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Yamareco

記録ID: 5745299
全員に公開
アルパインクライミング
甲斐駒・北岳

北岳バットレス 第4尾根主稜

2023年07月22日(土) 〜 2023年07月23日(日)
 - 拍手
angstrom その他2人
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
14:59
距離
21.4km
登り
3,490m
下り
3,535m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:02
休憩
1:05
合計
5:07
9:38
9:38
12
9:49
9:50
19
10:08
10:09
18
10:28
10:31
33
11:04
11:58
13
12:11
12:15
78
13:33
13:35
48
14:23
14:24
16
2日目
山行
4:54
休憩
5:55
合計
10:49
1:36
13
宿泊地
1:49
1:50
63
2:52
7:30
94
9:04
9:24
11
9:35
9:37
5
9:42
9:42
14
9:56
9:59
2
10:01
10:02
31
10:33
11:23
24
11:47
11:48
10
11:58
11:58
13
12:11
12:12
10
12:22
12:22
4
12:26
ゴール地点
天候 曇時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
奈良田の駐車場までTさんの車で。その後朝8時30分のバスで広河原まで。
コース状況/
危険箇所等
登山道は割愛。バットレスは長時間行動が必要となる上に人気ルートなので混む。なので、日の出前早朝に出発が望ましく、初見の場合は前日に取り付きまで下見しておくとスムーズ。今回は前に1パーティ、後ろに4パーティ?くらいいたが、前後共にまあまあ離れていたので待ち時間はなかった。
【アプローチ】
白根御池小屋のテント場から、大樺沢沿いの登山道にでて、しばらく登るとバットレス沢、続いてC沢に出会う。C沢からものの30秒ほど歩くと涸れたD沢が横切る。C沢とD沢の中間尾根に割と明瞭な踏み跡があるので、そいつを辿って登る。
【Dガリー】
暗闇の中クライミングだったので、リードのAさんは大変そうだった(ありがとうございます)。第5尾根と分岐するはじめの一手が少し悪い。が、登山靴でもいける。全体的に脆い印象で、落石しないように注意。今回はロープ一本で中間の一人(自分)はアッセンダーで登った。2ピッチの登攀後、コンテで横断バンドのトラバース箇所まで登った。(自分はアッセンダーだったのでフリーソロ)
【横断バンド】
このあたりから日が出てきて視界あり。横断バンドは高度感ある。支点もあるので、確保することは可能だが、今回はコンテorフリーソロ。
【Cガリー〜ヒドンスラブ】
横断バンドを通過して、明瞭な踏み跡を抜けるとCガリーに出る。ガレていて危険なので、右岸の際をコンテorフリーソロで慎重に歩く。しばらく歩くと右岸側にヒドンスラブが現れる。ビレイ点に赤ペンキで「4」と書かれている。ヒドンスラブは名前の通り緩やかなスラブ。ここからクライミングシューズ+ダブルロープのシステム。今回は割と乾いていたので簡単であった。1ピッチで第4尾根の取り付き。
【第4尾根主稜(取り付き〜マッチ箱)】
ヒドンスラブ含め、全てAさんリード。1ピッチ目は最初のクラックっぽいところだけ少し悪い。その後のスラブ、土バンドは特に問題なし。土バンド終了直前でピッチを切る。大きな岩が目印の緩傾斜のクラック手前まで短いが2ピッチ目。60mロープなら土バンドの終了点まで1ピッチでいけそう。
3ピッチ目は、大きな岩を右巻きして緩い白い岩を登る。
4ピッチ目はマッチ箱の懸垂支点の手前まで。リッジを通過後、三角形の垂壁が少し悪く、ハーケンも連打されていた。
【第4尾根主稜(マッチ箱からトップアウト)】
マッチ箱からロープ一本で懸垂下降。稜線の左側に10-15m程度で降りる。
5ピッチ目は枯れ木テラスの5m程手前までをAさんリード。ルンゼを登っている記録も多いが、カンテを選択。
ここから最後の2ピッチだけリードさせてもらった。6ピッチ目は枯れ木テラスを通過して、ナイフリッジを通過し、城塞の手前まで。ナイフリッジは高度感あるので、高所恐怖症は大変かも。
7ピッチ目は城塞ハングのチムニーを越える。ホールドを慎重に探しつつ、体をねじ込みながら慎重に登った。登り切ったあとは、灌木で終了点。ここでクライミングは終わりなので、トップアウト。ロープをしまって、登山靴に履き替える。
【登山道まで】
明瞭な踏み跡あり。山頂の少し手前で登山道に合流する。
その他周辺情報 奈良田の女帝の湯(700円)で温泉。
奈良田
2023年07月22日 06:18撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 6:18
奈良田
広河原。バスから降りてすぐ出発!
2023年07月22日 09:33撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 9:33
広河原。バスから降りてすぐ出発!
2023年07月22日 09:33撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 9:33
2023年07月22日 09:34撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 9:34
ザック重いが、快調なペースで進んでいく。
2023年07月22日 09:38撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 9:38
ザック重いが、快調なペースで進んでいく。
白根御池小屋
2023年07月22日 11:06撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 11:06
白根御池小屋
テントを張る。
2023年07月22日 11:08撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 11:08
テントを張る。
人生初の山小屋飯。クオリティ高い。
2023年07月22日 11:42撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 11:42
人生初の山小屋飯。クオリティ高い。
2023年07月22日 12:14撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 12:14
偵察のため、大樺沢沿いの登山道を歩く。
2023年07月22日 12:18撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 12:18
偵察のため、大樺沢沿いの登山道を歩く。
雪渓が残ってる。
2023年07月22日 12:28撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 12:28
雪渓が残ってる。
バットレス沢
2023年07月22日 12:39撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 12:39
バットレス沢
C沢
2023年07月22日 12:46撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 12:46
C沢
2023年07月22日 12:46撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 12:46
C沢からものの30秒もしないでD沢に出合う。偵察ではここを詰めていったが、最後登りづらい涸れ滝が出てくるので、尾根に乗るはめになった。微妙だったので、C沢D沢の中間尾根の踏み跡を辿った方がいい。
2023年07月22日 12:48撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 12:48
C沢からものの30秒もしないでD沢に出合う。偵察ではここを詰めていったが、最後登りづらい涸れ滝が出てくるので、尾根に乗るはめになった。微妙だったので、C沢D沢の中間尾根の踏み跡を辿った方がいい。
