撮ろうと思って買って持って行ったんやけど
肝心なカメラ忘れて・・・ザックの中みたら三脚だけちょこんとあって・・・
三脚だけあっても意味ねえし!!
さんざんなオチでした
いつの間にか、私の手の届かぬ場所に行ってしまったのね。
浮気者! なんちゃって・・。
へ〜 そんなに凄いルートなんだ。カッケ〜。
行きて〜 そのルート行きて〜 バリルート行ってみて〜
登山道が無い山を歩けるのは、男の中の女だ!いや・・男だ。
地図検索でそのルート探したら、師匠しかいないじゃん。
やっぱ、みんなのヒーローになる男は違うね。
群馬でも、何箇所か私しか歩いていないルートがあります。
ま〜ヤマレコ内ですが、でも、嬉しいっすよね。
地図検索で赤線が引いていない山を行く。カッケ〜
でも 誰かさんは メジャーな高山しか歩けないみたいだけどね。
次も、バリバリルート期待していますよ。
お疲れ様でした〜。
な、何をおっしゃるウサギさん。
比良系には、biwakotaroさんの言葉を借りたら
それこそ比良マイスターがごまんといますよ。
そんな人からみたら、自分なんてハナクソ程度・・・
色んな山にも行きたいけど、最近は比良系ばっかりですね。
何か一つの事を極めたいと思うようになってね。
この山域で勉強しながら違う山に挑戦していく。みたいなスタイルで。
一つ一つ課題をクリアしていくのが面白いですね。
その分、見てくれる人は「また比良か」と面白くないだろうけど。
>次も、バリバリルート期待していますよ。
了解〜。でもまたビバークしたりしてね
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