10年越しの富士登山
- GPS
- 13:30
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,474m
- 下り
- 1,461m
コースタイム
- 山行
- 6:22
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 7:59
天候 | 1日目:曇り(強風) 2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コース自体の危険箇所はありませんが、強風時の山頂お鉢めぐりは、かなり危険です |
予約できる山小屋 |
八合目池田館
|
写真
感想
1日目
2012年7月に予定していた1型糖尿病患者会主催の富士宮口からの富士登山があいにくの大雨で中止になってから11年目、濃霧で5m先も見えない富士スバルラインを登って水ヶ塚駐車場に戻ってきた。
午前2時、駐車場には沢山の車が停まっていたが、少しでもバス停に近い場所に車を停めて3時間ほど仮眠
5時少し前に目を覚ますと、バス停には、すでに長蛇の列ができていたので、急いで朝食を終わらせて列の後ろに並ぶ。
乗車したバスは6:20に出発。まだ眠かったので、バスに揺られながら終点までの約30分ウトウト…
富士宮口五合目駐車場には仮設の売店兼休憩所とトイレがあるだけで、一休みできる場所はなさそうだったので、すぐに歩き始める。
歩き始めて暫くは青空も覗いていたが、七合目辺りから、雲の中に突入して、水滴が風に舞いはじめた。
更に高度を上げて雲の層からは抜けると、今度は、強風が山頂から吹き下ろしてきて、時折、足をすくわれそうになる。
パラパラと、雨具を叩く音に「雨?」と目をあげると、小さな砂粒が風巻き上げられている。
風の息継ぎに歩調を合わせるのも、結構、しんどいものだが、どうにかこうにか、九合五勺を超えてもうあと少し…
と言うところで、突然の異常事態に襲われた。
少し前から、何となくフラつく感じがしていて、低血糖かな?と思って何度か血糖測定して毎回150以上で全く問題なかったのに、一歩足を踏み出した途端にコケた。
いや、正確には、この瞬間はコケたと言う感覚さえなく、例えるなら、降り積もったばかりのフカフカの雪山にスッポリ嵌まったかのように地面からの抵抗を一切感じず、咄嗟に手近のロープを掴んだ途端にバランスを崩したところで、初めて自分の状況に気が付いた。
慌てたパートナーと、近くを歩いていた登山者に支えられて、どうにかこうにか体勢を立て直して座りこむことができたが、一体、何が起きたのだろうか?
頭痛も吐き気も息苦しさも意識混濁も記憶の欠落もないし、ポカリを飲んで5分ほど休んだだけで体調回復したので、高山病ではなさそうだ。
勢いを増すばかりの風の中を、山頂目指して、ゆっくりと歩き始める。
持病の腰痛と、休んだ後の太腿の張りは多少気になるが、それ以外は全く問題なし。
当初の計画からは約2時間遅れたが、無事、富士宮頂上に到着。浅間神社奥宮にお参りした後、剣ヶ峰経由でお鉢を回って吉田口頂上の山口屋に行く予定だったが、おそらく風速15mを超えているだろう突風の中を吹きさらしで歩くのは危険なので、山口屋に直行することにした。
山小屋で話を聞くと、この日の風は、やはり、今年の小屋開け以来初めての夏山シーズンでは異常な風だったようだが、明日には収まる予報らしい。
むしろ、この風で雲が飛ばされて綺麗なご来光を期待しよう。
2日目
夜中まで突風が山小屋の屋根を叩いていたので、天候回復の遅れが心配されたが、午前4時過ぎに表に出てみると、風はかなり弱くなっていた。
日の出まではあと30分。
小屋前のテラスは、今朝登ってきた登山者で混雑していたので、外トイレの裏の展望地に座り込んでご来光を待つ。
しかし、東の空には雲の帯が長く伸びて、全く動く気配がない。
帯雲の上にポツンと浮かんだはぐれ雲さえ、10分経っても同じ場所に止まっているところをみると、向こうの上空は、殆ど無風なのだろう。
更に待つこと10分。
雲の帯の隙間から、太陽が僅かに顔を覗かせた。
小屋に戻って荷物の整理をしていると、パートナーも戻って来たので、一緒に朝食に向かう。
朝食と言っても普通の山小屋とは違って、宿泊者用に朝食が準備されているのではなく、一般の登山者向け食堂のメニューから選んで頼んで、混雑するお客さんに混じって食べるのだから落ち着かないったらありゃしない。
食後、少しやすんで、6:00過ぎに出発。
まだ少し風があったし、昨日の突然の体調不良の原因が分かっていないので、今回は、無理をしないようにお鉢巡りは止めて、昨日のルートを浅間神社奥宮に引き返し、そのまま宝永山経由で下山することにした。
今回で5回目となる富士登山。
猛烈な風に原因不明の体調不良と、初めての経験もあったが、とても楽しい山旅ができたことに、感謝、感謝
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