灌木帯を過ぎると、バットレスが姿を見せる。かっこいい。
2023年07月22日 13:05撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 13:05
灌木帯を過ぎると、バットレスが姿を見せる。かっこいい。
2023年07月22日 13:07撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 13:07
デカいな〜。
2023年07月22日 13:09撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 13:09
デカいな〜。
2023年07月22日 13:12撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 13:12
Dガリーの取り付き
2023年07月22日 13:19撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 13:19
Dガリーの取り付き
ノーロープで行ける範囲で最初のピッチを偵察中。
2023年07月22日 13:31撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 13:31
ノーロープで行ける範囲で最初のピッチを偵察中。
十分偵察できたので帰る。
2023年07月22日 13:43撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 13:43
十分偵察できたので帰る。
2023年07月22日 14:03撮影 by  SH-M19, SHARP
7/22 14:03
早朝1:40にテント場発でアプローチ。
2023年07月23日 02:30撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 2:30
早朝1:40にテント場発でアプローチ。
取り付きに到着。AさんリードでDガリーを登る
2023年07月23日 02:52撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 2:52
取り付きに到着。AさんリードでDガリーを登る
白んできた!
2023年07月23日 03:58撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 3:58
白んできた!
横断バンド付近。ようやく見えるようになってきた。
2023年07月23日 04:13撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 4:13
横断バンド付近。ようやく見えるようになってきた。
横断バンドを過ぎ、Cガリーの左岸の際を登る。
2023年07月23日 04:26撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 4:26
横断バンドを過ぎ、Cガリーの左岸の際を登る。
振り返るとこんな感じ。
2023年07月23日 04:26撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 4:26
振り返るとこんな感じ。
ヒドンスラブとの分岐に雪渓あったが、こちらには行かない。
2023年07月23日 04:29撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 4:29
ヒドンスラブとの分岐に雪渓あったが、こちらには行かない。
2023年07月23日 05:06撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 5:06
第4尾根の取り付き。
2023年07月23日 05:07撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 5:07
第4尾根の取り付き。
2023年07月23日 05:07撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 5:07
2023年07月23日 05:07撮影 by  SH-M19, SHARP
1
7/23 5:07
マッチ箱付近。
2023年07月23日 06:39撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 6:39
マッチ箱付近。
マッチ箱を懸垂で降りて最初のピッチ。
2023年07月23日 07:30撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 7:30
マッチ箱を懸垂で降りて最初のピッチ。
トップアウト!
2023年07月23日 08:54撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 8:54
トップアウト!
2023年07月23日 08:54撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 8:54
2023年07月23日 08:55撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 8:55
2023年07月23日 08:55撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 8:55
2023年07月23日 08:55撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 8:55
登山道合流まで150mくらい登る。割と明瞭な踏み跡がある。
2023年07月23日 08:59撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 8:59
登山道合流まで150mくらい登る。割と明瞭な踏み跡がある。
2023年07月23日 08:59撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 8:59
2023年07月23日 09:05撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 9:05
登山道に合流。
2023年07月23日 09:09撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 9:09
登山道に合流。
合流して1分くらいで山頂!
2023年07月23日 09:14撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 9:14
合流して1分くらいで山頂!
下山します。
2023年07月23日 09:27撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 9:27
下山します。
肩の小屋。北岳に来ただけ。
2023年07月23日 09:42撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 9:42
肩の小屋。北岳に来ただけ。
2023年07月23日 09:47撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 9:47
2023年07月23日 09:53撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 9:53
あっという間にテント場。
2023年07月23日 10:34撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 10:34
あっという間にテント場。
広河原に帰ってきました。
2023年07月23日 12:23撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 12:23
広河原に帰ってきました。
お疲れ様でした!
2023年07月23日 12:25撮影 by  SH-M19, SHARP
7/23 12:25
お疲れ様でした!

感想

機会があれば行きたいと前々から思っていた北岳バットレスに行ってきました。山岳会での山行。CLのAさんが丁寧に方針・計画を練ってくれて(ありがとうございます)、ほとんどのリードもやっていただいたのでほぼ付いて行くだけだったが、景色も素晴らしく最後少しだけリードさせてもらったので満足。
車も運転もTさんに全てやっていただいて、感謝感謝です。

今回のルートは全体的に踏み跡明瞭で登攀もやさしめ(フリーをほぼやらない自分でもなんとかリードできそう)だが、事前に過去記録を調べて適切にルートファインディングをしないと無駄な時間を使うことになると思う。
最近忙しくてあまり山に行けてなかったので、体力も少し心配だったが、日頃ちょっとずつ筋トレしてたおかげか思ったよりなんとかなった。反省点としては、3人でのダブルロープのシステムに慣れていなくて、フォローのビレイ後にロープがからまってしまった。あまりやる機会ないが、対策考えねば。

本当はアルパイン(というよりか岩のバリエーションルート)ももっと行きたいが、最近少し忙しい上に沢にも行きたいので、今年はもう行けないかな…。
なんにせよ、一緒行ってくれたAさんTさんありがとうございました!

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技術レベル
2/5
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利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
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北岳
利用交通機関:
技術レベル
1/5
体力レベル
2/5

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